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ON AIR BLOG / 2018.08.01 update

今日のテーマは「#MeTooが広がらない日本、それはなぜ?」
毎日新聞 夕刊編集部の田村彰子さんに解説していただきました。

Q:「#MeToo」運動をどれぐらいの方がご存じでなんでしょうね?
A:昨年の秋、アメリカ・ハリウッドの有名プロデューサーによる女優たちへのセクハラ行為が発覚しました。その際にある女優が「被害にあったことのある女性たちが、#MeToo、つまり私も被害者と、声を上げれば問題の大きさを示すことができる」と、提案し、性暴力やセクハラの被害を告発する社会運動として世界中に広がりました。欧米ではセクハラで立場のある人たちが次々と失脚する事例が目立ちます。韓国でも「#MeToo」運動をきっかけに次期大統領候補と目される知事が辞任しました。

Q:日本はどうでしょうか?
A:日本では、作家でブロガーのはあちゅうさんなどが声を上げました。財務省の元事務次官が女性記者にセクハラ行為をしたと週刊誌に告発したこともありました。しかし、同時に告発をした女性たちが激しいバッシングに遭ってしまいました。

Q:日本ではなぜ#Metooが広がらないのでしょうか?
A:最近、性暴力被害を訴えているジャーナリストの伊藤詩織さんを描いたイギリス・BBCの番組が話題になりましたよね。
その中で自民党の女性議員が「社会に出て女性として働いていれば、嫌な人からも声をかけられる。それを断るのもスキル」と発言し、ネット上などで厳しく批判されています。確かにひどい発言で、そんなスキルはなくていいと思うのですが、日本の普通の企業で働く女性で、心のどこかで同じようなことを思ってきた、もしくは思わされてきた人は多いのではないかと考えさせられました。

在仏ライターの高崎順子さんは「日本の女性は、欧米よりも弱い立場に置かれているから広がらない」と話します。欧米の「#MeToo」運動に対する国民の反応を調べていた高崎さんは、国際機関「世界経済フォーラム」が毎年発表している「ジェンダーギャップ指数」の順位に注目しました。男女平等の社会を築き、指数が高い国ほど運動に理解を示していたそうです。日本は2017年現在で144カ国中114番目と低く、それゆえこれほどのバッシングに遭うのかもしれません。


Q:今後どうしていくべきでしょうか。
A:劇作家の平田オリザさんが取材で話してくださった言葉が身にしみます。平田さんの劇団では、何十年も前からハラスメントを厳しく取り締まっています。そんな平田さんがきっぱりとおっしゃいました。「ハラスメントに厳しくしても、決して窮屈な組織や社会にはならない。むしろ逆です。日本では特にリーダーの立場を任せられがちな男性が、自覚を持たないとハラスメントは排除できません」

みんなで居心地の良い社会を作っていくために「#MeToo」もある。別に男女の対立を煽るためではない。そうみんなで考えていくべきではないでしょうか。

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