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身近な功労者に光を! あなたも推薦できる叙勲の候補者

身近な功労者に光を! あなたも推薦できる叙勲の候補者

著名人やスポーツ選手だけでなく、長年にわたり社会を支えてきた一般の方々が数多くいます。
そのような方々を、叙勲の候補者として推薦してみませんか。

今回は、「身近な功労者に光を! あなたも推薦できる叙勲の候補者」をテーマに学びました。
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(杉浦)
玲奈ちゃんは、勲章や褒章って聞くと、何を思いつく?

(松井)
そうですね、「文化勲章(ぶんかくんしょう)」とか「紫綬褒章(しじゅほうしょう)」なんかは、耳なじみがありますよね。

(杉浦)
確かに。毎年、4月29日の昭和の日と11月3日の文化の日に、国や公共のために功労のあったかたなどに対して、勲章(くんしょう)や褒章(ほうしょう)が授与されて、ニュースになってるよね。今年(2026年)の春は、もうなんと言っても「りくりゅうペア」ね。ミラノ・コルティナ冬季オリンピック、フィギュアスケート・ペアの金メダリスト、木原 龍一(きはら りゅういち)さんと三浦 璃来(みうら りく)さんも、紫綬褒章を受章されて話題になりました。

(松井)
他にも大勢、受章されたかたはいらっしゃいましたよね?

(杉浦)
そうなんだよ。同じく冬季オリンピックの金メダリスト、スノーボード選手の木村 葵来(きむら きら)さん、戸塚 優斗(とつか ゆうと)さん、深田 茉莉(ふかだ まり)さん、村瀬 心椛(むらせ ここも)さんも受章されております。

(松井)
オリンピックで金メダルを取ると受章する… ということですか?

(杉浦)
「紫綬褒章」は、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術分野で優れた業績を挙げたかたに授与されるそうで、オリンピックの金メダルは、もう間違いなく優れた業績だよね。

(松井)
確かにそうですね。スノーボードの選手は、10代から20代前半のかたが多いじゃないですか。そんなに若くして紫綬褒章を受章できるって、すばらしいですね。

(杉浦)
すごいよね! ちなみに、春秋叙勲(しゅんじゅうじょくん)や褒章での最年少受章者はですね、2011年に紅綬褒章(こうじゅほうしょう)を受章された13歳のかただって。

(松井)
13歳で受章ですか?! すごいっていうことは分かるんですけど、その紅綬褒章ってどんなものなんですか?

(杉浦)
「紅綬褒章」は、自分の危険を顧みず人命救助に尽くしたかたが対象となる褒章なんだって。

(松井)
へー。勲章や褒章って、とっても偉い研究者だったり有名な作家さん、あとはスポーツ選手などが受章するイメージがあるんですけど、その13歳のかたは、いわゆる「一般のかた」なんですよね? そうしたかたも受章することができるんですね。

(杉浦)
そうそう。実は勲章や褒章の受章者って、大々的に報道されるのが有名人だから気付きにくいんだけど、毎年、春と秋合わせて、勲章はおよそ8,000人、褒章はおよそ1,600人が受章予定者数とされてまして、誰かを救うために力を尽くしたかたや、目立たなくても大切な仕事を長年続けてきたかた、例えば、民生委員や児童委員、保護司のかたなども、多く受章されてるんだって。

(松井)
すごく多いなとは思いながらも、でもそれだけ、社会に貢献しているかたたちがたくさんいらっしゃるってことですね。改めて考えてみると、私たちって、「勲章」や「褒章」という言葉は聞いたことがあっても、詳しくは知らないですよね。

(杉浦)
そう、実は、春秋叙勲には一般推薦制度もあるんだって。ちなみに「叙勲」っていうのはね、「国や社会のために大きく貢献した人に対して、国が勲章を授与してその功績をたたえる制度」のことです。

(松井)
ということは、受章にふさわしいかたが周りにいたら、私もそのかたを推薦できるってことですか?

(杉浦)
そういうことです! そこで今日は、勲章や褒章、さらに一般推薦制度について講師のかたに教えていただきます! 内閣府賞勲局の本田 啓一郎さんです。

(松井)
本田さん、まず、勲章や褒章について、基本的なことから教えていただけますか?

