昨日の逆電で話をしてくれたRN ナチョスピリッツ。
お笑い芸人を目指し、吉本興業の養成所でを卒業し
『アプリコット』というコンビを組んでいるということだったが…。
こんな書き込みが届いた!
■ すみません。。
昨日はありがとうございました!
今日のライブ負けました。。
とーやま校長、芦沢教頭すみません。
でも昨日のSchool of lockを聞いた人が来てくださいました!めちゃくちゃ嬉しかったです!
初の出待ちというのを体験しました。まだペーペーの僕らにありがとうございます。笑
努力を惜しまず頑張ります!!
ありがとうございました!!
ナチョスピリッツ
男性/20歳/埼玉県
2018-07-10 16:24
男性/20歳/埼玉県
2018-07-10 16:24
あしざわ教頭「結果的にはダメだったっていう書き込みだったんだけれども、生徒が(会場に)観に来てくれたっていうことで、そういったファンが既に付いてるってことだから。
ちょっと今日はダメだったかもしれないけど、ここからどんどん笑いを取って頑張ってほしいと思ってますよ!」
とーやま校長「ただ、今日はドン滑ったってことね」
あしざわ教頭「そこは伝えないであげて!(笑)」
とーやま校長「それはしょうがないよ。滑って、滑って、だから」
あしざわ教頭「まぁね、そこから強くなって行ってほしいと思います!」
とーやま校長「20年やってても滑る時は滑るんだから。難しいんだよ、お笑いって」
あしざわ教頭「そうね(笑) 頑張れ!」
とーやま校長「頑張れ!」
さあ、今日の黒板はこれ!
『 with RADIO 』
とーやま校長「この『ウィズ』は、本来の意味の"共に"の『with』で書かせてもらった」
西日本での大雨。
今は雨も上がっているかもしれないけど、今度は気温が上がって、
皆さんが家から土砂を掻き出すのにも体力を使われていると思う。
とーやま校長「テレビとかで"どんな感じなのかな"と思ったら、東京の番組ではやっているところもあったけど、そうでないところもあったりして、何とか情報を仕入れられないかな、と考えてたら…」
WIZ RADIOは、アプリをDLするとTOKYO FM系列のラジオを全国どこでも聴くことができる。
とーやま校長「宣伝みたくなるようでアレなんだけど…。
でも実際、このアプリで、東京にいても九州のラジオを聴けるし、北海道のラジオも聴けるし。
それをDLしてるから、"あ、それでちょっと聴いてみよう"って、今日のお昼ずっと広島FMの『DAYS!?』という番組を聴いてたの。色々現地のレポートだったりとか、素敵な曲かかったりとか。
それで情報とか聴いてたりしたら、『大窪シゲキの9ジラジ』っていう番組で、大窪シゲキさん的にも、リスナーのみんなに対しての想いだったり、昨日電話で話した未確認フェスティバルの広島の、まさに今大変な状況にある"藍色モラトリアム"っていうバンドのみんなともラジオを通じてしゃべったりしたことがあったりしたらしくて、めちゃめちゃ心配してて、みたいな話とかもしてて。
もう遅いかなって思うんだけど、そういうのを使って、情報を仕入れることもできるなってことに今さらながら気づいた。
北海道のAIR G'の『IMAREAL』でも檄を飛ばしてくれてたりして、全国各地から、西日本で被害に遭われたみんなに対して、気持ちを飛ばしてくれているわけさ」
■ 西日本の皆さん
西日本の皆さん昨日までの大雨でとても大変だと思います。僕たちが東日本大震災の時皆さんの励ましのおかげで前に進むことができました。今は僕たちが西日本で頑張っている皆さんに勇気を与える番です。こうやってラジオの前で皆さんを祈ることしかできませんが僕たち日本の心は繋がっています!みんなでこの困難を乗り越えましょう!がんばれ!西日本!
さゆ馬琴ちゃん
男性/18歳/岩手県
2018-07-09 21:27
男性/18歳/岩手県
2018-07-09 21:27
あしざわ教頭「あったかいね」
とーやま校長「今日もラジオで聴いてて、岩手・福島とかの自衛隊の方か何かが、まさしくこの書き込みと一緒で、"あの時助けてもらったから"って、ボランティアで西日本に向かって色んな作業をしに"行ってきます!"って書き込みが紹介されてたりしてる」
宮城県のRN ファランクス、岩手県のRN ハード☆カツ丼など、
他にもたくさんの励ましの声が掲示板に届いているよ!
ありがとう!
みんなも読んでほしい!
さあ、今日は、漫画家、押見修造先生が2時間、登場するぞ!
♪ RPG / SEKAI NO OWARI
とーやま校長「たくさんやって行きたいんですよ!
せっかく、全国色んな局があって、もちろん独自の番組もあるし、(地域の)カラーもあるし、個性もあるし。
電波って見えないものだけど、これが全国38局に向かって届いてるわけ。そういうことを改めて、昨日・おとといとかにすごく思った。
だから、全ての所へ、全てのみんなへ、君ひとりに向かって、変わらず届けていくので、今日も2時間よろしくお願いしたい次第です!」
さあ、今夜の生放送教室には…
漫画家!
押見修造先生ーーーー!!!!
押見先生「押見修造です。よろしくお願いします!」
とーやま校長・あしざわ教頭「よろしくお願いいたします!」
とーやま校長「はじめまして、ということで。
押見先生、SCHOOL OF LOCK!は知っていただいてたりとかしますか?」
押見先生「いつも聴かせていただいております。仕事中に、漫画を描きながら」
あしざわ教頭「え!?」
とーやま校長「TOKYO FMが流れてるってことですか?」
押見先生「流れてますね」
とーやま校長「本当に知ってくださっているんですか? マジっすか!
