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2026.02.01
消費者に正しい表示を! 食品表示Gメン
食品の原材料や原産地、また、内容量などを見て買い物をするかたもいることでしょう。
その食品表示に誤りがないか、日々、活動しているかたがいます。
今回は、「消費者に正しい表示を! 食品表示Gメン」というテーマで学びました。
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その食品表示に誤りがないか、日々、活動しているかたがいます。
今回は、「消費者に正しい表示を! 食品表示Gメン」というテーマで学びました。
(杉浦)
佳菜子ちゃん、スーパーで食品を買う時に食品表示って見てますか?
(村上)
もちろんでございます! 去年(2025年)の12月から「グルテンフリー」ならぬ「グルテンレス」みたいなことをやってて。普段は食べないで、お仕事の時とかは食べている感じなので、表示を見て、小麦が使われてるかな? これは米粉かな? 大豆粉かな? とか。いろいろ見ながら買い物してますよ。
(杉浦)
僕は、あんまり見ないなー。消費期限しか見ない(笑) あと、何キロカロリーとかは見るよ。でもそうか、グルテンフリーしたら絶対見なきゃいけないもんねー。
(村上)
そうですね。やっぱり、自分が欲しい食品を選ぶのに食品表示は重要ですもんね。
(杉浦)
そうだよね。食品の表示って、僕たち消費者が「どんな食品なのか」をちゃんと知って選ぶための基準になるものだし、食べる時の安全にも関わるから、とても重要な情報源だよね。
(村上)
そうですよね。卵が入っているのに表示に卵の記載がなかったりとか、消費期限が間違ってたりすると、アレルギーを持ってるかたは、アレルギーを引き起こしてしまったりとか、食中毒の原因になる可能性もありますから。やっぱり、正しい情報を分かりやすく表示していて欲しいですね。
(杉浦)
そうだね。そういう理由もあって、一部例外はあるんだけど、スーパーなどで売られているほとんどの食品の表示は、「食品表示法」という法律でルールが決められてて、必ず原材料名などを表示しなければいけないことになってます。これによって、万が一、事故が起きてしまった場合にも、その表示を手がかりに原因を調べたり、製品の回収を素早く行ったりするんだって。
(村上)
なるほど。食品表示は、もしもの時にも役立つものなんですね。
(杉浦)
ところが! そんな大切な食品表示を偽装して不当に利益を得る「食品偽装」が問題になってるんだよね。そこで、今日お迎えする講師は、食品表示が正しく行われるように、日々、奔走されている「食品表示Gメン」! 農林水産省米穀流通・食品表示監視室長 綾戸 隆英さんです。
(村上)
綾戸さん、「食品表示Gメン」って、初めて聞きました。「万引きGメン」なんかは聞いたことがあるんですけど、どういったものなんでしょうか?
(綾戸)
そうですね。「食品表示Gメン」を知らないかたは多いかと思います。「食品表示Gメン」というのは、食品に表示されている名称、原材料名、原産地、内容量など、品質に関することに誤りがないかを立入検査などで調べて、問題があれば、対象事業者に、指導や改善状況の確認を行う農林水産省職員の通称です。全国の地方農政局などに300人ほどおりまして、日々、食品表示について、監視の目を光らせております。ちなみに「Gメン」は、政府の役人という意味の「Government Men」の略称から来ている言葉なんですよ。
(村上)
300人もいらっしゃるんですね。それだけ、食品偽装が多いということですか?
(綾戸)
そうですね。2000年代は、食肉卸売会社による食肉表示偽装事件や、加工食品、生鮮食品の食品表示違反が続発して大きな社会問題になっていました。そのため、2003年には、初めて食品表示Gメンが配置され、食品表示の監視をするようになったんです。ですから、食品偽装は、その頃に比べれば、今はだいぶ減ってきていますが、残念ながら、ここ数年は増加傾向です。2024年度、食品表示Gメンが違反を見つけて、食品表示法違反で改善指示して公表したのは16件です。
(村上)
具体的には、どういった偽装があったんですか?
