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ON AIR BLOG / 2018.04.04 update

今日のテーマは、「日本人ら7人が火星暮らしを実験中」気になるニュースを毎日新聞  論説委員 中村秀明さんに解説していただきました。

アメリカユタ州の砂漠にある「火星研究基地」で元南極観測隊員らが4月8日までの2週間の実験に入っています。この基地は国際NPOが建設したもので、「地球にある火星」と呼ばれ、世界各国の人たちが火星探査実験をしています。7人は元南極観測隊員の村上祐資さんが隊長を務め、インドネシア人1人を含む10〜50代の男女計7人が参加しています。

Q:どんな基地なんですか?火星の環境に似ている?
A:基地は直径8メートルの筒状の2階建てです。1階は大きなテーブルや椅子が置かれている共有スペース、2階は隊員の個室があるけど、ベッドが一つ入る程度の狭さしかないそうです。ここで周囲との連絡を一切絶ち、電気は太陽光、シャワーは3日に1回といった火星での生活を疑似体験し、大気観測や植物栽培などの実証実験を行います。一日一回は宇宙服を着て船外活動のまねごとをします。この実施団体がNPO日本火星協会という、うそのような名前ですが、まじめな組織。火星での基地建築の方策を探ろうとしています。

Q:火星への旅もどんどん現実に向かっているということですね。ワクワクします。
A:ところで、宇宙の夢といえば「月旅行」でしたが、ここ数年は火星への旅が現実味を帯びています。最速でも地球から片道8カ月かかりますが、NASA(アメリカ航空宇宙局)は「2030年代に有人火星探査を実施する」と発表していますし、欧州やロシア、中国、日本などが有人火星探査で協力することも合意されています。

Q:火星って実際には人が住める地球にも似た環境の星なんでしょうか?
A:1日の長さが24時間37分など地球と似ている部分もあり、資源利用などの可能性があると言われています。ただ1年は約700日で四季の長さは地球の2倍になります。そして、重力は3分の1しかありません。気温もマイナス140度からマイナス63度と極寒です。

また火星旅行は行って帰ってくるには3〜4年必要になると言われています。今回も心身への影響を調べるそうですが、狭い空間、不自由で過酷な状況での精神的な負担や心の動きの変化が、旅行を成功させる大きなポイントになるそうです。

Q:実験に参加している人はどんな体験をしているんでしょうね?
A:過去にこの基地で実験をした例でいうと、最初、参加者のテンションは高くて、宇宙服を着る手伝いをして見送ったり、帰ってきたら飲み物を出してあげたり、いいムードなんだけど、だんだん精神的に疲れてくると小さなことで怒ったり、口をきかないなどの問題が起きたりしたそうです。実は今回は7人のほかに、ソニーのアイボも参加していますが、そんな厳しい状況をなごませてくれる効果も期待されているようです
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