9月に入り、毎日の最高気温は20度強止まり。朝は特に冷えるので、ジャケットや薄手のコートを身に纏う人もちらほら。眩しかった夏の日々に想いを馳せ、去り行く季節の後ろ姿をじっと見送るこの頃です。

ロンドンのレストランで秋の味覚の代表格と言えば、Game料理。キジやカモ、アヒルやホロホロ鳥といった野生の鳥獣肉料理のこと。英国では、毎年8月12日から4ヶ月間は、オフィシャル・シューティングの時期。それに伴い、各レストランではこれらGamebirdを使ったワイルドなお料理が花を咲かせています。

実際のメニューでは、例えば、Guinea fowl pie with pickled walnuts：ホロホロ鳥のパイ・くるみの酢漬け添え（写真）。この季節にしか味わえない旬の絶品です。料理方法はやはりローストが断然人気のようです。

一方この時期、野菜陣でめきめき美味しさを増すのが、バターナットスクオッシュ（写真）。薄い黄ベージュ色のひょうたん形をした冬かぼちゃ。グローサリーショップやスーパーで一際目立ちます。ローストやグリルもよし、あるいはサラダに加えたり、スープにしてみたり。ほんのりした甘さが癖になる、秋口を代表するお野菜です。