このところ25度を越す夏日が連日のロンドン。今年はまともな夏を満喫できると喜ぶ人も多い中、英国人には少々暑すぎるよう。日本人にとっては暑いうちに入らず、過ごしやすい快適な夏となっています。

そんな7月。日本でも注目されていた渡辺謙主演、大沢たかお共演の「王様と私」ミュージカルがロンドン・パラディウム劇場で公演スタート、話題を呼んでいます。

1860年代初頭のシャム（現タイ王国）の王様と英女性教師の不思議な関係を描いた作品。トニー賞4部門を受賞したブロードウェイのプロダクションが、キャスト・演出家・スタッフ含めロンドンに上陸、リバイバル公演を果たしたわけです。

2200名強のキャパを誇るパラディウム劇場は、あのアンドリュー・ロイド・ウェバーが所有するシアター。この日はたまたまプレス・デーで、ウェバー氏自身の姿も！　劇場前では様々な取材が行われています。

劇場に入ると、カーテンや装飾等全ては「王様と私」仕様のカスタム・メード。開幕前の黄金色の垂れ幕に期待が高鳴ります。

主演の渡辺謙とケリー・オハラのケミストリーは素晴らしく、インディペンデント紙等で、4ツ星のリビューを獲得。そして特筆すべきは、ロンドン公演から加わった、大沢たかおの存在感。首相役の堂々たる演技はお見事で、日本人であることを誇りに思わせてくれます。

「王様と私」ロンドン公演は9月29日まで。チケットの予約はお早目に。
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