アーカイブ

国のミライをつくる! 国家公務員のリアル

国のミライをつくる! 国家公務員のリアル

あなたは国家公務員の仕事と聞いて、どのようなイメージがありますか?
文系・理系を問わず、それぞれの専門性をいかし、全国で活躍する国家公務員。
私たちの暮らしを支える様々な仕事に携わっています。

今回は、「国のミライをつくる! 国家公務員のリアル」をテーマに学びました。
続きを読む
(松井)
国家公務員って聞くと、東京の霞が関で働く人たちっていうイメージがあるんですけど、この番組にも講師としてたくさんのかたが来てくださってますよね。

(杉浦)
そうだよね。

(松井)
皆さんのお話を伺ってると、私たちが毎日当たり前のように利用している制度やサービスが、いろんな国家公務員の方々のお仕事によって支えられてるんだな… と実感しますね。

(杉浦)
実感するねー。国家公務員というと、「新しい制度をつくる人」というイメージが強いかもしれないけど、それって、暮らしの中の困りごとに向き合ったり、安全や安心を守ったり、より良い社会になるように動いている方々ってことなんだよね。

(松井)
まさに「国のミライをつくる」方々だなと思いますね。ただ、国全体に関わる業務を行っているだけに、残業時間が多かったりして、プライベートとの両立がしにくいとか、とっても大変そうなイメージがあります。

(杉浦)
大変そうなイメージね。そう思ってるかた、多いと思うんですけども、実は、今は少し変わってきてるんだって! ここからは今日の講師に伺っていきましょう。人事院人材確保対策室の平野 貴也さんです。

(松井)
人事院のかたは初登場ですよね。もちろん平野さんも国家公務員ですよね。人事院ではどんなお仕事をされているんですか?

(平野)
はい。人事院は「公務員を元気に 国民を幸せに」をミッションとして、国家公務員が安心して働ける環境を整えたり、優秀な人材を国家公務員に採用したりといった、国家公務員の人事に関するルールづくりを通して、日本の行政を支える役割を担っています。私はその中で、国家公務員という仕事の魅力を発信し、将来の公務を担う人材を確保するための仕事を担当しています。

(杉浦)
国家公務員というと、霞が関で法案や制度づくりをしている方々というイメージが強いですけども、地方でも、気象予報や航空管制、ハローワーク、税関など活躍の場は幅広いですよね。

(平野)
そうですね。「国家公務員イコール霞が関で法案をつくる人」というイメージを持たれることも多いんですが、実際は日本全国、時には海外で、それぞれの専門性をいかしながら、様々な仕事に携わっています。

(松井)
日本全国で活躍の場があるんですね。

(平野)
はい。また、理系の分野で学んだかたも専門性をいかして活躍しています。

(松井)
国家公務員というと、文系のかたが多いイメージですけど、理系のかたもたくさん活躍して、「守るべき日常を守り、新しい日常もつくる」お仕事をされているんですね。ちなみに、国家公務員になるのも大変な印象があるんですけど、どうなんでしょうか。

(平野)
人事院では多様な人材に公務に入っていただきたいと考え、教養区分という判断力や思考力、人柄重視の区分を設けるなど、採用試験の改革も行っています。理系のかたが活躍できるフィールドもたくさんあるんです。しかしながら、国家公務員採用試験では、一部の技術系区分で、各府省が採用したい理系人材の人数を十分に確保できておらず、課題となっています。

(杉浦)
そんな課題があるんですね。国家公務員という仕事はやりがいがあって魅力的なんですけども、こどもを持つ親の立場からは働き方なんかも気になるところですね。

(平野)
そこも心配無用です。近年は働き方改革を進め、例えば、フレックスタイム制やテレワークなどを活用し、職員が個々人の事情に応じて柔軟に働くことが可能です。また、男性の育児休業取得率は8割を超えており、杉浦さんのように育児と両立しながら働く男性も多い職場となっていますし、職場内でも理解が深いように思います。また、お給料についても、民間企業の給与水準を踏まえて引き上げられており、大卒で30万円を超える初任給となる場合もあります。

(杉浦)
実際、国家公務員の働き方改革アンケートによりますと、7割近くの職員が「今の職場は働きやすい」と感じているそうですね。

(松井)
それはすごいことですね。介護休暇の制度もあると聞きますし、職員の皆さんがライフステージに合わせて働き方を選べる環境が整えられているということですね。

(平野)
そうなんです。それに、働きやすさだけではなく、「成長できる環境」があるのも国家公務員の魅力の一つです。研修制度も充実していますし、若いうちからいろいろな仕事を経験できるように、キャリア形成のサポートも行っています。海外留学や他の機関への出向など、新しい経験を積める機会もたくさんあります。例えば、外国の大学院に留学できる制度がありまして、2025年度は140名が新たに海外へ留学しました。

(杉浦)
民間企業では、最近の物価高や円安の影響で海外研修を見直すところもあるって聞きますけども。

(平野)
世界の動きがますます身近になる今、海外で学んだ経験や視野は日本の行政にも欠かせません。だからこそ、人材への投資はしっかり続けているんです。

(松井)
キャリアの可能性が広がっているというのも、国家公務員の魅力なんですね。

(平野)
はい。こうした魅力をもっと多くのかたに知ってもらおうと、人事院では新たな取組を行っています。

(杉浦)
ということで、ここからは、人事院で今、力をいれていることを伺っていきます。

(松井)
新たな取組を行っているということですが、どのようなことですか?

