アーカイブ
2025.11.16
安全のしるし、子供PSCマーク始まります!
乳幼児用おもちゃを購入する際、気を付けていること、ありますか?
こどもが安全に楽しく遊べるためにも、おもちゃを購入する前に、今後、確認してほしいことがあります。
今回は、「安全のしるし、子供PSCマーク始まります!」というテーマで学びました。
続きを読む
こどもが安全に楽しく遊べるためにも、おもちゃを購入する前に、今後、確認してほしいことがあります。
今回は、「安全のしるし、子供PSCマーク始まります!」というテーマで学びました。
(杉浦)
今日学んでいくのは、こどものおもちゃに関することなんだけど。
(村上)
「おもちゃ」と言えば、太陽さんのおうち、たくさんあるんじゃないですか?
(杉浦)
むちゃくちゃいっぱいある! うちはこどもが5人いるから、歴代のおもちゃもあるし、まだこれから増える予定ですけども。それでね、今のおもちゃはどれも工夫されていて、こどもが夢中になって遊ぶんだよね。ただし、残念ながら、おもちゃによる事故も少なからず発生しているそうです。
(村上)
そうか。おもちゃを飲み込んでしまう事故が多いっていうのは、よく聞きますね。
(杉浦)
そうなんだよね。2017年、平成29年に公表された消費者庁の調査によりますと、こどもがおもちゃを誤飲したことがある家庭では、短い期間に繰り返し誤飲事故が起きていることが分かっていまして、1年間に、なんと4回以上も誤飲事故が起きた家庭が、全体の2割もあるんだって。
(村上)
そんなに!? 癖になっちゃったりするのかな? 口に入れることが。
(杉浦)
うーん…。まあ、いろんな要因があるんだろうけども。またね、こどもが直近でおもちゃを誤飲したときの月齢を調べると、6か月から1歳未満の子が最も多くて、その後は成長に伴って事故は減っていくんだけども、4歳以上でも誤飲事故が起きてるんだって。
(村上)
4歳なら「口に入れるものか」「そうでないか」って、判断できそうかな? とも思うんですけど。
(杉浦)
こどもって、おもちゃを口に入れたりすることも結構あるからさ。それで、口に入れたまま、何かのはずみでゴクンって喉の奥に詰まって呼吸困難になる、そんな事故が珍しくないんだよね。こうした背景もあり設けられるのが、今日のテーマ「子供PSCマーク」です。ここからは、今日の講師に教えてもらいましょう! 経済産業省製品安全課の片山 亞由美さんです。
(村上)
片山さん、この「子供PSCマーク」ってなんでしょうか?
(片山)
子供PSCマークは、お子さん向けの製品、具体的には「乳幼児用のベッド」と「3歳未満の乳幼児向けのおもちゃ」で、国が定める基準に適合している製品に付けられる安全の証です。
(杉浦)
佳菜子ちゃん、圧力鍋とかライターとか石油ストーブなどにアルファベットの「PSC」っていうマークが表示されているの、見たことない?
(村上)
見たことあるような気がします。PSCって何かの略語ですか?
