SWITCH MOVIE

モラトリアム
レミオロメン

selected by 大人の物理担当 やんも先生

音楽は、好き。
「あー分かる分かる」とか、歌詞を読んで思ったりもする。
カラオケで歌いまくったりもする。

でも、音楽を聴いて泣いたことはない。
何で音楽なんかで泣かなきゃいけないのか。

音楽は、好き。
でもこの世になくなっても、別に気にしない。
問題なく生きていける。

そう思ってた。

2006年7月4日、火曜日。
SCHOOL OF LOCK! は、”イジメ”に向き合っていた。いや、正確に言えば、向き合えなかった。前日の月曜日、僕らは、今まさにイジメを受けている生徒を目の前にして、何も言えなかった。何もできなかった。
『イジメはダメだよ』
知ってるよ。そんなこと誰だって言えるんだよ。ダメだからどうするんだよ。どうしたいんだよ。俺らはそこに行きたいんだよ。

でも、行けなかった。覚悟もなかった。力もなかった。勇気もなかった。
職員室で、落ち込んだ。
知ってるつもりでも、自分たちの無力さを見せ付けられると、やっぱり落ち込むよね。『ほら見ろ、お前らはその程度なんだよ。未来の鍵とか偉そうなこと言ってんじゃねーよ』
ってさ。

朝まで考えても考えても、正解なんて出ない。
正解なんかホントにあんのか?
あっても、俺らみたいなバカには見つけられないんじゃねーのか?そうかもしれない。
でも、さんざん考えて、僕たちが出した結論は、やっぱり『ほっとかない』しかなかった。役に立たないかもしれない。ホントのとこを理解できないかもしれない。でも、僕たちは、他の誰よりも強い覚悟で、キミたちを『絶対にほっとかない』。
そう決めた。

火曜日。校長と教頭が、SCHOOL OF LOCK! を代表して、その決意を静かに叫んだ。

モラトリアムのドラムが鳴った。
力強くて、温かかった。横っ面をでっかい手で張られた気がした。
僕とキミは、不完全で、でも手をつなげば、完全になる瞬間が、きっとあるんだ。

僕は職員室で泣いた。
音楽を聴いて、生まれて初めて泣きじゃくった。辛いとか悲しいとか、そんな涙じゃなかった。心が思いっきり叫んだときに飛び散った唾のような、そんな涙。

恥ずかしいから、隅っこに隠れて、一人で泣いた。ありがとうレミオ先生。モラトリアムのおかげで、心が叫んだよ。今なら言えるよ。

覚悟。あるよ。僕には覚悟がある。
そして僕はもう、自分のためには泣かない。


オッス! ケータイ番長の桜田門だよ! 校長教頭、SOL講師陣、SOLの先生、そして生徒たちが熱い思いで紹介している作品にビビっと来ちゃったというキミ! アタイがその作品をゲット出来るようにリンク貼っといたよ!
どうだい? やるだろ? でもホメ言葉は苦手なんでお断りだよ! そこんとこヨロシク!

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SCHOOL OF LOCK キモチスイッチ