ジュノンボーイ 副島和樹さんに
ぶっちゃけ聞いてみた
「イケメンを決めるコンテストでオタクアピールってありなの?」
審査員特別賞をいただいた昨年11月のジュノン・スーパーボーイ・コンテスト。自由パフォーマンスで、剣士の格好をした「ソエジマン」が、敵を倒すヒーローショーを披露しました。
他の出演者たちがダンスや弾き語りなのに、なぜか?僕にとってアニメや漫画は、世界中の人と仲良くなるためのツールで、自分を一番表現できるものなんです。コスプレの「得意技」はハリー・ポッターです。
父の転勤で小学校はインド、中学はマレーシア、高校はチェコで暮らしました。インドは宗教と生活が密着していて、神様の話をよく聞いて空想していました。その影響で、宗教や民話をモチーフにしていることも多い日本の漫画やアニメにはまりました。
日本語と英語のほか、「あいさつ程度」ですが、ヒンディー語、マレー語、チェコ語も覚えました。でも言語って万能じゃない。チェコで英語が通じなかったのはショックでした。
アニメや漫画は世界共通言語だなと思います。スケッチブックを持ち歩き、出会った人に絵を描いてあげました。大好きな遊戯王のカードゲームでは、言葉が通じなくても、イラストを見れば誰とでも一緒にゲームができる。ステキです。
これからは漫画(2次元)を舞台化した2.5次元舞台などでも演じてみたい。世代や言語を問わず、元気や希望を与えられる存在になりたいです。
(構成・山下奈緒子)
そえじま・かずき
三重県生まれ、23歳。九州大学3年生。文学部で日本文化を再勉強中。1年生の時にミスター九大コンテストでグランプリを獲得。愛称は「ソエジマジカル」。
※朝日新聞 2017年1月28日
夕刊 (東京本社版)