『 みんな大丈夫だったかい 』
　
とーやま校長「大丈夫だったか、みんな。住んでいるところは？電車で行きたいところに行けなかったやつもいると思う」
　
昨日の夜から台風の影響が各地で出ている。
　
とーやま校長「今は、過ぎ去ったところが多いと思うけど、川とかには絶対近づいちゃダメだからね」
　
よしだ教頭「好奇心だけで行っちゃダメよ」
　
生徒のみんな気をつけてくれ。
　

今夜の生放送教室は…
我が校のスタンダード授業！「掲示板逆電」!!
　
夜空に浮かぶ世界で一番大きな学校SCHOOL OF LOCK! 我が校の教室は、君のケータイからつながる学校掲示板！
今日あった事。今日思ったこと。
嬉しかった事。悲しかった事。悔しかった事。
言葉にならないつぶやき、叫び、誰にも言えない事。
何でも書き込んでください。
　
9月16日は敬老の日。新学期に入ってはじめての連休だったけど…今日は、どんな一日だった？
学校のこと、部活のこと、文化祭のこと、好きな人のこと、おばあちゃんのこと、進路の事、何でもいいよ。
時間の限り、話をしよう！
　
学校掲示板とメールで待っているぞ!!
　

それでは早速、気になる書き込みの生徒に逆電！
　
希夢 (のぞむ)　岐阜県　14歳　女
　
とーやま校長「希夢 (のぞむ)、書き込み見たけど…色々悩んでるんだよな。ちょっと聞かせてくれよ！」
　
希夢 (のぞむ)「はい。最近、“親友”ってなんなのかなって悩んでいます…」
　
RN 希夢 (のぞむ)には、とても正義感の強い親友がいるそう！
その親友は、なんでも話して欲しいタイプの子。
でも RN 希夢 (のぞむ)は自分の事を積極的に話すタイプではないそう。
　
そして、今年の3月に RN 希夢 (のぞむ)は入院したんだけど、その間に彼氏ができて！
でも、その事を親友になかなか言えずに悩んでいて…。
　
希夢 (のぞむ)「彼氏が出来て3ヶ月も経ってしまって、言うに言えないし、言ったところでどういう反応が返ってくるか不安です…」　
　
とーやま校長「“黙ってたの？”みたいな感じになるかもしれないなぁ…」
　
希夢 (のぞむ)「はい…」
　
それから、“親友ってなんだろう”と思うようになってしまった RN 希夢 (のぞむ)。
RN 希夢 (のぞむ)が思っている“親友像”は、『言えない時は自分から言えるようになるまで待ってくれる人』なんだけど、
既にそこで相手と食い違っているらしく…！
　
とーやま校長「でも、お互い“親友”って思っているんだよね？」
　
希夢 (のぞむ)「はい」
　

よしだ教頭「向こうは希夢 (のぞむ)に彼氏が出来たこと、感づいてそう？」
　
希夢 (のぞむ)「彼氏が同じ学校で、相手が私の事を好きって言うのは知っていたんですが、付き合っていることまでま知らないと思います」
　
よしだ教頭「希夢 (のぞむ)に彼氏ができたことを他の誰かから知らされた場合、親友はどういう反応しそうかな？」
　
希夢 (のぞむ)「怒らないとは思うけど、雰囲気が悪くなりそうです…」
　
実はRN 希夢 (のぞむ)、入院したときもその事を彼氏以外には直接言わず、親友を含めた学校の友達には先生から伝えてもらったそう。
その後ろめたさもあるし、しかも過去に好きな人がいても親友に言わなかったことが何度もあるし…。
　
とーやま校長「変な言い方だけど、“なんで言わなきゃいけないんだろう”って思ってたら3ヶ月経っちゃったんだよ？」
　
希夢 (のぞむ)「そうなんです…う〜ん…！」
　
とーやま校長「俺は、“親友”っていうのをあんまり考えたことは無かったかもな。今パッと思い浮かぶ“親友”って呼べるやつは2、3人しかいない。その中には13、4年前から親友の奴がいて、昔は毎週のように1時間以上話してても話が尽きなかったんだけど、最近はあんまり喋ってないんだよね。お互いなんでも報告するとか特にないし。でも、“親友”って考えたらそいつの顔が浮かんだな」
　
希夢 (のぞむ)「なるほど」
　
よしだ教頭「僕の価値観では、“2人でいて無言でも長時間いられる人”が親友かな。そういうやつが3人いるけど…そいつらに結婚したこと直接報告してない！親友だからってなんでも言わなくてもいいって思っちゃってる」
　
希夢 (のぞむ)「そうなんですね…！」
　
とーやま校長「男子と女子でもまた考え方が違うし、そもそも“親友の定義”ってみんな違うもんな」
　
“親友とはなんなのか”
シンプルだけど、とても難しい質問…！
校長、教頭の2人でもなかなか“これ！”って言う答えがでません…。
　
とーやま校長「希夢 (のぞむ)、ちょっと一度掲示板を見て…その後また話さない？」
　
実は、RN 希夢 (のぞむ)のこの質問に対して
掲示板には沢山の生徒からの書き込みが届いています！
　
みんなの意見を聞きつつ、もう少し一緒に考えてみましょう！
　

