* 放 送 後 記 *

SCHOOL OF LOCK!


(チャイム…ピッ…ピッ…)

鈴木「もしもーし!」

???「もしもし!」

鈴木「お名前を聞かせてください」

???群馬県14歳RN SAKUYA0321です!」

鈴木「今、悩んでいる事はどんな事ですか?」

SAKUYA0321「最近、バンドを組んだばっかりで何をしていいか分かりません」

鈴木「ほう…」

斎藤「初めてのバンドですか?」

SAKUYA0321「はい、そうです!」

斎藤「ふむふむ…ちなみに今は中学生?」

SAKUYA0321「はい、中学3年生です」

斎藤「なるほど!バンドメンバーは何人編成なんですか?」

SAKUYA0321「5人編成です」

斎藤「その5人は同じ学校の人ですか?」

SAKUYA0321「はい!」

SCHOOL OF LOCK!


斎藤「どういった経緯で集まったんですか?」

SAKUYA0321「全員仲良くないんですが、友達の友達が音楽好きで5人集まって結成しました」

斎藤「…UNISON SQUARE GARDENと同じパターンですね(笑)“仲良くはないが、音楽好きが集まる”

田淵「大事ね(笑)。仲良くなんかなくたって、バンドは出来るのよ。なんでバンドをやるってなったの?」

SAKUYA0321「僕がギターを先週買いまして、それで友達と楽器の話をしていたら、“バンド組もうか!”って…」

斎藤「なるほど」

田淵「何かの曲をやるためじゃなくて、ただ‘バンドをやろう’って事が先行したの?」

SAKUYA0321「はい!」

田淵「へぇ〜じゃあ、どの曲をやるとか何も決めてないわけだ」

SAKUYA0321「そうです」

斎藤「ちなみにSAKUYA0321くんはギターは弾けるの?」

SAKUYA0321「先週から始めたばっかりです」

斎藤「おお〜!楽器歴1週間でバンド組もうっていう、その行動力は凄いね!」

鈴木「バンド名は決まっているんですか?」

SAKUYA0321【GLORY RAYS】です」

田淵「バンド名が先に決まってるのね!?珍しいパターンですね」

鈴木「これはどんな意味なんですか?」

SAKUYA0321「直訳は【栄光の光線】です」

田淵「バンドで何をやるのか決まる前にバンド名が決まったのはなんでだい?」

SAKUYA0321「最初はやっぱり名前を決めようってなって」

田淵「あ〜格好良さね?格好良さは大事だもんね!いいじゃないですか!」

斎藤「どんな曲をやるのか、話してるの?」

SAKUYA0321「カヴァー曲で何をしようか、話し合ってて」

斎藤「SAKUYA0321くんはどんな曲がやりたいっていうのはあるの?」

SAKUYA0321「最初なのでバラードよりもポップな方がいいかなって思ってます」

田淵「おおっ…!」

斎藤「例えば具体的な曲名とかあったら…」

SAKUYA0321「MONGOL800の『小さな恋のうた』です」

3人「お〜!」

斎藤「名曲ですよね」

田淵「キミらの代にも人気なんだね!さすがダブルミリオンは伊達じゃないぜ!」

斎藤「なんか先週から売上枚数ばっか気にしてるね?(笑)」

田淵「ええっ!そうだっけ?失礼しました(笑)」

SCHOOL OF LOCK!


鈴木「でもこれからカヴァーもやってて、オリジナルも作りたいのかね?」

SAKUYA0321「ゆくゆくはオリジナル曲を作って、未確認フェスティバルにも出たいです!」

3人「おぉーーー!」

斎藤「良い目標があって良いじゃないですか!」

田淵「オリジナルの構想すら、もうあるってこと?」

SAKUYA0321「はい!」

田淵「へぇ〜!側をメッチャ決めるね!バンド名も決めて、何年後かに未確認フェスに出てって所まで決めているってことか」

SAKUYA0321「はい!」

鈴木「…問診はこんな所ですかね?」

斎藤&田淵「はい」

鈴木「では、SAKUYA0321さん。少々お待ちください」


(ドアの閉まる音)


斎藤「それでは、ユニゾンLOCKS! …始めます!」

SCHOOL OF LOCK!


