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安眠・快眠方法

ON AIR BLOG / 2011.03.30 update
今日は「なんだか眠れなかった・・・」とか
「長い時間寝たんだけど、なんだか疲れている」とか、
震災後、眠りに関してのトラブルに悩まされている方も
多いかもしれません。

不眠症気味と感じている方に試してほしいことを、
睡眠医療を専門にしている、熊本大学発生医学研究所 准教授 
粂 和彦 (くめ かずひこ)先生に、教えていただきました!
先生は「睡眠障害相談室」
紹介している睡眠のスペシャリストでもあります!

▼「眠れないことを、あまり心配しすぎないで下さい」
今の時期は、どうしても睡眠が短く、浅くなりがち。
ただ、数週間から数ヶ月という単位で、睡眠が短くなっても、
そのことだけで心配することはありません。
交感神経の緊張が続いて、睡眠が短くなることで、直接健康に影響があるのは、
血圧が高くなったり、糖尿病が、急に悪くなったりする場合です。
この2つについては要注意ですが、そのような心配がなければ、
睡眠が短いだけで、急に健康が、損なわれることはありません。
ですから、眠れないことを、あまり気にしないようにした方が良いですね。

▼「日中に、身体を動かし、運動して下さい」
睡眠は脳の疲れを取るためのもの。
身体の疲れは、眠れなくても、横になっているだけで取れます。
・・・ということは、今のみなさんの疲れは、
ある意味では脳の中で作られた精神的な疲れです。
この時期、心配で頭がいっぱいの方も多いでしょう。
でも、実は、不安を感じたり、将来のことをいろいろ考える時に使っているのは、
脳のほんの一部です。
脳の一部だけが使われて、他の部分はあまり使っていないと、
脳の中でアンバランスが起きて、うまく眠れなくなります。
ですから、精神的に心配なことがたくさんある時は、日中は少し走ったり、
ストレッチをしたり、身体を動かすことで、脳を満遍なく疲れさせ、
夜の睡眠を深くさせます。

▼「羊を数えるよりも暖かい場所でも想像して」
ベッドに入った後は、「寝よう」と考えないのが大切です。
よく「羊を数える」と良いと言われています。しかし、それよりも、
少し明るいことを考えた方がよく眠れると言われています。
現実のことを考えるのは、翌日にすることにして、この被害を乗り切った時には、
どこかの温泉でのんびりしよう、そして、その時の気持ちよい気分を
「想像」するだけでも、身体がリラックスして、ぐっすり眠れます。

先生からうかがったお話の代表的な例を紹介しましたが、
まだまだいろんな方法はあります。
眠れないことを気にしすぎず、日中は身体を動かして、
リラックスできるようなことを想像しながら眠りにつく・・・
これが“グッスリ”の秘訣になりそうです。

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