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あなたの希望に寄り添う、今どきのハローワーク

あなたの希望に寄り添う、今どきのハローワーク

「ハローワーク」と聞いて、あなたはどんなことをイメージしますか?
最近の「ハローワーク」は、求職中の人だけでなく、働き方に悩む人やスキルアップを目指す人など、様々な人をサポートする場所へと進化しています。

今回は、「あなたの希望に寄り添う、今どきのハローワーク」というテーマで学びました。
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(杉浦)
3月は年度末ということもありまして、新生活に向けて準備を整えていくシーズンだけど、求職活動が活発になるシーズンでもあるっていうのは知ってた?

(村上)
ん? きゅうしょく?

(杉浦)
食べる方の「給食」じゃないよ、求める職の「求職」です! 新卒だけど、まだ就職先が決まっていないかたの追い込みの時期であると同時に、新年度からの次の仕事を探すかた、育児や介護が終わり復職を希望するかたなど、いろいろなかたが求職活動をする時期に当たるんだって。

(村上)
3月がそういう時期っていうのは、あんまり印象なかったです。

(杉浦)
そこで今日は、「今どきのハローワーク」を学んでいきたいと思います! 「ハローワーク」はですね、仕事を探しているかたや、働き手を探している事業主に対して、様々なサービスを無償で提供する国営の職業紹介機関です。正式名称は「公共職業安定所」と言います。佳菜子ちゃんは仕事柄、あまり縁はないかな?

(村上)
縁はないけど、ハローワークっていう言葉は知ってます。でも、国営っていうことは知らなかったです。

(杉浦)
そうか。「仕事探し」というと、民間の求人情報サイトとか職業紹介会社が頭に浮かびやすいけど、ハローワークも実はすごいんだよねー。なぜかと言いますと、「ハローワーク」は国が運営している公的なサービス。しかも、全国544か所のネットワークをフルに使って、仕事の紹介はもちろん、仕事探しのアドバイスもしてくれるということなんです。さらに、地元とのつながりもとても強いので、地域の企業の採用ニーズをしっかり把握して、地域密着の就職支援、求人支援を行っているということです。

(村上)
なるほど! ということは、「地元に戻って就職したい」とか「自然を求めて移住したい」っていうかたが仕事を探すのにも良さそうですね。

(杉浦)
良さそうだよね。だけど、残念なことに、こういうハローワークの強みって、あまり知られていないみたいなんだよね。そこで、ここからは、今日の講師にハローワークの魅力を伺っていきましょう! 厚生労働省職業安定局の大江 さつきさんです。

(村上)
大江さん、ハローワークの魅力が、まだ十分に知られていないのには、どんな理由があるんでしょうか?

(大江)
そうですね、もしかしたら、若い世代のかたは「仕事を辞めたら「雇用保険」の手続きに行くお役所」というイメージがあるのかもしれません。他にも「仕事を探していることを知られたくない」という思いからハローワークの利用を敬遠されるかたもいまして、今のハローワークの魅力が十分に伝わっていないのかもしれません。

(杉浦)
もったいないですね。そこで、ここからは「今どきのハローワーク」の魅力をひもといていきたいと思います。ハローワークの魅力、その1! 「仕事探しを支える、きめ細やかなサポート」。大江さん、お願いします。

(大江)
はい。ハローワークでは、仕事の紹介だけではなく「どう書けば伝わる履歴書になるか」「面接で何を話せばいいのか」といった、具体的なアドバイスが受けられます。また、やりたい仕事がまだ決まっていないかたでも、これまでの経験や興味を一緒に振り返ってもらうことで、仕事選びのヒントを得ることができます。

(杉浦)
「キャリアコンサルティング」ですね! 仕事探しのプロからアドバイスをもらえると、自分では気付きづらい弱点とかPRするべきポイントが見つかりやすくなりますよね。

