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2025.04.20
子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊
こどもの読書体験は、多くのメリットがあります。しかし、中にはどんな本を読んだらよいか分からないお子さんも。
そこで、こどもと本との出会いの場、そのきっかけになるサイトをご紹介します。
今回は、「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊」というテーマで学びました。
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そこで、こどもと本との出会いの場、そのきっかけになるサイトをご紹介します。
今回は、「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊」というテーマで学びました。
(杉浦)
佳菜子ちゃん、こどもの頃、読書はしましたか?
(村上)
結構しましたねー。
(杉浦)
(読書を)してた? フィギュアで忙しかったんじゃないの?
(村上)
そうなんですけど、お姉ちゃんが結構本を読む子で、「ハリー・ポッター」の分厚い本を読んでる姿を見て、カッコイイー!ってなって。何冊も読んでたから、私も本を読みたいと思って開いてみたんだけど、お姉ちゃんと6歳違うからさすがに読めなくて、お母さんが小学生向けの小説を紹介してくれて。「マジック・ツリーハウス」っていう作品で、兄妹がツリーハウスで本を読むとその本の世界に行けるみたいな。それがすごい面白くて、シリーズ読んだのが最初でしたね。太陽さんは?
(杉浦)
僕は、日本の歴史とか伝記とか社会系の本が好きで。親の影響で「こんなのあるから読んでみる?」って渡されたら、どハマりしちゃって。歴史上の偉人の話とかすごい好きだったな。のちに小学校とかで勉強したら「あ、この人分かる!」って記憶がリンクしたのをすごく覚えてる。
(村上)
楽しいですよね、そういう発見って。でも最近の子ってどうなんですかね? 電子書籍が出てきたりとか。
(杉浦)
電子書籍もいいとは思うんだけども。それがですよ1か月に1冊も本を読まない子が結構いるらしくて。その割合がですね、小学生から中学、高校と成長するにつれて増えて、高校生になると1か月に1冊も本を読まない子が半数近くに及ぶんだって。
(村上)
そうかー。忙しいもんね、今の高校生は塾行ったりとかもあるだろうし。でも小学生の頃って太陽さんもそうだけど、私はお姉ちゃんだったけど、親の影響で(読書を)勧めてくれて読書に入り込んでいくケースが多いと思うんですけど。幼い頃は「絵本の読み聞かせ」とかから入ってくと思うし、小学生になったら授業前とかに、みんなが一斉に読書をする時間が設けられてる学校とかも多いじゃないですか。そこから読書する習慣が身に付いたりするけど、やっぱり高校生は忙しいもんなー…。
(杉浦)
まぁね、勉強だったり部活だったりいろいろあるからね。確かにうちも三男が小学校に入ったけど、今でも絵本は読むかな。読んであげると夢中になるし、本の世界に入ってくれるから。でも長女、長男、次男は… あ、でもうちは結構学校から本を持って帰ってきて読んでるわ! 親が知らないところで、知らず知らずにみたいな。
(村上)
小さい頃から読んであげたりしてるから、読書の習慣が身に付いていってるかもしれないですね。やっぱり太陽さんは、こどもたちに「たくさん本を読んでほしいな」っていう思いもあったりするんですか?
