今月に入った途端、一気にクールダウンしたロンドン。20度前後の涼しい毎日でしたが、今日から数日間は英人にとって嬉しい陽気続きの模様。本格的な秋の到来を間近に、今年最後の夏日和を皆思い思いに楽しんでいます。

9月といえば、ブリットアウォーズに続いてUK第二の音楽賞にあたるマーキュリー・プライズが発表される季節。今年の授賞セレモニーは中止となりましたが、賞のアナウンスは予定通り9月24日、BBCの生放映番組にて行われます。

マーキュリー・プライズとは、英国およびアイルランドで毎年最も優れたアルバムに対して贈られる音楽賞。

7月にノミネートアルバム12作品が発表されましたが、今年は歴史上初、女性アーティスト／女性リードボーカルバンドが男性アーティストのノミネート数より上回り、例年にも増して注目されています。

ノミネート作品、女性陣はDua Lipa、Charli XCX、Georgia、Laura Marling、Anna Meredith、Lanterns on the Lakeなど。男性陣はKano、Michael Kiwanuka、Moses Boyd、Stormzyといった顔ぶれ。今年はポップ系アーティストが軒並みノミネートされたことも話題となっています。

特に目立っているのは、UKロックダウン中にインスパイアされCharli XCXが作成したアルバム「How I'm Feeling Now」。彼女曰く「この状況下での制作。でも何故以前にこのアルバムを作らなかったのかと自問自答したくらいよ」と自信満々。

マーキュリー・プライズは、例年、大方の予想を裏切ってダークホースが勝ち取ることも多々あり、受賞の行方は審査員のみぞ知るという案配。今年、影の対抗馬としてはジャズ畑のMoses Boydかと。真にアバンギャルド且つ革新的なアルバムを発表した29歳。受賞にふさわしいと思われますが、さていかに。

さぁ今年はどんな逆転劇が生まれるのか、24日の発表が楽しみですね！