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2026.04.12
明るい地域づくりのために! 更生保護ボランティア
地域社会と立ち直ろうとしている人をつなげる「更生保護ボランティア」。
「困っている人を放っておけない」そんな気持ちがあれば関われる、様々なボランティアがあるのをご存じですか?
今回は、「明るい地域づくりのために! 更生保護ボランティア」というテーマで学びました。
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「困っている人を放っておけない」そんな気持ちがあれば関われる、様々なボランティアがあるのをご存じですか?
今回は、「明るい地域づくりのために! 更生保護ボランティア」というテーマで学びました。
(杉浦)
玲奈ちゃんは、「明るい地域」っていうと、どんなイメージがあるかな?
(松井)
私は、近所の人と挨拶ができる関係であることが大切だと思っていて。犬を飼ってるんですけど、毎朝、ワンちゃんの散歩をしていると、犬を飼っている人同士で、「おはようございます」とか、町の人たちとも会話が生まれるんですよね。そうすると、近所の人たちの顔を覚えることができるので、安心感がとってもあるなと、散歩しながら思います。
(杉浦)
そうか。ワンちゃんネットワークね。僕は、こどもたちの保護者、パパ友、ママ友がいるから、地域の人の顔はみんな知ってるっていう感じはあるね。そういう「明るい」っていいよね。
(松井)
はい。すごく大事な明るさだなと思ってます。
(杉浦)
確かに。そんなイメージもある中、犯罪や非行がない地域も「明るい地域」って言えるよね。そういう安全・安心な地域づくりのために活動しているのが、今日のテーマである「更生保護ボランティア」の方々なんだって。
(松井)
「更生保護」って、あまり聞かない言葉ですよね。
(杉浦)
「更生保護」とは、「罪を犯した人が地域の中で再出発しようとする際に、その立ち直りを支えて、再び犯罪や非行に陥るのを防ぐ取組」です。その取組を支えてくれているのが、僕たちの住む地域にいる「更生保護ボランティア」の方々なんだよね。
(松井)
「地域の中で再犯を防ぐ仕組み」を「更生保護」と言うんですね。再犯って、本当のところどうなんですかね? よくあることなんですか?
(杉浦)
実は、残念なことに、国内で検挙された人のうち、およそ2人に1人は、再び罪を犯してしまった「再犯者」なんだって。
(松井)
でも、どうして、また罪を犯してしまうんですかね?
(杉浦)
罪を犯した人が、罪を償って地域社会の中で再出発をしようとしても、そのまま社会でうまくやっていけるとは限らないんだよね…。「仕事がない」「住む場所がない」「頼れる人がいない」、その「社会的な孤立」が、再び罪につながることも少なくないんだって。実際、刑務所を出た時に住む場所がない人の割合は、およそ7人に1人だって。
(松井)
えー、そんなにいるんですね。「帰る家がない」だったり「迎えてくれる人がいない」という状況って、ほんとにつらいものですよね。もちろん、罪を犯すことはいけないことですけど、そうさせないための環境を整えることがほんとに大切な気がしますね。
(杉浦)
大切なんだよね。そのために更生保護ボランティアの方々が活動していると。ここからは、今日の講師に伺っていきましょう。法務省更生保護振興課の林 光一さんです。
(松井)
林さん、改めて「更生保護ボランティア」について教えていただけますか。
(林)
はい。犯罪や非行をした人たちの多くは、罪を償い、いずれは社会に戻ってきます。そういった人たちの、社会内での立ち直りを支援し、新たな被害者も加害者も生まない社会を作る取組を「更生保護」と言います。この取組には、国による支援などもあるのですが、それに加えて、欠かせない重要な存在が、地域社会と立ち直ろうとしている人たちをつなげる「更生保護ボランティア」の方々です。
(松井)
具体的にはどのような活動をされているんでしょうか?
