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2026.05.17
もっと知ってほしい! 活躍するほじょ犬の世界
特別な訓練を受け、目や耳、手足に障害のある方をサポートしている「ほじょ犬」。
しかし、周りの勘違いや理解不足により、「ほじょ犬」を利用するユーザーさんが困ってしまうことも。
お互い、より良く過ごせるような社会の実現のためにも「ほじょ犬」への理解が大切です。
今回は「もっと知ってほしい! 活躍するほじょ犬の世界」というテーマで学びました。
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しかし、周りの勘違いや理解不足により、「ほじょ犬」を利用するユーザーさんが困ってしまうことも。
お互い、より良く過ごせるような社会の実現のためにも「ほじょ犬」への理解が大切です。
今回は「もっと知ってほしい! 活躍するほじょ犬の世界」というテーマで学びました。
(杉浦)
玲奈ちゃん、ほじょ犬と言うとどんな犬を思いつく?
(松井)
まずは、盲導犬が思い浮かびます。あとは、人をサポートするお仕事をしてる姿が、どんな環境でも、しっかりじっとして、利用者のかたをサポートしている姿を見ると、かっこいいなと思いますね。
(杉浦)
立派な犬だよね!
(松井)
立派です、本当に。賢いです。
(杉浦)
やっぱり、目に障害のあるかたのサポートをする「盲導犬」は、みんなすぐ思いつくと思うんですけど、ほじょ犬は「盲導犬」だけではありません!「介助犬」「聴導犬」というほじょ犬もいるんだよね。
(松井)
はい。私、実は小学生の頃に、ほじょ犬だったり「介助犬」「聴導犬」についての本を読んだことがあったので、うっすらと記憶の中に知識が残ってますね。
(杉浦)
なるほどね。小学生の頃から知ってたの? すばらしい!「介助犬」は、手や足に障害のあるかたのお手伝いをする犬で、「聴導犬」は、耳に障害のあるかたをお手伝いする犬です。「盲導犬」は多くのかたに知られているんだけども、「介助犬」や「聴導犬」のことを知っているかたは、まだまだ少ないんだって。
(松井)
「介助犬」や「聴導犬」って、街を歩いていてもあんまり出会う機会がないというか、見かけたことがほとんどないかもしれないです。
(杉浦)
そうなんだよね。昨年、2025年10月の時点で、実際に活動している盲導犬は、全国で768頭なんだけども、介助犬は56頭、聴導犬は52頭だから、会えたら「わー!」みたいになっちゃうかもね。
(松井)
そうですよね。全国で、ってことですもんね。少ないですね。
(杉浦)
実は、多くのかたが、こうしたほじょ犬の存在や役割を知らないことによって、ほじょ犬を使っている障害のあるかた、ユーザーさんが、困ってしまうことがあるんだって。そこで、今日は、「ほじょ犬」の基本的なことから、あまり知られていないことまで、講師のかたに教えていただきましょう。厚生労働省自立支援振興室の德山 博之さんです。
(松井)
德山さん、改めて「ほじょ犬」について教えていただけますか。
(德山)
はい。ほじょ犬の正式な名称は「身体障害者補助犬」と言います。身体障害者補助犬法という法律に基づき、必要な訓練を受け、認定され、目や耳、手足に障害のあるかたの自立と社会参加をサポートする大切なパートナーとして活躍しています。
(松井)
障害のあるかたが社会の中で活動するうえで欠かせない存在なんですね。種類は「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」の3種類ということですが、それぞれ具体的にどのようなサポートをしているんですか?
(德山)
はい。「盲導犬」は、目に障害のあるかたが安全に歩けるように、障害物を避けたり、立ち止まって曲がり角や段差を教えます。胴体には白色か黄色のハーネスという胴輪を付けていて、「盲導犬」と表示されています。このハーネスを通して、盲導犬の動きがユーザーさんに伝わって、安全に歩くことができるんです。
(杉浦)
それでは、ここで、ほじょ犬クイズ!「盲導犬とユーザーさんが信号待ちをしています。しばらくすると、信号が赤から青に変わりました。さて、盲導犬は道を渡るように、ユーザーさんに教えてくれるのでしょうか?」
(松井)
難しいなー。ポイントになってくるのは、自発的に動くかどうかというところですよね? でも、グッと急に動くとびっくりすると思うので、なんか、「キュンキュンキュンキューン」って鳴くとか?
