
ゴミを漂わせない女
小島 あずさ (こじま あずさ)

海を愛している人なら、きっと知っているだろう。
日本の海は、ゴミだらけである。
日本の海岸に落ちているゴミの量は、年間で10万トン。
しかし、それはただ、目に見えているだけのモノ。
海に網を投げ込めば、底に沈んでいた大量のゴミが顔を出す。
その量は、計り知れない。
仕事を辞め、都会を離れ、生活を自然の中に移していた小島あずさは、ある日、そのことを知って調べていくうちに、さらに大きな問題を発見した。
浜辺のゴミの6割から8割は、その場で捨てられたモノではない。プラスチックの破片、ポリ袋、発泡スチロール、タバコの吸い殻・・・心ない人たちの“ポイ捨て”や、昔からの習慣で川に投げ捨てられ、海へと流れ着いたゴミである。
ただ海でゴミ拾いをするだけでは、何も変わらない。
何がどこで、どんな風に捨てられているのか。調査し、統計を取って、ゴミを捨てることへの意識を世界規模で高めていこう。
小島は、アメリカの環境NGOの呼び掛けに共感し、1990年に『クリーンアップ全国事務局』を設立。今日も、海と川を見つめている。
海を汚しているのは、今、街なかで捨てた、そのゴミかもしれない。
さあ、アナタは、コレを聞いて、何を思いますか?
参考HP: 『 クリーンナップ全国事務局 』
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