(片山)
はい。PSCは、英語の「Product Safety of Consumer Products」の略となります。実は「消費生活用製品安全法」という法律がありまして、ライターなど、使い方によっては消費者の命や体に危険を及ぼすおそれがある製品を「特定製品」と定めています。そうした製品を製造したり輸入したり販売する場合にはPSCマークを表示したものでなければ、販売や陳列ができないことが、この法律で決められているんです。
(村上)
そうなんですね。知らなかったです。
(片山)
はい。この法律が改正され、これまでのPSCマークに加えて「子供PSCマーク」が新たに設けられたんです。
(杉浦)
こちらが、その子供PSCマークです。「乳幼児用ベッド用」と「3歳未満向けのおもちゃ用」の2種類があるんですよね。
(片山)
はい。「ひし形の中にアルファベットのPSCの文字とこどもの顔が描かれたマーク」は「乳幼児用ベッド」に表示され、「丸の中に同様にPSCの文字とこどもの顔が描かれているマーク」、こちらは「3歳未満向けのおもちゃ」に表示されます。
(村上)
ひし形はベビーベッド、丸は3歳未満向けのおもちゃに表示されるっていうことですよね。シンプルで分かりやすいマークですね。
(杉浦)
片山さん、日本ではこれまで、おもちゃに関する公的な基準や規制がなかったため、ネットなどで、安全性が確認できていないおもちゃが販売されてしまっているケースがあったそうですね。
(片山)
はい。おもちゃに関しては、民間団体である日本玩具協会が玩具の安全基準を策定し、基準を満たしたおもちゃには「STマーク」を表示していましたが、これまで、窒息やけがなどを防止する観点で国の規制はなかったんです。
(村上)
ありそうだけど、なかったんですね。
(杉浦)
でも、近年はオンラインモールなどで、国内外のバラエティに富んだ製品が容易に買える時代じゃん? そのため法律を改正し、新たに「子供PSCマーク」を設けたんですよね。
(片山)
はい。この改正法が施行されるのは、今年(2025年)の12月25日です。これ以降は、3歳未満向けのおもちゃやベビーベッドについて、「国が求める技術基準への適合」はもちろん、「対象年齢」と「使用上の注意事項」を製品本体やパッケージなどに表示することが義務付けられるようになります。そして、これらの基準を全て満たした場合にだけ、子供PSCマークを表示することができます。
(村上)
ということは、(2025年)12月25日以降は、子供PSCマークがないベビーベッドや3歳未満向けのおもちゃは、製造、輸入、販売ができないっていうことですか?
(片山)
そうですね。ただし、(2025年)12月25日より前に製造又は輸入されたおもちゃは、子供PSCマークがなくても販売できます。また、乳幼児用のベッドに関しては、これまで「子供のマークがついていないひし形のPSCマーク」の表示を求めていたため、2027年3月までは経過措置期間として、これまでのPSCマークであっても販売を可能とします。
(村上)
なるほど。ところで、ひと口に「3歳未満向けのおもちゃ」と言っても種類ってたくさんあるじゃないですか。どれも子供PSCマークの表示が求められるんですか?
(杉浦)
そうだよね。そこ、気になるよね。ここからは、子供PSCマークの対象となるおもちゃについても伺っていきましょう。
(村上)
片山さん、子供PSCマークの表示が求められる「3歳未満向けのおもちゃ」には、どんなものがあるんでしょうか? ひと口におもちゃと言っても、ブロックやパズル、積み木などの知育玩具や、お絵描きセット、ねんど、おもちゃの楽器、人形、ぬいぐるみ、ミニカー、まあ、いっぱいありますよね。
(片山)
そうですね。今回、法律上では「乳幼児用玩具」という規定として、「主に家庭で生後36か月未満のこどもが遊ぶことを目的に設計されたおもちゃ」を対象としています。
(杉浦)
ポイントは「主に家庭で使用するおもちゃ」っていう点ですね。
(片山)
はい。病院や保育所などで使用するために特別に設計された乳幼児用玩具は、規制の対象外となります。また、複合品に関しても一定のルールがあります。
(村上)
複合品?
(杉浦)
ほら、最近のおもちゃって、本当にバラエティに富んでるじゃん。例えば「ぬいぐるみ付きおしゃぶり」とか「ピアノの鍵盤が付いた3歳未満向けの絵本」とか。
(村上)
ありますねー!