(杉浦)
やっぱりねー、大抵の親は読んでほしいって思うんじゃないかな。だってさ、読書にはメリットがたくさんあって…。ここからは、今日の講師、文部科学省図書館・学校図書館振興室長の田中 勉さんに教えていただきましょう。
(杉浦)
田中さん、中高生の読書離れが進んでるみたいなんですけど、読書にはメリットも多いのに、なんか残念なことですよね。
(田中)
そうですね。実は「子どもの読書活動の推進に関する法律」というものがあるんですが、そこにはこのような記載があります。「子どもの読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものである」とされております。
(村上)
法律にそんなふうに書いてあるんですね。知らなかったー。でも「感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし」っていうところって、まさにそうだなって思っていて。私は小説とかを読んでいく中で、割ともう頭の中でドラマとか映画で観たんじゃないかな、っていうくらい想像しちゃうんですよ。
(杉浦)
分かる分かる! あるよね。頭の中の登場人物の声とか。
(村上)
そう! ちょっと時間経つと、どっちで観たのか読んだのか分かんなくなるくらい想像しちゃうんですけど、逆にそれがフィギュアスケートの表現力につながっていて。やっぱり、幼い頃っていろんな経験をするの難しいじゃないですか。でも本で感じることで、いろんな感情になるから、表現できるようになったりして。読書って、ほんとに表現するスポーツにも通ずるなって思いました。
(杉浦)
想像力が表現力につながるという。いいじゃない! あとは算数の問題を解くにも、文章を読み解く力とか必要じゃん。そうした読解力を高めるのにも読書は有効だと思うし、読書によって生きる力が育まれるのは確かなことじゃないかなと思います。ただ、こどもに「一生の財産になるから読書しなよ」なんて言っても、なかなか響かないじゃない。
(村上)
確かに。特に思春期のこどもたちは難しいですよね…(笑)
(杉浦)
そうそう。こどもたちに「現在、本をあまり読まない理由」を聞きますと、「他の活動などで時間がなかったから」「他にしたいことがあったから」「普段から本を読まないから」という理由のほかに、「読みたいと思う本がないから」「どの本が面白いのか分からないから」という回答もあったんだよね。
(村上)
確かに。本屋さん行くとほんとにたくさんあるから、その中から自分にハマるベストな本を選べる自信ってないのも分かりますよねー。
(杉浦)
自分にベストな本、見つけたいよねー。そこで今日のテーマ「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊」なんです。田中さん、このキャンペーンはどういうものか説明していただいてもいいですか。
(田中)
このキャンペーンは、勉強や部活動などに向き合うこどもたちが本に触れ、読書に親しめる機会が増えるよう、こどもたちにお薦めの本をキャンペーンサイトやSNSを通じて発信する取組です。2020年から始まりまして、この春で第4弾となります。サブタイトルを「#あなたと読みたい1冊」として、様々な分野で活躍されている著名な方々から、お薦めの本を紹介いただいているところです。
(村上)
確かに話題の人だったり、自分の憧れの人が薦めている本って読みたくなりますもんね。
(杉浦)
専門家が薦めてくれる本は自分では選択しないものなんかもありそうだし、本を選ぶ幅が広がりそうだよね。
(村上)
どういったかたが薦めてくれているんですか?
(杉浦)
過去には人気の俳優さんやタレントさん、ノーベル賞受賞の学者さんとか、宇宙飛行士のかたがお薦めの本を紹介してくれたそうですね。
(村上)
気になりますね! 具体的にどなたがどんな本を紹介されているのか、もっと知りたくなりました。
(杉浦)
今年はSnow Manの阿部 亮平さん、そして本屋大賞を取った小説「成瀬は天下を取りにいく」で知られるベストセラー作家、宮島 未奈さんなどが中高生たちにお薦めの本を紹介しています。
(村上)
田中さん、改めて今回のキャンペーンでお薦めの本を紹介してくれているかた、教えてください。
(田中)
はい。今回のキャンペーンでは、映画コメンテーターのLiLiCoさん、Snow Manの阿部 亮平さん、俳優の長濱 ねるさん、作家の宮島 未奈さん、芸人のラランド・ニシダさん、タレントで小説紹介動画クリエイターのけんごさんの6名となっております。
(村上)
気になりますねー。少しだけお薦めされている本をご紹介していただきたいんですけど。例えば、Snow Manの阿部 亮平さん。ファンのかたも多いですし、こどもたちは気になるんじゃないかなぁと思います。
(田中)
阿部さんが紹介してくださっているのは、伊坂 幸太郎さんの小説「ゴールデンスランバー」です。ジャンルで言うとミステリーであり、サスペンスであり、ハードボイルド系です。
(杉浦)
ある事件の濡れ衣を着せられた男のエンタメ作品なんだけど、阿部さんはこの本を読んで初めて読書で泣いたんだって。
(村上)
入り込んだんですねー! 読んでみたいなー。あとお一人ぐらい教えてもらってもいいでしょうか? 例えば、今「成瀬」シリーズでめちゃくちゃ人気の作家さん、宮島 未奈さんはどんな本をお薦めしているんですか?
