みらい図鑑

VOL.186「北海道・ウヨロ川を囲むラブアースの森を100年後の未来へ(後編)」

radikoで再生する
null

北海道・白老町のウヨロ川。
今の時期、たくさんの鮭が遡上しているこの川を囲んでいる森があります。
通称、「ラブアースの森」。

null

これは白老川の写真なんですが、よく見てみると、鮭がビッシリ!
鮭の大きさに驚きました。

null
null

じつは、この森、カラマツやシラカバが混み合って、かつては、暗かったんですね。
地元のグループが、1本1本、木を間伐して、
陽の光があたるようになると、少しずつ、森が豊かになってきました。

null

そして、この取り組みに賛同して、6年前から、活動に参加しているのが、「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」。
ダンロップと日本ユネスコ協会連盟による環境保護活動です。
子どもから大人まで、
今年も、たくさんの方が森づくりの活動に参加しました。

null

森の中に入って、ノコギリで木を切る体験は本当に楽しいです。
大きい木を切る時には、倒す方向を決めて、そのためにノコギリの切れ目を入れていくんです。
チカラも必要です。
ぼくたちの手で、この自然をもっともっと豊かにしていきたいです。

null

活動に参加していた子どもたちに話を聞くと、すごく、しっかりした答えが返ってきました。
森づくりは、1日では、出来ません。
ゆっくり前に進みながら、
ずっと先の未来に、この森が豊かになる姿を思い浮かべなければなりません。

10年後、もしくは、20年後の未来。
それはまさに、
活動に参加していた小学生がこの社会の主役になっている未来です。

null

ラブアースの森。
活動の成果は、少しずつ、出てきているようです。

null

ぼくは、毎年ここに来ていて、今回で、5回目になるんですね。
森の状態を見ても、最初は、「これを、どうすれば、豊かな森になるの?」って思っていたんですが、
それが、微力ながら、
ぼくたちの手によってこんなにキレイになっていることに感動します。

null

毎年、確かに、変化していく森を感じることが、
大人たちにとっては、なによりの活動のモチベーションになっているようです。

「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」。
こちらのプロジェクトを進めている方にも、お話、伺いました。
住友ゴム工業株式会社 
タイヤ国内リプレイス営業本部 販売企画部 課長 石井卓さんです。

null

今回は、北海道・白老町における森づくりの活動ですが、
「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」は、
それ以外にも、日本全国、さまざまな場所で取り組みをおこなっています。

そもそも、「チーム エナセーブ」というのは、低燃費タイヤ「エナセーブ」シリーズの売上の一部を活用して、
DUNLOPと、その商品を使っていただくお客さまが、一緒になっておこなっている環境保全の活動です。
具体的に言うと、2つの活動があります。
1つが、今回おこなっている「チームエナセーブ 未来プロジェクト」です。
これは、100年後の子供達のために日本の美しい自然や文化を残していくことを目的に、
2013年から日本ユネスコ協会連盟さんと一緒に活動を行っています。
もう1つが、タイとインドネシアでマングローブの植樹を行う「チームエナセーブ グリーンプロジェクト」で、
2009年から昨年末までの植樹本数は120万本を超えています。

「未来プロジェクト」に関して言えば、今年で7年目。
全国のダンロップの販売店の社員も多く参加しているんですが、
社内交流や家族交流の場としても、
とても貴重な機会になっているという声が届いています。
みんなで一丸となって活動するので、職場とは違う、いいコミュニケーションの場になっているんですね。

未来プロジェクトは、一過性のものとなってしまっては意味がないと思っています。
ここ、ラブアースの森での活動は今年で6年目ですが、
今後も100年後の子供たちのことを想い、
美しい文化や自然を未来へ繋ぐお手伝いをしたいと考えています。

そして、今年、ダンロップは、「事故のない毎日をつくりたい」というブランドメッセージを訴求しています。
その一環として、全国で毎年タイヤの安全点検を実施しています。
今年で12年目、点検も10万台を超えました。
じつは、毎回およそ3割の車のタイヤに不具合が見つかっているんですね。
定期的なタイヤ点検の大切さを、ドライバーのみなさまに、少しずつお伝えしながら、
地域にも寄り添いながら、地域の安全を守る、そういう活動を今後とも続けていきたいと思います。

null
null

100年後の子どもたちに、豊かな自然環境を伝えていきたい!
そこにあるのは、ロマンです。
ラブアースの森づくりは、まだまだ、始まったばかり。

VOL.185 「北海道・白老の「ラブアースの森」を100年後の未来へ(前編)」

radikoで再生する


北海道・白老町のウヨロ川。
今の時期、たくさんの鮭が遡上しているこの川を囲む森が「ラブアースの森」です。
数年前までは、カラマツやシラカバの木が混み合い、
太陽の光が地面に届くこともなく、森の中は、暗ーい雰囲気でした。
そこで、伸び放題の枝を切り、
さらには密集した木々を少しずつ間引きすることになったんです。

「ぼくたちの手で、豊かな森を作ろう!」
「理想の姿をイメージして、ラブアースの森、という名前をつけよう!」
「作業小屋もつくろう!」




そうやって、一歩一歩、森づくりを手がけている地元のグループが、
NPO法人ウヨロ環境トラストです。
中心メンバーの辻昌秀さんにお話を伺いました。



ラブアースの森は、そもそも、豊かな森でした。
ウヨロ川に近いこともあって、地面には、たくさんの砂利が埋まっていたんですね。
ここは、砂利採取跡地なんです。
つまり、砂利を取るために、一度は、森が失われた場所なんです。

「それから森を再生するために、いろいろな木を植えました。
ところが、それらの木は、なかなか、育ちません。
そうしたら、不思議ですが、まわりの森から、シラカバやカラマツのタネが飛んできました。
それらのタネが、ぐんぐん、育っているんです。
自然のチカラですね。
ただ、シラカバやカラマツが密集したので、今度は、鬱蒼とした暗い森になりました。
陽の光も充分に当たらないために、木々も、育ちません。

そこで、豊かな森にしようと、森の間伐や枝打ちを始めることにしたんです。
3年前には8メートルだった木が10メートルを越えました。
かつては暗かった森が明るくなりました。
100年もすれば、この森は、再生するのではないかと思っています。」






100年後の子どもたちに、豊かな自然環境を伝えたい。
ロマンがありますよね。
ラブアースの森づくりは、まだまだ、始まったばかり。

そして、このプロジェクトに賛同して、
活動に協力しているのが、「チームエナセーブ 未来プロジェクト」!

この続きは、
来週、、、後編で、くわしく、お送りします。
Prev [P.79/171] Next