* 放 送 後 記 *

SCHOOL OF LOCK!



(チャイム……)




■ユニゾン先生!処方箋をお願いします、、
わたしは今まで何かをやり切った事がありません。勉強も趣味も全て中途半端です。
最初はやる気があるのですが、途中からいつもやる気がなくなってしまいます。
私は今年受験があり、音大を目指しています。
何もやり切った事がない私が大学受験なんて大丈夫なのか?と思うことがよくあります。
ピアノ専攻なので練習はしているのですが、最近はいまいちやる気が出ません。
頑張り切れない中途半端な自分がほんとうに嫌いだから変わりたいです。
目標に向けて真っ直ぐ頑張れる人になるにはどうしたらいいですか?
ゆにそうる
17歳/茨城県




鈴木「…とのことです!もしもし?」

ゆにそうる「もしもし!」

鈴木「お名前を聞かせてください!」

ゆにそうる茨城県 17歳 ゆにそうるです」

鈴木「ゆにそうるちゃん!声がまた奥ゆかしい…!」

斎藤「優しい!」

田淵ゆ”に”そ”う”る”で”す”!みたいな声を予想してたけど違うね〜!」

鈴木「名前からはパワフルな感じが伝わってきますけれども(笑)」

田淵「そうだね」

斎藤ピアノはいつからやっているんですか?

ゆにそうる「ピアノは4歳の時からやっています」

斎藤「じゃあ小ちゃい頃からやっているんだ」

ゆにそうる「そうです」

斎藤「それは今も継続してやっているって事だよね?」

ゆにそうる「はい」

田淵”音大に行きたい”って言い出したのはあなたなんですか?

ゆにそうるそうです

田淵「一般大学に行かない理由は何だったの?」

ゆにそうる「お母さんがピアノの先生をピアノ教室を開いていて。私の将来の夢も”音楽関係の仕事に就きたい”っていうのもあったし、もしかしたらお母さんの教室を継ぐかもしれないっていうもあって」

斎藤「そっか!」

ゆにそうる「そういうのを考えた時に”音大に行こうかな”と思いました」

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田淵「もう1回、音大を専攻しているという現実の中で今、何に悩んでいるか説明してもらっていいですか?」

ゆにそうる今、音大を目指してピアノの練習をしているんですけど、目指し始めた時はすごい燃えてるんですけど、ある程度ピアノの課題曲が出来てくると、どんどん熱が冷めちゃってて。今はそうなっている段階で”いつもみたいに途中で上手くいかなくなっちゃったら嫌だな”と思ってて。それを頑張れるにはどうすればいいんだろうって悩んでて…」

3人「う〜ん」

鈴木’目標に向けて真っ直ぐ頑張れる人’にどうやったらなれるのかと?」

ゆにそうる「そうです!」

田淵「でも課題みたいなのはヒョイとやったら出来ちゃうんでしょ?”出来ちゃった!イェ〜イ!”」

斎藤「そこで達成感が…!」

田淵「”出来ちゃったからやらなくていいか”ってなっちゃうのか」

斎藤「そういう事だよね」

鈴木「うん」

田淵「カッケ〜!」

ゆにそうる「(笑)」

田淵「イェ〜!」

斎藤&鈴木「イェ〜!?(笑)」

田淵「なるほど!」

斎藤「それでは、ユニゾンLOCKS!始めます!」


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斎藤「今夜は”今まで何かをやり切った事が無い”という患者さんなんですが」

鈴木「はい」

斎藤「でもしっかりした子だと思うけどね」

鈴木「しっかりしてますね。しっかりしてるが故に未来の事とか失敗した時の事とか色々考えて、迷ってしまう踏み切れない所があるのかな?って」

斎藤「そうだね!逆に”17歳で何をしたら、真っ直ぐ向かって達成した”って事になるのかな?」

田淵「そうね」

鈴木「田淵と斎藤に聞いてみたいわ!俺からしたら、2人とも勉強も出来たし、スポーツとか音楽も…。だから端から見ても、迷いも無く、’猪突猛進に目標に向かって真っ直ぐ頑張れる人たち!’って見えてると思うの。実際はどうだったの?」

斎藤「僕は全くそんな事ないと思ってますけど(笑)」

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田淵「逆に聞くけど、’やり切った事’がある人なんている?」

斎藤「さっきの話で貴雄が言ってくれたけど、俺は’高校受験’って所にゴールを置いていたから、そこから全く勉強は頑張っていないもんね」

鈴木「うんうん」

斎藤「中3の時が一番勉強頑張って、そこから全然頑張ってないもんね!」

田淵「その’音大を目指す、ピアノを専攻する’って事は、”ピアノに向かってわき目も振らず頑張っている人がカッコイイ!”って考えているのが、何か違うような気がしていて…」

斎藤&鈴木「うん」

田淵”出来る事をやっておく!”くらいの感じで、この歳の子たちはそう思ってて良いんじゃないかなと思ってるし、僕は別に20代・30代になっても、”まあ、これなら出来るな”レベルの事にすがって生きる事のほうが人生って楽なんじゃないかなと思っているので」

