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相馬市レポートその2

ON AIR BLOG / 2012.03.06 update
今週のLOVE CONNECTIONでは、
LOVEちゃんが先々週末に訪れた、
福島県の相馬市での取材音声を、オンエアしています。


(相馬東高校外観)

震災直後、避難所で先頭に立って、
陣頭指揮を執った中学校教諭の羽根田先生。
避難所ではそれまでの生活から一変して、
あまりにも時間を持て余す暇な生活が続きます。
津波で家はもちろん、いきなり仕事を失われた漁師の人、
それまで普通に会社勤めをしていた人たち。

『そんな人達になんとか生きる意義を感じてもらいたい。』

そう考えた羽根田先生は、
瓦礫の撤去、清掃などの作業をしてくれた人に、
3000円の謝礼金をお渡ししよう、と思いつきました。
そうすれば生きる意義をもう一度感じて貰えるんじゃないか?

その謝礼金を捻出する為に中学校の生徒達と、
東京の街角で募金活動を始めました。

生徒達と行った東京での募金活動。


東京の民間の人は優しかった。
先生はそんな風に語ります。

「中学生に募金活動をやらせるっていうのはいいのか
そんな葛藤もあった。
彼女たちなりに、はじめは腰が引けていたものの
ちょっと声を出すとお金じゃなくて声をかけてくれる
がんばって!応援してる!その言葉をもらったときに
彼女たちはいきいきしてきた」

渋谷では、白髪の貴婦人が
全部の募金箱に1万円札を1枚づつ入れてくれ
先生には「これは募金じゃないの。
この子たちに今日は美味しいもの食べさせてって」と
お金を渡してくれたそう。

タクシーの運転手さんも
「いいからお金いいから」と、
募金箱に全部入れてくれたり、
銀座で名刺を作ってお金を払いにいったら
「これはいいです 全額募金しますから」と
たくさんの出会いがあったそう。


渋谷での募金活動を通して、子供たちが
「自分たちが動けばなにかできる」
そういう意見が出てきたのは大きいです。
と先生は感じたそうです。



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