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スーパーヒナ鳥
ツメバケイ
ここは南アメリカ大陸、アマゾン川の流域。この川沿いの木の上で鳴いているのが・・・ツメバケイです。

見た目はキジに似ている、この鳥の特徴は、なんといってもツメ。ツメが足だけじゃなくて、翼の先っちょにも、手のように生えているという、とても珍しい鳥です。
だから、名前も、『ツメバケイ』というんですが―・・・そうなんです。
オトナのツメバケイには、ツメが、ありません。だから正直、あっちは見なくて結構です。見てほしいのは・・・巣にいる、ヒナのほうです。

生まれて2週間。羽根が生えると抜け落ちてしまう、ツメ。実は、ツメバケイのヒナは、このツメで敵から自分の身を守っているんです。

ワシやサルなどの天敵が、ツメバケイの巣を襲ってきた場合、親鳥は何と、わりとあっさり逃げ出します。 絶体絶命の大ピンチ!! そのときヒナは・・・何と自ら、下に流れる川にレッツ・ダイブ!!!
敵があきらめたのを見計らって、川から上がり、木にツメを引っ掛けてガンガン登る!!! そして巣に無事到着!!!

同じ地球に住む私たちの仲間、ツメバケイの親は、自分の名前を、コドモの特徴で付けられてしまっても、私たちにこう語りかけます。

「親がダメだと、子が育つ」

参考文献: 『 おかしないきもの コスモトゥーワン 』