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ON AIR BLOG / 2018.08.29 update

毎日新聞 夕刊編集部 田村彰子さんに「変わる運動会」をテーマに解説していただきました。

Q:最近は「春」がメーンになりましたが、秋の運動会のところもまだありますね。
A:運動会の記憶ってどんなものですか?多くの人たちにとっては家族で食べた弁当も大きな思い出ではないでしょうか。それが今はかなり変わってきているといいます。東京・多摩の小学校ではこの春、運動会に関するお知らせが家庭に配布されたそうです。内容は「保護者が来られない子どもに配慮するため、今年度から児童たちは弁当を教室で食べます」ということだったそう。広い校庭の端で、親たちだけでレジャーシートを引いてお弁当を食べたそうです。

杉並区のある小学校でも、2016年度から家族での弁当が中止になりました。最初は「改築工事があって校庭が狭くなるから」ということだったそうですが、広くなった校庭でもお弁当は再開されなかったそう。さらに今年度からは、保護者の参加競技もなくなりました。


Q:こうした措置がとられるようになったのはなぜでしょうか。
A:杉並区の担当者は「実際に弁当を家族と一緒に食べる学校は減っています。保護者が来られない事情に配慮するのもそうですが、地区によっては、児童数の増加で家族で弁当を食べる場所がないことも原因のようです」と説明しています。保護者がこられない事情というのは、共働きで土日も仕事の人が増えたり、親と一緒に暮らしていない子どもがいたりといったことです。保護者の参加競技の減少もそうしたことが原因かもしれません。

Q:他の県ではいかがでしょう?
A;愛知県安城市では昨年、ホームページ上に「市民の声」として「共働きの夫婦、乳幼児のいる親、母子・父子家庭の場合、更に負担が増える事に配慮し、弁当の必要のない午前中だけの運動会を市内全ての小学校でお願い申し上げます」とする意見を掲載して話題になりました。この声が届いたのかどうか、午前中までの運動会は昨年度まで市内21校中2校だったが、今年度は9校に増えたそうです。同市教育委員会は「時間の短縮化には賛否両論あり、親子で弁当を食べたい方も当然いるので、今後も学校が意見集約をしていくと思います」と説明する。

Q:他にはどのような意見が?
A:専門家は「共働きなど家庭の在り方が多様化しており、学校側はその負担に配慮しなければなりません」と話します。また、学校側には、運動会の練習時間を減らしてでも学習時間を確保しなければならない事情もあるそうです。昔はあった、「丸一日使った本番なさがらの予行練習」もなくなった学校は多いのではないでしょうか。

Q:ちなみに日本の運動会っていつ頃から始まったんでしょう?
A:運動会は明治時代に始まり、地域のイベントとしてコミュニティの交流の場でもありました。地方では「児童数が減少しても、運動会の規模だけは維持しなければ」と工夫しているところもまだあります。しかし、地域のイベントとしての機能がなくなってきている今、「新しい価値観を見出さなければ、もっと縮小するかもしれない」と専門家たちは言います。もしかしたら、私たちの孫の時代には「昔は、土日に弁当もってきてたらしいよ〜」といわれるぐらいになるかもしれませんね。

*校庭の隅っこでゴザ拡げてお弁当食べてる風景っていいんですけどね。
*ただ時代の波には逆らえない。時代にフイットしたイベントとして運動会そのものを考える時期に来ている。勉強になりました。

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