普通に(押見先生の漫画を)買って読んでるわけですよ! 『惡の花』も、全巻、本棚のすごくいい位置に!」
押見先生「ありがとうございます!(笑)」
あしざわ教頭「何がいい位置かわからないですけど(笑)」
とーやま校長「自分の中であるんです(笑) これは感銘を受けたとかそういうこと!」
押見先生「ありがたい、嬉しいです!」
そんな押見先生に、SCHOOL OF LOCK!の印象を聞いてみると…。
押見先生「すごい生々しい番組だなって思ってますね。生の生徒のみなさんの声が聴けるっていうのが、他の番組ではないですよね」
とーやま校長「へー!
でも、押見先生が描かれる作品もめちゃめちゃ生々しいじゃないですか」
押見先生「ありがとうございます!」
とーやま校長「読んでて本当に辛くなる時もめちゃめちゃあるし、目を覆いたくなるようなページとかもすごいあります」
押見先生「申し訳ないですね(笑)」
とーやま校長・あしざわ教頭「(笑)」
とーやま校長「でもそれは、実際に体験したことでもあるな、と思うんです。
例えば、漫画『惡の華』とかでも、"こんなことあったよな"とか」
押見先生「そう言ってもらえるのが一番嬉しいですね」
とーやま校長「"でも、俺はあの時、そっから逃げたよな"とか、そういうことを思いながら、たぶんみんなも読んでるのかな、と思って」
あしざわ教頭「そういうのがあるから、たぶんこっちも"ざわっ"とするんでしょうね」
押見先生は、累計240万部を売り上げた『惡の華』など、
数々のヒット作を手掛けてきていらっしゃいます!
現在は『血の轍』『ハピネス』を連載中。
そして今週末7月14日(土)から全国で順次公開される映画、
『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の原作も押見先生です。
とーやま校長「漫画としては、4〜5年前ですか?」
押見先生「そうですね。2012年なので5年前ぐらいですかね」
とーやま校長「コミックスでは、1巻で」
押見先生「1巻完結です!」
とーやま校長「1巻完結の『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』、映画化、そして公開おめでとうございます!」
押見先生「ありがとうございます!」
あしざわ教頭「少しだけ、この映画のストーリーを紹介していきます」
主人公はみんなと同じ世代の高校生です。
人と上手く話せないことをコンプレックスに持つ、
高校一年生の大島志乃。
そして、音楽好きだけど音痴な岡崎加代が出会い、
友情を育んでいくという青春ストーリー。
ただ、志乃ちゃんはしゃべろうとすると言葉に詰まってしまったり、
同じ言葉を繰り返してしまって、周りと同じように話すこと、
自分の名前すらもスラスラと言うことができません。
そんな彼女を理解できないクラスメイトは、
志乃ちゃんのことを笑ったり、話し方をマネしたり、
心無い行動をとってしまいます。
とーやま校長「まさに映画の冒頭でこういうシーンがあって。
これも観ながら、自分が10代の時とか、たぶんやってしまってたよなっていうのを思ってしまいました」
押見先生「ちょっと笑ってしまったりとかですか」
とーやま校長「うーん…、教室に、そう笑ってるヤツもいたし、それを、"しょうもねーことで笑ってるな"って思ってる自分もいたりとかしたんです」
押見先生「そうですね。僕もそれはじゅうぶんわかります。
自分は笑われる側でもありましたし、笑う側に回っちゃうこともありましたし。みんな多かれ少なかれ、どっちもあると思うんですよね」
この『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』というお話は、
押見先生が中高生の頃の実体験を元に描かれたものなんだそう。
押見先生「僕が中学2年生ぐらいの時から"何かしゃべりづらいな"っていうのがありまして。
『吃音』とか『どもり』って言われるような症状だったんですけど、その時はその名前がよくわからなくて、何だかわからないまま、それにわずらわされてたって感じなんです。
その辺を、主人公の志乃にそのまま持ってきたっていう感じですね」
とーやま校長「なぜ、この作品を世の中に向けて放とうと思われたんですか?」
押見先生「その"しゃべれない"とか吃音のこととかを、ずっとしまってたんですよね。
人に言いたくなかったですし、誰にも、親にも相談しなかったですし、友達とかにも言わずに、大人になるまでずっと恥ずかしいこととしてしまっちゃってたんです。
その、"しまってる恥ずかしいこと"だからこそ、描きたいと思って、描いてみたっていう感じなんですけど」
とーやま校長「だからなのか、僕は映画っていう感じじゃなくてドキュメントを観てるみたいで…演技っていう感じが全然しなくないですか?」
押見先生「そうですよね。僕もそう思いました。
本当に生々しくて、痛々しくて、自分の体験を反映してることだから自分で観てて辛いことも(笑)、かなりありましたね」
とーやま校長「ちなみに今、映画の予告編のURLをSCHOOL OF LOCK!の公式twitterで、ツイートしといたんで、チェックしといてほしい」
<映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』予告編はコチラ!>
さぁ!
漫画家・押見修造先生を迎えて送るSCHOOL OF LOCK!
今夜の授業テーマは……!
「みんなにわかってほしいこと、知ってほしいこと」
とーやま校長「『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の志乃ちゃんのように、周りから理解されにくい悩みがある、という生徒は、ぜひその気持ちを俺たちに教えてほしいと思ってる。
さっきも言ったけど、"そんなつもりはないけどそんなことを言ってしまって、結果的に傷つけてしまう"とか」
あしざわ教頭「思わず言ってしまうこととかね」
とーやま校長「俺、たぶんラジオをやっててももしかしたらあるかもしれない。
そんなみんなにももちろん聴いてほしいし、"あの時のあれってもしかしたらそうだったかもしれないな"とか。
振り返るのはイヤですけどね。
ちょっと辛いかもしれないけど、そういういったことも今日は2時間やって行きたい」
「みんなにわかってほしいこと、知ってほしいこと」、
学校掲示板で待ってます。
あしざわ教頭「内容を見られたくない生徒は、校長教頭へのメールというところがあるので、そこから送ってくれても大丈夫です!」
あと、『惡の華』『血の轍』など他の作品の感想とか質問も待ってる!