(杉浦)
正解は、德山さんお願いします。
(德山)
正解は…「教えてくれない」です。
(杉浦)
まさかの! 教えてくれないんですね。
(德山)
犬は「信号の色は分からない」と言われています。渡れるかどうかは、ユーザーさんが自分で車の音などを聞いて判断しているんです。ですから、もし、目に障害があるかたが横断歩道の前で困っていたら、「盲導犬をお連れのかた」と前置きをした上で、「青になりましたよ」とか「何かお手伝いしましょうか?」と、周りにいる皆さんから声を掛けていただけると、安心して渡れると思います。
(松井)
これ、勘違いしているかた、多そうですね。
(德山)
実は、盲導犬については、こうした勘違いが意外と多くて、中には、カーナビのように道案内をしてくれる犬だと思っている人もいるんです。盲導犬の役割は、ユーザーさんが安全に歩けるようサポートすること。渡るか渡らないか、どの道を行くかは、ユーザーさん自身が判断しているんです。
(松井)
知っているかたの多い盲導犬であっても勘違いがあるくらいなので、「介助犬」や「聴導犬」については、もっと知られていないことがありそうですね。德山さん、続いては「介助犬」について教えてください。
(德山)
はい。「介助犬」は、手や足に障害のあるかたの日常生活動作をサポートする犬です。例えば、落としたお金を拾う、携帯電話など必要なものを持ってくる、ドアの開け閉めをする。他にも、着替えの手伝いや、段差で車いすを引っぱる、立ち上がりや歩く動作を支えるなど、生活のいろいろな場面でユーザーさんをサポートします。
(杉浦)
「冷蔵庫から指示された物を取り出して、ユーザーさんに渡す」なんてこともできるんだって! すごいよね。
(德山)
介助犬は、ユーザーさんによって困り事が違うので、ユーザーさんに合わせて訓練されています。なんでも、日本語と英語合わせて約60もの言葉を覚えているそうですよ!
(松井)
えー、賢いですね! うちの犬、お座りとお手しかできないですよ(笑)
(杉浦)
うちもだよ(笑) おかわりはできるかな?!
(松井)
あっ、偉いですね! そう思うと、すごいですね! 60の言葉が分かるって。
(杉浦)
訓練すると、そうなるんだね。小型犬や大型犬で変わるのかな?
(松井)
どうなんですかね?
(德山)
基本的には、いろんな犬が聴導犬にはいます。
(松井)
じゃあ、犬の大きさは関係なく、訓練によって言葉が覚えられるようになるんですね。
(杉浦)
僕らが知らないだけで、うちの子たちも言葉を知ってるかもしれないね。
(松井)
もしかしたら、隠された才能があるかもしれませんね(笑) では、続いて「聴導犬」について教えてください。
(德山)
はい。「聴導犬」は、耳に障害があって、聞こえない、聞こえにくいかたに、日常生活で必要な音を知らせます。例えば、玄関のチャイム、電話やメールの着信音、お湯が沸いたやかんの音、赤ちゃんの泣き声などを、ユーザーさんの体にタッチして知らせ、音の鳴った場所まで連れていってくれます。
(杉浦)
すごいよね。目覚まし時計が鳴ったら、寝ているユーザーさんを「トントン」って、起こしてくれるんだって。めちゃくちゃかわいくない?
