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ON AIR BLOG / 2019.09.18 update
毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION。

今日は、毎日新聞 マーケティング部 田村彰子さんと
今回の台風について考えていきます。



Q昨年の近畿地方に引き続き、今年も首都圏に台風が直撃しました。
 千葉県で大きな被害が出ていますね。
特に長引く停電が問題となっていますが、なぜこんなに停電が長引いているのですか?

A背景には、強風で損傷した送電線や配電線の修理に
作業員がたどり着けないことがあります。
実際、作業が遅れているのは、房総半島の南部、北東部などの山間部で、
倒木などを伐採しないと、設備の修理ができない場所も多いといいます。

Q 近畿でも昨年9月、台風21号で大規模な停電がおきましたね。

A そうです。全面復旧まで最長16日もかかりました。
関西電力によると、過去最大級の風速を記録した台風の規模に加え、
倒木や飛来物で1300本以上の電柱が倒壊や破損しました。
この時も、山間部に向かう復旧車両が路上の倒木に阻まれ、
作業が遅れる要因になったそうです。
今回も全面復旧には、同様の時間がかかりそうです。

Q まだまだ台風の季節は続きます。
台風にそなえて準備しておくことはあるでしょうか。

A 災害が起きた時に、家族や友人との連絡や情報収集に
スマートフォンを使う人は多いですよね。
自家用車がある人は、シガーソケットで使えるスマホ用の充電器を備えたり、
乾電池タイプの充電器と予備の電池を多めに購入したりしておきましょう。
専門家は「電池の種類や交換方法の確認も怠らずに」と話しています。
情報を得るには、ラジオもいい。手動式のラジオや
乾電池式のラジオもあるといいです。

Q 停電すると断水するケースもありますよね

A そうですね。飲料水の確保はもちろんですが、
非常用のトイレも1週間ほど用意しておくと、地震の際にも役立ちます。
明かりの確保は、火事のリスクがあるろうそくより、LEDライトの方が便利です。

Q 台風がくる時期ということもあり、暑さは気になります。
今回の首都圏の停電でもエアコンを利用できずに、
熱中症になられた方もいらっしゃいました。

A 「水を入れたペットボトル複数本を冷蔵庫の冷凍室で凍らせておくといい」ようです。
体に当てて暑さ対策にもなる上、溶けてくれば水としても使えます。
そのまま入れておいて、冷蔵庫を維持する保冷剤にもなります。

Q そのほか注意しておくことはありますか

A 専門家は台風シーズン前に自宅の点検をするように勧めています。
  屋根瓦のひび割れやずれ、トタンのめくれなどがないか見て、
  異常があれば業者に連絡しましょう。台風が近づいてきたら、
  飛ばされそうな物は室内に移すかロープで固定する。
  室内でも、カーテンやブラインドを閉めた上で、
  飛散防止フィルムや段ボール、×と+を重ねた形のガムテープを
  貼ることを提案しています。

Q 大雨になると、屋外で水があふれていなくても、
  トイレや風呂場などかが下水が噴き出してくることがあるそうですね。

A そうなんです。下水管の水位が急上昇し、宅地内の配水管を通って逆流するのです。

Q 対策はあるんでしょうか。

A 国土交通省は、45リットル程度のビニール袋に水を入れた
  「水のう」作りを勧めています。袋を二重にし、半分程度まで水を入れてから、
  残りの空気を抜いて中袋の口を固くしめる。外袋はひもできつく縛ると良いようです。

Q 台風は数日前から進路予報が出て、
  準備の時間があります。その際の参考にしてみてください。

*気候変動の問題もあって大きな災害が起こりやすくなっています。
 地震と同様に台風への備えももちろん必要。
 ご家族や大切な人と今夜、確認しあってみてくださいね。
 
毎日新聞 田村さんありがとうございました。

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