(綾戸)
そうですね。例えば、令和4年、2022年に発生した「あさり」の食品偽装事例では、「中国産」であるにもかかわらず、「熊本県産」と表示して販売していました。
(村上)
これ、ニュースでも出てましたよね。今でも覚えてます。安い輸入品を高い国産に見せて不正に利益を上げるっていうのは、消費者にとっては裏切り行為ですし、大きな不利益ですよね。
(杉浦)
ほんとに経済的な損失だよね。でも、こうした食品偽装は消費者だけでなく、あさりを扱う漁師さんや業者さんにとっても大問題なんですよね。
(綾戸)
はい。偽装品の価格や品質に引っぱられて、正規品が適正に評価を受けられなくなるといった状況が発生します。例えば、生産者などが一生懸命に作り上げてきたブランドイメージが傷つくことも考えられますし、価格も、安い偽装品価格の影響を受けて下がってしまう可能性があるんです。
(村上)
価格競争になってしまうと、そういうこともありますよね。関係者は大迷惑ですね。他にはどのような偽装がありましたか?
(綾戸)
ふるさと納税の返礼品の産地が誤っていた事例がありました。山形県産のシャインマスカットであるにもかかわらず、長野県産と表示して長野県のふるさと納税の返礼品として販売していたんです。原因は、事業者の食品表示に対する認識の低さにあり、「山形県産の割合は多くないから問題ないと思っていた」という事例でした。
(村上)
このケースの場合、受け取った人は気付かないかもしれませんね。
(綾戸)
そうですね。近年は、産地に関する表示の違反が多いです。例えば、輸入された加工食品、つまり、外国で製造した商品を輸入した場合、商品を製造した場所を「原産国名」として表示する必要があります。ところが、外国で製造した「塩さば」を輸入したにもかかわらず、その商品の原産国名を表示せずに販売していたことがありました。
(杉浦)
原産国名の表示がないと、「国内で製造されたもの」っていうことになるんだよね。
(村上)
そうなんだ! 書いてないと「国内」っていうことになるんですね。こうした食品表示違反には、傾向のようなものはあるんですか?
(綾戸)
そうですね。最近は、人手が足りず、チェックが行き届かないことで起きてしまうミスが増えています。また、そもそも食品表示ルールへの理解が不十分なまま作業をしてしまい、結果的にルール違反になってしまうケースも見られます。
(杉浦)
なるほど、悪質な偽装じゃなく、うっかりというケースもあるんですね。
(綾戸)
はい。しかし、たとえ単純ミスであっても、消費者は食品の表示は正しくされていることを前提に商品を選んで購入します。このため、食品表示違反は、健康被害につながる可能性があり、人の命を脅かすものでもあり、消費者の信頼を裏切る行為です。そのため、我々、食品表示Gメンが、日々しっかりと監視や指導を行うとともに、誤りを未然に防ぐ対策なども行なっているんです。
(杉浦)
では、実際に食品表示Gメンがどのような活動をして監視を行っているのか、伺っていきましょう。
(村上)
綾戸さん、食品表示Gメンは、日頃どのような活動を行なっているんですか?
(綾戸)
はい。食品表示は、医薬品を除く全ての飲食料品に表示することが義務付けられていて、我々、農林水産省は「名称」「原材料名」「原産地」「内容量」など品質に関することに誤りや偽装がないか、主に三つの方法で調査していきます。その一つは「食品表示110番」です。
(村上)
通報窓口を設置しているんですね。
(綾戸)
はい。「産地や原材料が怪しい」など、国民の皆さんが疑問に思われる食品表示があった場合、食品表示110番に電話やメールで通報していただければ、食品表示Gメンが必要に応じて調査を開始いたします。
(杉浦)
2024年度の情報提供数は、なんと1,820件もあったんだって!
(村上)
そんなに!!
(綾戸)
消費者が目を光らせて通報することが不適正表示の抑止力になります。ですから、気付いたことがあれば、気兼ねなく食品表示110番へご連絡をお願いします。
(村上)
他にはどのような調査を行うんですか?
