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ON AIR BLOG / 2018.10.17 update

今日は「『平成』の次の元号は何?」がテーマ。毎日新聞 編集編成担当 補佐、前田浩智さんに解説していただきました。

Q:平成もあと半年ちょっとで終わりなんですね。
A:平成は来年 4 月 30 日に終わります。翌 5 月 1 日から次の元号になる予定です。

Q:小渕さんが官房長官の時に「平成」と書いた 2 文字を掲げた姿が すごく記憶に残っています。今回はいつ発表するのでしょうか。
A:これまでは天皇陛下が亡くなられて新しい天皇が即位されてから発表していました。 小渕さんが発表したのも昭和天皇が亡くなられた日でした。 今回は陛下が亡くなられたわけではなく、また国民生活にも大きく影響してきますので、 政府は新しい天皇が即位する 1 カ月前をメドに発表する方向で調整を続けています。

Q:そもそも、元号っていつから始まったんですか。
A:元号のルーツは中国です。朝鮮半島などを経て日本に伝わったとされています。 日本最初の元号は「大化」です。中学校の歴史などで習う、あの「大化の改新」の大化。 ですから、始まりは 645 年です。第 36 代の孝徳天皇が即位する際に使われました。

Q:これまでにいくつの元号が使われたのですか。
A:平成を含め 247 です。今の陛下は第 125 代ですので、この間即位した天皇は 90 人です。 1 つの元号の平均年数が 5 年ちょっとしかない計算になるので、おかしいと思う方も いらっしゃると思います。しかし、1 人の天皇が 1 つの元号だけを使う、 「一世一元」というルールが使われるようになったのは実は明治以降なんです。 それまでは、たとえば大きな天災が起きたり、あるいは時代のムードをここらで 変えたいと思ったときなどに、けっこう頻繁に元号を変えていたそうです。

Q:―世が世なら、「東日本大震災」や「阪神淡路大震災」の後などに元号が 切り替わっていたなんてこともあり得たのかもしれませんね。
A:そうですね。今は法律でちゃんと決めていて、1979 年に元号法という法律が成立して、 「元号は皇位の継承があった時に変わる」ということになっています。

Q:以前に別の場でおしゃべりした時に、 次の元号は決まっているかもしれないと話されていました。
A:「明治」と「大正」は中国の古典である「易経」、 「昭和」と「平成」は「書経」などに由来しています。政府はすでに、 中国の古典に詳しい専門家などに新元号の候補を複数作成するよう依頼し、 今は絞り込みの段階にあると言われています。 「平成」を考えたのは東京大学の東南アジア史の教授でした。

Q:新元号を決定する基準ってあるのですか。
A:先ほど説明した元号法には、「漢字二文字であること」とか、「書きやすいこと」とか、 「これまで使われたことがない」など 6 つの基準が示されています。
これまで使われていないという対象には中国の元号が含まれています。 日本の地名や企業名など固有名詞で使われているものも除外されることになっています。

Q:新元号のヒント、他にありますか。
A:これまで 247 の元号が使われましたが、使われた漢字は 72 だけだそうです。 一番多いのは「永久」の「永」で 29 回。 次いで、「元気」の「元」と「天地」の「天」が 27 回だそうです。 「平成」の「平」は 12 回、「昭和」の「和」は 19 回、
「大正」の「正」も 19 回使われているそうですから、 元号の歴史に大きなヒントがあるのかもしれません。 それと、ルールにはありませんが、アルファベットにした時に、 頭文字が明治以降の元号と一緒にならないことも重要とされています。 お役所の書類などで元号がアルファベットで表記されている場合がありますので、 「M・T・S・H」となるものはたぶん除外されるでしょう。

元号と西暦を使い分けるのは面倒くさいと思っている人も多いと思いますけど、 一方で、何か時代の区切りのようなものを感じたりするのも元号ですので、 次の元号が何になるか、興味を持って見ていきたいと思います。
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