YOUNG FLAG
from Message ARTIST PHTO&REPORT


9/5 Zepp Fukuoka

僕たちの学園祭LIVEツアーも、3年目に突入した。
3度目のYOUNG FLAGは、僕に何を与えてくれるんだろう。
年に一度の恒例行事。
何で恒例なんだろう。
何のため?
何のために、僕らは全国LIVEツアーをやってる?

福岡到着。
ホークスタウン。
今日はホークスのデーゲーム。
ドームに向かって歩く人たちをタクシーからボンヤリながめる。
2年ぶりのZepp Fukuoka。
ジン、YUI、ASIAN KUNG-FU GENERATIONと共に旗を振り回したあの日と全く同じ場所で、すでに僕たちの旗、YOUNG FLAGは風に揺れていた。

暑いね、福岡。 旗も青い空もホークスファンも近くのスターバックスも。
何もかも、あの時と同じだ。 ただいま。

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YOUNG FLAG史上初めて、会場前にリスナーズテント、通称『ルイーダの酒場』が設置された。
少しずつ、恥ずかしそうに、横目でチラチラ見ながら、ジリジリと、間合いをはかって。
ルイーダの酒場 (注:お酒は出ません) に座って生徒を待つ、ひっつの元へ集まってくる生徒たち。

もーーーー!!!!
恥ずかしいとかそういうのいいから早くひっつとしゃべってリスナーズパス貼っていっぱい話しかけてこいよ!!!!
誰も取って食わねーんだからよ!!!!
背中をズドーンと押したくなる衝動を抑えて (笑) Zeppの中へと戻ることにした。
ウチの生徒はみんな仲いいね。友だちいっぱいできたらいいね。
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ターロも来てくれていた。
開校間もない、2006年の2月。不登校で引きこもっていた、福岡のラジオネーム:ターロは、校長に誘われて、マリンメッセに赴き、BUMP OF CHICKEN先生のLIVEレポートを書いた。
あの瞬間、ターロの止まってた時計は、確かに音を立てて動き出したんだと思う。
中2だったターロも、もう17歳。良い笑顔だった。どこにでも自由に羽ばたいていける、良い笑顔だった。


2年ぶりのZepp Fukuoka。
3年以上ぶりに再会したターロ。
3度目のYOUNG FLAG。

何のために、僕らは全国LIVEツアーを毎年やってるんだろ。


“ワスレモノハ、ミツカッタ?”


YOUNG FLAG 09のオープニングムービーは、会場を埋め尽くした生徒たちと僕に、問いかける。
俺は、忘れ物してたかな?どこに?過去2回のYOUNG FLAGに?
俺はワスレモノを探すために、また、ここに来たのか?
それとも、生徒たちのワスレモノを探すため?


何かを見ているようで見ていないようで。Zepp Fukuokaを埋め尽くした生徒たちを見ているようで見ていないようで。
そんなことを考えてたら開幕しちゃったよYOUNG FLAG。
走り出したらもう止まんねーぞ。ギューギューに詰め込まれたLIVEハウスで、ギューギューに詰め込んだ、5組の蒼き旗のアーティストたちの音で、まずは福岡。
お前らをポチャクチャにしてやる。
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ギターチャイム鳴ったぞ!!!!! 校長教頭飛び出した!!!!! そして校長がそのまま客席ダイブ!!!!!!! そしてまたダイブ!!!!!
帽子を取られサングラスを取られ腕を極められ (笑) それでも校長はダイブした!!!!!
お前ら以上にこっちだってテンション上がってんだよ!!!!!校長はあとでスタッフに怒られるんだよ!!!!!
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(校長) 「男の子ーーー!!! 女の子ーーーーー!!! 明太子ーーーーー!!!!」
(教頭) 「…あれー?おかしいなー…このコールやったら福岡は絶対盛り上がるって、アルフィーの3人が言ってたのになー」
(校長) 「アルフィーじゃねーよ!!! Perfume!!!!」
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親の反対を押し切って、兵庫県から夜行バスに乗ってやってきたノンス鯛ルもいた!!!
大阪もいる!岐阜もいる!東京もいる!みんな遠いところからありがとう!でもそうだよな!
この5組のメンツ並んだら、来るしかないっしょ!!!! 来てくれてありがとう!!!! 今日は死ぬほど騒ごうな!!!!
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MASS OF THE FERMENTING DREGS。
神戸で生まれたガールズバンド。轟音で数々のLIVEハウスをノックアウトしてきた…というウワサだけは聞いてる。
そしてCDは聴いてる。マスドレ。YOUNG FLAG 09は、彼女たちの音で開幕する。