斎藤「今夜は“バンドを始めたばかりで、何が何だか分からない。”という患者さんだったんですけども…。14歳でしっかりしてらっしゃいますね?」

田淵「14歳でバンドを始める時代なんだね」

斎藤「まず練習する場所が無いじゃん?スタジオだって結構な値段するでしょ?」

田淵「ああーそういう問題もあるのか中学生だと…」

斎藤「1時間○千円だから、大変だと思うんだよね」

鈴木「でも俺も始めて組んだバンドは14歳くらいの時で、スタジオ代はみんなお年玉を削りながらワリカンで。少しでも安いスタジオを探しながらやってたよ」

田淵「探したね〜」

鈴木「俺らが集まったのは…15、16歳くらいか?」

斎藤「うん!」

田淵「でも将来の活動なんか考えてた?」

鈴木「”バンドやりてぇな!”って気持ちで集まった。で、何の曲をやるかとか…やっていくうちにだんだんオリジナル曲もやりたくなって」

田淵「そうだよね!少なくとも先の目標は決めてなかった気がするんだよね」

斎藤「そうだね!」

SCHOOL OF LOCK!


田淵「こう…初めてのスタジオです→この曲やります→決めました→やりました→楽しかったです→上手になりました→じゃあライブやります→ライブ終わりました→次どうします?→文化祭があります→文化祭終わりました→次どうします?→じゃあオリジナル作ってみましょうか!っていう目先の目標の連続だった記憶があって。そんなに先を見越してやっていた記憶が無い」

斎藤「そうだね!楽器買って“じゃあはバンドだ!”っていう行動力が凄い…!」

田淵「でも、バンドやりたいから楽器買うって動機はまっとうじゃない?」

斎藤「でもさ、“バンドやります!”ってギター持ってないし、弾いたこともないけど“ギターやります!”ってなる?」

田淵「なるんじゃないかな?ならないのかな?…えぇ俺らケンカする?(笑)」

斎藤&鈴木「(笑)」

田淵「じゃあ斎藤くんはどうしたらいいと思う?」

斎藤「充電期間を設けた方がいいと思う!それぞれに…」

田淵「充電期間!?」

鈴木「いきなり活動休止ってこと?」

斎藤「活動開始を焦らない事」

田淵「なるほど」

斎藤「だってまだ1週間でさ、弾けるわけがないもん」

田淵「ほうほう。でも曲だってまだ決まってないんだよ?そこすらも充電したほうがいい?」

斎藤「うんとね、そこは決めた方が良い!」

田淵「うんうん…」

SCHOOL OF LOCK!


斎藤「例えば、ギターが2〜3本あった時に誰がどのパートを弾くか共有する時間を持って、それぞれ個人で膨らませる時間を作った方が良いんじゃないかな?」

鈴木「うんうん…田淵はどう思います?」

田淵「そんな何曲もじゃなくていいから1〜2曲、まず曲を決めます。それでスタジオ代も高いから1〜2時間しか入れないでしょう。その時に1〜2曲決めてスタジオでやった時に”うわっ!ヤバイ!超楽しい!”って思って、終わろうで良いと思う。僕的にはこうなんだけど、どうじゃろうか?(笑)」

斎藤「そうだね…」

鈴木「実際に俺らもそうだったもんね。最初から“オリジナルやりたい!”って集まったわけじゃなくて、“バンドやりたいね”で集まって…。“何の曲をやりたいか”って時も3人の趣味、全然違ったもんね?」

斎藤「うん」

鈴木「結構バラバラだった。でも3人共通で“このバンド、カッコイイよね”って言える1曲とか見えてくるよね」

田淵「うんうん」

鈴木「で、“じゃあ、それをやろうか”ってなって。で、ライブとかやっているうちに“そろそろオリジナルやろうか”ってなったタイミングがあったじゃない?アレって活動して1年後だったよね?」