とーやま校長「どんな印象だった？」
　
希夢(のぞむ)「ホントに色々あるなって思いました。“無理して言わなくてもいいんじゃない”って子もいれば、“相談にのりたいから言ってほしい”って子もいて。後、親友なんて別にいらないって子もいて…。もっと分からなくなりました」
　
とーやま校長「う俺もね。明確な答えはなかなかバツっと説明しろよって言われると難しいんだけどね」

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■ のぞむさんだったら？

のぞむさんが相手の立場だったとしたらどうですか？相手が、彼氏ができたことを黙っていたら嫌ですか？ 相手と違う価値観で悩むかもしれませんが、お互い違うものを持っているから惹かれあって友達であり親友でいられるんじゃないですか？親友がいるって羨ましい！

　
へぶんりー
女/18/静岡県
2013/09/16 22:56

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とーやま校長「ちょっと想像してみようか。その友達の子に彼氏が出来て、２ヶ月くらい後にその子から“彼氏が出来たよ”って言われたら、その時はどう思う？」
　
希夢(のぞむ)「“あ〜、いたんだ。おめでとう！”って思いますね」
　
とーやま校長「じゃあ、友達からじゃなくて他の人伝えで聞いたときは？」
　
希夢(のぞむ)「ええっと…言われなかったことは怒らないけど、ちょっと“あれ、人づてなの？私には言わないの？”って思います」
　
とーやま校長「“私に言ってくれないの？”って気持ちがわく？」
　
希夢(のぞむ)「ちょっとわきますよね」
　
とーやま校長「そう感じたなら、同じ悲しみを親友に味合わせたくないよね。そしたら言ったほうが良いと思うけど」
　
希夢(のぞむ)「うーん…」
　
よしだ教頭「めっちゃ悩むね」

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■ その気持ちわかる

私は学校で一番の親友に、彼氏ができたこと2ヶ月(けっこう最近まで)言えませんでした。それは、その友達が私がその男子と付き合うことに反対だったからでふ。でも、あるとき「彼氏いないしょ〜？」って聞かれたときに、いるよ。って言ったらすごくびっくりして、おめでとうって笑ってくれましたよ！ 早く言ってよ〜とか言われましたけど(笑) 彼氏とは学校違うから、周りからバレることはなかったけど、自分の口から友達に言った方がすっきりすると思います。頑張ってくださいね。


2TOPちゃん
女/18/北海道
2013/09/16 22:45

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とーやま校長「どう？」
　
希夢(のぞむ)「うん…、同じクラスで毎日顔を合わせるんですね。どうなるかな…」
　
とーやま校長「別にその子と嫌いじゃないんでしょ？」
　
希夢(のぞむ)「はい、いい子なんで」
　
とーやま校長「苦手なところはあるの？」
　
希夢(のぞむ)「猪突猛進で、正義感が強くて。何でも言うところは、“自分とは違うんだな”って思っています」
　