(大江)
そうですね。また、就職活動に役立つセミナーを受けることができたり、受講料が無料の職業訓練を受講できたりします。こうした場に参加すると、同じ境遇の仲間がいることが分かり、心強さを実感できるのも魅力だと思います。

(村上)
新しい環境への不安とか、なかなか仕事が決まらない不安とか、一人で悩んでしまうこと、たくさんありますもんね。だからこそ、仕事探しをする時に、そうした場も提供してくれるハローワークを上手に活用してみるのもいいですね。

(杉浦)
いいですね。そして、ハローワークの魅力、その2! 「働き手探しを支える、専門窓口の設置」。

(大江)
ハローワークでは、人材不足が特に深刻と言われている医療、介護、保育、建設、警備、運輸の6分野に、詳しい専門相談員が支援する「人材確保対策コーナー」という窓口を全国124か所に設置しております。こちらでは、各分野に詳しい専門の相談員が支援をしておりまして、今特にサポートを強化しているのは、医療・介護・保育分野の人材確保です。

(杉浦)
その分野は、常に人材不足と言われてますもんね…。

(大江)
そうなんです。そのため、民間の紹介会社を利用して、人材を募集する事業者さんも少なくありません。しかし、民間の場合、手数料が掛かるため、事業者さんからは「採用にかかるコストが大きい」という声もよく聞かれます。また、人材不足が長期化する中で、経営面でも様々な課題に直面し、倒産する事業者さんも増えているようです。

(村上)
では、そんな医療・介護・保育分野の事業者に対して、ハローワークではどのようなサポートをしているんですか?

(杉浦)
それがですね、かなり幅広いサポートになってますので、ここから詳しく伺っていきましょう。

(村上)
大江さん、「医療・介護・保育分野」の事業者さんに対して、ハローワークでは幅広いサポートをされているということですが、具体的に教えてください。

(大江)
はい。まずは求職者のかたとの出会いをサポートする「マッチング支援」を行っています。例えば、求人の条件や採用したい人のイメージといった採用に関する内容の掘り下げのほか、事業者さんの魅力がしっかり伝わる求人票の書き方のアドバイス、事業者さんと求職者のかたが直接会える面接会や説明会などのイベント開催といったサポートを行っています。その他にも、事業者さんのお悩みに合わせて、利用できる助成金や支援制度のご案内、事業者さんのニーズを踏まえた採用戦略や雇用管理に関する専門的なアドバイス、地域の求人の傾向や人材の動きなどの情報提供などを行っています。

(杉浦)
ハローワークには、そんなにたくさんの支援があるってことを知らない事業者さん、多そうですよね。しかも、公共機関だから無料なんですよね。

(村上)
そうか! すごい。そうした分野で働くことを考えているかたに、どのようなアドバイスをされているんですか?

(大江)
はい。例えば、これまで全く別の仕事をしてきたかたが「介護の仕事に挑戦してみたい」と思っても、訪問介護・施設介護・デイケアなど様々なタイプの介護事業所がありまして、それぞれの違いが分かりにくいことがあります。そんな時でも、人材確保対策コーナーには、介護分野に詳しい職員がおりますので、施設の特徴や魅力を分かりやすくお伝えし、そのかたに合った職場を一緒に探すことができます。

(杉浦)
佳菜子ちゃん、ここまでの支援はまだ序の口なんです。ハローワークでは、もっと踏み込んだ支援もされてるんですよね?

(大江)
そうなんです! 現在、ハローワークに求人を出すのはオンラインが一般的なんですけれども、文字情報だけでは職場の様子が分かりにくいので、ハローワークの職員が地域の病院や介護施設、保育園などを実際に訪問しまして、職場の雰囲気や魅力を把握したうえで、一歩踏み込んだマッチング支援を行っています。

(村上)
すごい! 普通のマッチングと、どう違うんでしょうか?

