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ON AIR BLOG / 2018.10.03 update

今日は「安倍総理が昨日行った内閣改造について」 毎日新聞 論説委員 平田崇浩さんに解説していただきました、

Q:今回のテーマは、安倍総理が昨日行った内閣改造ですね。 そもそもなぜこの時期に内閣改造をするのですか。
A:先月、自民党総裁選があって安倍総理が 3 選された。 新しい総裁任期が始まるのに合わせて内閣と党役員の人事を刷新しようということ。

Q:どれくらい閣僚が新しい人に代わったのですか。
A:閣僚は安倍総理を除いて 19 人。そのうち 12 人が初入閣というのは安倍政権になってから最も多い。 初入閣というと若手や中堅議員を想像するかもしれないが、 衆院当選 7 回以上のベテラン議員が 7 人もいる。

Q:それではあまり清新さが感じられないのでは?
A:なぜそういうことになるかというと、自民党の各派閥には長年にわたってなかなか 大臣になれない人たちがいて、入閣待機組と言われる。総裁選で各派閥の支持を受けた 安倍総理が入閣待機組の希望を聞き入れた。「在庫一掃内閣」だと皮肉られるのが わかっているから、安倍総理は「全員野球内閣」という苦しいネーミングをした。

Q:そんな人事で政権運営は大丈夫なの?って感じてしまいますが。
A:麻生太郎副総理兼財務大臣、菅義偉官房長官といった主要閣僚は留任した。 政権の「土台」は代えていないから大丈夫だと安倍総理は言いたいのだろう。

Q:麻生さんと言えば、財務省の不祥事がありましたね。
A:麻生さんの留任には批判もある。 財務省は森友学園の問題で公文書を改ざんし、国会に対して1年以上も うそをついていた。前代未聞の不祥事だ。その責任を職員に押しつけて処分し、 政治家はだれも責任をとっていない。今回、続投させたということは、 安倍政権として政治責任はとらないと正式に宣言したようなものだ。

Q:安倍総理にとって、それだけ麻生さんは大事な存在ということですか。
A:麻生さんが辞めると自民党内の権力のバランスが崩れて 政権運営が不安定になると考えているのだろう。

Q:安倍総理は総裁選で石破茂さんに勝ったのだから、政権基盤は盤石なのでは?
A:国会議員の投票では 8 割を安倍総理が獲得して圧勝したが、 自民党員の投票では石破さんが 45%を得票して善戦した。先日の沖縄県知事選でも 安倍政権が全面的に支援した候補が敗れた。政権基盤に不安があるから、 党内の各派閥の要求を聞いたりして、求心力を維持するのに懸命になっている。

Q:沖縄県知事選では普天間飛行場の辺野古(へのこ)移設に反対する 玉城(たまき)デニーさんが当選しましたね。
A:4 年前の知事選でも沖縄県民は移設反対の意思表示をしていたのに、 安倍政権は強引に工事を進めてきた。そういう強権的な政治姿勢が 沖縄県民の反発を買ったのではないか。総裁選で石破さんが善戦したのも、 そういう安倍総理の政治手法への反発があったからだろう。


ーー内閣改造で麻生さんや派閥に気を遣うのはわかりますが、 すごく内向きな感じで、もっと私たち国民のことを見てほしいという気も。少子高齢化と人口減少で将来の自分たちの生活がどうなるのか、 みんな不安に思っています。新しい内閣の皆さんにはそういう問題にしっかり取り組んでほしいですね。
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