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2026.02.08
身近なのに奥深い。おにぎり・米粉の魅力再発見!
今日も食べた! というかたもいるのではないでしょうか。
古くから食べられている「おにぎり」、そして最近では、和菓子だけでなく、洋菓子やパン、麺などにも活用されている「米粉」。
どちらも私たちにとって身近な食ですが、その魅力、ご存じですか?
今回は、「身近なのに奥深い。おにぎり・米粉の魅力再発見!」というテーマで学びました。
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古くから食べられている「おにぎり」、そして最近では、和菓子だけでなく、洋菓子やパン、麺などにも活用されている「米粉」。
どちらも私たちにとって身近な食ですが、その魅力、ご存じですか?
今回は、「身近なのに奥深い。おにぎり・米粉の魅力再発見!」というテーマで学びました。
(杉浦)
おにぎりと言えば、佳菜子ちゃん、大好きだもんね? やっぱり「おにぎり」は勝負飯?
(村上)
そうなんです。大好きですー! 私はもう、本番の直前とかに食べるのが「おにぎり」なんですよ。バナナとかいろいろあるんですけど、やっぱり、日本人なので小さい頃から米を食べてきて、一番早くエネルギーになったりとか、一番調整しやすいんです。お腹の満腹感だったりとか。ちょっとお腹減ってるくらいがいいから、一口、二口くらい食べていくのがちょうど良くって。選手にもよると思うんですけど、私は「おにぎり」が一番調整しやすくて大好きでした。
(杉浦)
具材は?
(村上)
具材は鮭! 鮭、好きー。でも、塩むすびも好きですよ。
(杉浦)
シンプル イズ ベストね! お米の味をダイレクトに感じるっていう。
(村上)
甘みを感じるじゃないですか。
(杉浦)
分かるわー。佳菜子ちゃんだけじゃなくて、おにぎりを好きなアスリートって多いよね。あの大谷 翔平選手も、「こどもの頃から「おむすび」が大好きで、今でも原動力になっている」って発言してますもんね。
(村上)
大谷 翔平さん、同い年なので。力が出る食べ物が一緒の「おにぎり」ってうれしいです。なんか、グッとお腹に力が入りやすかったりもするんですよ。これはもう、個人の感想ですけども(笑) やっぱり、力が出るなっていうのはすごく思いますね。
(杉浦)
そうかー。そもそもお米って、脳や体を動かすエネルギー源になる「炭水化物」が豊富だよね。それに「たんぱく質」も含まれてるじゃん。おにぎりは、そこに魚や肉、野菜といった具材が加わるんで、「脂質」や「ビタミン・ミネラル」など、自然と栄養バランスが良くなるんだよね。しかも、具材や味付けを工夫すれば、低カロリーにもできるし、栄養価を高めることもできると。だから、体が資本のアスリートにとって、おにぎりは「うってつけ」ということなんだね。
(村上)
ほんと、そうなんですよ。やっぱり、ハードな練習をすると、ご飯とかが入っていかない時もあるんですよ。食べられなくなっちゃうみたいな。だけど、おにぎりって、いろんな具材、例えば、お野菜とかも入れれば、小さくてもパッといろんな栄養素を簡単に取ることができるし、携帯もしやすいですし、片手でも食べられる。だから、試合直前に食べることもできちゃうわけですね!
(杉浦)
おー、おにぎりへの愛が伝わってきました。そんな、おにぎり愛好家の佳菜子ちゃんに、おにぎりクイズー! 「1987年、石川県の中能登町にある、杉谷チャノバタケ遺跡で、日本最古のおにぎりが見つかりました」。さて、そのおにぎりの形は?! 3択です。「1、二等辺三角形」「2、俵型」「3、ハート型」。
(村上)
えー、なんだろう? でも、理想はハート型(笑)
(杉浦)
答えは… 1番! 二等辺三角形です。写真を用意しました。こちらです。
(村上)
でも、ちょっとハート型でもありますよね?(笑)
(杉浦)
若干ね(笑) 見方によってはハート型かもしれませんが。まあ、日本最古なので、ちょっと黒っぽくなってますけど。
(村上)
そうですね。でも、こうやって、残ってるものなんですね!!