(杉浦)
実は、一口に更生保護ボランティアと言っても、様々な立場から更生保護を支える人がいるんだって。例えば、「保護司」さんは、聞いたことがある人も多いんじゃないかな。
(林)
「保護司」は法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員という身分ですが、給与は支給されません。言わば「地域の公的なボランティア」です。「地域の事情をよく知っている」という特性をいかして活動してくださっていて、仕事を持ちながら活動されているかたも多くいらっしゃいます。
(松井)
小説やドラマなどで、その存在を知ったというかたも多いかもしれませんね。罪を犯した人などが、地域で生活していくときに見守る大切な役割なんですね。
(林)
はい。もう少し具体的に言うと、役割は主に三つあります。一つ目は「保護観察という立場にある人と、月に2から3回ほど顔を合わせて話をすること」です。生活の様子を聞いたり、困っていることがないかを尋ねたり、必要に応じて助言をしたりします。二つ目は「刑務所や少年院にいる人が社会に戻る時の準備」です。住む場所はあるか、家族は受け入れてくれるか、仕事や学校の見通しは立っているかなど関係者と相談しながら、一緒に釈放後の生活環境を整えていきます。
(松井)
孤立させないように、サポートをされているんですね。
(林)
はい。そして三つ目は「犯罪や非行を未然に防ぐための地域での活動」です。この活動の中心が「社会を明るくする運動」で、立ち直りに対する地域の理解と協力を広げるため、地域のイベントで更生保護を紹介するなど、「明るい地域づくり」に取り組んでいます。
(松井)
今、すごく要点を絞って活動内容を伺ったんですけれど、こうした活動の一つひとつには、やっぱり、細心の心配りと丁寧なコミュニケーションが必要になりますよね。もちろん、時間もたくさん必要になってきますよね? これをボランティアでしてるって、すごいことじゃないですか?
(林)
おっしゃるとおりです。現在は全国で約4万5,000人のかたが保護司として活動しています。実は、この保護司の活動をはじめ、日本の更生保護の取組は海外でも高く評価されていて、国連の文書でも「hogoshi」という日本語で紹介されているんです。
(松井)
日本特有の取組という感じで、なんだか誇らしく感じますね。
(杉浦)
ただ、残念ながら、保護司さんをはじめ、更生保護ボランティアをするかたは、減少傾向にあるそうなんです。
(松井)
少子高齢社会ですし、お話を伺っていると、ちょっとハードルが高いのかな、自分にできるのかな、と思うかたもいそうですよね。
(林)
そう感じるかたもいるかもしれませんね。でも、先ほども少しお話しましたが、更生保護への関わり方は一つだけではありません。「人が好き」「困っている人を放っておけない」そんな気持ちがあれば関われるボランティアが他にもあります。
(杉浦)
ここからは「更生保護女性会」と「BBS会」をご紹介します。
(松井)
林さん、早速「更生保護女性会」と「BBS会」について教えてください。
(林)
はい。「更生保護女性会」は、犯罪や非行のない明るい地域社会を作ろうと活動しているボランティア団体です。全国で約11万人の会員が、地域での声掛けや見守りといった犯罪予防の活動に加えて、青少年の健全育成や子育て支援、「更生保護施設」へのサポートなど、暮らしに寄り添う幅広い活動を行っています。
(杉浦)
「更生保護施設」というのは、保護観察を受けている人などで、頼れる人がいないなどの理由から、すぐに生活を立て直すのが難しい人が、社会に慣れていくために、しばらくの間生活する施設ですね。
(松井)
そういった施設で、女性会のかたはどのようなサポートをされてるんですか?
