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面倒見のいいエビ・・・
アナジャコ
ここは、九州地方に広がる有明海岸。その海の中で、2メートルほどの深〜い穴を掘り、巣にして暮らしているのが、エビの仲間アナジャコです。

彼らが穴を掘る理由は簡単、それは餌を取るため。
アナジャコは、穴の中から新鮮な海水を吸い上げ、そこの入ってきたプランクトンをエサにしています。

しかしそんな住みやすい場所のせいか、アナジャコの家には、他の貝や魚たちたちが無断で住みついてしまいます。

また、アナジャコの体には、たくさんの生物がくっ付いて一緒に生活をしています。そうしてせっかくアナジャコが集めたエサを横取りしてしまうんです。

それでもアナジャコは、一切気にしません。

自分がせっかく建てた一軒家に、たくさんの見知らぬ人が住みつき、自分の体に、常に見知らぬ子供たちがぶら下がり、さらにせっかく作ったご飯を食べようとすると、その子供に奪い取られる。みなさんは、そんなアナジャコのような面倒見のいい人になれますか?

参考文献: 『 海の生き物100不思議 』