(杉浦)
すごくない? おにぎりとして残ってるんだよ。さあ、この詳しい説明は、今日の講師、農林水産省穀物課の小川 英伸さんにお願いしましょう!
(村上)
小川さん、日本最古のおにぎりは二等辺三角形なんですね!
(小川)
はい。およそ2000年前の弥生時代のもので、大きさは、底辺がおよそ5cm、他の2辺が8cm、厚みが3.5cmあります。私たちが日頃いただくおにぎりより少し小さめです。学術的には「チマキ状の炭化した米の塊」ということで、「チマキ状炭化米塊(ちまきじょうたんかまいかい)」と呼ばれています。
(村上)
チマキって聞くと、葉っぱに包まれてる、三角形のあれですか?
(杉浦)
端午の節句とかで食べるよね。
(小川)
はい。このおにぎりは、食用に作られた可能性もありますが、発見時の状況などから、何らかの信仰のために作られたもの、例えば、厄除けやお供え用だったという説もあるようです。
(村上)
なるほど、そうなんですね。では、おにぎりっていつ頃から食べられていたんでしょうか?
(小川)
稲作が始まった弥生時代の頃からの可能性はありますが、文献としては、およそ1000年前、平安時代の中期に書かれた、あの「源氏物語」にも、おにぎりの原型が登場しているんです。主人公の光源氏が成人となる「元服」の儀式の場面で、「屯食などが置ききれないほど並んだ」という意味の一節があり、この「屯食(とんじき)」というのは、蒸したお米を握り固めたものでおにぎりの原型と言われています。
(村上)
へー。「源氏物語」は現存する世界最古の長編小説とも言われてますもんね。その中に登場するなんて、ロマンがありますね。私、おにぎり愛好家なのに全然知らなかったです。歴史まではね! 食べる専門でやってるから(笑) でも、こうやって知ってみると、おにぎりの世界は奥が深いですね。
(杉浦)
そうね。佳菜子ちゃん、今ね、おにぎりブームがきてるの知ってる?
(村上)
知ってますよー! おにぎり専門店とかも増えましたよね。あと、サンドイッチみたいになってるのもありますよね。
(小川)
はい。あるグルメレビューサイトに登録されているおにぎり専門店は、この5年間でおよそ1.7倍に増えていますし、海外でもおにぎり・おむすびが人気を集めています。
(村上)
海外でも人気なんですね。でも、なぜ、おにぎり人気が高まっているんですか?
(小川)
それは、やっぱり、先ほどお二人がおっしゃっていたとおり、手軽にバランスの取れた栄養を取りやすい食品ということもありますが、特に最近は、中の具材もバリエーションが豊かになってきたからではないでしょうか。コンビニなどでも、「こんな具材まで!」と意表を突く商品もたくさんあり、様々な人の関心を得ているのだと思います。
(村上)
確かに。具材もバリエーションが増えましたよね。卵が入ってたりしますよね。最初にあれを見た時は驚きました。道の駅とかローカルなコンビニでは、地域の特産品を使ったおにぎりが売られてたりもしますよね。私のふるさと名古屋では、なんか、当たり前に食べてたからこういう名前なんだと思ったんですけど、焼きおにぎりに味噌が塗ってある「どて味噌焼きおにぎり」が小さい頃から身近にあったんですけど、最近、特に人気です。
(杉浦)
おいしそうだね。どて焼きの味噌ね。間違いないやつよ!
(小川)
実は、農林水産省では、おにぎりを起点に、もっとお米の魅力を感じてもらえればと、昨年(2025年)10月から「おにぎりプロジェクト」を立ち上げてまして、おにぎりの魅力を国内外に発信する輪を広げています。SNSで「#チームおにぎり」や「#チームおむすび」を検索していただくと、ローカルなおにぎり情報など、皆さんが発信している「おにぎりに関する情報」が見られます。先日は、タイのバンコクでもおにぎりイベントが開かれまして、「#チームおにぎり」の投稿をしていただきました。
(杉浦)
ほら、佳菜子ちゃん、これ見て!
