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毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION。

ON AIR BLOG / 2019.12.04 update
毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION。

今日は、毎日新聞マーケティング室・田村彰子さんの解説です。
宜しくお願い致します。

今日のトピックスは「ランニングバイクにご注意」

Q:ランニングバイクってストライダーに代表されるようなもの?

A・トレーニングバイクとかランニングバイクと呼ばれる自転車みたいな乗り物
  ご存じですか?小さい子が乗っていて、ペダルや補助輪がないものです。

Q・そういえば最近街でも結構見かけますね。三輪車より見るような・・・。

A・あの乗り物は、自転車に乗る前の幼児が遊びながら
  バランス感覚を養えるものなんです。
  実際、うちの息子たちも乗りましたけど、補助輪がついている自転車や三輪車と、
  そのトレーニングバイクを乗っていた息子では、
  トレーニングバイクを乗っていた方が圧倒的に早く
  普通の自転車に乗れるようになりました。

Q・そうなんですね。でも、両足離すから、結構危ないような・・・

A・そうなんです。ここ10年ほどで人気が広がりましたが、
  思わぬ転倒で子どもがけがをするケースが後を絶たないのです。
  緩やかな下りの道路で乗っていた男の子が、
  ガードレールのない道から約20メートルの崖下に転落して、
  大けがをしたという事故なども発生しています。

Q・こちら、いつから普及したんですか。

A・2009年に米国から日本に持ち込まれたそうです。対象年齢は2〜6歳ぐらい。
  ブレーキが付いていない製品が多いのですが、
  日本キッズバイク安全普及推進協会によると、
  小さい子には握力が備わっていないうえ、
  とっさの場面で手を握って動きを止める動作も難しいため、
  足で止まるほうが安全だそうです。

Q・ブレーキもできないくらいの子どもが乗るということですね。

A・そうなんですよ。消費者庁が確認した
  7歳以下の子どもによる二輪遊具の事故情報は、
  18年度には過去最多を記録しています。
  あくまで、同庁に協力する全国数十件の医療機関に限られるので、
  水面下ではさらに事故が多発している可能性があります。
  坂道は特に危険で、全事故の半数以上が坂道だったそうです。

Q・事故が増えていますね。どんなことに気をつければよいでしょうか。

A・歩道などの道路では絶対に乗らない、公園や広場でも坂道や傾斜のある場所、
  水辺など危険な場所では乗らない、ヘルメットを必ず着用する、
  保護者が立ち会い、子どもから目を離さない、ことを消費者庁は呼びかけています。
Q・子どもって思いもよらない行動しますもんね。
A・ええ。うちの息子も大人でも怖い坂道で、このバイクに急にまたがり、
  シャーって降りましたからね。急に。すごいびっくりしました。
  全速力で走って止めました。
Q・一気に普及したからこそ、ちゃんと一度ルールを確認して安全に利用したいですね。

毎日新聞・田村さん、ありがとうございました。



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