掲示板逆電!!

あしざわ教頭「校長、たくさん来てますよ」
 
とーやま校長「何が?」
 
昨日、生放送教室で、“俺も年間、50本映画を観る!!”と宣言した、とーやま校長!
同じ宣言をした尾崎世界観先生と一緒で、50本達成しなかった場合は頭を丸ボウズにするそうですが…!
 
あしざわ教頭「生徒からオススメの映画が。『妖怪ウォッチ』『かぐや姫の物語』あとは数が稼げるってことでオススメされてますね『メン・イン・ブラック』シリーズ!」
 
とーやま校長「何分くらい? 120分超えるとキツいんだよね〜『ゼロ・グラビティ』は90分だったからよかった」
 
あしざわ教頭「逆につまらない映画を良いかもしれないですね〜。なんかみんなの紹介した映画が響いて無さそうだし」
 
とーやま校長「あ!! 俺の映画偏差値が低いって思ってるな!! 『エアフォース・ワン』観たことないのかよ!!」
 
あしざわ教頭「ありますよ!! でも全然僕に響いてないんですよ」
 
とーやま校長「一緒に観るか?」
 
あしざわ教頭「だって覚えてないんでしょ」
 
とーやま校長「だからハリソン・フォードが危ない目に遭うんだよ」
 
あしざわ教頭「たいていの映画がそうですよ!」
 
そして本日の黒板は…!
 
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『 卒業まであと 』
 
とーやま校長「何日よ?」
 
あしざわ教頭「そっか、もうすぐそんな季節なんですね…」
 
とーやま校長「今はまだ、受験のことしか考えられないって生徒も多いと思うけど、あと一ヶ月もしたら卒業になっちゃうんだな」
 

卒業
2月28日に高校を卒業します。3年間、とても充実してました。中学の時より勉強を頑張ってクラスで上位になれるまで頑張りました。部活もきつかったけど仲間がいるからその分楽しい時もあったし、最後に結果も残せた。この3年間、辛い時悲しい時、いつもそばにいてくれた友達。部活のチームメイト。人としても強くしてくれた先生たち。本当に感謝しかないです。あと三年間、恋した人。おかげで良い経験ができた。今は友達としてだけど今はもうそれでいいです。ありがとう。3年間悔いなし
かー子
女/18/愛知県
2015/02/03 22:05



とーやま校長「悔いなしか! 部活、友達、恋愛やりきったんだな!!」


好きかもしれない!!どうしよう!!
好きになったかもしれない!! 私には元々好きな人がいてその事を相談していた男子のことがいつの間にか好きになったかもしれない。 たまにラインをくれるのでその度ににやけてしまう!! 同じクラスで移動教室の時はわざと近くを歩いたり、目で追ってしまったり...なんかもう!なんかもう!! でもまだ好きなのかわかんないし!! 友達には全然このことを話してなくて、まだ違う人のことを好きだと思ってると思う!!もうすぐバレンタイン近いしどうしよう!!!でも受験!!ああああ とりあえず卒業までには何かしたい!!何しよう!!! 何かありますか!!!
ぺぺぇ
女/15/北海道
2015/02/04 19:12



あしざわ教頭「勢いがすごい!!」
 
とーやま校長「俺はまずこの気持ちを大事にしてほしい! 10日後のバレンタインは渡してほしいな…!」

SCHOOL OF LOCK! 本日も開校です!

今夜の1曲目はLittle Glee Monster先生の新曲を初オンエア!
 
 
♪ 青春フォトグラフ / Little Glee Monster
 
 
とーやま校長「みんなこの曲を聴いて、ちゃんと言えなかったお礼を言おうと思ったんじゃないか…!」
 
あしざわ教頭「自分の卒業式を思い出しちゃったな。卒業式って終わりだけど始まりでもあるから“やったー!”って気持ちと“これでお別れか…”って気持ちが同じくらいあって…! 笑いながら泣いてたもんな。空がキレイだったな」
 
とーやま校長「まだ言えてない事を先生、友達に言ってほしい。こんなに人数がいる中、3年間同じ教室にいたことって奇跡だと思う!!」
 
あしざわ教頭「好きな音楽の話とかたくさんしたんだろうな…!」
 
とーやま校長「素敵な曲をありがとう!!」
 
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今夜の授業は…!
掲示板逆電!
 
