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ON AIR BLOG / 2011.02.09 update
こに来てまた全国で鳥インフルエンザが流行しています。
年明けからは、宮崎県を中心に、養鶏場の鶏の幹線が相次ぎ、
今週月曜に宮崎市高岡町の養鶏農場で鶏の感染が確認されるまで、
トータルで約20件発生、発生農家はもちろん、
周辺も大きな打撃をうけ、地域経済は大きな影響を受けます。
これまでの殺処分は116万羽を超えました。

毎日新聞 編集委員の岸井さんに解説していただきました。



Q:私たちの生活に影響は出ていますか?
A:今のところ、大手スーパーなどでは価格が
上昇するまでにはいたらないようですが、
今後は長期化する、また感染地域が拡大するなどした場合は、
鶏肉が不足し、値上がりする心配もあります。
外食産業などは「鶏肉は怖い」といった風評被害を心配されます。


Q:防ぐことは難しいんでしょうか?
A:今回の感染拡大をみて、何万羽もの鶏が処分されるニュースを見ながら、
今のような飼育がいいのかな、と改めて考えてしまいました。
そういう大賞飼育の仕組みで、手ごろな価格で
鶏肉や卵が食べられるのは分かっていますが、
長い目で見れば、こういう現代社会の仕組みへの警告なのかもしれません。


Q:人体への影響、今後の見通しは?
A:例えば、感染した野鳥がいる池でちょっと泳ぐくらいでは、
人間はまず感染しないといいます。
ただ、心配なのは、2009年に豚インフルエンザが
新型インフルエンザになって人間に大流行したように、
鳥インフルも散発的な人間への感染を繰り返すうち、
人から人に感染するウイルスに変化することです。

それに備えたワクチンの開発なども少しずつ進められていますが、
私たち一人一人では、念のため鳥の糞などに無闇に近づかないとか、
手洗い・うがいなどのに努めるなど、通常の予防対策をするしかありません。
万一、人間に感染が広がる事態になった場合も、
消毒などできるころをしながら冷静に対応するしかありません。


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鳥以外にも今後、あらゆるウイルスが
動物から発生する可能性もないとは言えません。
そういう時代に突入した、という事を認識しつつ、
体力作り、うがい、手洗い…
日々の対策が重要になってきますね。

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