(林)
入所者の自立のために、料理教室を開いて「おふくろの味」を教えたり、食事を作って提供したり、お花や本の寄贈なども行っています。ある女性会では、コロナ禍が終わり、使い道がなくなった新品の布マスクをリメイクしてハンカチを作り、施設を退所する人たちに手書きのメッセージカードを添えてプレゼントしたりしているそうです。
(松井)
自立には欠かせない大切な施設になってるんですね。
(林)
他にも、地域のかた同士で「家庭でのしつけ」や「非行」など、身近なテーマについて気軽に話し合う、ミニ集会を開いたり、子育て中の親御さんを対象に、子育て相談や親子で参加できる交流の場を作ったりしています。
(松井)
日々の暮らしの中に、不安を解消したり、かしこまらずに居られる、そんな温かい場所を作ってるんですね。一方の「BBS会」は、どういった会なんでしょうか?
(林)
BBS会は、Big Brothers and Sisters Movementの略でBBS会と言います。生きづらさを抱える少年などに「兄」や「姉」のような立場で寄り添いながら、一緒に悩み、学び、楽しむことを通して、立ち直りや自立を支援する活動を行っている「青年ボランティア団体」です。全国約4,700人の会員のうち、約半数は学生で、大学単位の会もあります。
(松井)
年齢が近いからこそ、話しやすかったり、相談しやすかったりしそうですね。
(杉浦)
そうだね。BBS会では、グループワークといって、少年たちと一緒にスポーツやレクリエーションをする活動もあるんですよね。
(林)
はい。一緒に体を動かしたり、遊んだりする中で、だんだん打ち解けて、本音を話してくれるようになります。
(松井)
それまで心を閉ざしてしまっていた人が心を開いてくれると、活動しているかたも、きっとうれしいでしょうね。
(林)
そうですね。更生保護ボランティアの方々にやりがいについて伺うと、多くのかたが挙げるのが、支援した本人や周囲の人からの「ありがとう」という言葉なんです。実は、昨年、刑務所や少年院での取組を周知する「矯正展」というイベントで、来場者のかたにメッセージを書いてもらったところ、「立ち直って、お礼を言われると、めちゃうれしい!!」という保護司のかたのメッセージがありました。その文字が飛び上がって喜んでいるようで、うれしさが伝わってきました。
(杉浦)
逆に、元・保護観察の対象者だったかたからのメッセージもあったそうですね。
(林)
はい。保護司さんに向けて、「信じてくれてありがとう」とか、「保護観察の間、ありがとうございました。最後の面接の時の言葉を胸に、ずっとシャバで頑張れています」というような言葉もありました。
(杉浦)
やっぱり、人と人との関係性とか、心のケアって大事だよね。
(松井)
大事ですね。支えることって、お互いを信頼し合うことでもあるじゃないですか。その信頼が、お互いの成長や学びにもつながっていくんだなって、お話を聞いてて思いました。
(林)
こうした言葉が、やりがいにつながるのはもちろんなんですが、もう一つ、よく聞くのが、活動を通していろいろなかたと出会って、その人の人生に触れることで、自分自身も学ぶことが多いという声です。決して一方的なサポートではない、ということですよね。
(杉浦)
なるほど。そういう意味では、私たちもまず、更生保護について知ることが大事なのかもしれませんね。ちょうど今度の金曜日、4月17日は「国際更生保護ボランティアの日」なんですよね。
(林)
はい。この記念日は、保護司をはじめとする地域ボランティアの取組をもっと知ってもらおうと、2024年に国際会議で創設されたものです。この日には、全国のいろいろな建物や名所が、更生保護のシンボルカラーである黄色にライトアップされる予定です。
(松井)
そうなんですね。身近な場所でのイエローライトアップが、「更生保護の活動」を思い出して考える、良い機会になりそうですね。
(林)
「更生保護」というと特別な人が関わるものと思われがちですが、実は、立ち直ろうとしている人を理解したり、地域で見守ったりすることも支援の一つなんです。この放送をきっかけに、更生保護や更生保護ボランティアに関心を持っていただき、新たな被害者も加害者も生まない、安全で安心な明るい地域社会を、みんなでつくっていきましょう!
