みらい図鑑

Vol.17 「水うちわ」 岐阜県

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岐阜県といえば、長良川の鵜飼が有名ですが、
川文化が栄えた土地ならではの、ものづくり、「水うちわ」。
それが今回のタカラモノです。

水うちわとは、うちわの骨組みとなる竹に手漉きの薄い和紙を丁寧に貼って、
専用のニスを塗って仕上げるのが特徴。
ニスを塗る事によって、まるで透明のように透けて見えることから、
「水うちわ」と呼ばれるようになったんだそうです。



創業明治22年。水うちわを作っている会社、家田紙工。見城英雄さんのお話です。

「こだわっているのは手作りということ。
美濃の和紙である雁皮紙というものを使っていますが、
太陽にかざして頂きますと向こう側が透けて見えたりとかですね、
模様がキレイに浮き出して、
“キレイね”と言って頂くことが非常に多くあります。」



家田紙工のオリジナル水うちわは、手漉き和紙問屋だからこそ、
雁皮紙とよばれる美濃手漉き和紙にひたすらこだわり、
天然素材を使った極上の水うちわに仕上げていきます。



「たとえば風鈴の音を聞いて涼しく感じる。
水の流れる音を聞いて涼しく感じる。
これらと同じように、水うちわの場合は風だけで涼しさを感じるのではなくて、
目で見たところでも、涼やかさを感じてもらえるかなと思います。」

見た目でも涼しくなれる水うちわ。
暑い日本の夏、手元に1本置きたくなる日本の芸術ですね。

Vol.16 「未来へつなげたい棚田の風景」 岡山県美作市

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田植えの季節ですね。



日本が誇る美しい風景のひとつ。
それが、棚田です。
山肌に描かれた、重なり合う絵画のようなの田んぼの風景には、
目を奪われずにはいられません。
ところが地方の高齢化や過疎化などによって、
棚田は、いま、日本から少しずつ姿を消しています。

「美しい棚田を復活させて、未来へ残したい」

先週、そんな活動に取り組んでいる地域を訪ねました。
岡山県北東部の美作市。
旧英田郡の上山地区は素晴らしい景色でした。



数年前まで雑草に埋もれた荒地だったとは思えません。
今では美しい棚田が広がり、
そして、田んぼには水が張られています。

かつては、山の斜面に、8300枚の棚田が広がっていたようです。
この景色を取り戻そうと奮闘しているのが、
「NPO法人 英田上山棚田団」というグループのみなさん。




メンバーの多くは日本全国から移住してきた若者です。
少しずつ棚田を再生して、米を作り、
それを、”日本の美しい棚田で作りました”という付加価値をつけて、
インターネットで全国に販売しながら、
棚田のさらなる復活に挑戦しているグループなんです。



英田上山棚田団の代表理事、猪野全代さんは話します。

「英田上山棚田団」っていう名前はインパクトがありますよね。
棚田団、というのは、農作業をするだけではなく、
この環境の中で、なんでも出来る場所にしたいという想いがあります。
景色を活かして写真を撮る。
子どもが来て泥遊びをする。
花の鑑賞会をする。
地域の資源を活かして、なんでも出来る土地にしたいんですね。



かつてはあちこちに棚田が点在している状態でしたが
2007年の9月に棚田の再生を始めました。
草を刈り、弦を剥がして竹や笹を切って、棚田の景色に戻しました。
そこに蕎麦などを植えて、
3年という時間をかけて水田が出来る土地の状態に戻します。
そんな作業を繰り返して今があります。



草が生え乱れていた風景から、棚田の姿になっていくこと。
キレイになっていくこと。
それを実感すると「やってよかった」という喜びがあります。
村の方にも「二度と棚田の姿を見られないと思った」と言われます。
それが元の棚田に戻って、水田に戻ることがすごく嬉しくて、
「ありがとう」と言われることで、
私たちも「やっていてよかった」と思います。



いまは、どうしても都会に人が流れて、
自分が生まれた故郷を蔑ろにしてしまう人がが多いのが悲しいし、
これだけの自然があるし、大きな経済を考えた時に、
農業の価値観が低く見られてしまうことがおかしいと思うんです。
地方にも色んな資源があることに気づいて欲しいし、
そこから企業や人が立ち上がっていけるように頑張りたいです。
自分たちは贅沢しなくて良いんです。
みんなで楽しく生活して、子どもも元気で笑顔で、こころの病気もない。
おじいちゃん、おばあちゃんを大切に出来る、
そんな地域になれるように頑張っていきたいなと思いますね。



さて、美しい日本の原風景「棚田」を再生させようという取り組み。
「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」も賛同しています。
ダンロップと日本ユネスコ協会連盟が協働しておこなっている環境保護活動です。



このプロジェクトを推進している、
住友ゴム工業株式会社の代表取締役副社長、田中宏明さんのお話です。



私たちの会社は、1913年に自動車タイヤ国産第一号の生産を開始しました。
それからちょうど100年を迎える2013年に、
世界初となる100%石油外天然資源タイヤを発売したんですね。
その100年という節目の年に、
地球社会の一員として「次の100年」のために何か出来ないかと考えました。
そこで、日本ユネスコ協会連盟と一緒に、
この「チームエナセーブ未来プロジェクト」を始めました。



美作市にはダンロップのタイヤのテストコースがあるんですね。
今日の田植えの活動にも、地元の社員が多く参加しています。
また、この活動以外にも、例えば、美作市の大芦高原という場所では、
従業員が地域の方と一緒に集めた「どんぐり」を育てて、
郷土の森作りをしていこうという、
「どんぐりプロジェクト」というものも実施しています。
これからも、地元の未来を守る活動を続けて行きたいと考えています。



私自身、今年で、この棚田の活動に参加させて頂くのは3年目です。
毎年、楽しく田植えをさせて頂いています。
この活動を通じて、少しでもこの美しい風景を未来へつなぐお手伝いがしたい、
と考えているんですね。
もちろん、来年も是非参加したいと思います。





未来へ棚田をつなげていこうという取り組み。
その一環としておこなわれた先日の田植え。
大人はもちろん、子どもたちも、たくさんの方が体験しました。





土の匂いのする田んぼの中に足を入れて、
稲を数本ずつ植えていきます。
自然の中、リフレッシュにもなって本当に気持ちいいんですよね。




日本の原風景とも言える棚田。
しっかりと、未来へつないで行きたいですね。
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