ステージセンターに小さくセッティングされた、ギター、ベース、ドラム。
ギターはドラムの方を向き、ドラムはギターの方を向き、ベースはセンターで客席を向いている。
小さな半円状のバンドセット。暗闇の中、裸足で駆け込んでくる3つの影。マスドレ。
ダッシュ、そしてストップ。動かない。

「…みなさんお元気ですか…ハハハ…今日は15分だけなんですけど楽しんで帰ってください」
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どこにでもある、ごく普通の挨拶で、YOUNG FLAG史上最大級の『祭り』が始まった。
爆音!!!!!!!!! 小さな円からカメハメ波!!!!!!!!
“She is inside, He is outside.”から続けざまに”かくゆうもの”!!!!!! うねれうねれうねれ!!!!!
マスドレのカメハメ波はうねってよじれて飛んでくぞ!!!!!
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ベースボーカルの菜津子ちゃんが裸足でガニ股でぐんと踏ん張って頭の上で手拍子を打ち鳴らす。
ターンタンタン、ターンタンタン、ターンタンタン、ターンタンタン、ターンタンタン……

コレは祭りだ。どっからどう見ても祭りだ。「ハレ」と「ケ」で言えば「ハレ」だ。
人類が火を囲んで踊って暴れて頭を空っぽにして神を降ろして繁栄を願った、原始の祭りだ。
持ってかれる。体も心も。うねりと轟音に持ってかれる。
客席はビックリしたような顔でステージを見つめてる。うちの生徒は今のカメハメ波、大丈夫だったかな………
一陣の風が過ぎ、一瞬の静寂………………そしてうねり返す大歓声。
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勝ったどーーーーーーーー!!!!! マスドレ獲ったどーーーーーーーー!!!!!!!
どーだ!!! これがマスドレだ!!!!!
その後も、客席をつかんでは突き放すマスドレの『祭り』は続く。
ケタケタ笑いながら即興のセッションを始める菜津子ちゃんとギターの知恵美ちゃん。
おーそう来るかー、そしたら私はこうや!!!!
一瞬スモールサークルでの遊びで生徒たちを置き去りにしたかと思えば、轟音がいきなり心をわしづかみに来る。
うねる心。うねる体。自分が誰でどこから来たとか、どーだっていい。今、ここにいること。それがLIVE。

僕は2階席で観ていた。気づけば隣でかりゆし先生が観ていた。気づけばアジカン先生が観ていた。気づけばチャット先生もストレイテナー先生も観ていた。身を乗り出すように。マスドレの『祭り』に参加していた。

負けてらんねー。俺らだってやってやるよ。見てろよ。

暗い通路から燃え上がる炎。発火源はMASS OF THE FERMENTING DREGS。
確定。今日は、奇跡の夜になる。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION。
急きょ参戦を表明してくれた、我らがロックの講師。3年連続フル出場。やっぱ、アジカンいねーとな。

2年前。ジンとYUI先生に囲まれて、「俺らだけ中年で申しわけないんですけど (笑)」とか言ってたアジカン先生。
「そんなヤンギな僕らもですねー」とかビール飲んでヤングすら噛んでた、アジカンの喜多先生。
今年は、どんな姿を見せてくれるのか。
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高らかに『ワールド ワールド ワールド』を叫びきったゴッチ。「フォーーーーーー!!!!!!!」
どーしたお釈迦様ーーーー!!!!! いきなりテンション上がってんぞーーーーーー!!!!!
その流れで『アフターダーク』いったーーーーーーーー!!!!!! 大好き大好き大好きこの流れ大好き!!!!! 死ぬ!!!!!!!!

(ゴッチ) 「突然出演が決まりまして…4日ぐらい前に『出ない?』みたいな (笑) 今日はセットリストがちょっとシブイんですけど (笑) …絵画教室という曲を聴いてください」
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おいおいおい!!!! どこがシブイのよゴッチ!!!! この3曲ど真ん中でしょーが!!!!! そして流れで『リライト』とか!!!! ありがとう!!!!