(田中)
宮島 未奈さんは、綿矢 りささんの「蹴りたい背中」をご紹介されています。綿矢さんが大学在学中、史上最年少で芥川賞を受賞した作品です。高校に入学したけれど学校になじめない主人公とそのクラスメートとの、臆病ゆえに孤独な二人の関係を描いた青春小説です。
(杉浦)
宮島さんのコメントなんですけども「「とにかく読んでみてください!」としか言えません。小説とは1冊かけてこういう気持ちを書くためのものだと気付かされました」と。
(村上)
実際に作家さんが紹介する本だから。しかも「とにかく読んで」と言われたら読まずにはいられませんよねー!
(杉浦)
読みたくなるよね。佳菜子ちゃんのお薦めの本とかある?
(村上)
私は、もうずっと湊 かなえさんが大好きで! 実は入り込んだきっかけは、映画のほうの「告白」の作品だったんです。本じゃなくて映像から観て、私が(これまでに)読んできた話の作り方、流れ方と全く違って、あの展開に「なんだこれは!」ってなって。本も読んでみたいって読み始めたのがきっかけで。今は新刊が出たらすぐ買うくらい、すごい読んでます。
(杉浦)
そうだよね。映画を観てから答え合わせするかのように読んだりとか。小説から映像化されたらどうなるのかとか面白いもんね。
(村上)
(話の作りが)すごい面白くて、たまんないです(笑) 太陽さんの(お薦め)も聞きたい!
(杉浦)
僕はですねー、リリー・フランキーさんの「東京タワー ―オカンとボクと、時々、オトン―」。これも映画化されたんだけど、リリーさんのお母さんとの記憶とか喪失の悲しみをつづった作品で。家族愛ですわ、やっぱり。自分も家族多いから家族の大切さとか。時々オトンが出てくるんだけど、僕はもっとオトンでいようみたいな。オカンとボクとオトン、オトン、オトンくらいになろうかなって(笑) 自分の気持ちも変わるから。あと結構分厚い本だから、読んだ後に達成感も得られるんだよね。
(村上)
そっか。意識も変わってくってことですね。
(杉浦)
この本に限らず「読書は達成感が得られる」ってのがメリットの一つだよね。小さな達成感を積み重ねていくと、それが自信にもなってお子さんの自己肯定感を高めることにもつながるんじゃないかなぁ。
(村上)
確かにそうですよね。中高生リスナーや保護者リスナーの皆さんは、是非友達とかお子さんに、このキャンペーンサイトを教えてほしいですよね。ちなみに、芸人のラランド・ニシダさん、どんな作品紹介してるんだろって気になりますね。
(杉浦)
気になるよね。他にもけんごさんは動画のチャンネル登録者数およそ40万人、人気の小説紹介動画クリエイターで、今回も動画で中高生にお薦めの本を紹介してるので、面白いよね。是非サイトをチェックしてもらいたいですね。
(田中)
またこのサイトでは、10代を対象とした魅力的なイベントを積極的に行っている図書館を4館ご紹介しています。例えば岐阜市立中央図書館。こちらは「滞在型図書館」を目指しておりまして、まず建物自体が非常に魅力的なんです。
(杉浦)
キャンペーンサイトに写真が載ってますけども、デザイン性に富んだ図書館ですよね。
(村上)
外観もすてきですし、中に入ったら、さっきの「マジック・ツリーハウス」じゃないけど、本の世界に入れるすごいすてきな空間だったのでいいなと思いました。行きたい!
(田中)
単に建物のデザイン性が高いというだけではなくて、こちらの図書館では10代の方々に向けた本を集めた、ヤングアダルトエリアや専用席を設けています。また匿名で図書館司書に悩みの相談ができる掲示板も設置しておりまして、家や学校以外の、もう一つの居場所として過ごしやすい施設となっています。
(村上)
すてきだな…。図書館がこどもたちにとって居心地の良い場所になれば、自然と本と触れ合う機会も増えますもんね。本を読んでみるきっかけになるといいですね。
(田中)
そうですね。こうした魅力的な図書館も紹介しておりますので、是非「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊」のサイトをご覧になってください。今週の4月23日 水曜日は「子ども読書の日」でして、全国で読書に関する様々なイベントが開催されています。是非この機会に図書館などに足を運び、すてきな本と出会ってください。
(村上)
今日の話を聞いて特に私が注目したのは、自分も体感したことなので皆さんにも行ってもらいたいと思って「読書して 色んな世界に行ってみよう」です。
(杉浦)
いいですねー! 僕は「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊。是非チェックしてね」です。
(村上)
チェックして、見つけて、いろんな世界に行ってもらいたいです。
「 関連リンク 」
・文部科学省「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊」
・文部科学省「子ども読書の情報館」
佳菜子ちゃん、こどもの頃、読書はしましたか?