(松井)
私が今日の話の中で注目したのは、「更生保護、更生保護ボランティアに関心を持っていこう」です。
(杉浦)
まずは知ってもらおうと。大事だね。僕は、「4月17日は国際更生保護ボランティアの日」です。イエローのライトアップを見て、この日を知ってもらえたらいいですね。
「 関連リンク 」
・法務省「社会を明るくする運動 更生保護ボランティアになるには」
玲奈ちゃんは、「明るい地域」っていうと、どんなイメージがあるかな?
(松井)
私は、近所の人と挨拶ができる関係であることが大切だと思っていて。犬を飼ってるんですけど、毎朝、ワンちゃんの散歩をしていると、犬を飼っている人同士で、「おはようございます」とか、町の人たちとも会話が生まれるんですよね。そうすると、近所の人たちの顔を覚えることができるので、安心感がとってもあるなと、散歩しながら思います。
(杉浦)
そうか。ワンちゃんネットワークね。僕は、こどもたちの保護者、パパ友、ママ友がいるから、地域の人の顔はみんな知ってるっていう感じはあるね。そういう「明るい」っていいよね。
(松井)
はい。すごく大事な明るさだなと思ってます。
(杉浦)
確かに。そんなイメージもある中、犯罪や非行がない地域も「明るい地域」って言えるよね。そういう安全・安心な地域づくりのために活動しているのが、今日のテーマである「更生保護ボランティア」の方々なんだって。
(松井)
「更生保護」って、あまり聞かない言葉ですよね。
(杉浦)
「更生保護」とは、「罪を犯した人が地域の中で再出発しようとする際に、その立ち直りを支えて、再び犯罪や非行に陥るのを防ぐ取組」です。その取組を支えてくれているのが、僕たちの住む地域にいる「更生保護ボランティア」の方々なんだよね。
(松井)
「地域の中で再犯を防ぐ仕組み」を「更生保護」と言うんですね。再犯って、本当のところどうなんですかね? よくあることなんですか?
(杉浦)
実は、残念なことに、国内で検挙された人のうち、およそ2人に1人は、再び罪を犯してしまった「再犯者」なんだって。
(松井)
でも、どうして、また罪を犯してしまうんですかね?
(杉浦)
罪を犯した人が、罪を償って地域社会の中で再出発をしようとしても、そのまま社会でうまくやっていけるとは限らないんだよね…。「仕事がない」「住む場所がない」「頼れる人がいない」、その「社会的な孤立」が、再び罪につながることも少なくないんだって。実際、刑務所を出た時に住む場所がない人の割合は、およそ7人に1人だって。
(松井)
えー、そんなにいるんですね。「帰る家がない」だったり「迎えてくれる人がいない」という状況って、ほんとにつらいものですよね。もちろん、罪を犯すことはいけないことですけど、そうさせないための環境を整えることがほんとに大切な気がしますね。
(杉浦)
大切なんだよね。そのために更生保護ボランティアの方々が活動していると。ここからは、今日の講師に伺っていきましょう。法務省更生保護振興課の林 光一さんです。
(松井)
林さん、改めて「更生保護ボランティア」について教えていただけますか。
(林)
はい。犯罪や非行をした人たちの多くは、罪を償い、いずれは社会に戻ってきます。そういった人たちの、社会内での立ち直りを支援し、新たな被害者も加害者も生まない社会を作る取組を「更生保護」と言います。この取組には、国による支援などもあるのですが、それに加えて、欠かせない重要な存在が、地域社会と立ち直ろうとしている人たちをつなげる「更生保護ボランティア」の方々です。
(松井)
具体的にはどのような活動をされているんでしょうか?
