みらい図鑑

Vol.12 「100%ハンドメイドの野球グローブ」 奈良県三宅町

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メイド・イン・ジャパンの野球グローブ。それが今回のタカラモノです。
国産野球グローブの圧倒的なシェアを誇るのが、奈良県の三宅町。
昔から全国的に有名なスポーツ用品の一大産地で、野球グローブの製造も地場産業となっています。

この土地で100%ハンドメイドのグローブを作り続けるのが「吉川清商店」。




グローブづくりの職人さんで、「吉川清商店」の代表、吉川雅彦さんにお話をうかがいました。

「革自体が天然物なので、自分の気持ちっていうんですかね、
その日の気持ち、それが出てしまうんですね。
気分のいい時はそういう風なグラブに上がりますし、
イライラしているときは、とんがったようなグラブにあがるかなと思います。」



その日のコンディションで出来が変わる。それもハンドメイドの魅力。
「たぶん、ぼく以外にはわからないような細かいところがね。」
、、、と、吉川さんは笑いながら語ります。

長年の経験と野球グローブに対する豊富な知識と熱い想い。
良質な革を使って、品質、技術、完成度、全てにおいて自信があるという吉川さんは、
グローブを作って30年。

その目が見据えるのは未来です。


「気が付けば30年以上経っていたのが本音かな?
たまたま息子ふたりが、全然関係ない畑の仕事やっていたんですけど、
なんでか帰ってくることになって、一緒に今やっています。」



3代続くハンドメイドのグローブづくり。
野球少年のタカラモノを作る仕事は、これからも続いていきます。

Vol.11 「サッカースタジアムの“芝”」 埼玉スタジアム2002

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5月15日は、Jリーグの日。開幕から23周年です。
そんなサッカーの影の屋台骨となるのが、スタジアムの“芝”。
それが今回のタカラモノです。

スーパープレイが生まれる裏には、ピッチ上の“芝”をベストコンディションに保つ、
職人技ともいうべき技術がありました。



6万人の観客が歓声を上げてひとつのボールを追いかける場所、埼玉スタジアム2002。
ここで、スタジアムのオープン時から芝生を育てているグラウンドキーパー、
輪嶋正隆さんの目線はいつもこんなところにあります。

「病気があるかないかだとか、順調に生育しているかどうかだとか、
サッカーのプレイを見ていて、芝がどのように傷んでいるのか、
傷んでいる場所はどこなのか、いろんなものを瞬時にみながら、
芝生の管理をやっているというのが現状ですね。」



輪嶋さんがスタジアムにやってきて15年。
2001年3月26日、日韓W杯の開催を翌年に控えた埼玉スタジアム2002のメインピッチに、
芝生の種が蒔かれました。
1年ほぼ365日、まったく同じ天候の年は1度もなく、芝生との付き合いは休みなく続きます。

「特にこの埼玉スタジアムの場合は、夏から秋にかけての管理が非常に難しい芝ですね。
高温多湿のときに病気になりやすいという欠点をもっています。
ですから、ある程度、順調に行ったときの安堵感は達成感と共にありますね。」

欠点を知り、丁寧に芝と向き合う毎日の努力によって、
このピッチは、Jリーグの2005年、2009年、2013年のベストピッチ賞に選ばれました。



芝は生き物。
100年後もコンディションの良い芝の上で、ボールを追いかける選手たちの姿を見たいですね。
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