暴れるゴッチ。叫ぶゴッチ。ステージをピョンピョン飛び回ってもっと来いよと生徒を煽り倒すゴッチ。

アジカンに引火。マスドレの叫びがアジカンに引火。
とんでもなくフレッシュで熱くて、僕はお釈迦様のこの日のLIVEを、『解脱前』と呼ぶことにした。
悟ってない悟ってない。お釈迦様が悶えて暴れて苦しんで楽しんで飛び跳ねて。
誰よりもヤンギなLIVE。もしかしたら生徒の誰よりも。
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(ゴッチ) 「グッとくるよね、あのOPムービー(笑) 俺すげーピュアだから、泣きそうになるんだよ毎回。俺は高校を卒業して15年目なんですよ。ワスレモノハ、ミツカッタ?とか言われて、忘れ物だらけだなー…色んなとこに色んなもの忘れてきちゃったと思ってさ…でも、なくなっちゃうのも、それはそれでいいんじゃないかな。もう会えない友だちとかいっぱいいるけどさ。だからみんな、別れ際とかに変なギャグとか言わない方がいいぞ (笑) それが最後の記憶になっちゃうから (笑)」
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『夏の日、残像』。ああタイトル書いただけで俺泣きそう (笑)
9月5日に、この曲を刻んでくれたASIAN KUNG-FU GENERATION先生。本当にありがとう。


 旅立ち 耳鳴り 報われぬ幻想
 僕だけ残して流れて流れた
 5年経ち冷めた目 強がりはいっそ
 夏の日、残像 消さないで 消えないで



残像なんかいらねーよ。終わっちまえよ夏なんかよ。
消えちまえよ記憶なんかよ。流れちまえよ過去なんかよ。
強がってみせるたびに心に刻まれる、残像。
僕らはいつだって、いつかの夏のことを思い出す。
ワスレモノをしてしまったはずの、あの夏。
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かりゆし58。
SCHOOL OF LOCK!の生放送教室には、まだ2回だけの登場だけど、すでに感じる。
かりゆし先生が、どれほど僕たちと、歩みをともにしてくれているのか。

♪そろ、そろ、かりゆし そろそろそろそろ、かりゆっし! そろ、そろ、かりゆし そろそろそろそろ、かりゆっし!
琉球の香り漂うBGMの中、かりゆし58登場。

(真悟) 「YOUNG FLAG09…はいさーーーーい!!! 今日は、楽しむだけのためにここに来ました。1人1人、ノリ方はバラバラだと思うけど、みんなが『生まれてきて良かった』って思える日になったらうれしいよ。みんなに、じゃなくて、1人1人に向けて、心を込めて歌います」
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『アンマー』。
今、そばにいても、いなくても。全ての人間は母から生まれた。
母に向けて歌う歌が、母のように僕らを包んでくれる、不思議な、底抜けに温かい歌。


(真悟) 「今日は、ロックをしにきたわけじゃなくて、自分の旗を立てにきました。だから今何かを始めようとしている人も、何かを諦めようとしている人も、やることが見つからなくて必死で探している人も、いつか自分の旗を立てられますように」

『ウクイウタ』。

 諦めたりすんなよ まだまだまだいけるだろう
 お前の背中を見守ってるヤツが必ずいるから
 上手く行ったらきっと ここに帰ってこいよ
 お前に聞いてもらいたい話が山ほどあるんだ


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行ってこい。安心していってこい。
お前が旅立って行く、ただそのことのためだけに、SCHOOL OF LOCK!も、かりゆし先生も、いつもここにいるんだ。
お前がずっといるための場所じゃない。『ふるさと』ってのは、そういうことだ。
いつだって帰ってこれる場所がある。だから、お前は帰ってこなくて、大丈夫だ。
行って来い。



(真悟) 「俺、SCHOOL OF LOCK!って番組大好きで聴いてるから、みんながどんな毎日を過ごしてるのかちょっとだけ分かるわけ。 生徒のために何かできんかなーとか、何もできんなーとか悔しい思いもしたしよ。上手くいかんことも多いさ。大体上手くいかん。でも、1番悲しいコトは、自分で自分のコトを悲しいとか不幸なヤツだなーと思うことが、最悪だと思うからよ。それだけは思ってほしくないなーと思って」


『ただひとつだけ伝えたいこと』。

 ただひとつだけ ひとつだけ伝えたいことがある
 忘れないでほしいんだよ
 ただひとつだけ ひとつだけ揺るがないことがある
 君は決して不幸せなんかじゃない



僕たちが、生徒にできることなんか、ほんの少ししかない。
何もできずに悔しい思いをしたことなんて、この4年間で何度あっただろう。
僕たちにできること。それは、「また明日」と、キミの肩をたたくこと。

僕たちは伝え続ける。お前は大丈夫だ。不幸な人生かどうかなんて、他人が勝手に決めればいい。
自分の人生の価値は、自分で決めればいい。
しんどくなったら、またおいで。また明日。
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(真悟) 「今日はずっと上で観たり横で観たりしてるんだけど…最初からすごかったさ〜。マスドレもアジカンも最高だったしよ。でも、今日は盛り上がっても盛り上がらなくても、1人1人が旗を立てられるように伝えられればいいと思ってステージに上がってきたわけ。だから今、居眠りしてる人がいても、起こさないであげてね (笑)」