(片山)
「ぬいぐるみ付きのおしゃぶり」の場合、おもちゃに該当する部分と、それ以外の部分が物理的に明確に区別できるので、ぬいぐるみの部分のみが規制の対象となり、おしゃぶりの部分は規制の対象外となります。
(村上)
結構細かいルールがあるんですね。
(片山)
はい。また「ピアノの鍵盤が付いた3歳未満向けの絵本」の場合は、おもちゃに該当する部分とそれ以外の部分が組み合わさって一体となっているので、製品の全体を規制の対象とします。
(杉浦)
他にも、規制の対象範囲は細かく基準が設けられていますので、詳しくは、経済産業省のウェブサイトで該当ページを確認してください。
(村上)
3歳未満のお子さんがいる保護者のかたや、私とか、出産祝いでおもちゃを贈ろうと思っているかた…
(杉浦)
ありがとうございました!(笑)
(村上)
いえいえ(笑) そういうね、私みたいなお祝いとして贈りたいと思っているかたなどは、「子供PSCマーク」を知っておいていただきたいですよね。こうしたルールを知っておけば、こどもが事故に遭うリスクを減らすことにつながりますね!
(杉浦)
確かにそうなんだよね。僕も今、まさに0歳児だから。3歳未満のこどもの子育て中なので、これはしっかり覚えておきます! ただね、こどもって親の想定を超えてくるところがあるからさ、子供PSCマークが表示されているおもちゃなら絶対安心、っていうことではないんですよね。だから、親的にも大人的にも、どんなことに注意しておけばいいですか?
(片山)
そうですね。まず、「こどもの年齢に合ったおもちゃ」で遊ばせてください。そして、使用上の注意を必ず守ってください。子供PSCマークを表示する際には、「対象年齢」と「使用上の注意事項」も、本体や取扱説明書などに表示することが義務付けられています。まずは、その表示をしっかり確認してください。
(杉浦)
分かりました! ついね、もう3か月だから、4か月5か月の子用のおもちゃでも遊べるんちゃうか? って、早めに買っちゃうこともあるのよ。ちゃんと対象年齢は大事ですね。
(片山)
杉浦さんのご家庭の場合、ごきょうだいがいらっしゃいますよね。実は、そうしたご家庭ではごきょうだいで遊んでいるうちに、3歳未満のお子さんが、お兄ちゃんやお姉ちゃんのおもちゃで遊んでしまう可能性もあります。その場合、遊んでいるおもちゃの対象年齢が合っていない場合も十分に考えられますから、そういったことも十分に注意してください。
(杉浦)
分かりました! そうね、きょうだいが多いから。そういうご家庭も多いだろうね。
(村上)
私なんか、6歳違ったんで。でも、お姉ちゃんと遊びたいから。結構そういうこともあったかもしれないです。
(杉浦)
うちも、おもちゃの剣とかいっぱいあるんだけど(笑) 気を付けないといけないな。気を付けます!
(村上)
でも、どんなに注意していても事故が起こってしまう場合ってありますよね? そんな時にはどうしたらいいでしょうか?
(片山)
基本的には、「事故が起きた場合の対処法をあらかじめ知っておくこと」そして「速やかに医療機関を受診すること」が大切です。喉に何かを詰まらせた場合は、直ちに救急車を呼ぶとともに、詰まった物を吐き出させることが重要です。
(杉浦)
保護者は日頃からいろんなケースに備えておかなければいけませんね。
(片山)
そうですね。また、是非お願いしたいのは、事故が起こったら「おもちゃメーカーや販売店に事故の報告」をしていただくことです。保護者のかたは「自分が目を離していたせいで」と考え、メーカーなどに連絡しないケースもあるようですが、報告がなければ、類似の事故を未然に防ぐための対策が立てられません。事故が起こった後は、メーカーのお客様相談室や消費生活センターにご連絡をお願いします。
(杉浦)
確かに、家で解決したらそれで終わりじゃないんだよね。「その次がないように報告することも大切」ということで。分かりました!
(片山)
改正「消費生活用製品安全法」が今年(2025年)の12月25日に施行されます。この日以降に、「乳幼児用ベッド」や「3歳未満向けのおもちゃ」を製造又は輸入し、これを販売する際は子供PSCマークの表示が義務付けられますので、メーカー、輸入事業者の皆様や販売事業者の皆様は、適宜、事前届出などのご対応をお願いします。また、一般の消費者のかたは「子供PSCマーク」について理解を深め、こどもが事故に遭うリスクを減らしていきましょう。
(村上)
今日の話を聞いて特に注目したのは、「(2025年)12月25日に始まる「子供PSCマーク」」です。
(杉浦)
僕は、「子供PSCマーク 要チェック」です。
「 関連リンク 」
・経済産業省「玩具に対して新しい規制が導入されます」
今日学んでいくのは、こどものおもちゃに関することなんだけど。
(村上)
「おもちゃ」と言えば、太陽さんのおうち、たくさんあるんじゃないですか?