(村上)
いろいろありますね。サンタさんをモチーフにしたおにぎりがありますよ! イベントに合わせておにぎりを作るの、いいですね!
(小川)
このように、おにぎりの世界は広がっていますので、是非、リスナーの皆さんも「#チームおにぎり」や「#チームおむすび」を付けておにぎり関連の投稿をしてみてください。おにぎりの輪、みんなで広げていきましょう!
(杉浦)
では、ここからは「米粉」の世界ものぞいてみましょう。
(村上)
小川さん、「米粉」の世界も奥が深いということですが?
(小川)
そうですね。日本は、瑞穂の国とも言われ、稲作が盛んだったこともあり、米を粉にした「米粉」は、古くから白玉や大福などの和菓子や、おせんべいに使われていますよね。
(杉浦)
お米を、そのまま「粒」として食べるだけでなく、「粉末」にしたことで、食のバリエーションが一気に広がったって感じですよね。
(小川)
そうですね。それに加えて、近年は製粉技術が進歩したことによって、小麦粉のように、ケーキやパン、麺類へと用途がさらに広がっています。
(村上)
そうなんですよね。私も、米粉をよく使ってます。米粉は「グルテンフリー」という点も特徴ですよね。
(小川)
そうですね。米粉は小麦粉と同じように、いろいろな料理に使えるんですが、大きな違いは、グルテンを含んでいないところです。そのため、グルテンフリーの食生活をしているかたを中心に米粉への注目が高まってきました。さらに、食品製造メーカーなどが、米粉の特徴をいかした商品づくりを進めてきたことや、SNSの普及も相まって「買ってみよう」と思えるきっかけが生まれ、購入機会が増えたことで、今、米粉の需要は大きく伸びているんです。
(村上)
そうなんですよ! 私もほんとに、基本は米粉のお菓子を選ぶようにしてたり、お料理する時も米粉を使うことが多いし、お菓子作りもお家で作る時は、いつも米粉を使ってます。
(杉浦)
確かに。うちは、揚げ物に使うなー。
(村上)
唐揚げとか。おいしいですよねー。
(杉浦)
小川さん、グルテンフリー以外にも、米粉の特徴はありますよね?
(小川)
そうですね。米粉は小麦粉よりも油の吸収率が低いんです。天ぷらや唐揚げを米粉で揚げると、冷めてもサクサク感が長く続きます。
(村上)
そうなんですよー。唐揚げとかも、サクサク! パリパリ! で、おいしいんですよね。だから、お弁当に入れる揚げ物は米粉を使うと良さそうですね。
(小川)
また、米粉は、お菓子や料理に使う際にはダマになりにくく、スープやホワイトソースのとろみ付けも簡単です。一方で、粘りが出ないため、ベタつかず水でさっと流せるので、後片付けの負担が軽くなります。そして何より「もっちり、しっとり」した食感は格別です! 米粉で作られたパンは「もっちり」とした食感になりますし、米粉で作られたケーキなどのスイーツは「しっとり」な仕上がりになります。
(杉浦)
いいですねー。佳菜子ちゃん、もうすぐバレンタインデーでしょ? 実はですね、農林水産省のホームページ「米粉タイムズ」では、今、米粉を使ったバレンタインデーにも使えるスイーツレシピが紹介されてるんだって。ちょっと、これ見てみて!
(村上)
なるほど! ブラウニーとか、フォンダンショコラも作れるんですね。おいしそう! しかも簡単そうですしね。
(杉浦)
めっちゃおいしそうだよね。実は今日は、このバレンタインスイーツではないけれど、米粉で作られたスイーツ、ありまーす! 試食できます!
(村上)
この箱、なんだろうと思ってたんです。これは… マカロン? 全部米粉でできてるってこと?! え、すごくない?
(杉浦)
米粉でマカロン作れるんですね!