(松井)
そうですね。ちゃんと知らせてくれるのは、本当に偉いですね。
(德山)
そうですね。それに加えて、自動車のクラクション、火災報知器や非常ベルの警報音など、命に関わる重要な音も教えてくれるので、頼もしくもありますよね。
(杉浦)
頼もしいですねー。また、聴導犬にはもう一つ重要な役割があるんですよね。
(德山)
はい。耳に障害のあるかたの「目印」になることです。耳に障害のあるかたは、見た目だけでは、すぐに障害があることが分からないですよね? でも、聴導犬も含めたほじょ犬は「聴導犬」「介助犬」「盲導犬」と表示することが決まりになっているので、聴導犬を連れていれば、「何かお手伝いが必要かも?」と気付いてもらいやすくなるので、周りの人がユーザーさんに配慮しやすくなるんです。
(松井)
ただ音を知らせるだけじゃなくて、周りに気付いてもらう役割も担ってくれてるんですね。でも、その分、周りの理解がないと困ることがありそうですよね。
(德山)
実はそうなんです。ほじょ犬は、法律でユーザーさんと一緒に様々な場所に入ることが認められていて、その受入れは義務となっています。
(杉浦)
交通機関や公共施設、小売店、飲食店、宿泊施設、医療機関、賃貸住宅、分譲マンションなど、人が利用する所は同伴してもいいんですよね。
(德山)
はい。しかし、一部の医療機関や飲食店などでは、ほじょ犬の同伴がスムーズにいかないことがあります。例えば、ユーザーさんがほじょ犬と一緒にお店に入ろうとすると、「動物が入るのは一律禁止なんです」と言われることがあります。
(杉浦)
知れ渡ってないんですよね。「他のお客様の迷惑になる」とか「受け入れたことがない」「本部に聞かないと分からない」など、こうした理由で足止めされてしまうこともあるんですよね。
(松井)
ユーザーさんをサポートするための犬なのに、一般的な犬と同じ対応になってしまうんですね。
(德山)
そうなんです。また、ほじょ犬のことをきちんと知らないために、勘違いも結構あるんです。例えば、この「ほじょ犬マーク」、街で見かけたことはありますか?
(松井)
はい、見たことあります。青色で、シンプルな犬の顔と「ほじょ犬」「Welcome!」って書いてあるマークですよね。私も街で見たことがありますし、パッと見て「ここはほじょ犬が大丈夫なんだ」って分かるマークだなと思ってました。
(德山)
そうですよね。この「ほじょ犬マーク」は、ほじょ犬への理解促進を目的に作成されたものです。しかし、中には、「ほじょ犬マーク」が表示されている施設だけがほじょ犬の同伴を許されていると勘違いしているかたもいるんです。
(杉浦)
つまり、表示されてなかったら、ほじょ犬の同伴はダメ、って思ってるかたもいるということですよね。
(德山)
はい。当然、ユーザーさんは勘違いしないのですが、それ以外のかたの中には、ほじょ犬マークのない施設でほじょ犬を見かけて驚いてしまうこともあるようです。
(松井)
特に飲食店だと、衛生面に気を使う場所だから、気にするかたもいらっしゃいますよね。
(德山)
そういった面もあると思います。でも、ほじょ犬の衛生管理と健康管理はユーザーさんの義務で、ほじょ犬は特別な訓練を受けているので、社会のマナーを守ることができます。もちろん、トイレも決められた場所でできるように、きちんとしつけられています。また、定期的に獣医師による健康診断も受けています。
(杉浦)
ユーザーさんは、いつでもほじょ犬であることを示せるように、「使用者証又は認定証」を携帯することが義務付けられていて、それに加えて、「身体障害者補助犬健康管理手帳」を携帯しているそうで、これには獣医師による健康管理記録が書かれていますので、必要な場合は見せてもらうこともできるそうですよ。
(德山)
ユーザーさんにとって、ほじょ犬は、かけがえのないパートナーです。だからこそ、周りのかたに気持ちよく受け入れてもらえるように、日頃からほじょ犬の健康・清潔・マナーにしっかり気を配っています。抜け毛の季節には洋服を着せるなど、細やかな配慮をされているかたもいらっしゃいます。
(松井)
逆に私たちが、ユーザーさんやほじょ犬に迷惑をかけてしまうことはありませんか?
(德山)
迷惑というよりも、配慮していただきたいことはあります。もしも、交通機関や公共施設など、どこかで、ほじょ犬に出会ったら、ほじょ犬をなでる、話しかける、じっと見つめるなどの気を引く行為は控えてください。電車や飲食店などで、おとなしく座っているのを見ると、休憩中かな? と勘違いして声を掛けたくなりますが、ほじょ犬は静かに待機しているだけで、お仕事中なんです。かわいいので「つい」という気持ちは分かるんですけども、温かく見守ってください。
(杉浦)
そうですよね。かわいいので「つい」というのは分かるんですけどね。お仕事中ですからね。そして、もしも困っている様子のユーザーさんを見かけたら、「何かお手伝いすることはありますか?」と声を掛けるなど、コミュニケーションを取ってほしいですね。
(德山)
はい。5月22日は、身体障害者補助犬法が成立した日で「ほじょ犬の日」とされています。障害のあるかたが、日々の暮らしをより良く過ごせるような社会の実現を目指して、ご支援とご協力をお願いいたします。
(松井)
私が今日の話の中で注目したのは、「ほじょ犬はユーザーさんとどこにでも行ける」です。
(杉浦)
これ大事だよね! 意外と知らないかたがいらっしゃるので。
(松井)
すごく大事です!