(平野)
はい。昨年(2025年)7月に、様々な府省の中堅・若手職員100人以上が集まる府省横断チームを立ち上げて、国家公務員の仕事の魅力の発信に向けて、様々な取組を進めています。実は、国家公務員試験に合格したかたの中から、最終的に「是非一緒に働きましょう」と採用するのはそれぞれの府省なんです。ですので、採用という面では、チームのメンバーはお互いに人材を獲得し合う競合関係でもあります。

(松井)
ライバルなんですね。

(平野)
はい。そんな関係にある各府省の職員が「国家公務員という仕事そのものの魅力を伝えよう」と一堂に会して取り組むのは、今回が初めてなんです。

(松井)
初めてなんですね! 人材獲得に向けた意気込みが伝わってきますね。その府省横断チームでは、最初にどんなことをされたんですか?

(平野)
まずは、「国家公務員の仕事って、どんなところに魅力があるんだろう?」「やりがいはなんだろう?」というところから、改めてみんなで話し合いました。学生の皆さんにも参加してもらい、意見交換を重ねながら、「国家公務員という仕事の魅力をどう伝えるか」を考えていったんです。そして、その思いを一つの言葉にしたブランドメッセージをつくりました。

(松井)
そのブランドメッセージはどんなものなんですか?

(平野)
はい。「国のミライをつくる、唯一無二の挑戦がある」です。

(杉浦)
「国のミライをつくる、唯一無二の挑戦がある」

(松井)
スケールの大きさを感じるメッセージですね。

(平野)
このブランドメッセージと併せて「6つの種」と呼んでいるサブメッセージもつくりました。その一つが「主語は『日本』対象は『国民』 日本まるごと、自分ごと」です。国家公務員の仕事は、100兆円を超える国家予算のもと、未来に向けて一手を打つ、そんなスケールの大きな仕事です。目立つ仕事ではない場合ももちろんありますが、「自らの手で社会を変える」「国民のためを真剣に考える」「国民全員が対象の範囲」、そんな「静かな熱」を持って働いている人が多いんです。このサブメッセージには、そうした思いが込められていると思っています。

(松井)
「静かな熱」って、すごくいい言葉ですね。決して派手ではないかもしれないですけど、誰かのために力を尽くしているのが伝わってきます。平野さんのお仕事も、言ってみれば裏方ですよね。どのようなときにお仕事にやりがいを感じてますか?

(平野)
日々様々なやりがいを感じていますが、今まさに取り組んでいる国家公務員の採用に関わる仕事は、ご紹介したサブメッセージにも関係していて充実感があります。

(松井)
どんなお仕事ですか?

(平野)
府省横断チームの運営や、学生の皆さんなどに向けた国家公務員の仕事の説明など、皆さんに国家公務員の仕事の魅力を伝える仕事の他にも、各府省が職員に採用する際のルール整備、女性の採用・登用や技術系の採用などの特定のテーマに関する政策など、国家公務員の採用に関連する幅広い業務を行っています。

(松井)
国家公務員の採用全般に関わるお仕事なんですね。

(平野)
はい。なので、日常的に各府省の採用担当の皆さんとやりとりをしています。その会話の中では「同じ志を持って国の未来を背負って立つ」「一緒に働ける仲間を見つけ出したい」という思いを強く感じます。また、家族旅行などで地方に行くと、河川整備事務所や労働基準監督署、海上保安庁の船舶など、至る所に国家公務員の職場を目にします。「採用」という自分の仕事が全国に広がっていて、まさに「日本まるごと、自分ごと」を改めて実感して、感慨深いですね。

(杉浦)
ブランドメッセージをつくる中で出た国家公務員の仕事の影響の大きさや幅の広さを、日常生活の中でも自分の目で見て実感できるんですね。これは胸が熱くなりますね。

(松井)
今までこのラジオに出演いただいた国家公務員の方々も、皆さん、キラキラと輝いていたように思いますよね。

(平野)
そうですね。それぞれの担当する行政分野で、国の未来、国民の皆さんのためを思いながら、新たな政策に挑戦したり、日々の業務を正確に実施したりするなど、誇りを持って仕事をしています。是非、一人でも多くのかたにこうした国家公務員の仕事の魅力、そして一人ひとりの魅力を知っていただきたいと思っています。

(杉浦)
人事院のホームページでは「国家公務員ガイド」を公開していまして、こちらには、様々な分野で活躍する国家公務員の方々のお仕事内容や、やりがいなどのインタビュー記事を見ることができるんですよね。また、「国家公務員公式note(ノート)」では、府省横断チームが国家公務員の魅力を発信していますので、是非、そちらもチェックしてほしいですね。

(平野)
国家公務員の仕事は、誰かの日常を守ることでもあり、日本の未来に種をまく、非常にスケールの大きなことでもあります。目立たなくても、時間がかかっても、その先に暮らしがある。だからこそ、大きなやりがいがあります。「国のミライをつくる、唯一無二の挑戦がある」という言葉の意味を、今日のお話から少しでも感じていただけたらうれしいです。

(松井)
私が今日の話の中で注目したのは、「主語は『日本』対象は『国民』 日本まるごと、自分ごと」です。

(杉浦)
いいですね! 僕は「国のミライをつくる、唯一無二の挑戦がある」というワードを伝えたいなと思いました。


「 関連リンク 」
人事院「国家公務員試験 採用情報NAVI」
国家公務員公式note
戻る