「赤ちゃん先生」高校で“授業”
子育て 命の大切さ伝える
赤ちゃんとのふれあいを通じて、妊娠、出産、子育ての過程を知り、命の大切さを学ぶ「赤ちゃん先生プロジェクト」の授業が5日、湖南市丸山2丁目の県立石部高校であった。
NPO法人「ママの働き方応援隊」滋賀・金田学級が企画した。0~3歳の5人を連れた母親たちから体験談を聞いた後、生徒22人は赤ちゃんらとふれあった。部活の合宿などで使う和室の畳にマットを敷き、赤ちゃんを抱っこしたり、手を握ったり。突然泣き出す赤ちゃんに最初は緊張した様子だったが、次第に打ち解け、「むすんでひらいて」の手遊びを一緒にして笑みを浮かべた。
赤ちゃんを抱っこした田原(たばる)蓮華さん(2年)は「かわいくて癒やされた。自分もこんなに小さかったんだとびっくりして、お母さんのありがたみがわかった」と振り返った。
応援隊は全国に拠点があり、約1700人が加入している。金田学級代表の山田さつきさん(36)は「赤ちゃんや母親とのふれあいを通じて、自分も周りの人も、みんな愛情を受けて育ってきた大切な存在だと気づいてもらえれば」と話している。
※朝日新聞 2016年10月6日 朝刊(滋賀版)