(杉浦)
実は、一口に更生保護ボランティアと言っても、様々な立場から更生保護を支える人がいるんだって。例えば、「保護司」さんは、聞いたことがある人も多いんじゃないかな。
(林)
「保護司」は法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員という身分ですが、給与は支給されません。言わば「地域の公的なボランティア」です。「地域の事情をよく知っている」という特性をいかして活動してくださっていて、仕事を持ちながら活動されているかたも多くいらっしゃいます。
(松井)
小説やドラマなどで、その存在を知ったというかたも多いかもしれませんね。罪を犯した人などが、地域で生活していくときに見守る大切な役割なんですね。
(林)
はい。もう少し具体的に言うと、役割は主に三つあります。一つ目は「保護観察という立場にある人と、月に2から3回ほど顔を合わせて話をすること」です。生活の様子を聞いたり、困っていることがないかを尋ねたり、必要に応じて助言をしたりします。二つ目は「刑務所や少年院にいる人が社会に戻る時の準備」です。住む場所はあるか、家族は受け入れてくれるか、仕事や学校の見通しは立っているかなど関係者と相談しながら、一緒に釈放後の生活環境を整えていきます。
(松井)
孤立させないように、サポートをされているんですね。
(林)
はい。そして三つ目は「犯罪や非行を未然に防ぐための地域での活動」です。この活動の中心が「社会を明るくする運動」で、立ち直りに対する地域の理解と協力を広げるため、地域のイベントで更生保護を紹介するなど、「明るい地域づくり」に取り組んでいます。
(松井)
今、すごく要点を絞って活動内容を伺ったんですけれど、こうした活動の一つひとつには、やっぱり、細心の心配りと丁寧なコミュニケーションが必要になりますよね。もちろん、時間もたくさん必要になってきますよね? これをボランティアでしてるって、すごいことじゃないですか?
(林)
おっしゃるとおりです。現在は全国で約4万5,000人のかたが保護司として活動しています。実は、この保護司の活動をはじめ、日本の更生保護の取組は海外でも高く評価されていて、国連の文書でも「hogoshi」という日本語で紹介されているんです。
(松井)
日本特有の取組という感じで、なんだか誇らしく感じますね。
(杉浦)
ただ、残念ながら、保護司さんをはじめ、更生保護ボランティアをするかたは、減少傾向にあるそうなんです。
(松井)
少子高齢社会ですし、お話を伺っていると、ちょっとハードルが高いのかな、自分にできるのかな、と思うかたもいそうですよね。
(林)
そう感じるかたもいるかもしれませんね。でも、先ほども少しお話しましたが、更生保護への関わり方は一つだけではありません。「人が好き」「困っている人を放っておけない」そんな気持ちがあれば関われるボランティアが他にもあります。
(杉浦)
ここからは「更生保護女性会」と「BBS会」をご紹介します。
(松井)
林さん、早速「更生保護女性会」と「BBS会」について教えてください。
(林)
はい。「更生保護女性会」は、犯罪や非行のない明るい地域社会を作ろうと活動しているボランティア団体です。全国で約11万人の会員が、地域での声掛けや見守りといった犯罪予防の活動に加えて、青少年の健全育成や子育て支援、「更生保護施設」へのサポートなど、暮らしに寄り添う幅広い活動を行っています。
(杉浦)
「更生保護施設」というのは、保護観察を受けている人などで、頼れる人がいないなどの理由から、すぐに生活を立て直すのが難しい人が、社会に慣れていくために、しばらくの間生活する施設ですね。
(松井)
そういった施設で、女性会のかたはどのようなサポートをされてるんですか?
(林)
入所者の自立のために、料理教室を開いて「おふくろの味」を教えたり、食事を作って提供したり、お花や本の寄贈なども行っています。ある女性会では、コロナ禍が終わり、使い道がなくなった新品の布マスクをリメイクしてハンカチを作り、施設を退所する人たちに手書きのメッセージカードを添えてプレゼントしたりしているそうです。
(松井)
自立には欠かせない大切な施設になってるんですね。
(林)
他にも、地域のかた同士で「家庭でのしつけ」や「非行」など、身近なテーマについて気軽に話し合う、ミニ集会を開いたり、子育て中の親御さんを対象に、子育て相談や親子で参加できる交流の場を作ったりしています。
(松井)
日々の暮らしの中に、不安を解消したり、かしこまらずに居られる、そんな温かい場所を作ってるんですね。一方の「BBS会」は、どういった会なんでしょうか?