(村上)
結構しましたねー。
(杉浦)
(読書を)してた? フィギュアで忙しかったんじゃないの?
(村上)
そうなんですけど、お姉ちゃんが結構本を読む子で、「ハリー・ポッター」の分厚い本を読んでる姿を見て、カッコイイー!ってなって。何冊も読んでたから、私も本を読みたいと思って開いてみたんだけど、お姉ちゃんと6歳違うからさすがに読めなくて、お母さんが小学生向けの小説を紹介してくれて。「マジック・ツリーハウス」っていう作品で、兄妹がツリーハウスで本を読むとその本の世界に行けるみたいな。それがすごい面白くて、シリーズ読んだのが最初でしたね。太陽さんは?
(杉浦)
僕は、日本の歴史とか伝記とか社会系の本が好きで。親の影響で「こんなのあるから読んでみる?」って渡されたら、どハマりしちゃって。歴史上の偉人の話とかすごい好きだったな。のちに小学校とかで勉強したら「あ、この人分かる!」って記憶がリンクしたのをすごく覚えてる。
(村上)
楽しいですよね、そういう発見って。でも最近の子ってどうなんですかね? 電子書籍が出てきたりとか。
(杉浦)
電子書籍もいいとは思うんだけども。それがですよ1か月に1冊も本を読まない子が結構いるらしくて。その割合がですね、小学生から中学、高校と成長するにつれて増えて、高校生になると1か月に1冊も本を読まない子が半数近くに及ぶんだって。
(村上)
そうかー。忙しいもんね、今の高校生は塾行ったりとかもあるだろうし。でも小学生の頃って太陽さんもそうだけど、私はお姉ちゃんだったけど、親の影響で(読書を)勧めてくれて読書に入り込んでいくケースが多いと思うんですけど。幼い頃は「絵本の読み聞かせ」とかから入ってくと思うし、小学生になったら授業前とかに、みんなが一斉に読書をする時間が設けられてる学校とかも多いじゃないですか。そこから読書する習慣が身に付いたりするけど、やっぱり高校生は忙しいもんなー…。
(杉浦)
まぁね、勉強だったり部活だったりいろいろあるからね。確かにうちも三男が小学校に入ったけど、今でも絵本は読むかな。読んであげると夢中になるし、本の世界に入ってくれるから。でも長女、長男、次男は… あ、でもうちは結構学校から本を持って帰ってきて読んでるわ! 親が知らないところで、知らず知らずにみたいな。
(村上)
小さい頃から読んであげたりしてるから、読書の習慣が身に付いていってるかもしれないですね。やっぱり太陽さんは、こどもたちに「たくさん本を読んでほしいな」っていう思いもあったりするんですか?
(杉浦)
やっぱりねー、大抵の親は読んでほしいって思うんじゃないかな。だってさ、読書にはメリットがたくさんあって…。ここからは、今日の講師、文部科学省図書館・学校図書館振興室長の田中 勉さんに教えていただきましょう。
(杉浦)
田中さん、中高生の読書離れが進んでるみたいなんですけど、読書にはメリットも多いのに、なんか残念なことですよね。
(田中)
そうですね。実は「子どもの読書活動の推進に関する法律」というものがあるんですが、そこにはこのような記載があります。「子どもの読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものである」とされております。
(村上)
法律にそんなふうに書いてあるんですね。知らなかったー。でも「感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし」っていうところって、まさにそうだなって思っていて。私は小説とかを読んでいく中で、割ともう頭の中でドラマとか映画で観たんじゃないかな、っていうくらい想像しちゃうんですよ。
(杉浦)
分かる分かる! あるよね。頭の中の登場人物の声とか。
(村上)
そう! ちょっと時間経つと、どっちで観たのか読んだのか分かんなくなるくらい想像しちゃうんですけど、逆にそれがフィギュアスケートの表現力につながっていて。やっぱり、幼い頃っていろんな経験をするの難しいじゃないですか。でも本で感じることで、いろんな感情になるから、表現できるようになったりして。読書って、ほんとに表現するスポーツにも通ずるなって思いました。
(杉浦)
