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毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION

ON AIR BLOG / 2020.08.05 update
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今日は、このコーナー、サイエンスニュース担当、毎日新聞 論説室 専門編集委員 青野由利さんに解説していただきます。
  
Q:今日のテーマは「宇宙」にまつわるお話だそうですね?
A:すばる望遠鏡とAIの協力で、生まれて間もない「若い銀河」が発見されました。私たちの太陽系は、だいたい46億歳といわれていますが、天の川銀河にはもっと古い星(恒星)があって、100億年以上前にできたと思われる星もあるようです。宇宙が誕生したのは、今から138億年前と考えられていますが、最初の星や銀河は、宇宙誕生から2億年ぐらいの間に、たくさん生まれたと考えられています。一方、宇宙の標準理論によると、今でも、できたての銀河がこの宇宙に存在すると考えられています。 ただ、それを発見するのはとても難しいと考えられてきました。

Q:今回、「若い銀河」をどうやって発見したのですか?
A:ハワイにある「すばる望遠鏡」は、とても遠くにある暗い天体を、何千万個も測定してきました。その中には、「若い銀河」も含まれていると考えられていましたが、何千万の中から人間が探し出すのは不可能。そこで使ったのが、AIの機械学習。「若い銀河」がどういう色をしているか、といった特徴をAIに学
習してもらって、すばるの画像を見せたところ、27個の「若い銀河」候補を選びだしました。次に、すばる望遠鏡の隣にある、ケック望遠鏡の協力を得て、酸素
の量や、銀河の質量を求めました。

Q:酸素?
A:宇宙の始まりのころ、宇宙には水素とヘリウムしかなくて、太陽のような恒星ができることによって、酸素が生まれたと考えられています。ですので、若い銀河ほど、酸素の量が少ないはず、と考えられています。酸素の量の少なさは、若い銀河の指標と考えられるわけです。観測の結果、ヘルクレス座の方向4・3億光年彼方にある小さな銀河の酸素量が、とても少ないことがわかりました。銀河の酸素含有量としては、最少レコードで、銀河の質量も、天の川銀河の10万分の1と軽いこともわかりました。大部分の星が1000万年程度の間に生まれたと考えらるそうです。

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