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ON AIR BLOG / 2020.08.12 update
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きょうのテーマは「夏の甲子園」。
今日は、毎日新聞 論説委員 平田崇浩さんに解説していただきました。


Q:新型コロナウイルスの感染拡大で中止になったはずですが、いま、連日、熱戦が繰り広げられていますね。
A:高校野球の全国大会と言えば春夏の甲子園。でも今年はいずれも中止となり、涙を流す球児たちの姿が新聞やテレビで報じられました。特に3年間、練習に打ち込んできた成果を発揮する場を奪われてしまった3年生たちがかわいそうだということで、8月10日から甲子園で試合が行われています。

Q:正式な大会ではないのですね。
A:春に行われるはずだったセンバツ大会は去年の秋の成績などをもとに32校の出場が決まっていました。その32校が1試合ずつ、甲子園で試合ができることになったわけです。各チーム1試合限定ですので全体で16試合のみ。優勝校を決めたりはできません。正式な大会ではない「交流試合」という位置づけです。

Q:それでも選手たちはうれしいでしょうね。憧れの甲子園でプレーできるのだから。
A:通常の公式試合でベンチ入りできるのは18人ですが、1試合しかできないので、20人に広げる配慮もなされています。コロナ感染を防止するため無観客試合なのですが、ベンチ入りできなかったメンバーと選手の家族はスタンドで応援できます。

Q:甲子園のスタンドを埋め尽くす大応援団の歓声やブラスバンドの応援が聞けないのは寂しいですね。
A:この時期に全国各地から大応援団が甲子園に移動する感染リスクは避けなければなりません。それぞれの地域で、毎日新聞のネット中継やNHKのテレビ中継を観て声援を送っていただけたらと思います。今回、吉本興業の協力で、各地域に住んで活動する芸人さんたちが出場校にエールを送る動画も公開しているので、ぜひご覧ください。

Q:本来の「夏の甲子園」は中止になったわけですが、地域の大会は開かれましたよね。
A:夏の甲子園の予選大会も中止されましたが、各都道府県で独自の大会が行われました。東東京大会では帝京高校、西東京大会では東海大菅生(すがお)高校が優勝し、今年は特別に東京ナンバー1を決める東西決戦がおととい行われて東海大菅生が劇的なサヨナラ勝ちを収めました。

Q:大阪の独自大会はどうなりましたか。
A:大阪大会もおとといが最終日だったのですが、梅雨の長雨のせいで日程消化が遅れて決勝戦までたどり着けませんでした。準決勝では大阪桐蔭対履正社という高校野球ファン注目の強豪対決が実現し、履正社が9対3で大阪桐蔭を降しました。準決勝のもう1試合は関西大学北陽高校が大阪学院大学高校に勝ちました。

Q:高校野球の全国大会が中止されたのは戦後初めてと聞きました。阪神大震災や東日本大震災の後も行われましたよね。
A:100年以上の歴史を持つ高校野球ですが、1941年の夏の大会が戦争の拡大によって中止され、その後、1946年の春の大会まで中断された歴史があります。昭和生まれの私にとって、子供のころの夏休みの記憶は8月6日の広島、8月9日の長崎、8月15日の終戦記念日といった戦争関係の行事と、テレビでよく観ていた夏の甲子園のイメージが重なります。

——毎年8月は戦争の記憶を語り継いで平和の大切さについて考える機会でもあります。高校生たちがスポーツに情熱を燃やせるのも平和があってこそだと改めて感じたこの夏です。

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