僕は真悟先生のその優しいMCを、目を閉じて聴いてた。あ、俺のこと言われてる?と思って目を開けた。客席の生徒たちは、みんな静かに、すごくいい顔でステージを見てた。ああ、スマイルってこういう顔のことなんだなって思った。沖縄の太陽は、泣きたくなるぐらい優しく、僕らの外套を脱がせてくれる。
いつもありがとう、かりゆし先生。誰よりも優しい、僕らの仲間。

隣を見た。ストレイテナーのホリエ先生だった。真剣だけど優しい顔でかりゆし先生を見ていた。
ああ。テナーももらったんだな。第2次着火点。かりゆし58。
まだまだ、今日の『祭り』はこれからだ。
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ストレイテナー。

結論から言おう、カッコイイとはストレイテナーのコトであると。
カッコよくなりたいけど、どうしたらカッコよくなれるのか全然分かんないっていう全国の童貞男子ども!!!
ストレイテナーのLIVEに行け!!!!! それがカッコイイってことだ!!!!

繊細で、時に嵐のように荒くて、シャイで、でも目指す場所へと誰よりも速くまっすぐに突き進んで。
それが僕にとってのストレイテナー先生。一言でいえば、カッコイイってことだ。
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『Melodic Storm』から『SIX DAY WONDER』!!!!!! いきなり来るねホリエテナー!!! カッコイイ!!!!!!
教頭がヤンフラで『SIX DAY WONDER』やってくださいっって言ってた、あのお願い覚えててくれたんだ!!!!!
イベントとかフェスとかでは、ほぼ間違いなく観ることができない、『SIX DAY WONDER』!!!!! 激レア!!!!!
ホリエ先生のキーボードと声が切なく叫ぶ。カッコイイ………30代男的に言うと、南斗水鳥拳のレイに心を奪われた南斗紅鶴拳のユダのような心境ですが分からない人はこの一文を完全に無視して下さい。
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ギャップなんだよなー…テナーの音楽にはギャップがある。もう1つの顔が常にある。
そりゃカッコイイわ。男も女も惚れるわな。
ストームみたいにめちゃくちゃに暴れさせられたかと思えば、乙女のウットリ顔にさせられたりもして、
こんだけ心を弄ばれたら好きになりますわ、テナー先生。
ロックの色気とロックのカッコよさ。ロックイケメンですね。
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(ホリエ) 「あと1曲だけやらせてください!」


え?????…職員がザワついた。今日、テナー先生、6曲の予定じゃなかった?急きょ?増やした?
ってことで『ROCKSTEADY』!!!!!!!!!!!!! テナー先生もやっぱテンション上がっちゃってんじゃないすかーーー!!!!!!


 僕らは進まなくちゃ 先を急がなくちゃ
 足が言うことを 聞いてくれるうちに
 君らは残らなくちゃ 後を担わなくちゃ
 星が闇を 削ってくれるうちは



『僕ら』ってのは、生徒のみんなのこと。『君ら』ってのは、俺たちSCHOOL OF LOCK!のこと。
行け行け行け!テナー先生と一緒に行って来い!!!!!!

ちなみに、ホリエ先生が、「あのラス曲で、『やる予定じゃなかったんだけど、みんなのために…』とか言えないんだよなー俺 (笑)」とか、あとで言ってたことはナイショです。だって、そんなこと言われたらカッコイイ度のメーター振り切りますよ。やめてください。
本当にカッコよかった。
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トリを飾るのは、チャットモンチー。
我が校の音女の講師でもあり、YOUNG FLAG3年連続出場バンドでもあり…
そんなことは置いといて、デビュー以来ずっと一緒に歩いてきた (と俺たちが勝手に思っている) 素晴らしい、大好きなアーティスト。9月をもって、火曜日のレギュラー授業を一旦休講するチャット先生がみせるLIVE。僕たちは刻まなきゃいけない。


2年前。僕はチャットモンチーにカワイさを感じていたと思う。
時に針のように心をぶっ刺してくる強さの中に、弱さを感じていたと思う。

僕が言うと音楽業界の人全員に袋叩きにされるけどあえて言う。
チャットモンチーはめっちゃくちゃデカくなった。成長、という言葉は使いたくない。
でも、こんなにパンプアップされてデカくなったチャットモンチーを、僕は2年前には予想できなかった。
デカイ、強い、カッコイイ。
生徒も変わる。チャットも変わる。変わっていくのに、SCHOOL OF LOCK!にいてくれたのは、1番大切な部分を、変わらないで持っていてくれたからだと思う。

(絵莉子) 「チャットモンチーでーす。みんな元気ー?あはは」
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このMCからまさかの『風吹けば恋』!!!!!!
張り倒されそうになるわ!!!!!!