SCHOOL OF LOCK!のWEBサイトにある学校掲示板。ここがみんなの、もう一つの教室!
 
ここは、みんなのための場所。
どこから入ってきても大丈夫! 教室のドアは、一つじゃない!
なんでも書き込んでほしい。
 
校長と教頭が一緒に話を聞いていきます!
 
みんなが、学校掲示板に書き込んでくれた中から特に気になったメッセージに時間の限り電話していきます!!
 
とーやま校長「本当は全員と話がしたいんだけどな」
 
あしざわ教頭「授業は2時間しかないんですよね…」
 
とーやま校長「今夜もたくさん話そう!」
 
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最初に逆電をしたのはこの生徒…!
 

当然のことが悩ましい
校長、教頭のお二人は 父親のこと好きでしょうか? どう思っているでしょうか? 僕は今まで父親の顔を見たことがありません かといって亡くなったわけではなく 僕が生まれてすぐに離婚してしまったので会えないままなんです 今度入試が終わった後に 会おうと考えているのですが 父親が何かもわからないし なんと呼べばいいかもわかりません どうしたらいいですかね?

アルニタク
男/18/大阪府
2015/02/03 23:07



アルニタク 大阪府 男 18歳 高校3年生
 
とーやま校長「お父さんの話か…。お父さんと会った記憶が無いんだよね。何歳くらいに離婚したの?」
 
アルニタク「3つ下の妹を出産した時だったので、3歳くらいですね」
 
あしざわ教頭「モヤっとしてるよな…」
 
とーやま校長「今度会おうと思ったきっかけは何かあったの?」
 
アルニタク「昔、母に“会いに行きたい”って言ったら、“ある程度大人の考えができるようになったら”ってことで母が18歳を期限にしたんです」
 
とーやま校長「そっか、お母さんが“いいよ”って言ってくれたんだな。妹も一緒に行くの?」
 
アルニタク「まだ15歳なので。僕は良いと思ってるんですけど、多分僕1人で行きます」
 
とーやま校長「妹は知ってるの?」
 
アルニタク「知ってます。行きたいみたいですけど、“私も18歳になったら会いに行けばいい”って思ってるみたいです」
 
なぜ、両親が離婚したのかは知らないというRN アルニタク。
 
アルニタク「でも僕が中学生の時、家族に大きなウソをついたことがあって、お母さんいすごく怒られたんです。“あなたのお父さんも今、こうなってるのは大きなウソが原因だよ”って言われたので、何か暗い理由があるのかもしれないですね」
 
とーやま校長「でも、そこまで素人は思わない?」
 
アルニタク「はい、聞けたら聞こうかなと思っています」
 
お父さんに会ったら、お父さんが知らない、自分が今まで経験してきた事を話したいというRN アルニタク。
 
アルニタク「あと…彼のせいで、今、経済的によろしくない状況にいるので、悲しい事も言ってしまう気がします」
 
とーやま校長「俺は全然全然伝えて良いと思う」
 
あしざわ教頭「アルニタクはそれだけじゃないじゃん。ちゃんと良い思い出も伝えたいって思ってるし。当然だよ、なんでそんな事になってしまったのかを聞きたいって」
 
とーやま校長「お父さんだって気にしてるだろうし、お父さんもどういう理由で別れたのか知らないけど、お父さんからもアプローチできなかった理由…。男のプライドかもしれないし、15年間、気にしないわけないよね、親子だから」
 