斎藤&鈴木「うん」

田淵「僕は”何事も頑張らないけど、ただ作曲に関してはセンスがあった”と最近は思うようにしていて。別に作曲を頑張ろうと思ったわけじゃないし」

鈴木「ゆにそうるもピアノと音楽が好きなんだよ」

田淵「うん」

鈴木「でもそれに振り切れない、迷いが生まれてしまうと思うんだよね」

田淵「それは人と比較してるからだと思うんですよね。要は”ピアノを専攻して音大を目指している人は、みんな私以上にストイックにやっているはずだ!”と思い込んでいて…実際にそういう人もいると思うけど、じゃあそこに”ピアノを弾くのは楽しいけど、そんなに深めようと思っていない人”がかっこ悪いのかって言うと、僕はあんまりそうは思わないけどね」

斎藤&鈴木「うん」

田淵「それで…何だろう…音楽関係の仕事に就く事も一般大学に行っても出来ると思うけど”何となくピアノをやっていた方が私にとってはどっちかというと良いな”って今思っているんだったら、そっちを選ぶみたいな…。ざっくり言うと”何となくです”っていう理由だけで僕は良いと思う」

斎藤「全然良いよね」

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鈴木「俺も”バンドでやっていこう、ドラムでやっていこう”って思った時って、やっぱり”何となく”の部分はあったと思うんだよね。昔から勉強も出来なかったし、勉強してても集中できない、”これは何のためになるんだろう?”っていう迷いも生まれてきたし。いざドラムも習っていた時もあったけど、先生との相性もあるんだろうけど全然熱中は出来なかったんだよね」

斎藤&田淵「うん」

鈴木「でも、18歳くらいの”人生、今後どうしよう?”って時に、勉強は無い!スポーツは無い!”じゃあ俺は何が人より出来るか?”って考えた時に、クラスの中ではドラムが上手い方だったから、あとはもう”ドラムにすがるしかないな”っていうような’すがる気持ち’もあって」

斎藤「うん」

鈴木「でも!”あの時、すがって良かったな!”って今では思ってるけど、ゆにそうるにとって”絶対にピアノです!”っていう風に自信を持って言える程じゃないにしても、やっぱり心の奥底にはあるわけですよ。その気持ちは信じてやってもいいのかなっていう気はしましたけどね」

斎藤&田淵「うんうん」

鈴木「どうでしょうね?」

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斎藤「僕の場合は、”人と比べる事で自分を奮い立たせてきたタイプ”なので。例えば、僕らがバンドを組んで下北沢でライブをした時に、周りに上手い人たちが増えてきてさ。”あっ、上手い人たちが増えたから、相対的に自分が上手になるようにもっと練習しなきゃ”ってなって。いざメジャーデビューしたらさ、もっと上手い人たちがいっぱい集まっていてさ、”あっ!この人たちの中で上手くあるためにはもっと練習しなきゃ!”ってなってさ」

鈴木「うん(笑)」

斎藤「まず、’自分の位置’を認めて頑張り始める”本当に自分に必要な事っていう自覚をエネルギーにしてやっていく”って事をやってきたから、多分2人とはちょっと違う…」

田淵「でもそれは”目標に向かって真っ直ぐ頑張れる人になるぞ!”って歌の練習したわけじゃなくて、割と自然にそうなっていった感じじゃない?」

斎藤「そうそう!」

田淵「だからそういう事だと思うんだよね。”目標に向かって頑張ってる人はみんなストイックだ!”って思いがちなのではないかなと思っていて。割とみんな何となくだし、みんな適当な理由でやってるし、みんな自然とそうなっているし…っていう風に…っていうか、そういう人ばっかりな気がする(笑)」

斎藤&鈴木「そうだね」

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鈴木「じゃあ、そろそろ行きましょうか!ゆにそうるさん?」

ゆにそうる「もしもし!」

田淵「あの”ゆにそうる”の’そうる’って『魂』の’そうる(ソウル)’なの?」

ゆにそうる「家の近くに”麺魂(めんそうる)”ってラーメン屋さんがあって…(笑)」

斎藤「おおっ!」

田淵「メンソウルなんてラーメン屋さんあるの!?…ごめんね、話が脱線しちゃいました(笑)」

鈴木「はい!では処方箋を伝えていきましょう!」

田淵「そっかそっか、言わなきゃね」

鈴木「これはまた難しい問題ですよ」

斎藤「本当に難しいけど…じゃあ、僕から言いましょうか?」

鈴木「お願いします」

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斎藤「僕はまず”何の目標も無しに、努力出来る人”ってごく一部だと思うし、そうじゃない人は死ぬまでそうじゃないと思ってて。僕も例に漏れず、全然頑張れない人なんですけど。どういう時に頑張れるかって言うと、受験の時でも全国模試を受けて、”自分の目標としている学校よりも、こんだけ今の自分は偏差値が低いんだな”って認めて、じゃあ”このくらい頑張らなきゃな”っていう目標を立てて、努力をしてきたので…」
ゆにそうる「はい」

