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ON AIR BLOG / 2017.02.15 update


今まさにストレスが溜まっているという方にこそ聞いて欲しい、
「ストレスを力に変える」という理論について。
毎日新聞 論説委員、中村秀明さんに解説していただきました。

米スタンフォード大学で健康心理学を教える女性学者、ケリー・マクゴニガル
さんの「ストレスを力に変える教科書」から、その理論の紹介です。 今月2日
に東京、9日に大阪で講演会があって、中村さんも聴きに行ったそう
 
・ストレスというとどんなイメージを思い浮かべますか?
 解消したいとか、和らげたいとか、否定的に考えるのは一般的ですね。マクゴ
ニガルさんは「ストレスは、あなたの力となります。人が学んで成長するのに必
要な生物的な反応なのです」と肯定的にとらえるように訴えています。
 「ストレスは健康に悪い、体に有害だ」と考え、そう思い込むことが実際に心
身の健康にマイナスになり、寿命を縮めるという事実に彼女は気づいたそうです。
全米3万人の成人を対象にした調査で、「ストレスは体に悪い」と考える人とそ
うではない人との死亡率に大きな違いがあることがわかった。
 
・要するに「気持ちの持ちよう」なのですが、じゃあ、ストレスにさられた時に
どうするか?
 まず「ストレスにはよい効果がある」という前提に立つ。「これは、ある種の
サインだと受け止めるのです。問題をしっかりと把握し、どうすればその問題を
解決できるかに集中し、それを実行するためのサインなのです」と言っています。
 「ストレス」と「意義」「目標」とは密接な関係があるという。何かを目指し
ている時、こうありたいと思う時ほどストレスを感じやすい。ということは、や
るべきことははっきりしているだろう、ということ。

・ただし、ストレスをもたらしている問題を解決するとはいえ、1人ではどうに
もならない時も多い。そんな時は?
 ここからが結構、面白いというかマクゴニガルさんの理論のミソ。彼女は「強
いストレスを感じるのは人とつながり、だれかの助けを得たいというシグナルで
す。弱さを見せ、同僚や友人、あるいは家族と一緒に取り組む勇気を持ちましょ
う」 と言います。
 「あるいはストレスに負けそうな時、逆に困っているだれかに手をさしのべて
ください。不思議なことに、あなたの中に力がわいてきます」と言っています。

・そんなマクゴニガルさんの秘密。
 もともと、ストレスを感じやすいタイプで、すごく心配性なのが悩みだったと
いう。そんな自分がイヤだったと言います。5年くらい前までは、ストレスから
逃げよう、なんとかそういう状況を避けようと、もがいていたそうです。
 そんな時にさっき紹介した研究結果などから、「逃げることはない」「ストレ
スを軽くしようと悩む必要もない」と気づいたそうです。
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