みらい図鑑

VOL.217「こいのぼりのリメイクバッグ」

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こどもの日に空を泳ぐ、「こいのぼり」。

子供が大きくなって、捨てるに捨てられず、家のどこかにしまったまま。
そんなご家庭も少なくないのではないでしょうか?

徳島県・上勝町(かみかつちょう)にあるリメイクショップ「くるくる工房」では、
使われなくなったこいのぼりの生地で、
1点もののバッグをはじめとする、さまざまなリメイク商品を作っています。

目玉があって、鱗があって、色も鮮やか。インパクトは抜群!

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「くるくる工房」、藤井園苗(ふじい・そのえ)さんに伺いました。

「私たちの町には、大きな川が流れているんですね。
使われなくなったこいのぼりを全国から集めて、
川にたくさん掛ける、というお祭りを毎年、やってきました。」

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高齢化率が50%以上という上勝町は、
町民が、生きがいを持って暮らすことを大切にしている町。

こいのぼりのリメイク品づくりは、その活動の一環としてはじまったといいます。

「破れてしまっていたり、泳がせるには厳しいものも、たくさんあります。
廃棄せざるを得ないものが、たくさん出てきたなかで、
なにかこれを活かせないか、と考えたんですね。
そこで、生活の知恵を持っている地域のおばあちゃんたちに、相談したことが始まりです。」

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こいのぼりの、目の部分を使ったり、鱗の部分を使ったり、
切り取る場所で、雰囲気が変わってくるのもおもしろいところ。

“伝統的な柄”と、受け止められることも多く、外国の方にも人気だそうです。

「ここで作っている、こいのぼりのリメイクバッグを買っていただくのは、
だいたい若い方なんですね。
世代間交流というか、いろんな人と交流できるきっかけを持てる、ということが、
ひとつひとつ作っているおばあちゃんたちにとっては、
なにより、嬉しいことなんだろうなと感じています。」

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かつて、どこかの空を泳いだ「こいのぼり」。
そこから、ひとつひとつバッグに仕上げていくのが、地元のおばあちゃんたち、
というのが、またステキですね。

VOL.216「日本で唯一、手作業で生糸を生産する宮坂製糸所」

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古くは、絶世の美女・クレオパトラも愛したといわれる「シルク」。
その原料は、「蚕の繭」です。

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蚕のエサとなる桑を栽培し、
蚕を育て、蚕が吐き出す繭を紡いで生糸を作る「養蚕業」。

かつて、日本では養蚕業が盛んでしたが、時代の変化と共に激減。
今ではとても貴重な産業となっています。

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繭から生糸を作る「製糸工場」は、現在、日本に4工場ありますが、
そのなかで唯一、伝統的な、昔ながらの手作業で、生糸づくりをおこなっているのが、
長野県岡谷市にある「宮坂製糸所」。

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3代目の高橋耕一さんに伺いました。

「じつは、いま、日本で流通しているシルクの99%は外国産なんですよね。
主に、中国産なんです。
養蚕農家も全国で300軒を切っていまして、
産業としては成り立たないぐらい、風前の灯なんです。」

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外国産に圧されている養蚕業ですが、
高橋さんは、日本ならではの優れた点がある、といいます。

「日本には、お蚕さんに関わる貴重な歴史や技術、糸取り、
それを織って製品にする技術があります。
それは本当に、世界に誇れるものがあるんですね。
やはり、繭づくりから糸にして製品にするまで、
その循環をしっかりと残すことが大事じゃないかと思います。」

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非常に高級な繊維として扱われているシルク。
機能性にも優れていて、
天然繊維の中でも特に保温性があり、蒸れないのが特徴です。

シルクは、“良質な素材”というイメージがあっても、
実際のところ、普段、身に纏う機会は、なかなかありません。

そこで、若い人にも、気軽にシルクの良さを感じてもらいたいと、
「宮坂製糸所」では、メイドインジャパンの「シルク石鹸」を作りに乗り出しました。

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「その優しい手触りを、ぜひ、体験して欲しい」と、
高橋さんは語ります。

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繊維だけでなく、石鹸や化粧品など、
機能性を活かした様々なアイテムに姿を変えるシルク。

使うたびに、その良さを実感できそうですね。
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