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ON AIR BLOG / 2020.03.25 update
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学校の「一斉休校」で給食産業も契約農家も大ピンチ。そんな中、今、ある「野菜狩りツアー」に注目が集まっています。毎日新聞 塚田健太さんに解説していただきました。

3月2日からの一斉休校は、保護者や子どもたちだけでなく、学校給食に食材を納めている生産者にも大きな影響を及ぼしています。特に日持ちのしない牛乳や生鮮野菜は突然の注文キャンセルの直撃を受けています。

Q:農家の方、本当に困っているようですね。
A:学校給食は全国約3万校、900万人の児童生徒が利用しています。使われている食材の約8割が国産で、たとえば牛乳は国内消費の約1割を学校給食分が占めています。生産者の収入が落ち込んだり、大量の食品ロスが生まれたりということが心配されています。

Q:学校で飲まない、食べない分をうまく家庭や外食用に振り向けられるとロスを減らせるのでしょうが。
A:実は、そのような取り組みをしている生産者も多いんです。ということで、先週の水曜日、私も小松菜狩りを本場・江戸川区で楽しんできました。

Q:イチゴ狩りやブドウ狩りはよく聞きますが、小松菜ですか。
A:江戸川区の農業、小原(こはら)英行さんの畑にお邪魔しました。25アールの畑の八つのビニールハウスで毎月2〜3トンを作り、ほとんどを区内や都内の学校給食向けに出荷しています。もともと大学や地域の仲間と農業経営の勉強会をしていて、付加価値を高めるアイデアを温めていたそうですが、一斉休校に直面して、そのうちの一つを始めてみたということなんですね。

Q:小松菜はどのように狩るのですか?
A:畑にうかがうとまず、小原さん特製の味噌汁の試食です。鍋で小松菜をいためてから作るのでこくと甘みが増します。量もたくさん食べられます。ハウスでは、高さ30属幣紊飽蕕辰疹松菜が青々と茂っています。引き抜いて、根っこの土を包丁の刃の後ろの部分、峰打ちの峰で落とします。それから刃元で根っこを切り落とします。コツは、ばらばらにならないよう、できるだけ青い部分を切らないことです。切り口に土をつけないよう、あらゆるシーンで丁寧に優しく触ることに注意して、ビニール袋に入れておけば、冷蔵庫で2週間は味が落ちないそうです。

Q:評判はどうですか?
A:3日から24日までに70組333人が来場して、500繕瓩刈り取りました。学校に行けない子供を連れてくる人や、「楽しいから」とリピーターになってくれた人も多いそうです。私も子供と2人で5措穫して、生のサラダにしたり、芯を野菜スティックにしたり、そのほかナムル、スープ、カレーと1週間、コマツナ三昧でした。子供たちが食べていたはずの柔らかくて甘みの強い旬の小松菜をありがたくいただきました。区役所での直売や通信販売、冷凍業者への出荷などで今のところ廃棄せずにすんでいるそうです。

Q:急遽始めた小松菜狩りですが、大人気のようですね。
A:3月いっぱいはフェイスブックの小原さんのページで受け付けています。来年の春休みも企画できれば、とも話していました。普段から小原さんが仲間たちと農業経営のアイデアを磨いていたこと、それと日頃、給食などを通じて新鮮な野菜を食べてきた地元の人が応援してくれていることが大きかったと思います。

Q:一斉休校のピンチ、何とか乗り切ってほしいですね。
給食の食材については、「うまいものドットコム」https://www.umai-mon.com/user/category/006001086
というサイトから、給食食材を政府の補助で送料無料で買えるようになっているのをはじめ、全国の生産者が食品ロスを防ぐ努力をしています。ラブさんがずっと取り組んでいる福島の復興支援も「食べて応援」が柱の一つですが、新型コロナ危機もぜひ、食べて応援していきたいですね。
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