アルニタク「どうですかね…」
 
とーやま校長「アルニタクにとってお父さんはどういう存在?」
 
アルニタク「わからないですね。お父さんと呼んだこともないので。家族の中で男一人で、父親がやることを母と分断してやってきたので」
 
とーやま校長「よくやってきた…!」
 
アルニタク「はい、辛い事もあったんですけど」
 
とーやま校長「全部言いな」
 
あしざわ教頭「そうやって言ってみたらいいよ。何にも言わないよりも、素直に言ってくれたほうが嬉しいよ」
 
アルニタク「そうですね。色々話したいです」
 
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とーやま校長「アルニタクは、俺達にもお父さんの事が好きかって聞いてるじゃん。教頭は?」
 
あしざわ教頭「オヤジは・・・恥ずかしいですね(笑)。僕は4人兄弟の末っ子で、怒られないようにバランス取りながら生きていたんです。オヤジとは二人きりであまり話してこなくて、いつもお母さんに学校の出来事とか話していたんですね。だから今も何を話そうかなって思っちゃって恥ずかしくて」
 
とーやま校長「あしざわ教頭からは何か仕掛けるの?」
 
あしざわ教頭「“最近、何してるの?”って聞いてみたりしますね。最初はお父さんとしか見れなかったのが、年を重ねると“男”として見られるようになったから。“俺もいつかこういうふうになるのかな”ってみたら男同士で話してみたいって思って。今、俺が色々考えてるとけど、オヤジは同じ歳の時は何を考えたのかなって」
 
とーやま校長「俺も照れるんだよね。アルニタクもそうかもよ」
 
アルニタク「そうですね」
 
とーやま校長「俺もあんまり話した事がなくて…」
 
アルニタク「仲が良いわけではないんですか?」
 
とーやま校長「いいんだよ、仲がは良いんだけど、思った事を口にするのは難しい。今は元気なんだけど、お父さんが2005年で病気になった時、病気の進行進んでるって聞いたら涙がバーッと出て来て。お父さんの病気の症状を満喫で必死で調べてたんだ」
 
あしざわ教頭「アルニタクにもやっぱりその気持ちはあると思う」
 
アルニタク「そうですね。顔も声も知らないのに“会ってみたい”って思う辞典で特別な存在だと思うし」
 
あしざわ教頭「うん。心の中にいるんだよね」
 
とーやま校長「その思いを言ってほしい。言って良いんだよ。お前は15年間父親として家族を支えてきたんだから。全部伝えてほしい」
 

私も
親が離婚していて、母と暮らしています。離婚したのは私が小1のときなので、父親の顔は覚えています。離婚してから1度だけ会いました。でも私も、あるにたくさんと同じで離婚した理由は分かりません。ただ、ケンカが多かったです。きっと複雑だと思いますが、思いを全部素直にぶつけるのが1番だと思いますよ!
しょこりん
女/15/岐阜県
2015/02/04 22:39



とーやま校長「思ってるままでいいんじゃないかなって思うよ。たぶんお互い緊張するし」
 
あしざわ教頭「父親も緊張するだろうし、申し訳ないって思ってるかもしれないね。でもお父さんも同じ年月思ってきた事があるから、そこで自分の言いたい事を言ってキャッチボールをして、今からお父さんの事を知ればいいと思う」
 
アルニタク「聞いてみたいです。自分が生まれてくる前とか」
 
とーやま校長「それめっちゃ楽しいよ」
 
あしざわ教頭「楽しくなると思う! これからの話もしよう!!」
 
とーやま校長「言いたい事を言って、聞きたいをたくさん言って! 文句も言って、文句を言われたら言い返して。思うまま行ってこい!」
 
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初の書き込みです
私の親も離婚しています。私が実のお父さんと初めて会ったのは去年の10月のはじめでした。なんと話せば良いかわからなかった。だけどお父さんは物心つかない私の小さな頃の話をしてくれました。
猫好きむっちゃん
女/20/滋賀県
2015/02/04 22:45