(杉浦)
僕は、「ほじょ犬についてもっと知ろう!」ということです。
「 関連リンク 」
・厚生労働省「もっと知ってほじょ犬」 [PDF:4.3MB]
・厚生労働省「身体障害者補助犬」
玲奈ちゃん、ほじょ犬と言うとどんな犬を思いつく?
(松井)
まずは、盲導犬が思い浮かびます。あとは、人をサポートするお仕事をしてる姿が、どんな環境でも、しっかりじっとして、利用者のかたをサポートしている姿を見ると、かっこいいなと思いますね。
(杉浦)
立派な犬だよね!
(松井)
立派です、本当に。賢いです。
(杉浦)
やっぱり、目に障害のあるかたのサポートをする「盲導犬」は、みんなすぐ思いつくと思うんですけど、ほじょ犬は「盲導犬」だけではありません!「介助犬」「聴導犬」というほじょ犬もいるんだよね。
(松井)
はい。私、実は小学生の頃に、ほじょ犬だったり「介助犬」「聴導犬」についての本を読んだことがあったので、うっすらと記憶の中に知識が残ってますね。
(杉浦)
なるほどね。小学生の頃から知ってたの? すばらしい!「介助犬」は、手や足に障害のあるかたのお手伝いをする犬で、「聴導犬」は、耳に障害のあるかたをお手伝いする犬です。「盲導犬」は多くのかたに知られているんだけども、「介助犬」や「聴導犬」のことを知っているかたは、まだまだ少ないんだって。
(松井)
「介助犬」や「聴導犬」って、街を歩いていてもあんまり出会う機会がないというか、見かけたことがほとんどないかもしれないです。
(杉浦)
そうなんだよね。昨年、2025年10月の時点で、実際に活動している盲導犬は、全国で768頭なんだけども、介助犬は56頭、聴導犬は52頭だから、会えたら「わー!」みたいになっちゃうかもね。
(松井)
そうですよね。全国で、ってことですもんね。少ないですね。
(杉浦)
実は、多くのかたが、こうしたほじょ犬の存在や役割を知らないことによって、ほじょ犬を使っている障害のあるかた、ユーザーさんが、困ってしまうことがあるんだって。そこで、今日は、「ほじょ犬」の基本的なことから、あまり知られていないことまで、講師のかたに教えていただきましょう。厚生労働省自立支援振興室の德山 博之さんです。
(松井)
德山さん、改めて「ほじょ犬」について教えていただけますか。
(德山)
はい。ほじょ犬の正式な名称は「身体障害者補助犬」と言います。身体障害者補助犬法という法律に基づき、必要な訓練を受け、認定され、目や耳、手足に障害のあるかたの自立と社会参加をサポートする大切なパートナーとして活躍しています。
(松井)
障害のあるかたが社会の中で活動するうえで欠かせない存在なんですね。種類は「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」の3種類ということですが、それぞれ具体的にどのようなサポートをしているんですか?
(德山)
はい。「盲導犬」は、目に障害のあるかたが安全に歩けるように、障害物を避けたり、立ち止まって曲がり角や段差を教えます。胴体には白色か黄色のハーネスという胴輪を付けていて、「盲導犬」と表示されています。このハーネスを通して、盲導犬の動きがユーザーさんに伝わって、安全に歩くことができるんです。
(杉浦)
それでは、ここで、ほじょ犬クイズ!「盲導犬とユーザーさんが信号待ちをしています。しばらくすると、信号が赤から青に変わりました。さて、盲導犬は道を渡るように、ユーザーさんに教えてくれるのでしょうか?」
(松井)
難しいなー。ポイントになってくるのは、自発的に動くかどうかというところですよね? でも、グッと急に動くとびっくりすると思うので、なんか、「キュンキュンキュンキューン」って鳴くとか?