とーやま校長「感想を直接聞く機会ってあるんですか?」
押見先生「サイン会とかたまにやると、直接聞けたりとかありますけど、滅多にないですね」
とーやま校長「そうですよね。こんな機会ないからね!
溜まりに溜まってるヤツいっぱいいるかもしれないから(笑)」
とーやま校長「押見先生、改めまして、今週末7月14日(土)から全国での公開が順次始まります、映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の原作を描いていらっしゃるということで…。
僕も教頭も観させてもらったんですけど、主人公の志乃ちゃんは、話そうとすると言葉がうまく出て来ない」
押見先生「そうですね」
とーやま校長「ひとり言とか、ひとりの時はスラスラ言えるんですけど、授業中とかみんなの注目が集まってしまうと、どうしてもすんなりと(言えない)」
押見先生「はい。人と会話しようとすると、言葉が出ない、って感じですかね」
とーやま校長「で、もう一人の主人公、加代ちゃん。音楽はめちゃめちゃ好きだけども、歌がちょっと上手ではない。
そこに対して、自分でもコンプレックスとか恥ずかしさとかがあるんですよね」
押見先生「そうですね」
あしざわ教頭「音楽が好きな分、そこにコンプレックスが」
押見先生「"(音楽が)好き『なのに』"っていうか」
とーやま校長「そのふたりが出会って、音楽というものがまたふたりの間を近づけたりとか。そうでない瞬間があったりとかしていくという、ざっくりと言うとそういう映画じゃないですか。
この映画をずっと2時間弱観てて、色んなことを思うよね」
あしざわ教頭「そうなんですよね。
例えば志乃ちゃんに対して嫌なことを言ってしまう、みたいな、自分もそういう友達のことを具体的に思い出したりすることももちろんあるし、逆に、自分が、"そうじゃないのにな"っていうことを、違う言葉で言われてしまって傷ついた、とか。
漫画もそうですが、もちろん映画の方でも、両方サイドの気持ちみたいのがすごくリアルに出てるじゃないですか。
映画を観てるというか、もう一回体験しているような感じでした。
"ああ、こんな空気感あったな"とか、"順番回ってくる時ってこんな圧あったな"とか、"先生のこのひと言、すごい嫌だったな"とかっていう、一個一個がフラッシュバックする感じがすごくありました」
押見先生「それは本当にすごく嬉しいですね。
僕は漫画を描くにあたって、そういう疑似体験をできるだけしてもらいたい、というか、読者が自分のこととして疑似体験できるように描きたいってずっと思ってるので」
とーやま校長「僕は色んなことを思った中でひとつ思ったのが、もしかしたら押見先生の本意ではないのかもしれないんですけど…。
こういうプレッシャーを浴びるとしゃべることが難しくなる女の子…この場合は志乃ちゃんですけど、"…という子がいるんだよ"っていうのを、知る機会でもあったなって思うんですよ。
結構、それをわからないまま過ごしちゃうじゃないですか」
押見先生「そうなんです。この子の症状っていうのが、なかなか分かってもらいづらいっていうのでもありますし」
とーやま校長「まあ大人になったら、"たぶんそういうことなんだな"と理解もできるしね。
例えば、道端を足を引きずって歩いてる方がいて、俺たちは、病気をされたのかケガをされたのかわからないけど、そういう歩き方の方だし、別に何とも思わないじゃないですか。
でもやっぱり10代の時とかは、事情がよく分からないから、どうしてもそれが『面白い』とかいうふうに見えてしまう。それもしょうがない…って言い方はこの場では適してないのかもしれないんですけど…」
押見先生「まあでも、そういう心の動きになってしまうのは、ある意味しょうがないこととも言えるとも思いますね」
あしざわ教頭「そういうものを"知らない"というのももちろんあるでしょうしね」
とーやま校長「そう。
で、この映画で、"世の中にはそういう子がいるんだ"っていうのを知ることで、変わってくものもあるだろうな、ってすごく思ったんですよ。
それもすごい大事だなってすごく感じました」
押見先生「大事だと思います。
一応この漫画では、このしゃべりづらいことの名前を出してないんですね。世の中的には『吃音』っていう名前が付いてるわけなんですけど。
それを前提にして読んでもらうと、そういう障害を描いた漫画なんだなって思われてしまうのが、ちょっと違うと思ったので、あえて本編には出さずに、あとがきにだけ『吃音』という言葉を書いたんです。
実際に吃音を持ってる人たちが、映画の試写会とかでいっぱい観てくださって、そういう人から、"自分のことのように痛々しいけど、吃音っていうものを描いてくれて嬉しい"っていう感想も来ました。
僕もそれが知ってもらうきっかけになるっていうのは、自分がそういう役割を担えるのかどうかって、おこがましいと思ってましたけど、知ってもらえるのはすごく嬉しいことではありますね」
とーやま校長「僕は、それもたくさんあるうちのひとつだと思ってます。
でも最後まで観ていったら、もちろん『吃音』っていうのも大きなテーマではあるとは思うんだけど、最後のシーンとか…。
これから観る人にはアレだから…(笑)」
あしざわ教頭「そうね。ちょっと言いたくなっちゃいますけど(笑)」
とーやま校長「僕が思ったのは、結局そういうコンプレックスだったりとか、人から笑われてしまうものを持っていて嫌だし、そこと戦うのも嫌だけども、でもいつの間にか、自分もその壁を作り始めてたりとか。