斎藤「うん」

鈴木「アレは田淵が言い始めたと思うんだけど、どういうきっかけだったんだっけ?」

田淵「ええ!?わかんないけど…“自分でも出来そうだな”って思ってかな…。自然発生なんだよね。目標を持ってやってたわけじゃないから。別にプロになりたいわけでもなかったし、“オリジナルやるぞ!”ってバンドを始めたわけでもなかったから。…今、RN SAKUYA0321の口から最初に出たのは“バンドをやりたいから組んだ!”だったから、まず『バンドをやる』っていうのが1個目の目標で良い気がする。で、バンドをやったら“次、どうする?曲を増やす?”って自然に出てくるのを待った方が良いんじゃないですかね〜」

鈴木「…じゃあそんなところで、いいですか?」

斎藤「はい!」

鈴木「それではまた診察に戻ってみましょうか」


(ドアの開く音)


SCHOOL OF LOCK!


鈴木「もしもし?」

SAKUYA0321「もしもし」

鈴木「あら、お待たせしました、SAKUYAくん」

斎藤&田淵「“あら”って(笑)」

鈴木「あらあら」

斎藤「どうしたんですか、ドクター?」

田淵「ドクター、そういうキャラ?(笑)」

鈴木「オネエ感が出ちゃった(笑)」

田淵「(笑)」

斎藤「ナース?」

鈴木「来週から制服が変わります…(笑)」

田淵「(笑)失礼しました」

SAKUYA0321「(笑)」

鈴木「お待たせしました。今、ユニゾン・カンファ(カンファレンス)で話し合ったので、一人一人処方箋をね、3つ伝えていきたいと思います。まずは斎藤ドクターからお願いします」

SCHOOL OF LOCK!


斎藤「僕の意見は、まず【5人がそれぞれコピーしたい曲を持ち寄る】っていうのをやった方が良いと思うんですよ。趣味とか好みが合わない事もあると思うんですけど、とりあえずメンバーを信じてやってみると。それでやってみた結果、良い所、悪い所がそれぞれ出てくると思うから、それをみんなで共有して”ああ、こういうバンドなんだな!”っていうのを知る所から始めてみてはいかがでしょうか?」

SAKUYA0321「ありがとうございます!」

鈴木「次は田淵ドクター!処方箋をお願いします」

田淵「少〜しだけ厳しい事を言うとですね…まず【ゴールを見ない】っていうのが大事なんじゃないかな。少し先を見過ぎな気がしてて。さっきキミが言ってた”バンドをやりたい!””『小さな恋のうた』をやりたい!”この2点をまず見ないと、マズイかなという気がしています。まずそこを一生懸命にやる。ギターだったらギターを弾きながらボーカルもやるだろうから、弾きながら歌う事を一生懸命にやる。バンドをやる。スタジオで合わせてみて”超楽しい!”っていう所をまず一生懸命に、自分で納得いくまでやって。その後に“オリジナルをやりたい!”、”ライブハウスでライブをやりたい!”って事が自然に出ないとウソ!とにかく目の前の事を一生懸命にやった方が良いかなと思いました…以上!」

SAKUYA0321「ありがとうございます!」

SCHOOL OF LOCK!


鈴木「では、最後に鈴木ドクターから…SAKUYA0321くんは結構、細かい事を決めていきたいのかな?“◯ヶ月練習して、◯ヶ月コピーした後、オリジナルを作っていく。”みたいな事を決めていきたい?」

SAKUYA0321「はい」

鈴木「だったら、具体的に“◯ヶ月練習したらコピーが出来る!”ってわけでもないし、今、思い付いたメロディーを歌ったら、その瞬間からミュージシャンであり、バンドマンになると思う。なんなら明日から思いの丈を勝手に歌ったら、オリジナルバンドになれちゃう。そういうモノだと思います。あんまり数字でどうこうって感じじゃなくて、斎藤も言ったし、田淵も言ったかもしれないけど、5人が楽しい!5人だけが集まって作れる!5人だけの【楽しい】が絶対にどこかにあるんですよ。それを1つ1つ見つけていく事が1番大事なんじゃないかなと思うんですね」

SAKUYA0321「はい!」

鈴木「それがSAKUYAくんのGLORY RAYSになって行くんではないのでしょうか?」

田淵「お〜!」

斎藤「いやぁ素晴らしいですね!」

田淵「でも、曲は一人一曲づつ5曲決めたほうが良いね。誰が何を言っても反対しない方が良いよ?まず5曲を決めて、それを一生懸命やるって所からスタートしたらいかがでしょうかね?」

SAKUYA0321「ありがとうございます!」

斎藤「では…お大事に!」


M 桜のあと(all quartets lead to the?) / UNISON SQUARE GARDEN


SCHOOL OF LOCK!