(杉浦)
正解は、德山さんお願いします。
(德山)
正解は…「教えてくれない」です。
(杉浦)
まさかの! 教えてくれないんですね。
(德山)
犬は「信号の色は分からない」と言われています。渡れるかどうかは、ユーザーさんが自分で車の音などを聞いて判断しているんです。ですから、もし、目に障害があるかたが横断歩道の前で困っていたら、「盲導犬をお連れのかた」と前置きをした上で、「青になりましたよ」とか「何かお手伝いしましょうか?」と、周りにいる皆さんから声を掛けていただけると、安心して渡れると思います。
(松井)
これ、勘違いしているかた、多そうですね。
(德山)
実は、盲導犬については、こうした勘違いが意外と多くて、中には、カーナビのように道案内をしてくれる犬だと思っている人もいるんです。盲導犬の役割は、ユーザーさんが安全に歩けるようサポートすること。渡るか渡らないか、どの道を行くかは、ユーザーさん自身が判断しているんです。
(松井)
知っているかたの多い盲導犬であっても勘違いがあるくらいなので、「介助犬」や「聴導犬」については、もっと知られていないことがありそうですね。德山さん、続いては「介助犬」について教えてください。
(德山)
はい。「介助犬」は、手や足に障害のあるかたの日常生活動作をサポートする犬です。例えば、落としたお金を拾う、携帯電話など必要なものを持ってくる、ドアの開け閉めをする。他にも、着替えの手伝いや、段差で車いすを引っぱる、立ち上がりや歩く動作を支えるなど、生活のいろいろな場面でユーザーさんをサポートします。
(杉浦)
「冷蔵庫から指示された物を取り出して、ユーザーさんに渡す」なんてこともできるんだって! すごいよね。
(德山)
介助犬は、ユーザーさんによって困り事が違うので、ユーザーさんに合わせて訓練されています。なんでも、日本語と英語合わせて約60もの言葉を覚えているそうですよ!
(松井)
えー、賢いですね! うちの犬、お座りとお手しかできないですよ(笑)
(杉浦)
うちもだよ(笑) おかわりはできるかな?!
(松井)
あっ、偉いですね! そう思うと、すごいですね! 60の言葉が分かるって。
(杉浦)
訓練すると、そうなるんだね。小型犬や大型犬で変わるのかな?
(松井)
どうなんですかね?
(德山)
基本的には、いろんな犬が聴導犬にはいます。
(松井)
じゃあ、犬の大きさは関係なく、訓練によって言葉が覚えられるようになるんですね。
(杉浦)
僕らが知らないだけで、うちの子たちも言葉を知ってるかもしれないね。
(松井)
もしかしたら、隠された才能があるかもしれませんね(笑) では、続いて「聴導犬」について教えてください。
(德山)
はい。「聴導犬」は、耳に障害があって、聞こえない、聞こえにくいかたに、日常生活で必要な音を知らせます。例えば、玄関のチャイム、電話やメールの着信音、お湯が沸いたやかんの音、赤ちゃんの泣き声などを、ユーザーさんの体にタッチして知らせ、音の鳴った場所まで連れていってくれます。
(杉浦)
すごいよね。目覚まし時計が鳴ったら、寝ているユーザーさんを「トントン」って、起こしてくれるんだって。めちゃくちゃかわいくない?
(松井)
そうですね。ちゃんと知らせてくれるのは、本当に偉いですね。
(德山)
そうですね。それに加えて、自動車のクラクション、火災報知器や非常ベルの警報音など、命に関わる重要な音も教えてくれるので、頼もしくもありますよね。
(杉浦)
頼もしいですねー。また、聴導犬にはもう一つ重要な役割があるんですよね。
(德山)
はい。耳に障害のあるかたの「目印」になることです。耳に障害のあるかたは、見た目だけでは、すぐに障害があることが分からないですよね? でも、聴導犬も含めたほじょ犬は「聴導犬」「介助犬」「盲導犬」と表示することが決まりになっているので、聴導犬を連れていれば、「何かお手伝いが必要かも?」と気付いてもらいやすくなるので、周りの人がユーザーさんに配慮しやすくなるんです。
(松井)
ただ音を知らせるだけじゃなくて、周りに気付いてもらう役割も担ってくれてるんですね。でも、その分、周りの理解がないと困ることがありそうですよね。
(德山)
実はそうなんです。ほじょ犬は、法律でユーザーさんと一緒に様々な場所に入ることが認められていて、その受入れは義務となっています。
(杉浦)
交通機関や公共施設、小売店、飲食店、宿泊施設、医療機関、賃貸住宅、分譲マンションなど、人が利用する所は同伴してもいいんですよね。
(德山)
はい。しかし、一部の医療機関や飲食店などでは、ほじょ犬の同伴がスムーズにいかないことがあります。例えば、ユーザーさんがほじょ犬と一緒にお店に入ろうとすると、「動物が入るのは一律禁止なんです」と言われることがあります。
(杉浦)
知れ渡ってないんですよね。「他のお客様の迷惑になる」とか「受け入れたことがない」「本部に聞かないと分からない」など、こうした理由で足止めされてしまうこともあるんですよね。
(松井)
ユーザーさんをサポートするための犬なのに、一般的な犬と同じ対応になってしまうんですね。
(德山)
そうなんです。また、ほじょ犬のことをきちんと知らないために、勘違いも結構あるんです。例えば、この「ほじょ犬マーク」、街で見かけたことはありますか?