(本田)
はい。「国や公共のために功労のあったかた」や「社会の各分野において優れた行いのあったかた」などに対して、国としてその功績や業績を表彰するための「栄典制度」が設けられています。この栄典の代表的なものが「勲章」と「褒章」です。

(松井)
そもそもなんですけど「勲章」と「褒章」の違いってなんですか?

(本田)
「勲章」は、その人の生涯を通じての功績を総合的に評価して授与されるもの。「褒章」は、特定の表彰されるべき事績があれば、その都度、授与されるもので、勲章制度自体は1875年、褒賞制度は1881年に創設されました。

(松井)
どちらも明治時代から続いている歴史のあるものなんですね。

(本田)
そうですね。この長い歴史の中で2003年と2016年に制度の改正・見直しが行われ、褒章については、年齢にとらわれることなく、若くても表彰できるようにしたり、自治会や民生委員、児童委員など地域における複数の分野で活躍している場合に、その功績を総合的に評価し、叙勲の対象とできる仕組みを設けるなど、勲章や褒章が幅広く授与されるようになりました。さらに、勲章は一般のかたでも候補者を推薦できる制度が設けられるなど、より多くのかたの功績に光を当てようという形に変わってきているんです。

(松井)
長い歴史と伝統を大切にしながら、時代の変化に対応した見直しが行われてるんですね。
本田さん、勲章や褒章には種類もいくつかありますよね?

(本田)
はい。「勲章」と「褒章」それぞれに、いくつかの種類が設けられています。国家又は公共に対して功労のあるかたに授与される勲章は、大きく分けると「旭日章(きょくじつしょう)」と「瑞宝章(ずいほうしょう)」の2種類があります。この他にも、さらに優れた功労のあるかたに授与される「大勲位菊花章(だいくんいきっかしょう)」や「桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)」、毎年秋に発表される「文化勲章」などがあります。「旭日章」と「瑞宝章」には、それぞれに、またいくつかの種類が設けられています。また、褒章も先ほど話題に上がった「紅綬褒章」「紫綬褒章」以外にも功績により、更に四つの褒章があります。

(杉浦)
ちなみに、今年(2026年)の春の叙勲では、漫画家の里中 満智子(さとなか まちこ)さんや「機動戦士ガンダム」のアニメーション監督、富野 喜幸(とみの よしゆき(ペンネーム 富野 由悠季))さんらが、旭日章の一つである、「旭日中綬章」を受章されて勲章を授与されております。

(松井)
すばらしいですね。素朴な疑問なんですけど、勲章や褒章には、いろいろ種類があるとお話されてましたけど、それぞれデザインも違うんですか?

(杉浦)
これ、気になるよね。勲章や褒章のデザインなんだけど、褒章は円形のメダルで、綬(じゅ)と呼ばれるリボンの色がそれぞれ違うんだって。勲章は種類によってデザインが異なるということで、今日はこちらに「瑞宝大綬章(ずいほうだいじゅしょう)」を受章されたかたに、その栄誉のしるしとして授与される勲章の写真がございます。その写真が手元にありますけども、青いですね。本田さん、こちらはどのようなデザインなんですか?

(本田)
勲章の中央に、昔から宝物(ほうもつ)とされてきた鏡、いわゆる「宝鏡(ほうきょう)」を中心に、その周りに、大小16個の珠(たま)が連なるように並べられており、さらにその周りに、4本ないしは8本の光の模様が放射状に伸びるデザインとなっています。また、勲章とリボンをつなぐ金具部分には、桐の花と葉の模様があしらわれています。

(松井)
宝物の鏡がこうこうと輝く姿を表してるようにも感じられますね。受章されたかたが長年にわたって積み重ねてこられた功績の尊さを象徴してるようで、なんだか写真からでも、その重みを感じますね。

(杉浦)
なんか太陽のような。輝いているね!

(松井)
「瑞宝章」は、国家又は公共に対して功労のあるかたに授与されるということでしたけど、具体的にはどのようなかたが、この勲章を授与されてるんですか?

