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LOVE LETTERS 歌詞にこめられた世界を旅します。

2018年9月2日(日)
Weezer
Africa / Weezer

2018年9月2日(日)

「Africa」
Weezer
この曲のオリジナルは1983年にシングル・リリースされたTOTOのナンバーですが、Weezerがカヴァーして、今年5月配信リリースしました。
カヴァーのきっかけは、14歳の女の子によるTwitterでの呼びかけ。たまたま見ていたドラマでTOTOの『Africa』を知り、大好きなWeezerにカヴァーしてもらいたいと、専用のTwitterアカウントを立ち上げ、バンドに呼びかけて実現したんです。
一人のファンのつぶやきがアーティストを動かすなんて、SNSがなかったころには考えられないことですよね。
この曲の歌詞は解釈するのが難しいことで知られていますが、作詞を手掛けたメンバーのデヴィッド・ペイチは、昔通っていた男子校のカトリック教師たちがアフリカで布教活動を行い、その教師たちから聞いたアフリカの話をヒントに作詞をしたと語っています。
“100人やそこらでできることは何もないけれど どうか 恵みの雨がアフリカに降りますように 新しいことを成し遂げるには時間がかかるから”
という歌詞からは、当時のアフリカの飢餓が深刻であり、それを救いたいと願う気持ちを察することができます。
オリジナルがリリースされてから、すでに35年が経っていますが、アフリカの飢餓問題は今もなお解消されていません。やはり成し遂げるには時間がかかるんですよね。
だからこそ、Weezerがカヴァーしたことでこの曲を知った若い世代の方が、アフリカの現状にも関心を抱いてくれることを願わずにはいられません。
時を超えてつながっていくアフリカへの思い、そしてそれをサポートする音楽の力に敬意を表して。

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