(林)
BBS会は、Big Brothers and Sisters Movementの略でBBS会と言います。生きづらさを抱える少年などに「兄」や「姉」のような立場で寄り添いながら、一緒に悩み、学び、楽しむことを通して、立ち直りや自立を支援する活動を行っている「青年ボランティア団体」です。全国約4,700人の会員のうち、約半数は学生で、大学単位の会もあります。
(松井)
年齢が近いからこそ、話しやすかったり、相談しやすかったりしそうですね。
(杉浦)
そうだね。BBS会では、グループワークといって、少年たちと一緒にスポーツやレクリエーションをする活動もあるんですよね。
(林)
はい。一緒に体を動かしたり、遊んだりする中で、だんだん打ち解けて、本音を話してくれるようになります。
(松井)
それまで心を閉ざしてしまっていた人が心を開いてくれると、活動しているかたも、きっとうれしいでしょうね。
(林)
そうですね。更生保護ボランティアの方々にやりがいについて伺うと、多くのかたが挙げるのが、支援した本人や周囲の人からの「ありがとう」という言葉なんです。実は、昨年、刑務所や少年院での取組を周知する「矯正展」というイベントで、来場者のかたにメッセージを書いてもらったところ、「立ち直って、お礼を言われると、めちゃうれしい!!」という保護司のかたのメッセージがありました。その文字が飛び上がって喜んでいるようで、うれしさが伝わってきました。
(杉浦)
逆に、元・保護観察の対象者だったかたからのメッセージもあったそうですね。
(林)
はい。保護司さんに向けて、「信じてくれてありがとう」とか、「保護観察の間、ありがとうございました。最後の面接の時の言葉を胸に、ずっとシャバで頑張れています」というような言葉もありました。
(杉浦)
やっぱり、人と人との関係性とか、心のケアって大事だよね。
(松井)
大事ですね。支えることって、お互いを信頼し合うことでもあるじゃないですか。その信頼が、お互いの成長や学びにもつながっていくんだなって、お話を聞いてて思いました。
(林)
こうした言葉が、やりがいにつながるのはもちろんなんですが、もう一つ、よく聞くのが、活動を通していろいろなかたと出会って、その人の人生に触れることで、自分自身も学ぶことが多いという声です。決して一方的なサポートではない、ということですよね。
(杉浦)
なるほど。そういう意味では、私たちもまず、更生保護について知ることが大事なのかもしれませんね。ちょうど今度の金曜日、4月17日は「国際更生保護ボランティアの日」なんですよね。
(林)
はい。この記念日は、保護司をはじめとする地域ボランティアの取組をもっと知ってもらおうと、2024年に国際会議で創設されたものです。この日には、全国のいろいろな建物や名所が、更生保護のシンボルカラーである黄色にライトアップされる予定です。
(松井)
そうなんですね。身近な場所でのイエローライトアップが、「更生保護の活動」を思い出して考える、良い機会になりそうですね。
(林)
「更生保護」というと特別な人が関わるものと思われがちですが、実は、立ち直ろうとしている人を理解したり、地域で見守ったりすることも支援の一つなんです。この放送をきっかけに、更生保護や更生保護ボランティアに関心を持っていただき、新たな被害者も加害者も生まない、安全で安心な明るい地域社会を、みんなでつくっていきましょう!
(松井)
私が今日の話の中で注目したのは、「更生保護、更生保護ボランティアに関心を持っていこう」です。
(杉浦)
まずは知ってもらおうと。大事だね。僕は、「4月17日は国際更生保護ボランティアの日」です。イエローのライトアップを見て、この日を知ってもらえたらいいですね。
「 関連リンク 」
・法務省「社会を明るくする運動 更生保護ボランティアになるには」