で、それがいつの間にかでかくなってるから、人からこっちのことも見えないし。何故なら壁があるから、自分の表情がどういうものかもわかんないし」
あしざわ教頭「守るために始めたことなんですけどね」
とーやま校長「そことの戦いの映画だなって僕は感じました」
押見先生「それは非常に嬉しいですね。
僕もそういうつもりで漫画を描いたところがあります。
"守るつもりが…"っていうのもそうですし、人にそう思われたくないとか、人にそう思われるぐらいだったら最初から関わらないようにしようとか思って壁を作ってるんですけど、結局、自分自身からは逃げられないというか。
閉じこもっても自分はいるわけなので、"自分は隠れるべき人間だ"っていうことを自分がジャッジしてるわけですね。
結局閉じ込めてるのが自分自身なので、そこをどうにかしないと解決しないよ、っていうところの問題を描いたお話かなとは思ってます」
♪ あの素晴らしい愛をもう一度 / しのかよ
とーやま校長「もう使い古された言葉なんですけど、なんて透き通った声なんだろうと、思ってしまいますね」
押見先生「そうですね」
これは映画の中で、
志乃ちゃんと加代ちゃんが歌った曲。
とーやま校長「加代ちゃんは歌は上手じゃないんだけど、(アコースティック)ギターが弾けるんだよね。
これはフライヤーにもあるから。自転車に二人乗りしてて、ギターケース(を背負ってる)」
とーやま校長「これは(言っても)いいよね! ふたりで歌うことになるんだよ。で、今のがその中の歌声なの。
で、"しのかよ"っていうふたりのユニットがあって、加藤和彦さんの名曲、『あの素晴らしい愛をもう一度』(を歌う)。
これはもちろん漫画の中でも…」
押見先生「漫画でもこの曲をふたりで歌ってますね」
とーやま校長「この『あの素晴らしい愛をもう一度』という曲は、なぜですか?」
押見先生「すごい好きな曲っていうのももちろんありますし、僕は加藤和彦さんがすごく好きなんですよね」
とーやま校長「"ザ・フォーク・クルセダーズ"」
押見先生「そうですね。
これって合唱でみんな歌ったりする曲じゃないですか。志乃はあんまり音楽を聴いたりしない子っていう設定なので、こんな子でも歌える歌っていうことで、ちょうどいいかなっていうのもあったんです」
とーやま校長「この映画の中で、音楽もすごくでかいじゃないですか」
押見先生「そうですね。これは音楽映画でもありますね」
とーやま校長「僕、ハっとしたのもあって。ふたりが…まず、ふたりが路上LIVEをするのさ!」
あしざわ教頭「このふたりがね!」
とーやま校長「めちゃめちゃビビリながら」
あしざわ教頭「ドキドキしながら」
とーやま校長「"無理だよ、そんなの!"って言いながらも、ちゃんと目標があって、そこに向かって路上LIVEをする…っていうとこの歌とかも、僕の世代的にもドンピシャの曲だったんですよ」
押見先生「ああ、そうですよね!(笑)」
とーやま校長「まさに10代の時に聴いてた曲が、この女の子たちの手によって、全然違うものに聴こえたんです。
もちろんふたりの気持ちともめちゃめちゃリンクしてるし。『リンク』っていうか、もう『一緒』ですよね!」
押見先生「はい(笑) そうですね」
とーやま校長「で、ラストもまた歌があってさ…」
あしざわ教頭「そうですね。今まで伝えられなかったのが爆発する瞬間ですもんね」
押見先生「はい。クライマックスの」
とーやま校長「やっぱりこの映画の中で音楽ってデカイですね。押見先生も音楽がお好きなんですもんね」
押見先生「音楽は好きですね」
とーやま校長「音楽というものは、この映画の中でどういう役割を果たされましたか?」
押見先生「何でしょうね。言えないこととか感情を、人に直接伝える方法というか。コミュニケーションの希望というか、それの象徴として音楽はあるのかな、と思いますね」
とーやま校長「時には寄り添ってくれるものでもあるし、時には武器として一緒に戦ってくれるものでもあったりするわけですもんね」
さあ、漫画家、押見修造先生を迎えて送る
SCHOOL OF LOCK!、今夜の授業テーマは…
「みんなにわかってほしいこと、知ってほしいこと」
こんな書き込みが届いている。
■ 知ってほしいこと
私は幼稚園の頃から言葉がすらすら出てきません。今もそうです。
小学1年生の時に音読で言葉が詰まりクラスの子に真似をされてから、人前で話すことが怖くなりました。高校生になってからは真似をされることは無くなりましたが、たまに詰まると友達に「なにどうしたの?早く話して?」と言われるので必死に言葉を絞り出そうとしますが、そういう時は本当に苦しくて辛いです。マネージャーもやっていましたが、掛け声やタイムを言う時、先生に挨拶する時も言葉が詰まるため、自分自身も辛くなり辞めてしまいました。
治せるなら治したい。私も皆んなと同じようにすらすら話せるようになりたい。今まで何回思ったか分かりません。ネットでもたくさん調べました。そんな時先生の漫画に出会い、私も頑張ってみようかなと思えました。
サイダガちゃん
女性/17歳/静岡県
2018-07-10 22:05
女性/17歳/静岡県
2018-07-10 22:05
とーやま校長「押見先生も学生時代にこういう症状があって…」
押見先生「僕もこの方と同じですね」
とーやま校長「相談はできなかったとおっしゃってましたけど、自分の中ではどういうせめぎ合いがあったんですか?」