(松井)
はい、見たことあります。青色で、シンプルな犬の顔と「ほじょ犬」「Welcome!」って書いてあるマークですよね。私も街で見たことがありますし、パッと見て「ここはほじょ犬が大丈夫なんだ」って分かるマークだなと思ってました。
(德山)
そうですよね。この「ほじょ犬マーク」は、ほじょ犬への理解促進を目的に作成されたものです。しかし、中には、「ほじょ犬マーク」が表示されている施設だけがほじょ犬の同伴を許されていると勘違いしているかたもいるんです。
(杉浦)
つまり、表示されてなかったら、ほじょ犬の同伴はダメ、って思ってるかたもいるということですよね。
(德山)
はい。当然、ユーザーさんは勘違いしないのですが、それ以外のかたの中には、ほじょ犬マークのない施設でほじょ犬を見かけて驚いてしまうこともあるようです。
(松井)
特に飲食店だと、衛生面に気を使う場所だから、気にするかたもいらっしゃいますよね。
(德山)
そういった面もあると思います。でも、ほじょ犬の衛生管理と健康管理はユーザーさんの義務で、ほじょ犬は特別な訓練を受けているので、社会のマナーを守ることができます。もちろん、トイレも決められた場所でできるように、きちんとしつけられています。また、定期的に獣医師による健康診断も受けています。
(杉浦)
ユーザーさんは、いつでもほじょ犬であることを示せるように、「使用者証又は認定証」を携帯することが義務付けられていて、それに加えて、「身体障害者補助犬健康管理手帳」を携帯しているそうで、これには獣医師による健康管理記録が書かれていますので、必要な場合は見せてもらうこともできるそうですよ。
(德山)
ユーザーさんにとって、ほじょ犬は、かけがえのないパートナーです。だからこそ、周りのかたに気持ちよく受け入れてもらえるように、日頃からほじょ犬の健康・清潔・マナーにしっかり気を配っています。抜け毛の季節には洋服を着せるなど、細やかな配慮をされているかたもいらっしゃいます。
(松井)
逆に私たちが、ユーザーさんやほじょ犬に迷惑をかけてしまうことはありませんか?
(德山)
迷惑というよりも、配慮していただきたいことはあります。もしも、交通機関や公共施設など、どこかで、ほじょ犬に出会ったら、ほじょ犬をなでる、話しかける、じっと見つめるなどの気を引く行為は控えてください。電車や飲食店などで、おとなしく座っているのを見ると、休憩中かな? と勘違いして声を掛けたくなりますが、ほじょ犬は静かに待機しているだけで、お仕事中なんです。かわいいので「つい」という気持ちは分かるんですけども、温かく見守ってください。
(杉浦)
そうですよね。かわいいので「つい」というのは分かるんですけどね。お仕事中ですからね。そして、もしも困っている様子のユーザーさんを見かけたら、「何かお手伝いすることはありますか?」と声を掛けるなど、コミュニケーションを取ってほしいですね。
(德山)
はい。5月22日は、身体障害者補助犬法が成立した日で「ほじょ犬の日」とされています。障害のあるかたが、日々の暮らしをより良く過ごせるような社会の実現を目指して、ご支援とご協力をお願いいたします。
(松井)
私が今日の話の中で注目したのは、「ほじょ犬はユーザーさんとどこにでも行ける」です。
(杉浦)
これ大事だよね! 意外と知らないかたがいらっしゃるので。
(松井)
すごく大事です!
(杉浦)
僕は、「ほじょ犬についてもっと知ろう!」ということです。
「 関連リンク 」
・厚生労働省「もっと知ってほじょ犬」 [PDF:4.3MB]
・厚生労働省「身体障害者補助犬」