『東京ハチミツオーケストラ』
『風吹けば恋』
『シャングリラ』
『Last Love Letter』

どの曲も、何回もLIVEで聴いたことがある。
でも、どれもいつも違って聞こえる。
僕は今、チャット先生に強さを感じている。強さと大きさ。その中に包まれた優しさと狂気。
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生徒の顔を見ていた。『Last Love Letter』の、ベースソロ、ドラム入ってきてギターが鳴っていく、
あのイントロを聴きながら、ものすごく眉間に皺を寄せてる男子がいた。
イヤな顔じゃない。体がグーーーーーーっと前に引っ張られてる顔。
ただリズムに合わせて乗ってりゃいい顔じゃなく。3ピースバンドが生むカッコよさのど真ん中に、吸い込まれてく顔。
チャットモンチーのLIVEで、こんな顔見れるとは思ってなかった。でも即、その顔に納得した。
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僕は確信してる。チャットモンチーは、生徒と一緒に大きくなった。いや、生徒の力を借りて大きくなった。
そのお返しができるのは、ここ、LIVEハウス。
生徒たちの心に、時に寄り添い、時に度肝を抜き、時に痛い痛い痛い!!!って言いたくなるぐらい刺してくる。
それがチャットモンチー。僕たちにとってなくてはならない音。なくてはならない3人。

チャットモンチーは、力強く、そしてある意味では淡々とLIVEを進める。
アンコール。

…え?アンコールって、やっても1曲って言われてなかったっけ?2曲やんの?
チャットもテンション上がってる?


(絵莉子) 「恋の煙のあとに湯気をやるというのは初期のカッコイイパターンとして持ってたんで、やっとこうってことになって…」
(晃子) 「最後盛り上げて、若者の体力を絞り出してやろうと思って(笑) もうグッダグダにしてやろうと思って(笑)」


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5組のアーティストが乗っかりに乗っかってうねりを上げたZepp Fukuoka。
僕は、こんなにもアーティスト同士が波をもらってお互いに乗っかって行くLIVEイベントを見たことがない。
それは多分、いや、絶対。LIVEイベントで観ることは、今後もないだろう。
ここは、SCHOOL OF LOCK!のLIVEツアー、YOUNG FLAG。
生徒のみんなが作り上げた、究極のLIVE空間。あの瞬間、あそこにしか生まれなかった熱。


(絵莉子) 「あえて、LIVE中に、休講するってことは言わなかったんですけど…率直に、いいLIVEができたから、良かったと思います」
(晃子) 「今日、LIVEを見てくれたひとが、ええなーと思ってくれたら、それだけでええわと思ったし…えっちゃんどーですか?」
(絵莉子) 「えー…良かったしぃ〜」
(久美子&晃子) 「ギャルか!! (笑)」

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校長教頭登場、締めくくりの黒板。
『塗りかえろ』
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自分の旗を、塗りかえろ。

自分が正しいと思ってるコト、正義だと思ってるコト、将来の夢、大好きだと思ってる人、
幸せの定義。自分の価値。

そんなものは、一瞬一瞬で、どんどん変わって行く。時には、1秒前に信じてたことが、
全くのウソだと感じることもある。もちろん、ある。

変わったって構わない。
自分の心の旗に描いてあることは、毎日変わったって構わない。
塗りかえろ。

素晴らしい音楽に出会い、素晴らしい人に出会い、
自分1人だけの力では行けない場所に、自分が想像もできなかった新しい自分に、
絶対にたどりつけないと思ってた自分に。

日々、自分を塗りかえていけ。どんどん変わっていったって構わない。
毎日、すべての瞬間で塗りかえろ。どんどんどんどん、変わって行け。
自分の旗が、想像もしていない色に塗られて行く様子を、楽しんでくれ。
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マスドレはアジカンを塗りかえた。
アジカンはかりゆしを塗りかえた。
かりゆしはテナーを塗りかえた。
テナーはチャットを塗りかえた。
5組の講師は、キミを塗りかえた。
キミは、僕たちをいつも塗り変えてくれる。
ありがとう。


僕のワスレモノは、何だったっけ。
思い出すワスレモノさえ、毎日変わるんだ。

忘れたものは忘れたままでいい。
思い出したら、大事に刻んでおこう。


YOUNG FLAG 09、今年も開幕。


text by やんも

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SCHOOL OF LOCK!とauは、YOUNG FLAG 09を共同開催しています。 SCHOOL OF LOCK! an by KDDI