押見先生「日常生活に支障が出てるので何とかしなきゃな、とは思うんですけど、向き合いたくないわけですよね。
まず"自分が普通じゃないかも知れない"ということを受け入れるのがすごく大変っていう感じですかね。
そこを飲み込めなくて、なるべく向き合わないように、見ないように、人としゃべらないようにするっていうか。
そもそもしゃべらなければこういうことに向き合わなくて済むので、しゃべらないように…ってやってる間に、どんどん友達がいなくなるっていう(笑)、悪循環におちいるっていう感じです」
とーやま校長「その先が、たぶんこの『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』にあるから、まあサイダガちゃんもたぶん知ってると思うけど、改めて(映画を)観てほしい」
続いては、こちらのメール。
みんなに、知ってほしいこと。
私も、自分の名前が言えません。
私は小さい頃から、吃音症という病に悩まされてきました。
ずっと、自己紹介の時に自分の名前の最初の文字が言えなくて何回も繰り返してしまったり、名前が言えなくて時間が経っちゃった事も何度もありました。
一口に吃音症と言っても、色々なタイプの人がいるので一概には言えませんが私は主に言葉を繰り返してしまう連発(例えば「おはよう」も「お、お、おはよう」なってしまう事)と、喋りたいのに、喋ることがわかってるのに声が出ない無音に悩まされてきました。
学校では、真似されたりからかわれたり「なんでどもるの?」とか言われたりします。
最近は、笑って受け流すようにしてますがそれでもからかわれたり、声が出なくなるのが怖くて必要以上のコミュニケーションを避けてしまったり、電話の応答が上手く出来なかったり、授業中に丸読みが回ってくる時に冷や汗や、手の震え、心臓のバクバクが止まんなくなったりします。
本当に、毎日の人とのコミュニケーションが恐怖です。
何回も『吃音症じゃなかったら』と思いながら生活しています。
出来ることなら、声を使わずに筆談などで話した方が自分の言いたい事をしっかり言えるのに、と内心思っていますが周りの目が怖くて必死に喋っています。
友達にも、先生にも、吃音症である事を打ち明けるのが怖くて必死に取り繕って生活しています。
親は、きっと私が吃音を持ってるとわかっててあえて何も言ってきません。でも吃音を取り扱ってる映画やドラマは見せてもらえません。
だけど、私は今本気で吃音と向き合って少しでもいい方向に、コントロール出来たらいいなって思います。
本当に行きたい大学の入試で、面接が必須になってるので、なんとか面接ができるまで改善できたらいいな、と思ってます。
でも、私には親に自分は吃音症だから治すために病院や、治せる機関にかかりたい、なんて怖くて言えません。
小さな勇気が出せません。
親の前で何度もどもってきたのに、今更治したいとかなんて嫌な顔をされたら立ち上がれる気がしません。
でも、せめて自分の名前を1度はスラスラ言ってみたい。
そんな小さな願い事を糧に頑張っていきたいと思います。
最後になりますが…
もしも、教室や会社などで話したくても声が出ない、言葉が出ない人と会った時は次の言葉を待っててもらえたら嬉しいです。
急かされると、息ができなくなって苦しくなったりもします。
またゆっくりでいい、と言ってもらえるだけで気持ちが何倍も楽になります。
まる読みが苦手でも、上手く喋れなくても喋りたい事がある。
中々声が出なくても、伝えたいことがある人がいる。
そんな事を少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
梨羽(りう)
18歳/千葉県
18歳/千葉県
とーやま校長「これを放送後記に載せて、たぶん知らないヤツもいっぱいいるはずだから。これは絶対に知っといた方がいいね」
押見先生「これは素晴らしい文章だと思いますね。このことをよく書いてくれたと思います。
自分の気持ちをちゃんと書けてるのがすごいと思います」
とーやま校長「梨羽、ありがとう!」
そして、こちらのメールを紹介したぞ。
初めて惡の華を読んでから、押見修造先生の大ファンになりました!
惡の華のとても綺麗な終わり方が凄く好きです。
これからも頑張ってください!
ウッチー
男性/18歳/兵庫県
男性/18歳/兵庫県
押見先生「ありがとうございます! 頑張ります!」
とーやま校長「本当だよね。終わり方もだし、1巻からずっとですよね!
おどろおどろしいし、"怖いけどもずっと次のページをめくってしまう、この感覚って何なんだろう?"って思いながら」
押見先生「しめしめ…(笑)」
とーやま校長「しめしめ(笑) してやられてるか!」
■ 惜しみなく、ありのまま
僕は、押見先生の作品が大好きで、単行本化しているものの殆どを持っています。
押見先生の作品は、思春期の特に男子の心の中に隠しているものを、惜しみなくありのままを表現していて、少し恥ずかしくもなってしまうような、例えば性的な部分も描かれていますよね。
何て言うか‥‥そういうのが本当に「ありのまま」過ぎて、女子に知られてしまうと赤面されてしまうんじゃないかって冷や冷やしてしまうこともあって‥‥笑
実際男子の頭ん中なんてそんなもんだって、僕は思うんですけど、、押見先生は、どうしてそういうものを惜しみなくありのまま、書かれているんでしょうか?