斎藤【 自分の現状をまずは受け入れる 】って所からやってみてらどうでしょうか?」

鈴木「うん」

ゆにそうる「ありがとうございます」

斎藤「漠然としていて申し訳ないけど…」

ゆにそうる「大丈夫です」

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鈴木「じゃあ田淵行ってみます?」

田淵「”音大を目指すのか?そうじゃないのか?”っていう選択肢としては、”自然に考えてどうか?”っていうあなた本位の考えで良いと思うんです。自然にその環境に対して、私の才能…というか素質?”ピアノに対してここまで楽しめる”っていう。”ここまでは頑張れる。でも、ここまでは頑張れない。何故ならやりたく無いから”っていうのを全部自分の才能、手駒だと思って、その中で何となく自然に暮らしていくっていう事が、僕は一番…最終的には役に立つ気がしていて。”ピアノが好き!でもそこから先に深める事は頑張れない!”っていうあなたにしか出来ない思わぬ天職があったりするので【 “頑張ってる人はこういう人だ”っていうのはあんまり決め付け過ぎない 】ほうがいいんじゃないですかね?」

ゆにそうる「ありがとうございます…!」

田淵「音大に行きたいなら行ってください!」

ゆにそうる「はい…!(笑)」

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鈴木「ドラムの鈴木貴雄と申します」

ゆにそうる「(笑)」

鈴木「ゆにそうるさんは”中途半端な自分を変えたい、目標に向かって真っ直ぐ頑張れる人になりたい”って言うんだけれども、俺は15年くらい音楽をやってきた中で”俺って迷いながらも一生懸命だし、なんだかんだ自分を誇れるような活動が出来るんだな!”って、ようやく自信を持てているから。必ずしも今すぐ結論を出さなくていい事な気がするんですよね」

斎藤「うんうん」

鈴木「その話を踏まえつつ、大事にしてほしいのは【 迷いながらも”音楽が好きだ、ピアノが好きだ”という気持ちが大事 】なので、その気持ちだけは誰にも譲らずに持っていてほしいなというのが僕の気持ちです」

ゆにそうる「はい、ありがとうございます」

斎藤「その気持ちだけ持っていたらさ、今は例えば課題曲を簡単に弾けて、そこで満足して終わっちゃうかもしれないけど…そういう人たちだらけの中になると、その奥がまだ知れたりして、音楽との付き合い方も変わるかもしれないし。大事なのは鈴木先生が言った通り、‘音楽が好き!’っていう気持ちだけ持っていて、あとは適当に過ごしていて良いような気がする」

田淵「向上心は自然に芽生えるものですから、誰かに何かを聞いてとか、本を読んでとか、それで何かが変わるほど人間ってたやすくないですからね」

斎藤「そうだね」

田淵「これはオードリーの若林さんが言ってましたけど、”人間は形状記憶合金”らしいので」

鈴木「上手い事言うね!」

田淵「本とか読んで”じゃあ、別の自分になろう!”って思ってもすぐ直るのよ。人間みんなそうですから」

鈴木「ゆにそうるさんの人生がこれから楽しみですね!」

ゆにそうる「(照)」

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田淵「じゃあバカ売れしたら、僕たちに恩返しをしてもらって…!!」

鈴木「恩返しを…!(笑)」

斎藤「4人目のメンバーとして!」

田淵「(笑)」

鈴木「ピアノ弾いてください(笑)」

ゆにそうる「はい!(笑)」

斎藤「今日、僕たちが伝えられる事はこんな事なんですけど」

ゆにそうる「やっぱり、ピアノが好きな気持ちは忘れずに、ちゃんと自分なりに、自分のやり方でやっていきたいなと思いました」

斎藤「うん、ありがとう!」

鈴木「これからも迷いながらも楽しんでいってください!」

ゆにそうる「はい!ありがとうございました!」

斎藤「では、お大事に…!」

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M mix juiceのいうとおり / UNISON SQUARE GARDEN


斎藤「ゆにそうるさん、17歳で”自分って何なんだろう?”みたいな事を考えてるみたいですけど…まあ、32歳の我々も何も1つ変わらない(笑)」

田淵「100%、10年後も同じ事を考えてますよ」

鈴木「迷いも未だにあるからね」

斎藤「あるよ!ただ、年齢重ねただけあってさ、”これやった、これをやった”っていうのはちょっとずつあるからさ、そこを心の拠り所にして」

鈴木「そうそう」

斎藤「我々も今後やっていこうじゃありませんか!」

鈴木「そうだね!」

田淵「そうだね!」

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斎藤「スクールドクター、あと何回出来るんだ?」

鈴木「もう…?」

斎藤「1回?」

田淵「もう終わるんじゃない?」

斎藤「来週で終わり!?」

鈴木「そうだね」

斎藤「え〜!」

鈴木「もう華々しく散ってやりましょう!(笑)」

田淵「何か薬品めっちゃブースにまいて帰ろう!」

斎藤「(笑)」

田淵「すごい臭いを…!」

斎藤「体に悪いヤツね(笑)」

田淵「臭くてしょうがないようなブースにしてやろう」

斎藤来週が最後のユニゾンLOCKS!になりますので、最後までお付き合いよろしくお願いいたします!

田淵&鈴木「はい!」

斎藤「では、今夜の診察は以上です」

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