(村上)
おいしーい! サクサク、もっちり。重たさがなくて、食べやすいです。後味に、ふわっとお米の香りがしませんか?
(杉浦)
おいしいねー。軽いね、なんか最中みたいな食感。すごく食べやすい。
(小川)
お二人には、今、米粉を使ったスイーツを召し上がっていただきましたが、国産のお米や米粉を食べることは、実は、日本にとって大切なことなんです。私たちが食べる食料は、小麦やお肉など輸入されているものもたくさんあります。一方で、お米は国内で完全に自給することが出来るんです。ですから、「国内で作ったお米や米粉を食べることは、食料の自給率のアップにつながる」ことになります。
(村上)
「食料自給率のアップ」って、私たちの食の安心につながる大事なことですよね。
(小川)
はい。食料自給率が上がると、国内で食べ物を供給する力が強くなります。たとえ、世界情勢の変化や災害などで食べ物を輸入しづらくなったとしても、「食べるものが手に入らない」という不安を減らすことができます。
(杉浦)
小川さん、近頃はお米がいろいろと話題になりましたけど、お米の安定供給のためには、消費を増やすことが大切だと聞きます。これはどうしてなんでしょうか?
(小川)
そうですね。お米を食べる人が減ると、農家さんは「作っても売れない」という状態になります。田んぼを手放したり、お米作りをやめてしまいます。一度減った生産は「必要になったから増やそう」と思ってもすぐには戻せません。だからこそ、皆さんには日頃からお米や米粉を食べていただいて、農家の皆さんが作り続けられる環境を保つことが大切なんです。
(村上)
私たちが食べることが「作る力」になり、それが「お米の安定供給につながる」ということですね。
(小川)
はい。ですから、是非、皆さんには、今日、ご紹介した「おにぎりプロジェクト」や「米粉タイムズ」に興味を持っていただき、奥深いおにぎりや米粉の魅力を感じていただいて、手に取っていただければと思います。
(村上)
今日の話を聞いて特に注目したのは、「お米でいろいろな楽しみ方があるよ! 知ってね」です。
(杉浦)
僕は、「おにぎりプロジェクト&米粉タイムズ チェックしてね!」と。いろんなレシピがあるからね。可能性はいっぱいです!
「 関連リンク 」
・農林水産省「おにぎりプロジェクト」
・農林水産省「広がる!米粉の世界」
・農林水産省「お米についてまじめに考える。~みんなの未来とお米のカンケイ~」
・米粉タイムズ
おにぎりと言えば、佳菜子ちゃん、大好きだもんね? やっぱり「おにぎり」は勝負飯?
(村上)
そうなんです。大好きですー! 私はもう、本番の直前とかに食べるのが「おにぎり」なんですよ。バナナとかいろいろあるんですけど、やっぱり、日本人なので小さい頃から米を食べてきて、一番早くエネルギーになったりとか、一番調整しやすいんです。お腹の満腹感だったりとか。ちょっとお腹減ってるくらいがいいから、一口、二口くらい食べていくのがちょうど良くって。選手にもよると思うんですけど、私は「おにぎり」が一番調整しやすくて大好きでした。
(杉浦)
具材は?
(村上)
具材は鮭! 鮭、好きー。でも、塩むすびも好きですよ。
(杉浦)
シンプル イズ ベストね! お米の味をダイレクトに感じるっていう。
(村上)
甘みを感じるじゃないですか。
(杉浦)
分かるわー。佳菜子ちゃんだけじゃなくて、おにぎりを好きなアスリートって多いよね。あの大谷 翔平選手も、「こどもの頃から「おむすび」が大好きで、今でも原動力になっている」って発言してますもんね。
(村上)
大谷 翔平さん、同い年なので。力が出る食べ物が一緒の「おにぎり」ってうれしいです。なんか、グッとお腹に力が入りやすかったりもするんですよ。これはもう、個人の感想ですけども(笑) やっぱり、力が出るなっていうのはすごく思いますね。
(杉浦)
そうかー。そもそもお米って、脳や体を動かすエネルギー源になる「炭水化物」が豊富だよね。それに「たんぱく質」も含まれてるじゃん。おにぎりは、そこに魚や肉、野菜といった具材が加わるんで、「脂質」や「ビタミン・ミネラル」など、自然と栄養バランスが良くなるんだよね。しかも、具材や味付けを工夫すれば、低カロリーにもできるし、栄養価を高めることもできると。だから、体が資本のアスリートにとって、おにぎりは「うってつけ」ということなんだね。
(村上)
ほんと、そうなんですよ。やっぱり、ハードな練習をすると、ご飯とかが入っていかない時もあるんですよ。食べられなくなっちゃうみたいな。だけど、おにぎりって、いろんな具材、例えば、お野菜とかも入れれば、小さくてもパッといろんな栄養素を簡単に取ることができるし、携帯もしやすいですし、片手でも食べられる。だから、試合直前に食べることもできちゃうわけですね!