想像力が表現力につながるという。いいじゃない! あとは算数の問題を解くにも、文章を読み解く力とか必要じゃん。そうした読解力を高めるのにも読書は有効だと思うし、読書によって生きる力が育まれるのは確かなことじゃないかなと思います。ただ、こどもに「一生の財産になるから読書しなよ」なんて言っても、なかなか響かないじゃない。
(村上)
確かに。特に思春期のこどもたちは難しいですよね…(笑)
(杉浦)
そうそう。こどもたちに「現在、本をあまり読まない理由」を聞きますと、「他の活動などで時間がなかったから」「他にしたいことがあったから」「普段から本を読まないから」という理由のほかに、「読みたいと思う本がないから」「どの本が面白いのか分からないから」という回答もあったんだよね。
(村上)
確かに。本屋さん行くとほんとにたくさんあるから、その中から自分にハマるベストな本を選べる自信ってないのも分かりますよねー。
(杉浦)
自分にベストな本、見つけたいよねー。そこで今日のテーマ「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊」なんです。田中さん、このキャンペーンはどういうものか説明していただいてもいいですか。
(田中)
このキャンペーンは、勉強や部活動などに向き合うこどもたちが本に触れ、読書に親しめる機会が増えるよう、こどもたちにお薦めの本をキャンペーンサイトやSNSを通じて発信する取組です。2020年から始まりまして、この春で第4弾となります。サブタイトルを「#あなたと読みたい1冊」として、様々な分野で活躍されている著名な方々から、お薦めの本を紹介いただいているところです。
(村上)
確かに話題の人だったり、自分の憧れの人が薦めている本って読みたくなりますもんね。
(杉浦)
専門家が薦めてくれる本は自分では選択しないものなんかもありそうだし、本を選ぶ幅が広がりそうだよね。
(村上)
どういったかたが薦めてくれているんですか?
(杉浦)
過去には人気の俳優さんやタレントさん、ノーベル賞受賞の学者さんとか、宇宙飛行士のかたがお薦めの本を紹介してくれたそうですね。
(村上)
気になりますね! 具体的にどなたがどんな本を紹介されているのか、もっと知りたくなりました。
(杉浦)
今年はSnow Manの阿部 亮平さん、そして本屋大賞を取った小説「成瀬は天下を取りにいく」で知られるベストセラー作家、宮島 未奈さんなどが中高生たちにお薦めの本を紹介しています。
(村上)
田中さん、改めて今回のキャンペーンでお薦めの本を紹介してくれているかた、教えてください。
(田中)
はい。今回のキャンペーンでは、映画コメンテーターのLiLiCoさん、Snow Manの阿部 亮平さん、俳優の長濱 ねるさん、作家の宮島 未奈さん、芸人のラランド・ニシダさん、タレントで小説紹介動画クリエイターのけんごさんの6名となっております。
(村上)
気になりますねー。少しだけお薦めされている本をご紹介していただきたいんですけど。例えば、Snow Manの阿部 亮平さん。ファンのかたも多いですし、こどもたちは気になるんじゃないかなぁと思います。
(田中)
阿部さんが紹介してくださっているのは、伊坂 幸太郎さんの小説「ゴールデンスランバー」です。ジャンルで言うとミステリーであり、サスペンスであり、ハードボイルド系です。
(杉浦)
ある事件の濡れ衣を着せられた男のエンタメ作品なんだけど、阿部さんはこの本を読んで初めて読書で泣いたんだって。
(村上)
入り込んだんですねー! 読んでみたいなー。あとお一人ぐらい教えてもらってもいいでしょうか? 例えば、今「成瀬」シリーズでめちゃくちゃ人気の作家さん、宮島 未奈さんはどんな本をお薦めしているんですか?
(田中)
宮島 未奈さんは、綿矢 りささんの「蹴りたい背中」をご紹介されています。綿矢さんが大学在学中、史上最年少で芥川賞を受賞した作品です。高校に入学したけれど学校になじめない主人公とそのクラスメートとの、臆病ゆえに孤独な二人の関係を描いた青春小説です。
(杉浦)
宮島さんのコメントなんですけども「「とにかく読んでみてください!」としか言えません。小説とは1冊かけてこういう気持ちを書くためのものだと気付かされました」と。
(村上)
実際に作家さんが紹介する本だから。しかも「とにかく読んで」と言われたら読まずにはいられませんよねー!
