みらい図鑑

VOL.172「首都圏最後の大自然・見沼たんぼを100年後の未来へ(前編)」

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「首都圏最後の大自然」が埼玉県にあるんです。
名前は、「見沼たんぼ」!
東京都心から30キロ圏内にもかかわらず、奇跡的に開発をまぬがれてきた大規模な自然空間。
その大きさは、じつに、東京ドーム269個分です!

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こちらでは、田んぼ体験をはじめ、味噌づくり、こんにゃくづくりなど、
食と農をテーマにした、さまざまな自然体験に参加できるんです。

これらのプログラムを提供しているのは、
地元に暮らすおかあさんを中心に作られたグループです。

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私たちの田んぼには、メダカも営巣していますし、
このまわりには、オオタカも、アカガエルもいて、カブトムシもたくさんいます。
農業って、命の産業なんだよって若い人に伝えたいんです。
それこそ、なんにもないところから、
さまざまなことを作り出す知恵やチカラや技があるうことを伝えたくて始めたんです。

田んぼに今日も入っていただきました。
ワーワーキャーキャーいいながらも、ヌルヌルした中に入ってみる。
それが、全てなんじゃないかなと。
体験することによって感性が磨かれるっていうんですかね。
なにか、生まれるものがあるんじゃないかなと思います。

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話をしてくれたのは、「ファーム・イン さぎ山」の萩原知美さん、
そして、萩原哲哉さんです。

「首都圏最後の大自然」・埼玉県の「見沼たんぼ」から、
「食」と「農」の豊かさを、
次の世代へ伝えていくために様々な活動をおこなっているグループ、
「ファーム・イン さぎ山」。

その未来への想いに共感して、取り組みに賛同しているのが、
ダンロップと日本ユネスコ協会連盟が協働しておこなっている環境保護活動、
「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」です。

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先日おこなわれた、田んぼの草刈り体験には、総勢90人が参加!
このプロジェクトを7年前に立ち上げたメンバーのひとり、
住友ゴム工業株式会社
監査役の田中宏明さんにお話を伺いました。

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わたしも、久しぶりに土や草の匂いをかぎながら、気持ちよく作業ができました。
今回は、たくさんの子どもたちも参加してくれました。
隣にいた子は、大好きなカエルを発見したと言って、ものすごく嬉しそうにしていました。
そういう姿はとてもいいなと思いました。
ここに来て、楽しくて、また来たいなあと思ってもらえたらいいですよね。
そうすることで環境保全に継続して関われるからです。
ダンロップ、そして、首都圏の販売店からも、今日は、多くの社員が参加しています。
田んぼの中にみんなで入ることで、
普段の職場には無い新しいコミュニケーションも生まれていると思います。

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生態系の頂点に立つオオタカをはじめ、メダカにカエルにカブトムシと、、、
生き物が、ほんとうに豊かな「見沼たんぼ」。

自然のなかで遊ぶことで、自然を好きになって、
近いうちに来たいと思い、そして、この自然を守りたいと思うようになっていくんですね。

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さあ、今回、番組が伺ったのは、
「首都圏最後の大自然」と言われる埼玉県の「見沼たんぼ」ですが、
日本全国には、
ここだけではなくて、豊かな自然や文化がたくさんあります。

それらを「遺産」として捉えながら、みんなで守っていこう“という取り組みが、
「プロジェクト未来遺産」です。
呼びかけるのは、公益社団法人の日本ユネスコ協会連盟です。

青山由仁子さんにお話をうかがいました。

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「プロジェクト未来遺産は、この日本の豊かな自然や文化を、
100年後の子どもたちに伝えていきたいという想いから10年前にスタートしました。
「見沼田んぼ」での活動を始め、
いま、“未来遺産”は70にまで増えました。
地域に根ざした、非常に多様な取り組みが登録されていることを嬉しく思っています。
自然や文化を守ろうという機運が、
日本全国で、さらに高まっていけばいいなと考えています」

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100年後の子どもたちに残したい、自然や文化。
全国に、たくさんあるんですよね。

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首都圏最後の大自然・「見沼たんぼ」が発信しているのは、「農業の豊かさ」です!
農業は、社会をどのように豊かにするのか?
この続きは、来週後編で、くわしくお送りします。

VOL.171「天然杉100%のお線香」

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百年前と同じ作り方で、「線香」を作っている職人が茨城県にいます。
材料は、杉の木の葉っぱだけ。

葉っぱを粉にするために使う道具は、なんと、水車です。
原料、設備、動力、、、すべて自然の恵みに頼って作る、杉100%の線香です。

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使うのは、秋・冬・春にかけて、山から採ってきた杉の木の葉。
樹齢の浅い木だと粘りが足りないので、樹齢50年以上のものだけを選抜して使います。

まず、採ってきた杉の葉を束にしてゆっくり乾かします。
次に、水車の力を利用して細かく砕いていくのですが、この作業も実にゆっくり。
杉の葉の香りが飛ばないように、
1日半から2日かけて、じっくりと粉状に仕上げていくのです。

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江戸から明治にかけておこなっていた、昔ながらのこの方法で線香を作っているのは、
「駒村清明堂(こまむらせいめいどう)」。

五代目当主の駒村道廣(こまむら・みちひろ)さんに伺いました。

「うちの場合は、変わらず、水車の力を利用して粉を作っています。
ゆっくり作るところがポイントで、良い香りが残るのがいちばんの特徴です。
自然の中、緑あふれる中にいるような感覚を味わってもらえればいいなと思いますし、
ものすごいスピードの時代のなか、
ゆっくりとした時間を作る、ひとつのものとして使ってもらいたいと考えています。」

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山に入って葉を採るのも、
粉まみれになり、時間をかけて葉を粉砕するのも重労働。
まわりの人からは大変だと思われるような仕事ですが、
駒村さん自身は大変だとは思っていないといいます。

「これまでの100年と、これからの100年を考えると、
これをいつまで続けられるかどうか、それは自分だけの問題ではありませんよね。
その時代、その時代の人が、いいものだと思ってくれるもの。
そういうものを作っていけたらと思います。」

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天然杉100%のお線香。
水車を回しながら、ゆっくりとゆっくりと杉の葉を粉にして作られていくその香りは、森、そのもの。
慌ただしい日々の中、
大自然に身をゆだねるような、“香”の時間を作ってみるのはいかがでしょうか。

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