あしざわ教頭「人間なんだよな。大人も」
 
とーやま校長「俺達、子どもも家族だけど、介入できない部分があって難しいな」
 

お父さんか
うちも母子家庭で、6歳の時に離婚しました。でも、毎年会ってます。 それでも、思うままに伝えるのは無理です。なんか、お父さんだけど、お父さんじゃないんです。けど、兄は父となかいいので、男同士なら楽しく話せると思います!
ガっちゃん
女/18/静岡県
2015/02/04 22:47



とーやま校長「たしかにそうやって話せないヤツもいる。掲示板もみんな書きこんでくれてて、もう一回見てほしいな。俺もずっと離れて暮らしてるけど、ふとした時に咳払いをすると、これがまったくお父さんと一緒で!(笑) そういう時にやっぱりあの二人の想いから出来た集合体だなんだと思う」
 
あしざわ教頭「みんなは絶対に2人から生まれてきてるんだよね。どんなに嫌いだったとしてもね。似てるんだよな。結果的に好きな人がお母さんに似てたり…。追っかけているわけじゃないんだけどね(笑)」
 
とーやま校長「ちゃんと言わないとダメだって思った。俺も話すのは全部言うのは恥ずかしいと思ったけど、その欠片は渡さないといけないって思った」
 

私も離婚をしてるので…たまに、息子に会うと照れて話す事が無くなるんですが…息子の夢を聞くと応援したくなるし話が盛り上がるんで、夢を聞かせて上げてください♪
ヤールー
男/49



とーやま校長「お父さん、ありがとうございます! やっぱお父さんもそう思ってるんだな」
 
あしざわ教頭「そういう関係だけど思ってる事は一緒なんだ。同じ人間なんですよね。いつかはみんなも父親になるわけで」
 
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不登校
学校に行っていません。理由は辛くて苦しいからです。クラスの人と仲良くなれなくて、話かければ答えてくれるけれど、ものすごく壁があるような気がします。特にクラスの2人はすごく仲が悪くて、でも、クラスはそっち側について、クラスではもういるのが辛くて、つまらなくて、学校に行っていません。 でも、部活はものすごく楽しくて、部活だけ行っています。 あと、今の隣の席の人が俺の好きな人で席替えが近づいていて学校に行って楽しく話したいのに、学校に行けてないというこの葛藤がものすごく辛いです。
カト山
男/15/福井県
2015/02/03 22:08


 
カト山 福井県 15歳 男 高校1年生
 
とーやま校長「今日は学校に行けたか?」
 
カト山「行ってないです。今日も休みました」
 
1月中旬から学校に通わなくなってしまったというRN カト山。
 
とーやま校長「なんで行かなくなったの?」
 
カト山「教室にいるのがツラくて、クラスの誰とも喋らなしい、ツラいくらいなら行かなくてもいいかなって思って」
 
RN カト山から話しかけても、ぎこちなくなってしまってあまり会話が弾まないそう。
 
とーやま校長「なんでそうなったとか心当たりがある?」
 
カト山「特に思い当たる節が無いんです」
 
クラスメイトの中の2人と特に仲が悪いそう。
 
カト山「理由は無いんですけど、ケンカもしてなくて、こっちが意地悪をしたわけでもないんですけど、俺が悪者にされて、クラスのみんなもそっちに味方をしていて」
 
あしざわ教頭「何かしてくるの?」
 
カト山「何もしてこないです」
 
とーやま校長「それでも仲が悪いと考えるの?」
 
カト山「はい」
 
あしざわ教頭「仲が悪いって雰囲気みたいなもの?」
 
カト山「そうですね」
 
とーやま校長「向こうも“なんで学校に来ないんだろう”って思ってるんだろうな」
 
カト山「思ってると思います」
 
とーやま校長「カト山もわからないんだな…なんだろう?」
 
自分が仲が悪いと思っている相手から何かをされたわけでないけど、壁を感じてしまって空気を重く感じているそう。
今は部活だけやっていて、放課後になるとハンドボール部に参加している。
 