(綾戸)
「買上調査」を行います! 食品表示Gメンが一般の消費者を装ってスーパーへ行ったり、インターネット通販で市販されている食品を買い上げたりして、表示と中身が合っているか調査するんです。
(村上)
え、でも、どうやってその違いを調べるんですか? 国産か外国産か、原産地はどこか、お肉や魚介類の場合、見た目や味では判断できないですし、それこそ、加工されていたらなおさら分かりませんよね。
(綾戸)
確かに、そういったことは、見た目や味だけでは判断できません。そこで、科学的な検査を行うんです。「買上調査」で買い上げた食品の原産地や品種、加工食品の原材料などは、DNA分析や元素分析など、食品の特性に合わせて検査を行います。
(杉浦)
佳菜子ちゃん、これがですね、独立行政法人農林水産消費安全技術センターといって、刑事ドラマにも出てくる科捜研のような検査機関があって、そこで徹底的に調べるんですよね。では最後、三つ目は何でしょうか?
(綾戸)
はい。三つ目は「店舗調査」です。食品表示Gメンが抜き打ちで店舗にお邪魔し、表示状況を確認させていただく調査があります。
(杉浦)
綾戸さんも行かれたことあるんですよね。ちょっと、実演していただいても… よろしいですか? お願いします!
(綾戸)
はい。まず、店舗の入り口から食品表示Gメンが数名で入っていきまして、「農林水産省米穀流通・食品表示監視室から参りました綾戸と申します。御社が製造・販売されている食品の表示状況とその根拠について、食品表示法第8条第2項に基づいて立入検査を実施させていただきます。責任者・担当のかた、お願いいたします」。
(村上)
おぉー。ドキッとしますね。一気に緊張が走りますねー。
(杉浦)
こうやって来られたら、ドキドキするよね。
(綾戸)
そうですね。お店のかたは、驚かれるかたもいますが、協力をお願いして、ありのままを見せてもらうんです。
(村上)
具体的には、どういったことを調べるんですか?
(綾戸)
ここでの調査内容は、今後の監視に支障が出る可能性がありますので、詳しくお話しすることはできません。「手のうちは明かせない」ということです。ただ、事前に要注意リストを作っていますので、それに沿って店内の食品表示を細かくチェックしていきます。
(杉浦)
玉ねぎやじゃがいもとか、食品によっては、バラ売りされてて食品表示が商品についてないものもあるでしょ? そういうのは、入荷記録なども出してもらって確認していくんだって。
(村上)
徹底的に調べるんですね。
(綾戸)
食品偽装は、小売業者をはじめ、加工業者、生産者、輸入者、どこで行われているか分かりません。小売店での調査で怪しいものがあれば、その情報を基に、その仕入れルートをたどって調査をしていきます。そして、違反を確認した場合は、改善の指導や指示を行い、基本的には公表します。ただし、常習性がなく、過失による一時的なものであることが明らかであり、かつ、改善方策を講じている場合は、公表はせず指導を行うこととしています。
(村上)
なるほど。公表されると事業者は信用を失い、その回復には時間がかかりますもんね。表示の誤りには十分に気を付けてほしいです。
(綾戸)
そうですね。食品表示Gメンは、うっかりミスや知識不足による違反がないように、食品表示ミスが起こる原因を整理したパンフレットを事業者に配布し、未然の防止対策も行なっています。ですから、事業者はこうしたものも活用して、不適正表示がないようにしていただけたらと思います。パンフレットや動画はホームページにも掲載中です。食品表示は、食品を選ぶ上で重要な情報源です。適正な表示がされるように、皆さんも食品表示に興味を持ち、気付いたことがあれば「食品表示110番」へご連絡ください。また、「我こそは!」と言うかたは食品表示Gメンになって、一緒に日本の食の安全・安心を守っていきましょう!