(杉浦)
おー、おにぎりへの愛が伝わってきました。そんな、おにぎり愛好家の佳菜子ちゃんに、おにぎりクイズー! 「1987年、石川県の中能登町にある、杉谷チャノバタケ遺跡で、日本最古のおにぎりが見つかりました」。さて、そのおにぎりの形は?! 3択です。「1、二等辺三角形」「2、俵型」「3、ハート型」。
(村上)
えー、なんだろう? でも、理想はハート型(笑)
(杉浦)
答えは… 1番! 二等辺三角形です。写真を用意しました。こちらです。
(村上)
でも、ちょっとハート型でもありますよね?(笑)
(杉浦)
若干ね(笑) 見方によってはハート型かもしれませんが。まあ、日本最古なので、ちょっと黒っぽくなってますけど。
(村上)
そうですね。でも、こうやって、残ってるものなんですね!!
(杉浦)
すごくない? おにぎりとして残ってるんだよ。さあ、この詳しい説明は、今日の講師、農林水産省穀物課の小川 英伸さんにお願いしましょう!
(村上)
小川さん、日本最古のおにぎりは二等辺三角形なんですね!
(小川)
はい。およそ2000年前の弥生時代のもので、大きさは、底辺がおよそ5cm、他の2辺が8cm、厚みが3.5cmあります。私たちが日頃いただくおにぎりより少し小さめです。学術的には「チマキ状の炭化した米の塊」ということで、「チマキ状炭化米塊(ちまきじょうたんかまいかい)」と呼ばれています。
(村上)
チマキって聞くと、葉っぱに包まれてる、三角形のあれですか?
(杉浦)
端午の節句とかで食べるよね。
(小川)
はい。このおにぎりは、食用に作られた可能性もありますが、発見時の状況などから、何らかの信仰のために作られたもの、例えば、厄除けやお供え用だったという説もあるようです。
(村上)
なるほど、そうなんですね。では、おにぎりっていつ頃から食べられていたんでしょうか?
(小川)
稲作が始まった弥生時代の頃からの可能性はありますが、文献としては、およそ1000年前、平安時代の中期に書かれた、あの「源氏物語」にも、おにぎりの原型が登場しているんです。主人公の光源氏が成人となる「元服」の儀式の場面で、「屯食などが置ききれないほど並んだ」という意味の一節があり、この「屯食(とんじき)」というのは、蒸したお米を握り固めたものでおにぎりの原型と言われています。
(村上)
へー。「源氏物語」は現存する世界最古の長編小説とも言われてますもんね。その中に登場するなんて、ロマンがありますね。私、おにぎり愛好家なのに全然知らなかったです。歴史まではね! 食べる専門でやってるから(笑) でも、こうやって知ってみると、おにぎりの世界は奥が深いですね。
(杉浦)
そうね。佳菜子ちゃん、今ね、おにぎりブームがきてるの知ってる?
(村上)
知ってますよー! おにぎり専門店とかも増えましたよね。あと、サンドイッチみたいになってるのもありますよね。
(小川)
はい。あるグルメレビューサイトに登録されているおにぎり専門店は、この5年間でおよそ1.7倍に増えていますし、海外でもおにぎり・おむすびが人気を集めています。
(村上)
海外でも人気なんですね。でも、なぜ、おにぎり人気が高まっているんですか?
