7月7日、暑い熱い太陽が照り付ける、七夕の昼下がり。
都内某所のスタジオに、抽選で選ばれた、幸運な10名の生徒が集まった!!
片平里菜ちゃんに会える!! しかもギターを教えてもらえる!!とあって、みんな少し緊張気味…!?
しかし…緊張しているのは里菜ちゃんもいっしょ…。
「まさかわたしがギターを教えることになるなんて…」
本番前の控室で里菜ちゃんは、気恥ずかしそうに、そうつぶやく。
スタジオの中に、なんとも言えない緊張感が漂うなか…
ついに、始まりのとき…。
片平里菜ちゃんが登場!! 緊迫した空気に、拍手と歓声が混ざる。
最初は一人ずつ自己紹介…。
「身長は何センチ!?」「え?188センチ?」
「トマト味の飴にハマっています!!」
「里菜ちゃん以外に好きなアーティストは…」などなど。
少しずつ笑いが生まれたりして、なんとなく雰囲気が和んだところで………
お手本として里菜ちゃんが「夏の夜」をギター弾き語りで披露。
たった10名のためだけに歌われた「夏の夜」。
みんな真剣な表情で、里菜ちゃんを見つめる…。
里菜ちゃんの力強い歌…、緊張と緩和、音楽で空気がやわらかくなった瞬間。
そして、生徒それぞれに譜面とエピフォンのギターが手渡される。
本格的に、ギター教室がスタート。
生まれて初めてギターを触る人もいる中、里菜ちゃんも直接、コードの押さえ方を指導する。
里菜ちゃんに教えられて、思わずはにかんでしまう男子…。
その場で爪を切って、真剣にコードを押さえる女子…。
全員が奏でる、いろいろなギターの音が、スタジオ中に響く。
それは、とても心地いい空間…。
特別講師として、レコード会社のスタッフや、エピフォンの方も!!
個別に、弦の押さえ方や、次のコードへの移行の仕方などを指導してくれる。
10名の生徒は、里菜ちゃんやスタッフとのおしゃべりを楽しみつつ………
真剣に、ギターと向き合う。そんな時間が続く。
「夏の夜」が弾けるようになりたくて、今日まで一生懸命練習した…
小学生の時に少しギターをやっていたけれど、またやりたくて今日きた…
それぞれが、自分の想いを里菜ちゃんに伝える。
生徒10人、ひとりひとりと会話しながら、ギター教室は進んでいく。
ふと気付くと、開始から1時間以上…。
みんなイントロが弾けるようになっていた。
ここで、しばしの休憩。
だけど、ほとんどの人がギターを離そうとしない。
全員が真剣になっていた。
里菜ちゃんがそこにいることが当たり前になっていた。
それぞれの音、それぞれの想い。
どんどんコードは難しくなっていくけれど、弾けるようになりたい!想いはとってもシンプルで。
梅雨が明けたとっても暑い「夏の昼」、みんなが、指の痛みと戦いながら、ギターを奏でていく。
そして、1コーラスゆっくりとしたリズムだけど、全員で演奏。
生徒10人と里菜ちゃん1人が奏でた「夏の夜」は、うまい下手とかじゃなくて、本当に心地がよくて、キレイな音だった。
最後は、里菜ちゃんとの質疑応答タイム…
「ライブ前にからあげ弁当を食べるって本当ですか?」
「歌詞はいつ書いているんですか?」
「曲はどんな風に生まれるんですか?」
ひとつひとつの質問に、不器用ながらも、真摯に答えていく里菜ちゃんの姿が、なんだかとても微笑ましい。
さらに、みんなで記念撮影をして終了。
かと思いきや、その後はサイン&写真撮影…。
七夕ということで、願い事を短冊に書いて、笹に飾ったり…。
緊張で始まったギター教室は、アットホームな雰囲気で幕を閉じた。
「本当に楽しかった……… もっといろいろ話がしたかった………」
帰り道、緊張から放たれた里菜ちゃんは悔しそうにそう話していた。
たぶん、参加してくれた生徒全員がそう思ってくれた…に違いない。
「夏の夜、ひとりギターを弾いてた」里菜ちゃんが、
生徒10人の前でギターを弾いた、
生徒10人といっしょにギターを弾いた、「夏の昼」。
それは、本当に、熱い熱い時間でした。