よしだ教頭「希夢(のぞむ)がその子のことを親友って思うのは何でなの？」
　
希夢(のぞむ)「一緒にいて…、離れたとしても、友達でいれそうだなって思って。後は深い悩みや相談をしてくれるので、頼ってくれるんだって感じてて」
　
とーやま校長「やっぱり、それくらい大切な友達なんだよ。もしその子が、明日おまえに彼氏がいることを聞くかもしれない。その子は“よかったじゃん”って言ってくれるかもしれないけど、希夢(のぞむ)みたいに“うん？”って思ってるかもしれない。
俺は、これに関してサラッとでも言ったほうがいいと思う。さっきも言ってたけど、“怖い”って何が怖い？」
　
希夢(のぞむ)「うん…反応とか、後の事が怖いですね」
　
とーやま校長「じゃあ、彼氏のことだけじゃなくて、“言おう、言おうって思っていたけど、なかなか悩んでいて言えなかった”ことも言えばいいんじゃないかな？
だってその子のことを想って考えたんだから、言っていいと思う。
後は“親友ってなんだろうな”って思ったら、今お前が思う親友とその子の考える親友違うんだろな」
　
希夢(のぞむ)「はい…」
　
とーやま校長「そこは無理して合わせなくていいと思う。いろんな考えがあるから、無理して自分も相手も考える必要はないよ。でもお前の気持ちはわかる。“また、聞いてきたよ”って思っちゃう時があるんだよね？“そんなずけずけ入ってきて”とか思ちゃったり…」
　
希夢(のぞむ)「はい」
　
とーやま校長「そう言っても、“そこをやめて”って言うのは違うだろうし」
　
よしだ教頭「難しいよ。親友だから言うべきかもしれないし」
　
とーやま校長「また聞いてきた時に“すごい聞いてくるよね”って聞いて、軽くジャブを打ってみるか」
　
希夢(のぞむ)「なるほど…」
　
とーやま校長「そこで何て言うかはわからないし。お互い14年間生きているんだから、でも言いたい事を言えるように軽くジャブを打ってもいい」
そしたら向こうは猪突猛進だからパンチを出してくるかもしれない。“最近、言っててくるよね？”って。もしかしたら、もう一歩深い関係になるい時期かもしれないね」
　
希夢(のぞむ)「う〜ん…」
　
よしだ教頭「大丈夫？考えすぎて、熱出てない？」
　
希夢(のぞむ)「ちょっと熱いです(笑)」　
　

なかなか答えが出ないRN 希夢(のぞむ)。
　
希夢(のぞむ)「その子って自分に嫌なことがあると黒いオーラが出るのがわかって…。その後も機嫌が悪いのが続くので」
　
とーやま校長「大切な親友だろ、このまま行ったらいいことがないかもしれないんだよね。その子がこの先高校に行って、好きな人が出来て、結婚して…。黒いオーラのことで、この先会える人と会えないかもしれない。
そのオーラをちょっと消すことができるっていうのは希夢(のぞむ)だよ」
　
希夢(のぞむ)「はい」
　
とーやま校長「その友達を助けるっていうのはおごかましいけど、その子のために勇気を出してみたらどうかな」
　
よしだ教頭「希夢(のぞむ)が今のまま悩みながら伝えていいと思う」
　
とーやま校長「変にまとめようとかしないでさ。そこで“ちゃんとまとめなよ”って怒ったら親友じゃない。親友だったらちゃんと伝わるよ。
希夢(のぞむ)の顔を見たら、いつもと違うって分かるよ。それが親友かな」
　
希夢(のぞむ)「はい」
　
よしだ教頭「今日は良い問題提起してくれてありがとう」
　
明日からも、希夢(のぞむ)は自分らしく行ってこい！
報告を待ってるぞ！
　
今夜はみんなで考える有意義な時間でした。
とーやま校長、最後に黒板お願いします。
　

『 答えが全てじゃないし、全てが答えじゃない 』
　
希夢(のぞむ)と話していて、感じました。
　
いつも掲示板に、いろんなことを書き込んでくれって言ってる。
そこでまず、みんなと話し合うんだけど、
いきなり答えが用意されていても体には全然入ってこない。
　
答えを探している最中がいろんなことを感じれて考えることができる。
　
自分達には掲示板登録してくれている30万人以上の生徒がいる。
登録してない人を含めたらもっといる。
　
だから答えをすぐ求めるんじゃなくて、もっとみんなとぶつかって、寄り道をして。
いっぱい、いっぱい話をして、見えない答えを探していこうと思った。
　
また話していこう!!

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【逆電リスナー】
希夢 (のぞむ)　岐阜県　14歳　女
　
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【オンエアリスト】
22:05　ラストバージン ／ RADWIMPS
22:21　ファッションモンスター／ きゃりーぱみゅぱみゅ
22:22　アイのうた／ 今井絵理子
22:24　ミステリー ヴァージン ／ 山田涼介
22:49　Sun shower ／ 木村カエラ
23:12　Magic of Love (Album-mix) ／ Perfume
23:46　君はともだち ／ UNISON SQUARE GARDEN
23:50　それぞれそれぞれ／ 清竜人
　
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そもそも俺の親友は俺の事を
親友と思っているのか怖くなってきた(笑)
　
校長のとーやま
　
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一つの答えでもいいけど、
たくさん答えを持っとくのもいいんじゃないか？
　
よしだ教頭
　
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