(村上)
今日の話を聞いて特に注目したのは、「ウソはダメ!! みんなに安心・安全を」です。
(杉浦)
僕は、「見過ごすな! 不適正表示 食品表示Gメン」です。
「 関連リンク 」
・農林水産省「食品表示110番について」
・農林水産省「米穀流通、食品表示の監視に関する取組」
・農林水産省「表示ミスをなくす取組」
佳菜子ちゃん、スーパーで食品を買う時に食品表示って見てますか?
(村上)
もちろんでございます! 去年(2025年)の12月から「グルテンフリー」ならぬ「グルテンレス」みたいなことをやってて。普段は食べないで、お仕事の時とかは食べている感じなので、表示を見て、小麦が使われてるかな? これは米粉かな? 大豆粉かな? とか。いろいろ見ながら買い物してますよ。
(杉浦)
僕は、あんまり見ないなー。消費期限しか見ない(笑) あと、何キロカロリーとかは見るよ。でもそうか、グルテンフリーしたら絶対見なきゃいけないもんねー。
(村上)
そうですね。やっぱり、自分が欲しい食品を選ぶのに食品表示は重要ですもんね。
(杉浦)
そうだよね。食品の表示って、僕たち消費者が「どんな食品なのか」をちゃんと知って選ぶための基準になるものだし、食べる時の安全にも関わるから、とても重要な情報源だよね。
(村上)
そうですよね。卵が入っているのに表示に卵の記載がなかったりとか、消費期限が間違ってたりすると、アレルギーを持ってるかたは、アレルギーを引き起こしてしまったりとか、食中毒の原因になる可能性もありますから。やっぱり、正しい情報を分かりやすく表示していて欲しいですね。
(杉浦)
そうだね。そういう理由もあって、一部例外はあるんだけど、スーパーなどで売られているほとんどの食品の表示は、「食品表示法」という法律でルールが決められてて、必ず原材料名などを表示しなければいけないことになってます。これによって、万が一、事故が起きてしまった場合にも、その表示を手がかりに原因を調べたり、製品の回収を素早く行ったりするんだって。
(村上)
なるほど。食品表示は、もしもの時にも役立つものなんですね。
(杉浦)
ところが! そんな大切な食品表示を偽装して不当に利益を得る「食品偽装」が問題になってるんだよね。そこで、今日お迎えする講師は、食品表示が正しく行われるように、日々、奔走されている「食品表示Gメン」! 農林水産省米穀流通・食品表示監視室長 綾戸 隆英さんです。
(村上)
綾戸さん、「食品表示Gメン」って、初めて聞きました。「万引きGメン」なんかは聞いたことがあるんですけど、どういったものなんでしょうか?
(綾戸)
そうですね。「食品表示Gメン」を知らないかたは多いかと思います。「食品表示Gメン」というのは、食品に表示されている名称、原材料名、原産地、内容量など、品質に関することに誤りがないかを立入検査などで調べて、問題があれば、対象事業者に、指導や改善状況の確認を行う農林水産省職員の通称です。全国の地方農政局などに300人ほどおりまして、日々、食品表示について、監視の目を光らせております。ちなみに「Gメン」は、政府の役人という意味の「Government Men」の略称から来ている言葉なんですよ。
(村上)
300人もいらっしゃるんですね。それだけ、食品偽装が多いということですか?
(綾戸)
そうですね。2000年代は、食肉卸売会社による食肉表示偽装事件や、加工食品、生鮮食品の食品表示違反が続発して大きな社会問題になっていました。そのため、2003年には、初めて食品表示Gメンが配置され、食品表示の監視をするようになったんです。ですから、食品偽装は、その頃に比べれば、今はだいぶ減ってきていますが、残念ながら、ここ数年は増加傾向です。2024年度、食品表示Gメンが違反を見つけて、食品表示法違反で改善指示して公表したのは16件です。
(村上)
具体的には、どういった偽装があったんですか?