(大江)
大切なのは、現場の業務内容を担当のかたと一緒に整理して、本当に必要な人材像を明確にしたうえで、そこに合う求職者が見つかるように支援することです。例えば、病院の場合、看護師さんでなくてもできる仕事を切り分けて、そこに別の人材を配置すれば、看護師さんが自分の専門業務に集中できて現場の効率が上がりますよね。そうした工夫を一緒に考えて、「この現場には、こんな役割の人がいたら助かりますよね」と、新しい求人の形を提案しながら、採用まで伴走するんです。

(杉浦)
なるほどねー。こういった工夫で、働きやすい現場になれば、人材の定着も期待できますね。

(大江)
そうなんです。さらに、「賃金の引上げ」「勤務時間や休日の取り方の見直し」など、求人条件の見直しを提案し、魅力的な職場、応募者の集まりやすい求人となるような支援も行っています。そのうえで、それがちゃんと求職者のかたに伝わるよう、「分かりやすい求人票の書き方」についてもアドバイスをしています。

(村上)
日頃から仕事を探しているかたと向き合っている職員のかただからこそ、「これなら人が集まりそう」という、現場に合ったアドバイスができるのかもしれませんね。

(杉浦)
あと、「ツアー型面接会」とか「就職面接会」の開催などもあるそうですね。

(大江)
はい。資格がないかたや未経験のかたにも現場を知ってもらえるように、複数の施設を車で巡る「ツアー型の見学会」などを開催するハローワークもあります。見学会では、施設のかたが事業内容や理念などを説明したり、施設内を見学してもらいながら仕事内容やエピソードを話したり、参加者の疑問や質問に答える時間なども設けて、募集している仕事の魅力を知っていただいています。

(村上)
求職者としても、事前に施設を見学できると、実際に働いている人の様子や雰囲気も分かるし、仕事内容も具体的にイメージできるので、未経験でも安心して応募できそうですね。1日で効率良く複数施設を見学できるのも助かりますね。

(杉浦)
助かりますよ。実際に良いマッチングが出来たケースには、どんなものがあるんですか?

(大江)
例えば、ある介護施設では、資格がなくても挑戦できるように、採用後の研修や資格取得の支援制度を整えていました。それでも、なかなか人が集まらず、人材確保に苦労していたんです。そこで、ハローワークの職員がその施設を訪問し、お話を伺ってみたところ、「シニアのかたからの応募も歓迎している」ということが分かりました。年配のかたの方が、利用者さんと年齢が近く、話し相手としてもとても助かっているという声があったんです。そこで「シニア歓迎の求人」であることをPRし、シニア世代の求職者のかたにも積極的に情報を届けたところ、看護助手を希望していた60代のかたの採用につながりました。

(村上)
実際に現場を訪ねて話を聞いたからこそ、その施設に合った人材のポイントを見つけ出して、ぴったりのマッチングにつなげることができたっていうことですね。

(杉浦)
そうだよね。実は、(2026年)4月からは一層、こういった取組を強化することになったんですよね、大江さん。

(大江)
はい。2026年度、令和8年度は「医療・福祉ささえる求人充足プロジェクト」と題しまして、全国すべてのハローワークで、職員による訪問支援を積極的に実施することになりました。欠員や人材不足に悩む事業所のかた、また、これらの分野で働くことに興味のある求職者のかたは、是非、この機会にご相談ください。

(村上)
医療・介護・保育の分野は、私たちの命と暮らしを守るために必要不可欠な分野ですから、ハローワークの取組がより大きな効果をもたらしてくれるといいですね。

(大江)
ハローワークは、皆さんの希望や悩みに寄り添いながら、人と仕事をつなぐお手伝いをしています。「何から始めたらいいか分からない」というかたでも大丈夫ですので、まずはお近くのハローワークに、お気軽にご相談ください。

(村上)
今日の話を聞いて特に注目したのは、「人と仕事をつなぐハローワーク」です。

(杉浦)
まさにですね。僕は、「現場の声を聞いて理想のマッチング」です。


「 関連リンク 」
厚生労働省「ハローワークインターネットサービス」
厚生労働省「ハローワーク」
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