(小川)
それは、やっぱり、先ほどお二人がおっしゃっていたとおり、手軽にバランスの取れた栄養を取りやすい食品ということもありますが、特に最近は、中の具材もバリエーションが豊かになってきたからではないでしょうか。コンビニなどでも、「こんな具材まで!」と意表を突く商品もたくさんあり、様々な人の関心を得ているのだと思います。
(村上)
確かに。具材もバリエーションが増えましたよね。卵が入ってたりしますよね。最初にあれを見た時は驚きました。道の駅とかローカルなコンビニでは、地域の特産品を使ったおにぎりが売られてたりもしますよね。私のふるさと名古屋では、なんか、当たり前に食べてたからこういう名前なんだと思ったんですけど、焼きおにぎりに味噌が塗ってある「どて味噌焼きおにぎり」が小さい頃から身近にあったんですけど、最近、特に人気です。
(杉浦)
おいしそうだね。どて焼きの味噌ね。間違いないやつよ!
(小川)
実は、農林水産省では、おにぎりを起点に、もっとお米の魅力を感じてもらえればと、昨年(2025年)10月から「おにぎりプロジェクト」を立ち上げてまして、おにぎりの魅力を国内外に発信する輪を広げています。SNSで「#チームおにぎり」や「#チームおむすび」を検索していただくと、ローカルなおにぎり情報など、皆さんが発信している「おにぎりに関する情報」が見られます。先日は、タイのバンコクでもおにぎりイベントが開かれまして、「#チームおにぎり」の投稿をしていただきました。
(杉浦)
ほら、佳菜子ちゃん、これ見て!
(村上)
いろいろありますね。サンタさんをモチーフにしたおにぎりがありますよ! イベントに合わせておにぎりを作るの、いいですね!
(小川)
このように、おにぎりの世界は広がっていますので、是非、リスナーの皆さんも「#チームおにぎり」や「#チームおむすび」を付けておにぎり関連の投稿をしてみてください。おにぎりの輪、みんなで広げていきましょう!
(杉浦)
では、ここからは「米粉」の世界ものぞいてみましょう。
(村上)
小川さん、「米粉」の世界も奥が深いということですが?
(小川)
そうですね。日本は、瑞穂の国とも言われ、稲作が盛んだったこともあり、米を粉にした「米粉」は、古くから白玉や大福などの和菓子や、おせんべいに使われていますよね。
(杉浦)
お米を、そのまま「粒」として食べるだけでなく、「粉末」にしたことで、食のバリエーションが一気に広がったって感じですよね。
(小川)
そうですね。それに加えて、近年は製粉技術が進歩したことによって、小麦粉のように、ケーキやパン、麺類へと用途がさらに広がっています。
(村上)
そうなんですよね。私も、米粉をよく使ってます。米粉は「グルテンフリー」という点も特徴ですよね。
(小川)
そうですね。米粉は小麦粉と同じように、いろいろな料理に使えるんですが、大きな違いは、グルテンを含んでいないところです。そのため、グルテンフリーの食生活をしているかたを中心に米粉への注目が高まってきました。さらに、食品製造メーカーなどが、米粉の特徴をいかした商品づくりを進めてきたことや、SNSの普及も相まって「買ってみよう」と思えるきっかけが生まれ、購入機会が増えたことで、今、米粉の需要は大きく伸びているんです。
(村上)
そうなんですよ! 私もほんとに、基本は米粉のお菓子を選ぶようにしてたり、お料理する時も米粉を使うことが多いし、お菓子作りもお家で作る時は、いつも米粉を使ってます。
(杉浦)
確かに。うちは、揚げ物に使うなー。
(村上)
唐揚げとか。おいしいですよねー。
(杉浦)
小川さん、グルテンフリー以外にも、米粉の特徴はありますよね?