ハード☆カツ丼
男性/18歳/岩手県
2018-07-10 23:12
男性/18歳/岩手県
2018-07-10 23:12
押見先生「"おしみ"なく、2回言いましたね(笑)」
とーやま校長・あしざわ教頭「(笑)」
あしざわ教頭「とにかく伝えたかったんでしょうね(笑)」
押見先生「やっぱり僕も読んでてそれが一番面白いものなので。人の作品を読んでる時も、そういう赤裸々な、書き手の人の一番恥ずかしいところと向き合ってるようなのが好きですし、そういうのに救われてきたので、自分もそういうのを描きたいなと思うんですよね」
あしざわ教頭「"恥ずかしさ"っていうよりも、そっちの"描きたい"という気持ちの方が…」
押見先生「自分で"描こう"と思った時に描くべきものがそれしか見当たらないんですよね(笑)」
とーやま校長「僕は人との付き合いもそうだなって思ってます。
"コイツはなんで、自分の弱点とかそういうものを自分から言ってくるんだろう?"っていうヤツが、僕はめっちゃ好きなんですよ」
押見先生「(笑) 僕もそのタイプですね」
とーやま校長「やっぱ先生もそうですか!」
押見先生「初代面で言い過ぎて、たまに引かれたりしますけど」
とーやま校長「(笑)」
あしざわ教頭「全部出し過ぎちゃって(笑)」
押見先生「出し過ぎちゃって(笑)」
とーやま校長「でもそれって結局、もしかしたら笑ってほしくて言ってるのかもしれないけど、"もう、全部見せますよ"っていうアピールでもあるわけじゃないですか」
押見先生「そうですね。僕は人のそういうのも聞きたいんですよ。
自分もさらけ出したいですし、人のそういうところもバンバン聞いていきたい。そこに興味がありますね」
とーやま校長「そういうヤツに、みんながみんなにじゃなかったりもするから。
例えば学校だったら、"コイツにはそういうこと言えるけど、コイツにはムリだな"とかっていうバランスも色々あるかもしれないけど。
俺はそこが大事だと思うんだよね。仲良くなる友達とか」
あしざわ教頭「そうですね。見せてくれたら、その分こっちも見せられるしね」
とーやま校長「その時点でもう嘘がないから」
■ 漫画
漫画家目指して10年目
高校時代は全て漫画に捧げ15回漫画賞に投稿してみるけど全部落選
担当者さんもついてくれたこともあったけど
あっさり見放された
親は相変わらず私の漫画家になりたいことに反対
もうそろそろ漫画家になること諦めるべきなのかな…
sepaka
女性/20歳/広島県
2018-07-10 18:46
女性/20歳/広島県
2018-07-10 18:46
とーやま校長「10年間ってことは、本当に小学校ぐらいからってことだよね」
押見先生「10歳のからですよね」
あしざわ教頭「ずっと描き続けているということなんですけど、何かsepakaにひと言言ってあげられることはありますでしょうか?」
押見先生「僕は19歳ぐらいで漫画を描き始めたので、その時点でもう僕に勝ってるじゃないですか(笑)
僕も漫画家になりたいとは思ってましたけど、1作目が全然描けなくて苦しんでたので、15作描けてる時点で漫画家に向いてるとも言えますよね」
とーやま校長「そうか。もっと途中でやめてるはずですもんね」
押見先生「そうですね。20歳で、何にも諦める必要ないと思いますしね。
私、担当さんが見放してるということはないと思います。それはちょっと思い込みかもしれないし、わからないと思います」
とーやま校長「押見先生に対してすごくざっくばらんな質問かも知れないんですけど…。
sepakaが、例えば"自分の描きたいものと、編集の方とかに言われることと一致しない"、とか、色んなことがあるじゃないですか。
押見先生にとって、"ここだけは持っておこう"っていうのが一個あったら(教えてください)」
押見先生「違うって体が反応するっていうか。
例えば担当さんとか編集者さんに"こういうのにした方が面白いんじゃない?"って言われた時に、体が"いや絶対にそれは違う。つまんない。それは嫌だ"って思ったら、それには絶対に従った方がいいと思いますね」
とーやま校長「へー! 直感だ!」
押見先生「ちゃんと自分が納得できたら、面白くなると思えるなら、従った方がいいと思うんですけど」
とーやま校長「それは、"嫌だ"ってちょっとでも思ったら、ですか?」
押見先生「ちょっとでも思ったら。
0.1でも、体というか心も思ったら、絶対に曲げない方がいいと思います」
とーやま校長「それはやっぱり、モノを生み出す者としての、最低の条件なんですかね」
押見先生「僕自身も、曲げて非常に後悔したことしきりなので。"曲げなきゃよかったな"と(笑)」
あしざわ教頭「その瞬間に自分のものじゃなくなってしまうのかもしれませんね」
押見先生「そうですね」
とーやま校長「色んな大人の意見とかももちろん大事だから、そういうのも取り入れた上での、体の反応に従う」
押見先生「はい」
とーやま校長「いつか、(sepakaの作品を)読むことが…」
あしざわ教頭「楽しみ! 見たいよ!」
押見先生「楽しみにしてますね」
さぁ! 今週末から公開される映画、
『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の原作者!
押見修造先生とともに送る今夜の授業テーマは……
「みんなにわかってほしいこと、知ってほしいこと」
■ 周りから理解されにくいこと
「過敏性腸症候群 ガス型」
みんな聞いたことありますか?