(杉浦)
読みたくなるよね。佳菜子ちゃんのお薦めの本とかある?
(村上)
私は、もうずっと湊 かなえさんが大好きで! 実は入り込んだきっかけは、映画のほうの「告白」の作品だったんです。本じゃなくて映像から観て、私が(これまでに)読んできた話の作り方、流れ方と全く違って、あの展開に「なんだこれは!」ってなって。本も読んでみたいって読み始めたのがきっかけで。今は新刊が出たらすぐ買うくらい、すごい読んでます。
(杉浦)
そうだよね。映画を観てから答え合わせするかのように読んだりとか。小説から映像化されたらどうなるのかとか面白いもんね。
(村上)
(話の作りが)すごい面白くて、たまんないです(笑) 太陽さんの(お薦め)も聞きたい!
(杉浦)
僕はですねー、リリー・フランキーさんの「東京タワー ―オカンとボクと、時々、オトン―」。これも映画化されたんだけど、リリーさんのお母さんとの記憶とか喪失の悲しみをつづった作品で。家族愛ですわ、やっぱり。自分も家族多いから家族の大切さとか。時々オトンが出てくるんだけど、僕はもっとオトンでいようみたいな。オカンとボクとオトン、オトン、オトンくらいになろうかなって(笑) 自分の気持ちも変わるから。あと結構分厚い本だから、読んだ後に達成感も得られるんだよね。
(村上)
そっか。意識も変わってくってことですね。
(杉浦)
この本に限らず「読書は達成感が得られる」ってのがメリットの一つだよね。小さな達成感を積み重ねていくと、それが自信にもなってお子さんの自己肯定感を高めることにもつながるんじゃないかなぁ。
(村上)
確かにそうですよね。中高生リスナーや保護者リスナーの皆さんは、是非友達とかお子さんに、このキャンペーンサイトを教えてほしいですよね。ちなみに、芸人のラランド・ニシダさん、どんな作品紹介してるんだろって気になりますね。
(杉浦)
気になるよね。他にもけんごさんは動画のチャンネル登録者数およそ40万人、人気の小説紹介動画クリエイターで、今回も動画で中高生にお薦めの本を紹介してるので、面白いよね。是非サイトをチェックしてもらいたいですね。
(田中)
またこのサイトでは、10代を対象とした魅力的なイベントを積極的に行っている図書館を4館ご紹介しています。例えば岐阜市立中央図書館。こちらは「滞在型図書館」を目指しておりまして、まず建物自体が非常に魅力的なんです。
(杉浦)
キャンペーンサイトに写真が載ってますけども、デザイン性に富んだ図書館ですよね。
(村上)
外観もすてきですし、中に入ったら、さっきの「マジック・ツリーハウス」じゃないけど、本の世界に入れるすごいすてきな空間だったのでいいなと思いました。行きたい!
(田中)
単に建物のデザイン性が高いというだけではなくて、こちらの図書館では10代の方々に向けた本を集めた、ヤングアダルトエリアや専用席を設けています。また匿名で図書館司書に悩みの相談ができる掲示板も設置しておりまして、家や学校以外の、もう一つの居場所として過ごしやすい施設となっています。
(村上)
すてきだな…。図書館がこどもたちにとって居心地の良い場所になれば、自然と本と触れ合う機会も増えますもんね。本を読んでみるきっかけになるといいですね。
(田中)
そうですね。こうした魅力的な図書館も紹介しておりますので、是非「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊」のサイトをご覧になってください。今週の4月23日 水曜日は「子ども読書の日」でして、全国で読書に関する様々なイベントが開催されています。是非この機会に図書館などに足を運び、すてきな本と出会ってください。
(村上)
今日の話を聞いて特に私が注目したのは、自分も体感したことなので皆さんにも行ってもらいたいと思って「読書して 色んな世界に行ってみよう」です。
(杉浦)
いいですねー! 僕は「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊。是非チェックしてね」です。
(村上)
チェックして、見つけて、いろんな世界に行ってもらいたいです。
「 関連リンク 」
・文部科学省「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊」
・文部科学省「子ども読書の情報館」