(本田)
「瑞宝章」は、公務や公共的な業務に長年にわたり従事し功労を積み重ねたかたが対象となり、先ほども少しお話に上がっていましたが、民生委員や児童委員、保護司などが受章されています。

(杉浦)
以前、番組で「更生保護ボランティア」を学んだ時に、保護司のお仕事にも触れました。罪を犯した人の再出発を支えるという重要な役割を、ボランティアで行っている方々ですよね。そうしたかたへの授与もされてるんですね。

(松井)
保護司の方々の活動って、陰で誰かの立ち直りを支え続けるお仕事ですよね。そうした目立たずとも大切なお仕事の積み重ねをたたえるものとして、この勲章の美しさに、とても意味があるんだなと感じますね。

(杉浦)
そうだね…。こうした、人知れず大切なお仕事をされているかたって、僕たちの周りにもっといると思うんだよね。

(松井)
そうですね。私たちが知らないところで、地域や社会を支えているかたって、きっとたくさんいらっしゃるはずですね。

(杉浦)
そこで、皆さんの周りで「この人は勲章をもらうにふさわしい!」って思うかたを推薦する、一般推薦制度が設けられてるんですよね、本田さん。

(本田)
はい。通常、叙勲の候補者は、各府省庁から内閣府賞勲局に推薦され、審査を経て決定されます。各府省庁は、通常、都道府県・市町村や関係団体から推薦されたかたの中から候補者を選考するので、この方法だけでは、必ずしも功労を十分に把握できないということもあり得ることから、一般のかたから推薦を受け付ける、「一般推薦制度」が2003年に設けられました。

(松井)
推薦するに当たり、必要となる条件のようなものはあるんですか?

(本田)
「国家又は公共に対して功労のあるかた」というのが要件です。年齢は「70歳以上のかた」又は「人目に付きにくい分野で、長年にわたり御尽力されたかた」や「精神的又は肉体的に、著しく労苦の多い業務に励んだ55歳以上のかた」となります。

(松井)
例えば、どういったかたをイメージすればいいですか?

(本田)
そうですね。例えば、70歳以上のかたであれば、社会福祉施設の長、保育園の園長、病院長、自治会長や商工会議所の役員など地域で活躍されたかた、企業経営者として公益に貢献されたかた、国勢調査員や保護司、民生委員や児童委員など、国から委嘱などされ業務に励んだかたなどです。55歳以上のかたであれば、例えば、保育士、看護師、消防団のかたをイメージしていただければと思います。

(松井)
いま、挙げていただいた方々で「長年にわたり、励んでこられたかた」ということなんですね。ちなみに、「長年」っていうのは、どのくらいの期間を指すんでしょうか?

(本田)
勲章は、そのかたの生涯にわたる功労を総合的に評価して授与されるものなので、一般的には、それぞれの活動が一定の期間にわたっていることが必要です。その活動歴は経歴によっても異なりますが、最も短い場合においても、おおむね20年の活動歴が必要とされています。

(松井)
一般推薦制度は、叙勲の候補者として、ふさわしいかたを推薦する制度ということですが、褒章には推薦制度はないんですか?

(本田)
この一般推薦制度の対象となるのは「叙勲の候補者」ですが、審査を経て、「このかたは勲章ではなく褒章が適当」となった場合には、褒章が授与されるケースもあります。

(松井)
そうなんですね。では、推薦の手続きはどのようにすればいいですか?

(本田)
内閣府のホームページに推薦書の様式があるので、必要事項を記載のうえ、私ども内閣府賞勲局へ郵送してください。「賞勲局(スペース)一般推薦」で検索すると、内閣府の該当ページをすぐに見つけることができます。詳細についてもこちらをご覧ください。
勲章や褒章は、長年にわたって地域や社会を支えてこられたかた、ふだんはあまり目立たないところで尽力されているかたなど、公共に対し功労のあるかたを国としてたたえるために授与されるものです。一般推薦には受付期限を設けていませんので、皆さんの周りに「春秋叙勲の候補者としてふさわしい」と思うかたがいらっしゃいましたら、是非、推薦していただければと思います。

(松井)
私が今日の話の中で注目したのは、「勲章の一般推薦制度 知っていますか?」です。

(杉浦)
これ、知らなかったね。僕は「あなたの周りにもきっといるはず… 叙勲の候補者」です。


「 関連リンク 」
内閣府「春秋叙勲の候補者としてふさわしい方の推薦(一般推薦)について」
政府広報オンライン「勲章のはなし 国が功労を表彰するということ」
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