私この病気なんです。
電車でも授業でも、自分でしたくなくても勝手におならが出てしまう。
どこでも構わず、ガスが出てしまうことに対して周りの人には「非常識人」と思われます。
本人は、相当メンタルやられてます。
医者も知らない人が多く、ただの勘違いと言われて追い返される人もいます。
今回のこの授業で、もし身近にこの病気の人と出会った時どういう対応をすればいいのか、とかたくさんの人に広まればいいなと思います。
ことうげ
女性/19歳/千葉県
2018-07-10 13:30
女性/19歳/千葉県
2018-07-10 13:30
とーやま校長「ことうげは女の子だっけ? これも周りの理解なのかなぁ」
あしざわ教頭「この病気の名前、初めて聞いた」
とーやま校長「事実を受け止めてくれる人がいれば、すごく落ち着けるし。でも言いにくいしなぁ…」
押見先生「まぁ言いにくいでしょうね」
あしざわ教頭「女の子だし」
とーやま校長「恥ずかしい気持ちもね」
押見先生「何と言うか、あまり真剣に向き合い過ぎても、居づらいというか、向き合いづらい。
"人に笑われたりとかしやすいんじゃないか"って本人が思っちゃう感じだと思うんですよね。
誰か他人が認めてくれるというか、軽く寄りそってくれれば、重くなくっていうか、そうするとだいぶ楽になるのかな、と。
自分の経験と照らし合わせると、何となくそう思うんですけど」
とーやま校長「最初に聞かされた方としては、"えっ?"ってビックリしちゃうと思うし、顔にも出ちゃうと思うけど、でもそれって最初だけじゃないですか」
押見先生「そうですね」
とーやま校長「どっかで、"あ、そうなんだ。そういう病気も世の中にあるんだ。で、この子はそうなんだ"ってなって、しかもそれが友達だったりとかしたら、"これからの人生を想像して、正直結構大変なこともいっぱいあるだろうな"、っていうのを思った時に、ビックリとかもなくなって普通になるはずだから」
あしざわ教頭「もしそいつが知ってたら、周りの友達がそれで笑った時に、理解したことによって"やめろよ"って言えることもあるだろうし」
とーやま校長「勇気を出して書き込みをくれてありがとう!」
続いては、逆電で話を聞いて行くぞ。
ぱーぷるるん 兵庫県 18歳 女性 専門1年生
RN ぱーぷるるんが「みんなにわかってほしいこと、知ってほしいこと」とは…。
ぱーぷるるん「私は"聴覚過敏"という症状で困っています」
RN ぱーぷるるんによると、"聴覚過敏"とは、
人よりもたくさん周りの音が入ってくる症状のことだそう。
ぱーぷるるん「例えば、スーパーにお母さんと買い物に行った時。
スーパーって他のお客さんもいてガヤガヤしてるじゃないですか。カートを押す音が聞こえたりとか、冷蔵庫の"ゴォー"っていう音だったりとか、足音とか話し声も全てなんですけど、それが一気に全て聞こえてくるんです。
お母さんと会話する時も、周りの音がお母さんのしゃべり声と同じような音量で入ってくるので、聞こえないことがあるんです」
とーやま校長「集中して聞こうと思っても、冷蔵庫の音で…」
ぱーぷるるん「そうです。冷蔵庫の音に声が負けちゃったリとかするんです」
RN ぱーぷるるんがこの症状に気づいたのは、
つい最近…去年の冬ぐらいだったのだそう。
それまで、RN ぱーぷるるんは、
みんな同じだと思っていたとのこと。
とーやま校長「でも、これが自分だけだっていうのがどっかのタイミングでわかったんだ?」
ぱーぷるるん「友達と学校でしゃべってる時に、ちょうど換気扇が近くで回ってるところだったんです。
"換気扇の音が気になるなぁ"ってパっと口に出したら、"え? それって普通、人と会話してる時には気にならない音だよ"っていうふうに言われたんですよ。
そこで"あ、これって自分だけなんだ"って気づいて。他の人は、こうやって1対1で会話していたら気づかない音なんだなっていうのを、その時初めて気が付いたんですよ」
とーやま校長「ってことは、その友達からしたら、"私のこの話をちゃんと聞いてくれてないの?"とも取られちゃうよね」
ぱーぷるるん「そうです!
その時もちょっと言われました。"ちゃんと真剣に聞いてよ"みたいな感じで、ポロっと言われて…。
その時は本当に近かったんでその子の話が聞こえてたんで、ちゃんと聞いてたんですよ。でも、換気扇の音は確かに入ってたし、"聞いてるのにな"みたいな感じに思ってました(笑)」
とーやま校長「このことは誰かに相談とかできたりしてるの?」
ぱーぷるるん「両親には言うことができて、両親は知ってくれてるので、人混みとかに行ってちょっとしんどうなってなった時に、"好きな音楽聴いといたら"とかってコメントくれたりします。
でも学校の友達にはまだ言えてなくて」
とーやま校長「じゃあ基本的に家族以外にはそれをしゃべってはないんだ」
ぱーぷるるん「はい。
あの、実は今日、彼氏にお祭りに誘われたんですね。お祭りって結構うるさいじゃないですか。人も多いし…」
とーやま校長「確かに!
押見先生、普段意識はしないですけど、そうやって言われたら色んな音がありますよね」
押見先生「そうですね。お祭りはすごくうるさい場所ですよね」
ぱーぷるるん「あと、私は花火の音も苦手なんですよ。花火もあるお祭りで。誘われたんで、"さすがにこれは言わないと"、と」
とーやま校長「そうだな。"俺と行きたくないのかよ"って思われちゃうもんね」
ぱーぷるるん「だから、理由を説明しないとってなって、今日電話で打ち明けたんですよ。
そしたら、意外とサラっと反応してくれて、"あ、そうなの"ぐらいの感じだったんです」
とーやま校長「それは聴覚過敏のことも伝えたの?」
ぱーぷるるん「伝えました」
とーやま校長「思ってた反応とは違った感じで、ぱーぷるるん的にはちょっと軽くなったってこと?」
ぱーぷるるん「はい。思ったよりも、深刻な感じじゃなくて、サラっと受け止めてくれたのがちょっと嬉しくて…」
とーやま校長「押見先生、これはすごいいいですよね。さっきの話と一緒で、わかってくれる人がこんなに近くに、しかも愛する人」
押見先生「いやー、いい彼氏ですね!」
とーやま校長「ね! めっちゃ男前じゃん!」
ぱーぷるるん「(笑)」
押見先生「僕も吃音のこととか人に…彼女とかに打ち明けた時に、やっぱそうやって "そうなんだ、へぇ〜"ぐらいの感じで受け流してくれたら嬉しいなって思いますもんね。
何かすごい羨ましいですね」
ぱーぷるるん「いや…(笑)」
とーやま校長「好きになって良かったね」
ぱーぷるるん「はい(笑)」
あしざわ教頭「ね!」
RN ぱーぷるるんはまた、目指しているものがあるそうで…。
それは、"ラジオDJになること"とのこと!