(杉浦)
むちゃくちゃいっぱいある! うちはこどもが5人いるから、歴代のおもちゃもあるし、まだこれから増える予定ですけども。それでね、今のおもちゃはどれも工夫されていて、こどもが夢中になって遊ぶんだよね。ただし、残念ながら、おもちゃによる事故も少なからず発生しているそうです。
(村上)
そうか。おもちゃを飲み込んでしまう事故が多いっていうのは、よく聞きますね。
(杉浦)
そうなんだよね。2017年、平成29年に公表された消費者庁の調査によりますと、こどもがおもちゃを誤飲したことがある家庭では、短い期間に繰り返し誤飲事故が起きていることが分かっていまして、1年間に、なんと4回以上も誤飲事故が起きた家庭が、全体の2割もあるんだって。
(村上)
そんなに!? 癖になっちゃったりするのかな? 口に入れることが。
(杉浦)
うーん…。まあ、いろんな要因があるんだろうけども。またね、こどもが直近でおもちゃを誤飲したときの月齢を調べると、6か月から1歳未満の子が最も多くて、その後は成長に伴って事故は減っていくんだけども、4歳以上でも誤飲事故が起きてるんだって。
(村上)
4歳なら「口に入れるものか」「そうでないか」って、判断できそうかな? とも思うんですけど。
(杉浦)
こどもって、おもちゃを口に入れたりすることも結構あるからさ。それで、口に入れたまま、何かのはずみでゴクンって喉の奥に詰まって呼吸困難になる、そんな事故が珍しくないんだよね。こうした背景もあり設けられるのが、今日のテーマ「子供PSCマーク」です。ここからは、今日の講師に教えてもらいましょう! 経済産業省製品安全課の片山 亞由美さんです。
(村上)
片山さん、この「子供PSCマーク」ってなんでしょうか?
(片山)
子供PSCマークは、お子さん向けの製品、具体的には「乳幼児用のベッド」と「3歳未満の乳幼児向けのおもちゃ」で、国が定める基準に適合している製品に付けられる安全の証です。
(杉浦)
佳菜子ちゃん、圧力鍋とかライターとか石油ストーブなどにアルファベットの「PSC」っていうマークが表示されているの、見たことない?
(村上)
見たことあるような気がします。PSCって何かの略語ですか?
(片山)
はい。PSCは、英語の「Product Safety of Consumer Products」の略となります。実は「消費生活用製品安全法」という法律がありまして、ライターなど、使い方によっては消費者の命や体に危険を及ぼすおそれがある製品を「特定製品」と定めています。そうした製品を製造したり輸入したり販売する場合にはPSCマークを表示したものでなければ、販売や陳列ができないことが、この法律で決められているんです。
(村上)
そうなんですね。知らなかったです。
(片山)
はい。この法律が改正され、これまでのPSCマークに加えて「子供PSCマーク」が新たに設けられたんです。
(杉浦)
こちらが、その子供PSCマークです。「乳幼児用ベッド用」と「3歳未満向けのおもちゃ用」の2種類があるんですよね。
(片山)
はい。「ひし形の中にアルファベットのPSCの文字とこどもの顔が描かれたマーク」は「乳幼児用ベッド」に表示され、「丸の中に同様にPSCの文字とこどもの顔が描かれているマーク」、こちらは「3歳未満向けのおもちゃ」に表示されます。
(村上)
ひし形はベビーベッド、丸は3歳未満向けのおもちゃに表示されるっていうことですよね。シンプルで分かりやすいマークですね。
(杉浦)
片山さん、日本ではこれまで、おもちゃに関する公的な基準や規制がなかったため、ネットなどで、安全性が確認できていないおもちゃが販売されてしまっているケースがあったそうですね。
(片山)
はい。おもちゃに関しては、民間団体である日本玩具協会が玩具の安全基準を策定し、基準を満たしたおもちゃには「STマーク」を表示していましたが、これまで、窒息やけがなどを防止する観点で国の規制はなかったんです。