鈴木「どうですか?今、診察、問診、カンファってやってみましたけど?」

斎藤「なんか…難しいよね。僕らも子どもを経て、今31歳だけどさ、“その時の気持ちに戻る!”って、かなり新鮮というか…ひょっとしたら“大人になった今、かなり大事なのかもな?”って、14歳の男の子と話してて思いましたよ」

鈴木「実は診察しているようで、自分たちを診察しているような所もある」

田淵「(笑)」

斎藤「もちろん僕らは音楽が好きでバンド活動をやってるわけだけどさ、もしUNISON SQUARE GARDENの音楽活動を見て“あ〜俺もバンドやりてぇ!”って子たちがちょっとでも増えたらさ、それはそれで素晴らしい事だよね?」

田淵「フォロワーね…フォロワー出てきてくれ〜!CD買ってくれ〜!」

鈴木「ライブ来てくれ〜!」

田淵「めっちゃ詳しい後輩バンド出てくれ〜!」

鈴木「“ユニゾン聴いて育った!”って言われてぇ〜!」

斎藤「“カップリング好き!”って言ってくれ〜!」

田淵「“あの曲間が凄いです!”って言ってくれ〜!」

3人「(笑)」

鈴木「というわけで、ユニゾンLOCKS!では生徒みなさんからメッセージを受け付けております。僕たちに診察して欲しい事があれば、まずは【 ユニゾン掲示板 】に詳しい内容を記入して待っていてください!」

斎藤「そしてユニゾンLOCKS!では、現在、生徒のみんなが“ありがとうを言いたい人”とその理由を受付中です」

鈴木スクールソングプロジェクト supported by カルピスウォーター!!
カルピスウォーターは今回、UNISON SQUARE GARDENとSCHOOL OF LOCK!のマインドに心から共感してサポートしてくださっているという事で、ちょっとアピールしてみました(笑)」

斎藤「アピール!?誰に?」

田淵「カルピスウォーターさん!僕が一番だと!」

斎藤「カルピスウォーターさんに?(笑)」

鈴木「何がピースなのかと…カラダなのか…俺がピースなんだと!」

田淵「貴雄にピース!(笑)それ良いね!」

斎藤「(笑)すごく協力してくれるカルピスウォーターさんなので、改めてチームみんなで良いプロジェクトにしていければ良いなと思っています!」

田淵「スクールソングプロジェクトっていうのは、生徒のみなさんから貰ったエピソードを元に、最終的に曲を作るというビッグプロジェクトですからね!」

斎藤「そして!その曲をみんなが“ありがとう”を伝えたい人に歌ったり、演奏したりして、直接届けてもらおうと思っています」

鈴木「先週の水曜日から募集をスタートしたんだけど、なんともう既に100校近く届いているらしいです!」

斎藤「100校!?」

田淵「へえ〜!!」

斎藤「先週、だいたい受かってたからさ」

田淵「鈴木が“やる”って言ったらやるよ。当たり前よ、そりゃあもう!」

斎藤「100校って言ったら、今のペースでいうと100曲作ることになるけど…」

田淵「まあまあ、そうなったら1曲1小節になりますよ?“♪サンキュ〜!”みたいな!」

鈴木「省エネやな〜(笑)」

田淵「“ジャーン!サンキュ〜!”でだいたい伝わるから(笑)」

鈴木「1・2・3・4…バーン、ドゥクドン!って感じ?」

斎藤「1・2・サン・キュー!ドゥクドン!」

3人「(笑)」

鈴木「引き続き、応募待ってます!締め切りは4月30日(日)24時まで!詳細は【 特設サイト 】をチェックしてください」

斎藤「では今夜の診察は以上です」

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