(綾戸)
そうですね。例えば、令和4年、2022年に発生した「あさり」の食品偽装事例では、「中国産」であるにもかかわらず、「熊本県産」と表示して販売していました。
(村上)
これ、ニュースでも出てましたよね。今でも覚えてます。安い輸入品を高い国産に見せて不正に利益を上げるっていうのは、消費者にとっては裏切り行為ですし、大きな不利益ですよね。
(杉浦)
ほんとに経済的な損失だよね。でも、こうした食品偽装は消費者だけでなく、あさりを扱う漁師さんや業者さんにとっても大問題なんですよね。
(綾戸)
はい。偽装品の価格や品質に引っぱられて、正規品が適正に評価を受けられなくなるといった状況が発生します。例えば、生産者などが一生懸命に作り上げてきたブランドイメージが傷つくことも考えられますし、価格も、安い偽装品価格の影響を受けて下がってしまう可能性があるんです。
(村上)
価格競争になってしまうと、そういうこともありますよね。関係者は大迷惑ですね。他にはどのような偽装がありましたか?
(綾戸)
ふるさと納税の返礼品の産地が誤っていた事例がありました。山形県産のシャインマスカットであるにもかかわらず、長野県産と表示して長野県のふるさと納税の返礼品として販売していたんです。原因は、事業者の食品表示に対する認識の低さにあり、「山形県産の割合は多くないから問題ないと思っていた」という事例でした。
(村上)
このケースの場合、受け取った人は気付かないかもしれませんね。
(綾戸)
そうですね。近年は、産地に関する表示の違反が多いです。例えば、輸入された加工食品、つまり、外国で製造した商品を輸入した場合、商品を製造した場所を「原産国名」として表示する必要があります。ところが、外国で製造した「塩さば」を輸入したにもかかわらず、その商品の原産国名を表示せずに販売していたことがありました。
(杉浦)
原産国名の表示がないと、「国内で製造されたもの」っていうことになるんだよね。
(村上)
そうなんだ! 書いてないと「国内」っていうことになるんですね。こうした食品表示違反には、傾向のようなものはあるんですか?
(綾戸)
そうですね。最近は、人手が足りず、チェックが行き届かないことで起きてしまうミスが増えています。また、そもそも食品表示ルールへの理解が不十分なまま作業をしてしまい、結果的にルール違反になってしまうケースも見られます。
(杉浦)
なるほど、悪質な偽装じゃなく、うっかりというケースもあるんですね。
(綾戸)
はい。しかし、たとえ単純ミスであっても、消費者は食品の表示は正しくされていることを前提に商品を選んで購入します。このため、食品表示違反は、健康被害につながる可能性があり、人の命を脅かすものでもあり、消費者の信頼を裏切る行為です。そのため、我々、食品表示Gメンが、日々しっかりと監視や指導を行うとともに、誤りを未然に防ぐ対策なども行なっているんです。
(杉浦)
では、実際に食品表示Gメンがどのような活動をして監視を行っているのか、伺っていきましょう。
(村上)
綾戸さん、食品表示Gメンは、日頃どのような活動を行なっているんですか?
(綾戸)
はい。食品表示は、医薬品を除く全ての飲食料品に表示することが義務付けられていて、我々、農林水産省は「名称」「原材料名」「原産地」「内容量」など品質に関することに誤りや偽装がないか、主に三つの方法で調査していきます。その一つは「食品表示110番」です。
(村上)
通報窓口を設置しているんですね。
(綾戸)
はい。「産地や原材料が怪しい」など、国民の皆さんが疑問に思われる食品表示があった場合、食品表示110番に電話やメールで通報していただければ、食品表示Gメンが必要に応じて調査を開始いたします。
(杉浦)
2024年度の情報提供数は、なんと1,820件もあったんだって!
(村上)
そんなに!!
(綾戸)
消費者が目を光らせて通報することが不適正表示の抑止力になります。ですから、気付いたことがあれば、気兼ねなく食品表示110番へご連絡をお願いします。
(村上)
他にはどのような調査を行うんですか?
