VOL.214「森の香りのおしぼり」
今回の主役は、「森の香りのおしぼり」。
作っているのは、
岐阜県に本拠地を構えるアロマブランド「yuica」です。
香りは全部で4種類。
飛騨高山で育った、
「クロモジ」、「ニオイコブシ」、「ヒメコマツ」、「ヒノキ」の
間伐材や枝葉から精油を抽出して、おしぼりに香りをつけています。
高級楊枝の材料に使われる「クロモジ」は、
爽やかな香りの後に、ほんの少し感じる甘味がかった香りが特徴。
「ニオイコブシ」は希少価値が高く、
フローラル系の華やかな香りを感じます。
柔らかな甘みと清々しい香りが特徴の「ヒメコマツ」に、
落ち着きのある懐かしい香りで、日本人にとっては馴染み深い「ヒノキ」。
それぞれの精油に、リラックス作用やリフレッシュ作用などがあり、
おしぼりの袋を開けると、森林浴をしているような気分が味わえます。
「おしぼりというと、布に消毒液がついて、
手をきれいにするというのが一般的だと思うんですけど、
本物の森の香りのおしぼりというのは、なかなか、ほかにはないと思います。」
そう語るのは、「yuica」の代表で調合師の三津家規瑛(みつか・のりえ)さん。
香りの奥にある、自然の声を聴いてほしい。
そんなメッセージを込めて、天然の香りにこだわった商品をつくっているといいます。
「嗅げば嗅ぐほど体に馴染んでいって、
自然とのつながりだったり、古くから日本人が親しんできた香りだなと感じています。
また、それを感じる機会が、みなさん減っていると思うので、
本物の香りを感じることで、忘れていた感覚や、
本当に大事な感覚が呼び覚まされるんじゃないかな、と思います。」
小さな袋の中に、日本の森がつまった「森の香りのおしぼり」。
みなさんも、このおしぼりでホッとひと息ついてみませんか?