とーやま校長「ちょっとライバルってことで、これは蹴落とさないといけないから」
あしざわ教頭「そこら辺はまだいいじゃない(笑) 生徒が言ってるんだから蹴落とさないであげて!」
ぱーぷるるん「(笑)」
とーやま校長「なんでラジオDJになりたいの?」
ぱーぷるるん「私自身、中高の時にちょっと学校に行けなかったこととかもあって、ラジオを生きるきっかけにしてたんです。
SCHOOL OF LOCK!も聴いてたんですけど、毎日"このラジオを聴くために今日一日を生きよう"とか、"今日これを聴いたから、明日学校に行こう"とか思ってたので、そうやって困ってるみんなにも、ラジオを通して元気を与える存在になりたいな、って思ったんですよ」
とーやま校長「いいね! 素敵!」
ぱーぷるるん「それを目指すのはいいんですけど、私自身、聴覚過敏を持ってるんで、ラジオDJとかって音を扱うじゃないですか。
そこも心配はあるんですけど、わかってもらえないかもしれないけど、なれるように頑張りたいなって思います」
とーやま校長「押見先生、これ、社会に出たらわかってくれる人ばっかりですよね」
押見先生「そうですね。ぱーぷるるんさんの持ってるその感覚というものは、人が持ってないものでもあるじゃないですか。
それはある種、武器にもなると思うんですよね。その感覚でしかわからないことってあると思うんで、DJになったらそれを人に伝えることができるじゃないですか。
だから、辛いことでもあると思うんですけど、ひっくり返れば武器にもなるんじゃないかな、と思いますね」
ぱーぷるるん「はい!」
とーやま校長「ちょっと…俺よりいいものを持ってる気がして…」
あしざわ教頭「なんで急に引け目を感じてるんですか(笑)」
ぱーぷるるん「(笑)」
とーやま校長「いや、ライバルだからね! 場を奪われたら困るんだから(笑)」
ぱーぷるるん「奪おうかな(笑)」
とーやま校長「おいやめろ!(笑)」
あしざわ教頭「怖い!(笑) でもそこは望むところじゃないですか! あえて戦いましょう!」
一同笑い
とーやま校長「いつか、会えたらいいね!」
ぱーぷるるん「はい! ありがとうございます!
校長、教頭、押見先生! したっけね〜!」
とーやま校長・あしざわ教頭・押見先生「したっけね〜!!」
あしざわ教頭「(押見先生も)してくれてる!」
とーやま校長「押見先生(笑)」
押見先生「嬉しい(笑)」
RN ぱーぷるるん、話を聞かせてくれてありがとう!
さあ、今日も黒板の時間。
今日はもちろん、押見修造先生にお願いした!
『 ふつうはみんな幻 』
押見先生「"これが『普通』だ"って、"『普通』にならなきゃ"って思ったりするんですけど、『ふつう』っていうのはどこにもないってことですね。
だから、"自分が変で、人と違ってて、みんなと一緒にできないんじゃないか、わかってもらえないんじゃないか"って悩んだりする人もいっぱいいると思うんですけど、でもみんなそれぞれが少しずつ変で、変な人ばっかりです。
『普通』っていうのは自分が勝手に思い描いていることで、本当はそんなものどこにもない、と。
だから、"『普通』になんなきゃいけない"って思う必要は、全然ないんじゃないかと思うんですよね。
"みんな違って、みんないい"という…(笑) そんな感じです!」
♪ 青空 / しのかよ
とーやま校長「『ふつうはみんな幻』。めっちゃ素敵な言葉ですね」
押見先生「ありがとうございます(笑)」
あしざわ教頭「この言葉を聞いた瞬間に、"あっ"ってなった生徒がめっちゃいると思うんですよ。
"俺が今思ってたことって大したことじゃないな"って思うヤツもいるでしょうし、すごい魔法をかけてくれた感じがしました」
押見先生「思ってくれたら嬉しいですね。いやいや…恥ずかしくなってきました(笑)」
とーやま校長「いやいや、本当に、できなかったことができるようになる言葉だし、恥ずかしかったことに対して胸を張れる言葉だと思いますし」
押見先生「ありがとうございます!」
とーやま校長「今日は本当に2時間来ていただいてありがとうございます!
もうSCHOOL OF LOCK!の生徒であることが発覚したので、ぜひいつでも遊びに来て下さい!」
押見先生「(笑) ぜひ!」
とーやま校長「作品も、これからもずっと好きでいさせてもらいますので!」
押見先生「ありがとうございます!」
映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、
今週末の7月14日(土)、順次、全国で公開!
みんな、観た方がいいぞ!
【FAXイラスト】
RN ラストも坂道も好き!
RN ♡桜嵐@永遠のSOLファン♥
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【逆電リスナー】
ぱーぷるるん 兵庫県 18歳 女性
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【本日の放送部員】
[Non] 愛知県 17歳 女性
⇒radikoタイムフリーで聴く!
⇒放送部についてくわしくは【 コチラ 】
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【オンエアリスト】
22:05 RPG / SEKAI NO OWARI
22:29 BRiGHT FLiGHT / LiSA
22:41 あの素晴らしい愛をもう一度 / しのかよ
23:11 Mosquito Bite / [ALEXANDROS]
23:25 This Is Teenage / [ALEXANDROS]
23:51 青空 / しのかよ
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作品は大好きだったんですけど今日で押見先生の人柄まで大好きになりました。
校長のとーやま
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「ふつうはみんな幻」。みんなの心に留めてほしい素晴らしい言葉をありがとうございました!押見先生、次は一緒にフリーダムお願いします!
教頭のあしざわ
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