みらい図鑑

VOL.204「日本初のユニバーサルシアター」

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今回、ご紹介するのは、日本初のユニバーサル映画館。
東京・田端にある、「シネマ・チュプキ・タバタ」です。

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視覚が不自由な方には、すべての場面をイヤホンで解説する“音声ガイド”。
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※全座席についているボリュームコントローラー。
音声ガイドを聞く際に、イヤホンを繋げて使用します。

聴覚が不自由な方には、日本映画でも、”日本語字幕”。
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※振動で音を感じることができる「抱っこスピーカー」。
聴覚に障害のある方が、抱えながら映画を鑑賞します。


通常は、前方に設置された車椅子専用スペースも、
首が疲れるという声を受けて、後方の観やすい位置に確保。

さらに、ママやパパのために、
赤ちゃんが泣いてしまったときのために、気兼ねなく上映を楽しめる親子室も設置されています。

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※防音の親子鑑賞室。
カーテンを開けると小窓からシアター内の映画を鑑賞することができます。

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だれでも、映画を楽しむことを目指した映画館、「シネマ・チュプキ・タバタ」。
代表の平塚千穂子(ひらつか・ちえこ)さんにお話を伺いました。

「映画館っていう夢のある場所が、
誰かを排除する場所であって欲しくない、っていう想いからスタートしました。
そういう想いに、映画ファンの人たちがすごく共感してくれて、
すごくいい活動だと応援してくれている現象が起こっているのがひとつですよね。」

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もともと平塚さんたちは、ユニバーサルシアターを作る前から、
視覚に障害がある方のサポートをしてきた団体です。

障害を抱えながら一般の映画館に行くには、なにかしらのバリアがある。
そこで、音声ガイドをつけて、見えない人でも想像しながら映画を楽しむことができればと、
この映画館をスタートさせました。

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「たまたま知らずに観に行ったら、自分のそばに盲導犬がいて、
一緒に観賞するという経験をした人が、
そういう話を別の場所で広げてくださったりしています。
街の人たちにも、こういう空間を一緒に大事にしていこうっていう、
さまざまなアクションを起こしていただいていて、
思った以上に輪が広がっているような気がしています。」

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この映画館が成功して、最初のモデルケースになることで、
映画だけでなく、演劇やライブパフォーマンスなどの他分野に、
このような取り組みが広がれば嬉しいと、平塚さんは語ります。

映画館から始まるユニバーサルデザインの輪。
どんな人も楽しめる空間が、これからどんどん広がっていくといいですね。

VOL.203「TOKYO CACAO」

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明治34年創業の老舗チョコレートメーカー、
「平塚製菓」が2019年、新しい商品を発表しました。
名前は、「TOKYO CACAO」。

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構想から16年、東京産のカカオを使った貴重な“国産チョコレート”です。

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チョコレートの原料となるカカオは、高温多湿の熱帯植物。

通常、⽇本国内で使⽤されるカカオは輸入もので、そのほとんどがガーナ原産です。

カカオ⾖を取り出して、発酵・乾燥された状態になって輸入されるのですが、
国内でこの作業をするには、気温や湿度の変化が激しいために、
コントロールがとても大変なんだそうです。

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全てが手探りからのスタートで、
チョコレートに仕上げるまでには、数々の困難を乗り越えたという「平塚製菓」の挑戦。

同社、東京カカオ・プロジェクトチームの平岡晋(ひらおか・しん)さんに
お話を伺いました。

「収穫までは、農園のみなさんに頑張っていただいたんですけど、
そのあと、カカオ豆っていう、通常、チョコレート屋さんが輸入している状態のものまで仕上げる、
発酵と乾燥という工程があるんですね。
ところが、ほとんど文献もなくて、
正直、最初のころは、失敗もなにも、何が正解かもわからなかったんですね。
そこから手探りで、少しずつ自分の知っているカカオ豆に近づいてきたんです。」

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普段、よく口にするガーナ産のチョコレートが、ビターでスパイシーだとしたら、
「東京カカオ」は、真逆の“マイルドでフルーティー”。
カカオってフルーツだった、と気付かされるといいます。

「農作物なので、毎年、少しずつタッチや風味が変わっていくのかなと思っています。
ワインのボジョレーヌーボーのように、
今年の仕上がりはこれ、来年の仕上がりはこれ、という風に、
みなさんに楽しんでいただけたらなと思っています。」

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満を持して誕生した、メイド・イン・ジャパンのチョコレート「TOKYO CACAO」。
毎年のお味が楽しみですね。
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