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JOURNALTOKYO FM EARTH&HUMAN  CONSCIOUS TOPICS

2009May26

HUMAN CONSCIOUS
のり子 13歳の選択。
フィリピン人のカルデロン一家は、埼玉県蕨市に暮らしていました。

父親は内装解体会社勤務で後輩に仕事を教える立場。母親は専業主婦、娘ののり子さんはプロのダンサーを夢見、クラブ活動ではNHKの合唱コンクール出場を目指す中学生です。

両親は90年代前半にそれぞれ偽造旅券で入国しました。06年に母親が不法入国で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決。08年9月には一家の国外退去処分が確定しました。家族の事情や人道的配慮から在留特別許可を求める声があがり、署名は2万名を数えましたが、

・偽造旅券で入国はきわめて悪質。
・十数年滞在の事実はあるが、他の不法入国者へ示しがつかない。
・裁判所も退去処分を認めている。

といった論理で、法務省が認めなかったという報道を耳にされた方も、多いのではないでしょうか。

法務省の論理は綺麗で、一点の曇りもありません。そして、「近所の親類に預けることを前提に、長女だけに在留許可を出し、両親が会いにくる時は再入国を認める」との裁定が下されました。
しかし、そこに思春期の子供の、普通の、幸福への配慮はあるのでしょうか。


のり子さんは選択を迫られました。

「両親と帰国するのか、ひとりで日本に残るのか」

心身が伸び行く大切な時期の女の子に、日本という国家が選択を迫ったのです。
その事実は日本政府が批准している国際人権基準に照らし合わせたときにどう考えるべきなのかーー。

不法入国の取締りと例外との兼ね合い。前例重視と運用の改善のせめぎあいーー。
「HUMAN CONSCIOUS〜生命を愛し、つながる心」をステーションキャンペーンに掲げるTOKYO FMは今回、法と人権の狭間に揺れるカロデロンのり子さんの日常を追い、法務省、外務省、東京・埼玉・大阪各弁護士会、海外メディア、法律家、アムネスティインターナショナル日本、地域の人々などに接触、幅広い視野から取材を敢行しました。

「ひとりで日本に残る」とした13歳の女の子の選択の意味を探り、ひとりの少女の選択が今の日本の何を象徴しているのかを考えます。ぜひ、お聴きください。


TOKYO FM ヒューマン コンシャス スペシャル
「のり子 13歳の選択 ―THE YELLOW CENTER LINE―」
2009年5月28日(木) 19:00〜19:55 放送




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