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ON AIR BLOG / 2019.10.09 update
今日は、毎日新聞 マーケティング室 田村彰子 さんと
「ラグビーワールドカップ入門編」をテーマにお話しました!



Q・ラグビーワールドカップ盛り上がっていますね。今週日曜日には、
  初の決勝トーナメント進出をかけて、前回大会でも敗れた
  スコットランドと対戦しますね。
  田村さん、実は、昔からラグビーが大好きなんですよね?

A・30年来ラグビー観戦を続けてきた者としては、
  日本代表戦がゴールデンタイムの地上波で見られること自体に
  感激してしまっています。
  そんなワールドカップですが、他のスポーツとは様子がちょっと違いますね。

Q・いろんなところで言われていますが、日本代表に外国の方も多いですよね。

A・ラグビーは五輪やサッカーW杯のように代表資格に国籍を条件としていません。
  これは、ラグビー発祥の地、英国の存在が大きいとされています。

Q・そうなんですか。逆になにか、条件はあるんでしょうか?

A・代表資格、条件は・・・
当該国・地域で生まれた
当該国・地域で両親や祖父母のうち1人が生まれた
継続して36カ月以上、または通算で10以上住んでいた―という条件の
 いずれかを満たせば、国籍に関わらず代表資格を得られます。
 日本国籍を取得する必要がないのですね。
 これはかつて英国が植民地政策を取った影響だとされ、
 要は、植民地で生まれた人にも英国に居住すれば代表への道を開くという
 意味合いがあった。
 そもそも、イギリスもみなさんがイメージする
「英国」1チームではないんですよね。
Q・たしかに、次の日本の相手も「スコットランド」ですもんね。

A・英国からは、イングランド、スコットランド、ウェールズの各チーム、
  アイルランド共和国と英領北アイルランドの選手で構成する
 「アイルランド代表」が出場しています。
  20世紀初頭にアイルランド島は二つの領土に別れていますが、
  ラグビーのアイルランド代表は、アイルランド全土の
  友好の象徴になっているんですよ。

Q・ラグビーワールドカップでは、国に縛られない多様性も知ることができるんですね。

A・日本は見た目で人種の差が目につきやすいかもしれませんが、
  海外出身者が際立って多いわけではないんです。
  例えば日本と対戦したサモアにも、ニュージーランド出身の選手は多くいます。
  現在は、複数の代表でプレーすることを禁じているため、海外出身の日本代表は
  祖国の代表となる道を断って日本を選んでいます。
  サモア戦でも、幼なじみの選手同士が敵味方に分かれて出場してお互いをたたえ合う
  という場面が見られました。
  日本のエース、松島幸太朗選手もU20南アフリカ代表候補に選出されましたが、
  そちらで代表選手になってしまうと日本代表になれない可能性があるとして
  断ったという経歴を持っています。

Q・日本のラグビーや社会、仲間が好きになり、時には母国のチームに立ち向かう
  覚悟を持って、日本代表のジャージーに袖を通しているのですね。

A・そう思うと、「海外出身選手」とか「日本人選手」とか分けて考えること自体が
  意味のないことだとわかりますよね。

Q・「にわかファン」も増えていますが、昔からのファンとしてはいかがですか?

A・私がオールドファンを代表するのもなんですが、大歓迎です。
  そもそも、この日本大会は初のアジア開催なんです。

Q・大会自体、まだ9回目なんですもんね。





A・そうです。
  伝統や実力を備えた欧州や南半球の持ち回り開催では、
  経済効果はいずれ頭打ちになります。
  ラグビーが継続的に成長するには、日本、そしてアジアに根付くことが必要なんです。
  日本開催が決まったのは10年前のことです。
  南アフリカ、イタリアも招致に名乗りを上げる中、日本が選ばれました。
  関係者は「ラグビーが継続的に成長するには、
  W杯をアジアに持ってくるしかなかった」
  と話しています。
  アジアでラグビーが根付いていくために、日本開催の成功は大事なことなんですね。
  にわかファンの方たちにもっと楽しんでもらい、
  大会後も競技場に足を運んでもらいたいです。
  競技場で見るラグビーは、また格別のおもしろさですから。

  *まずはみんなで、日曜日の日本 対 スコットランド戦
   みんなで観戦しましょう!

毎日新聞田村さん、ラグビーへの思いがこもった解説、ありがとうございました。
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