とーやま校長「クラスメイトはハンドボール部にはいないの? 部員のみんなは知ってるの?」
 
カト山「クラスメイトはいません。部員のみんなも知ってます。でもそれについては何も言わないです」
 
担任の先生には全て話して、部活後の1時間、どうしたら学校に行けるか話しているそう。
先生は“辛いんだったら学校に来なくてもいい”と言っている。
 
あしざわ教頭「部活は楽しいの?」
 
カト山「楽しいです。めっちゃ仲が良いです」
 
とーやま校長「でも明日は学校は行かないつもりなんだよな」
 
カト山「はい、部活だけ行くつもりです」
 
今のクラスメイトとはもう仲良くなるつもりはなく、2年生になったらクラス替えが行われるので、そのタイミングでまた通い始めようと思っているそう。
 
とーやま校長「中学ではどうだったの?」
 
カト山「中学1、2年生の時に同じようなことがあったんですけど、親にも先生にも言えず無理やり学校に行ってました」
 
あしざわ教頭「中学の時も何もされてないけど、壁を感じてたのか?」
 
カト山「はい」
 
とーやま校長「“なんとなくの壁”って何かな…? 向こうが作ってるの?」
 
カト山「少しあります」
 
クラスメイトの中でハイタッチをしてるのに、自分だけスルーされるそう。
 
カト山「一応、“いいよ”って空気は出してるんですけど、他にも昼休みのバスケでもパスが少なかったり、俺がシュート入れても“ナイッシュー!”って言われなかったりして」
 
とーやま校長「それをわざとやられてるんだな。やらしいんだな、ネチネチされてるんだ。ムカついて何か言おうと思わなかった?」
 
カト山「言おうと思ったけど、温度差があって俺だけがムキになっている感じが嫌だったので言えてないです」
 
今は主にその嫌がらせをするのが7人くらいいて、クラスもそっちに味方をしてるそう。
 
とーやま校長「わかった。でも好きな人が隣にいるんだろ」
 
カト山「はい!」
 
とーやま校長「“今日は何をしてるのかな”とか考えたりする?」
 
カト山「考えてます。会いたいです」
 
とーやま校長「“行きたい”って思いが一番強いんだよな」
 
あしざわ教頭「でも壁を感じてしまうのか」
 
カト山「本当だったら毎日学校に行って喋りたいです…!」
 
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あしざわ教頭「でも部活の子と話せて、クラスメイトと話せないって何が違うんだろう?」
 
カト山「それは俺もわからないです」
 
とーやま校長「楽しい時のお前は普通で、楽しくない時のお前には何かしてくる。そこにヒントがあると思う。学校は対集団だから、相手もお前の事をどう感じるかも大事で」
 
厳しいかもしれないけど、“RN カト山の楽しい気持ちが、相手を招き入れる事になるのでは”とアドバイスをするとーやま校長。
 
とーやま校長「部活ではできてることなんだよ。俺が楽しいと思っている。だから一緒に楽しもうとしてくれる仲間がいる。クラスの教室だと今はその心のドアを少し開けていたものが、相手から何かされた瞬間に閉めてしまっている。そりゃあハイタッチをスルーされたりとかあったらそうなるよ」
 
カト山「うん」
 
とーやま校長「そこを一発全開に開けてみたら、割と入ってきてくれると思うんだけどな」
 
カト山「う〜ん。俺は入ってきてくれそうにないと思います」
 
あしざわ教頭「俺も、最初のちょっとしたズレがお互い大きくなってると思う。向こうがイジって、お前がムッとしたら、向こうが“すぐムッとするんだ、絡みづらいな”って思ってるかもしれない」
 
カト山「はい」
 
あしざわ教頭「それが積み重なってヘンな空気になってて。それが噛み合えば部活みたいな空気になるんだ。今はお互いが心のドアの鍵を閉めてる。俺も厳しい事言うかもだけど。もうひと踏ん張りして、それがホントに嫌な事だって消化する前に、これを越えるためにはどうすればいいか考えれば前に進めると思うんだ」
 