(綾戸)
「買上調査」を行います! 食品表示Gメンが一般の消費者を装ってスーパーへ行ったり、インターネット通販で市販されている食品を買い上げたりして、表示と中身が合っているか調査するんです。
(村上)
え、でも、どうやってその違いを調べるんですか? 国産か外国産か、原産地はどこか、お肉や魚介類の場合、見た目や味では判断できないですし、それこそ、加工されていたらなおさら分かりませんよね。
(綾戸)
確かに、そういったことは、見た目や味だけでは判断できません。そこで、科学的な検査を行うんです。「買上調査」で買い上げた食品の原産地や品種、加工食品の原材料などは、DNA分析や元素分析など、食品の特性に合わせて検査を行います。
(杉浦)
佳菜子ちゃん、これがですね、独立行政法人農林水産消費安全技術センターといって、刑事ドラマにも出てくる科捜研のような検査機関があって、そこで徹底的に調べるんですよね。では最後、三つ目は何でしょうか?
(綾戸)
はい。三つ目は「店舗調査」です。食品表示Gメンが抜き打ちで店舗にお邪魔し、表示状況を確認させていただく調査があります。
(杉浦)
綾戸さんも行かれたことあるんですよね。ちょっと、実演していただいても… よろしいですか? お願いします!
(綾戸)
はい。まず、店舗の入り口から食品表示Gメンが数名で入っていきまして、「農林水産省米穀流通・食品表示監視室から参りました綾戸と申します。御社が製造・販売されている食品の表示状況とその根拠について、食品表示法第8条第2項に基づいて立入検査を実施させていただきます。責任者・担当のかた、お願いいたします」。
(村上)
おぉー。ドキッとしますね。一気に緊張が走りますねー。
(杉浦)
こうやって来られたら、ドキドキするよね。
(綾戸)
そうですね。お店のかたは、驚かれるかたもいますが、協力をお願いして、ありのままを見せてもらうんです。
(村上)
具体的には、どういったことを調べるんですか?
(綾戸)
ここでの調査内容は、今後の監視に支障が出る可能性がありますので、詳しくお話しすることはできません。「手のうちは明かせない」ということです。ただ、事前に要注意リストを作っていますので、それに沿って店内の食品表示を細かくチェックしていきます。
(杉浦)
玉ねぎやじゃがいもとか、食品によっては、バラ売りされてて食品表示が商品についてないものもあるでしょ? そういうのは、入荷記録なども出してもらって確認していくんだって。
(村上)
徹底的に調べるんですね。
(綾戸)
食品偽装は、小売業者をはじめ、加工業者、生産者、輸入者、どこで行われているか分かりません。小売店での調査で怪しいものがあれば、その情報を基に、その仕入れルートをたどって調査をしていきます。そして、違反を確認した場合は、改善の指導や指示を行い、基本的には公表します。ただし、常習性がなく、過失による一時的なものであることが明らかであり、かつ、改善方策を講じている場合は、公表はせず指導を行うこととしています。
(村上)
なるほど。公表されると事業者は信用を失い、その回復には時間がかかりますもんね。表示の誤りには十分に気を付けてほしいです。
(綾戸)
そうですね。食品表示Gメンは、うっかりミスや知識不足による違反がないように、食品表示ミスが起こる原因を整理したパンフレットを事業者に配布し、未然の防止対策も行なっています。ですから、事業者はこうしたものも活用して、不適正表示がないようにしていただけたらと思います。パンフレットや動画はホームページにも掲載中です。食品表示は、食品を選ぶ上で重要な情報源です。適正な表示がされるように、皆さんも食品表示に興味を持ち、気付いたことがあれば「食品表示110番」へご連絡ください。また、「我こそは!」と言うかたは食品表示Gメンになって、一緒に日本の食の安全・安心を守っていきましょう!
(村上)
今日の話を聞いて特に注目したのは、「ウソはダメ!! みんなに安心・安全を」です。
(杉浦)
僕は、「見過ごすな! 不適正表示 食品表示Gメン」です。
「 関連リンク 」
・農林水産省「食品表示110番について」
・農林水産省「米穀流通、食品表示の監視に関する取組」
・農林水産省「表示ミスをなくす取組」