(村上)
ありそうだけど、なかったんですね。
(杉浦)
でも、近年はオンラインモールなどで、国内外のバラエティに富んだ製品が容易に買える時代じゃん? そのため法律を改正し、新たに「子供PSCマーク」を設けたんですよね。
(片山)
はい。この改正法が施行されるのは、今年(2025年)の12月25日です。これ以降は、3歳未満向けのおもちゃやベビーベッドについて、「国が求める技術基準への適合」はもちろん、「対象年齢」と「使用上の注意事項」を製品本体やパッケージなどに表示することが義務付けられるようになります。そして、これらの基準を全て満たした場合にだけ、子供PSCマークを表示することができます。
(村上)
ということは、(2025年)12月25日以降は、子供PSCマークがないベビーベッドや3歳未満向けのおもちゃは、製造、輸入、販売ができないっていうことですか?
(片山)
そうですね。ただし、(2025年)12月25日より前に製造又は輸入されたおもちゃは、子供PSCマークがなくても販売できます。また、乳幼児用のベッドに関しては、これまで「子供のマークがついていないひし形のPSCマーク」の表示を求めていたため、2027年3月までは経過措置期間として、これまでのPSCマークであっても販売を可能とします。
(村上)
なるほど。ところで、ひと口に「3歳未満向けのおもちゃ」と言っても種類ってたくさんあるじゃないですか。どれも子供PSCマークの表示が求められるんですか?
(杉浦)
そうだよね。そこ、気になるよね。ここからは、子供PSCマークの対象となるおもちゃについても伺っていきましょう。
(村上)
片山さん、子供PSCマークの表示が求められる「3歳未満向けのおもちゃ」には、どんなものがあるんでしょうか? ひと口におもちゃと言っても、ブロックやパズル、積み木などの知育玩具や、お絵描きセット、ねんど、おもちゃの楽器、人形、ぬいぐるみ、ミニカー、まあ、いっぱいありますよね。
(片山)
そうですね。今回、法律上では「乳幼児用玩具」という規定として、「主に家庭で生後36か月未満のこどもが遊ぶことを目的に設計されたおもちゃ」を対象としています。
(杉浦)
ポイントは「主に家庭で使用するおもちゃ」っていう点ですね。
(片山)
はい。病院や保育所などで使用するために特別に設計された乳幼児用玩具は、規制の対象外となります。また、複合品に関しても一定のルールがあります。
(村上)
複合品?
(杉浦)
ほら、最近のおもちゃって、本当にバラエティに富んでるじゃん。例えば「ぬいぐるみ付きおしゃぶり」とか「ピアノの鍵盤が付いた3歳未満向けの絵本」とか。
(村上)
ありますねー!
(片山)
「ぬいぐるみ付きのおしゃぶり」の場合、おもちゃに該当する部分と、それ以外の部分が物理的に明確に区別できるので、ぬいぐるみの部分のみが規制の対象となり、おしゃぶりの部分は規制の対象外となります。
(村上)
結構細かいルールがあるんですね。
(片山)
はい。また「ピアノの鍵盤が付いた3歳未満向けの絵本」の場合は、おもちゃに該当する部分とそれ以外の部分が組み合わさって一体となっているので、製品の全体を規制の対象とします。
(杉浦)
他にも、規制の対象範囲は細かく基準が設けられていますので、詳しくは、経済産業省のウェブサイトで該当ページを確認してください。
(村上)
3歳未満のお子さんがいる保護者のかたや、私とか、出産祝いでおもちゃを贈ろうと思っているかた…
(杉浦)
ありがとうございました!(笑)
(村上)
いえいえ(笑) そういうね、私みたいなお祝いとして贈りたいと思っているかたなどは、「子供PSCマーク」を知っておいていただきたいですよね。こうしたルールを知っておけば、こどもが事故に遭うリスクを減らすことにつながりますね!
