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LETTER from UK ロンドンの街の“今”をお届け。

2020年12月27日(日)
静寂としたクリスマス、そして年末  ロンドンより新年への思いは?
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ロンドンのクリスマスの日は、涙が出るほど至って静かな一日となりました。

クリスマス中27日までは期間限定で、三家族まで集ってOKとしていた英政府ですが、その特別ルールは先週急遽キャンセルに。新型コロナの変異種が拡大し、感染者数は増える一方。政府は新しい警戒レベルを導入し、ロンドンは最高レベル4。生活必需品以外のお店は全てシャットダウン、そして別地域への移動も禁止に。

つまりは、UK内のクリスマス帰省が全面キャンセルとなったわけです。国民は失われたクリスマス休暇を目の前に唖然とするばかり。

続いて今週はイギリスからの渡航を禁止する国が相次ぎ、国境が次々にシャットダウン。写真はヒースロー空港の様子。多くのフライトがキャンセルされる中、人はまばら。それでもまだ、英国から自国へ帰省する人たちで結構賑わっています。

さすがはコスモポリタンのロンドン。ここに住む外国人はこんなに多く、例年より遥かに少なくとも国際帰省ラッシュが起きているのですね。

英国人にとっては、あんなに楽しみにしていた帰省がドタキャンとなり、ロンドンで一人きりのクリスマスを過ごさざるを得ないブリッツも少なくありません。

しかーし、こうした大きな逆境に比較的強いのがブリティッシュ文化。今年のクリスマスは例年と異なっているという事実を、まず各自認めることが最も重要だと。それに対して今は怒ってもよい、ただその後は年末へ向けてポジティブなプランを立てましょう、気持ちの切り替えにフォーカスしましょう、という世論が目立っています。

大晦日といえばロンドンの花火大会。毎年盛大に行われますが、今年はもちろん中止。イベントなしの年越しとなりますが、一人一人の静かな強い思いが翌年につながることを祈って。来年は皆そろって通常の生活に戻れますように。2021年、世界共通の抱負です。

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