(小川)
そうですね。米粉は小麦粉よりも油の吸収率が低いんです。天ぷらや唐揚げを米粉で揚げると、冷めてもサクサク感が長く続きます。
(村上)
そうなんですよー。唐揚げとかも、サクサク! パリパリ! で、おいしいんですよね。だから、お弁当に入れる揚げ物は米粉を使うと良さそうですね。
(小川)
また、米粉は、お菓子や料理に使う際にはダマになりにくく、スープやホワイトソースのとろみ付けも簡単です。一方で、粘りが出ないため、ベタつかず水でさっと流せるので、後片付けの負担が軽くなります。そして何より「もっちり、しっとり」した食感は格別です! 米粉で作られたパンは「もっちり」とした食感になりますし、米粉で作られたケーキなどのスイーツは「しっとり」な仕上がりになります。
(杉浦)
いいですねー。佳菜子ちゃん、もうすぐバレンタインデーでしょ? 実はですね、農林水産省のホームページ「米粉タイムズ」では、今、米粉を使ったバレンタインデーにも使えるスイーツレシピが紹介されてるんだって。ちょっと、これ見てみて!
(村上)
なるほど! ブラウニーとか、フォンダンショコラも作れるんですね。おいしそう! しかも簡単そうですしね。
(杉浦)
めっちゃおいしそうだよね。実は今日は、このバレンタインスイーツではないけれど、米粉で作られたスイーツ、ありまーす! 試食できます!
(村上)
この箱、なんだろうと思ってたんです。これは… マカロン? 全部米粉でできてるってこと?! え、すごくない?
(杉浦)
米粉でマカロン作れるんですね!
(村上)
おいしーい! サクサク、もっちり。重たさがなくて、食べやすいです。後味に、ふわっとお米の香りがしませんか?
(杉浦)
おいしいねー。軽いね、なんか最中みたいな食感。すごく食べやすい。
(小川)
お二人には、今、米粉を使ったスイーツを召し上がっていただきましたが、国産のお米や米粉を食べることは、実は、日本にとって大切なことなんです。私たちが食べる食料は、小麦やお肉など輸入されているものもたくさんあります。一方で、お米は国内で完全に自給することが出来るんです。ですから、「国内で作ったお米や米粉を食べることは、食料の自給率のアップにつながる」ことになります。
(村上)
「食料自給率のアップ」って、私たちの食の安心につながる大事なことですよね。
(小川)
はい。食料自給率が上がると、国内で食べ物を供給する力が強くなります。たとえ、世界情勢の変化や災害などで食べ物を輸入しづらくなったとしても、「食べるものが手に入らない」という不安を減らすことができます。
(杉浦)
小川さん、近頃はお米がいろいろと話題になりましたけど、お米の安定供給のためには、消費を増やすことが大切だと聞きます。これはどうしてなんでしょうか?
(小川)
そうですね。お米を食べる人が減ると、農家さんは「作っても売れない」という状態になります。田んぼを手放したり、お米作りをやめてしまいます。一度減った生産は「必要になったから増やそう」と思ってもすぐには戻せません。だからこそ、皆さんには日頃からお米や米粉を食べていただいて、農家の皆さんが作り続けられる環境を保つことが大切なんです。
(村上)
私たちが食べることが「作る力」になり、それが「お米の安定供給につながる」ということですね。
(小川)
はい。ですから、是非、皆さんには、今日、ご紹介した「おにぎりプロジェクト」や「米粉タイムズ」に興味を持っていただき、奥深いおにぎりや米粉の魅力を感じていただいて、手に取っていただければと思います。
(村上)
今日の話を聞いて特に注目したのは、「お米でいろいろな楽しみ方があるよ! 知ってね」です。
(杉浦)
僕は、「おにぎりプロジェクト&米粉タイムズ チェックしてね!」と。いろんなレシピがあるからね。可能性はいっぱいです!
「 関連リンク 」
・農林水産省「おにぎりプロジェクト」
・農林水産省「広がる!米粉の世界」
・農林水産省「お米についてまじめに考える。~みんなの未来とお米のカンケイ~」
・米粉タイムズ