(杉浦)
確かにそうなんだよね。僕も今、まさに0歳児だから。3歳未満のこどもの子育て中なので、これはしっかり覚えておきます! ただね、こどもって親の想定を超えてくるところがあるからさ、子供PSCマークが表示されているおもちゃなら絶対安心、っていうことではないんですよね。だから、親的にも大人的にも、どんなことに注意しておけばいいですか?
(片山)
そうですね。まず、「こどもの年齢に合ったおもちゃ」で遊ばせてください。そして、使用上の注意を必ず守ってください。子供PSCマークを表示する際には、「対象年齢」と「使用上の注意事項」も、本体や取扱説明書などに表示することが義務付けられています。まずは、その表示をしっかり確認してください。
(杉浦)
分かりました! ついね、もう3か月だから、4か月5か月の子用のおもちゃでも遊べるんちゃうか? って、早めに買っちゃうこともあるのよ。ちゃんと対象年齢は大事ですね。
(片山)
杉浦さんのご家庭の場合、ごきょうだいがいらっしゃいますよね。実は、そうしたご家庭ではごきょうだいで遊んでいるうちに、3歳未満のお子さんが、お兄ちゃんやお姉ちゃんのおもちゃで遊んでしまう可能性もあります。その場合、遊んでいるおもちゃの対象年齢が合っていない場合も十分に考えられますから、そういったことも十分に注意してください。
(杉浦)
分かりました! そうね、きょうだいが多いから。そういうご家庭も多いだろうね。
(村上)
私なんか、6歳違ったんで。でも、お姉ちゃんと遊びたいから。結構そういうこともあったかもしれないです。
(杉浦)
うちも、おもちゃの剣とかいっぱいあるんだけど(笑) 気を付けないといけないな。気を付けます!
(村上)
でも、どんなに注意していても事故が起こってしまう場合ってありますよね? そんな時にはどうしたらいいでしょうか?
(片山)
基本的には、「事故が起きた場合の対処法をあらかじめ知っておくこと」そして「速やかに医療機関を受診すること」が大切です。喉に何かを詰まらせた場合は、直ちに救急車を呼ぶとともに、詰まった物を吐き出させることが重要です。
(杉浦)
保護者は日頃からいろんなケースに備えておかなければいけませんね。
(片山)
そうですね。また、是非お願いしたいのは、事故が起こったら「おもちゃメーカーや販売店に事故の報告」をしていただくことです。保護者のかたは「自分が目を離していたせいで」と考え、メーカーなどに連絡しないケースもあるようですが、報告がなければ、類似の事故を未然に防ぐための対策が立てられません。事故が起こった後は、メーカーのお客様相談室や消費生活センターにご連絡をお願いします。
(杉浦)
確かに、家で解決したらそれで終わりじゃないんだよね。「その次がないように報告することも大切」ということで。分かりました!
(片山)
改正「消費生活用製品安全法」が今年(2025年)の12月25日に施行されます。この日以降に、「乳幼児用ベッド」や「3歳未満向けのおもちゃ」を製造又は輸入し、これを販売する際は子供PSCマークの表示が義務付けられますので、メーカー、輸入事業者の皆様や販売事業者の皆様は、適宜、事前届出などのご対応をお願いします。また、一般の消費者のかたは「子供PSCマーク」について理解を深め、こどもが事故に遭うリスクを減らしていきましょう。
(村上)
今日の話を聞いて特に注目したのは、「(2025年)12月25日に始まる「子供PSCマーク」」です。
(杉浦)
僕は、「子供PSCマーク 要チェック」です。
「 関連リンク 」
・経済産業省「玩具に対して新しい規制が導入されます」