Luxe of My Life

Luxe of My Life

Article -Luxe of My Life-

11 Nov.2018

Vol.6 山本益博さん(料理評論家)



取材のため、毎日のように外食をする料理評論家という仕事は、実は1年中休日みたいなものだ、と冗談をおっしゃる山本益博さん。
そんな中、楽しみと言えば、スマートフォンで落語を聞くことだそうです。

自分でも落語会をプロデュースしている山本さん。落語にハマったきっかけは、大学時代の卒論のテーマに選んだこと。(書籍として出版もされています)


スマートフォンで聴くのは、往年の、かつての名人が多いそう。古今亭志ん生、桂文楽、三遊亭圓生など、彼らの落語を聞いていると、今の落語にはない「明治の匂い」を感じるのだとか。かつて立川談志師匠が「江戸の風」と表現したそうですが、落語の中に江戸の風、明治の匂いを感じる。
それは、決して今の平成の時代の落語では表現出来ないものなんだそうです。

山本さん曰く、落語の魅力というのは、教養を磨いてくれる、一番生活に近い芸能なのではないか?ただのお笑いではなく、一人の人間が森羅万象、老若男女描き分け、人生の奥深いことを教えてくれる。
聞き手の想像力が豊かであれば、こんなに面白い芸能はない。
落語に登場する人物から学ぶことも多く、生活的教養を得られるのだそうです。山本益博さんにとって、落語は「一生の友だち」。

最後に、この季節にオススメの落語を伺ってみました。
それは、「千早振る」。百人一首を題材にしたお噺です。
ぜひ、この機会に楽しんでみてはいかがでしょうか?

Profile―プロフィール―


山本益博さん

早稲田大学第ニ文学部卒業。卒論「桂文楽の世界」がそのまま出版され、評論家としての仕事をスタート。TV「花王名人劇場」(関西テレビ系列)のプロデューサーを務めた後、料理中心の評論活動に入る。
料理評論(「東京・味のグランプリ」「グルマン」)の傍ら、料理人とのコラボによるイヴェントも数多く企画、1985年、東京・有楽町レストラン「アピシウス」でジョエル・ロブションのディナーを企画プロデュースしたことをきっかけに、レストランの催事、食品の商品開発の仕事に携わるようになる。また、TV「探検レストラン」(テレビ朝日系列)では、小淵沢の駅弁「元気甲斐」の商品開発、荻窪のラーメン屋開業プロジェクトに参加した。
2001年には、フランス政府より、農事功労勲章(メリット・アグリコル)シュヴァリエを受勲。2014年には、農事功労章オフィシエを受勲。
近年は、医療企業との健康長寿食プロジェクトや病院の介護食の料理・食事・サービスに関するアドバイザーも務めている。また、広島県と青森県の食文化向上のためのプロジェクトにも参加している。
オフィシャルサイト
Luxe of My Life

Message―メッセージ―

番組では皆様からの感想・メッセージをお待ちしております。

MORE

Listen―シェアラジオ―

聴き逃した放送を家族や友人でシェアしよう!ラジオ番組放送後、過去1週間に限り、いつでも、後から聴取できます。

LISTEN NOW

  • Facebook
  • twitter