気持ちが強くないと出来ない事だけど、同じ事で笑ったりして、共有できたら許せる部分が出てくるのではないかと投げかける、あしざわ教頭。
 
あしざわ教頭「だって向こうも嫌いだったらもっとやってくると思うし、お互いギクシャクして、過剰に感じてしまってると思う。しかも好きな子いるんだったらもっとクラスに行ってほしい。自分で過剰になってるって思う?」
 
カト山「あります。友達にもよく言われます」
 
あしざわ教頭「俺もわかる。高校時代いつも早歩きで行ってて、周りからいつも見られてるじゃないかって思ってた。同じブレザーなのに、俺だけ着こなし方がダサいんじゃないかって思ってて。今思うと。自分で作りだしたものが大きくなっていて、誰も気にしてなかったと思う。卒業後、高校の同級生と話した時に“あしざわっておもしろいヤツだったんだな。もっと話しとけばよかった”って言われたから、自分で考え過ぎてたんだって思ったら気が楽になったよ」
 
カト山「うん…」
 
とーやま校長「うん、俺、今思った事を黒板書くわ」
 
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『 気づいたら自分で自分をがんじがらめ 』
 
俺も、銀縁メガネを黒縁に変えた瞬間、他のクラスから全員が俺を見に来るんじゃないかって思ってた。それが怖くてメガネを変えられなかったんだ。
でも今思えば、周りからしたら“知らねえよ、お前のメガネなんて”って事だったんだよな。
 
俺は自分の中で作ってしまった、どうしようもない気持ちで色んな事を手に入れられなかった。
正直、色んな事がしたかったし、色んな女の子と話したかった。悔しい気持ちでいっぱいだ。
 
でもお前は高校一年生で明日も学校がある。
自意識はある程度必要だけど、それがキャパシティーをオーバーすると、自分を動けなくさせてしまうんだ。
その自意識を一つ下げるだけで、体が軽くなって、色んな荷物が持てる。
 
お前の中の“話すのがめんどくさい”って心、それを一旦置いておいて学校に行ってみる。
そうすれば何かが変わると思う。
 
なにより好きな子がいるんだから。好きな子と喋ってほしい。
お前が仲悪いと感じるヤツらの事を考えてるために時間を奪われてほしくない。
幸せな時間なんだよ。
 
だからお前自身のために学校に行ってほしい。
部活を楽しむように教室でも楽しんでほしい。
 
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とーやま校長「どうだ? カト山?」
 
カト山「……明日、とりあえず学校に行ってみたいと思います」
 
とーやま校長「このままズルズル引きずっているよりも、明日行くほうがカッコいいよ! 元気よく行ってこいよ!」
 
カト山「はい!」
 
とーやま校長「“それでも好きな子に会いたい”って思ったら、行ってほしい。一番上に来た気持ちのままに生きてほしい!」
 
あしざわ教頭「後悔しないでほしいな!」

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
 
【逆電リスナー】
アルニタク 大阪府 18歳 男
カト山 福井県 15歳 男

 
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【オンエアリスト】
22:06 青春フォトグラフ / Little Glee Monster
22:20 赤いスイートピー / 松田聖子
22:23 真冬の恋人たち / 松田聖子
22:46 テイク イット イージー / 竹原ピストル
23:20 プレミアム・ガール / flumpool
23:50 歩く日々ソング / THE BOYS&GIRLS
 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
 
いつだってその自意識に悩まされるな、今でも俺ありまくるわ!
 
校長のとーやま
 
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
 
自分ってわからない。でももっと知りたい。
 
あしざわ教頭
 
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SCHOOL OF LOCK! 放送後記

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LOCKS!SCHOOL OF LOCK!の講師陣

  • ミセスLOCKS!

    Mrs. GREEN APPLE

  • Saucy LOCKS!

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  • 宮世琉弥

    宮世琉弥

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    乃木坂46(井上和)

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    SEVENTEEN

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    INI

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    新しい学校のリーダーズ

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